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手紙の続きで頭が痛い
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「俺が十歳」
~~君が転移した場所はリディアという国の東端になる森の、聖なる泉と呼ばれる場所だよ。
泉の水は安心して飲めるし、生命力と魔力が回復する力もあるから、持っていきなさい。~~
生命力って体が元気になるってこと? 魔力ってなに?
持っていくって、水汲めるものなんてないぞ?
「えーと」
~~地球は魔法がなかったから戸惑うと思うけれど、練習すれば使える様になるから安心して欲しい。
君は元の身体能力が高いから、それに合わせて狼獣人の種族になったみたいだよ。
狼獣人は素手で子供でもオークを倒せる位戦闘能力は高いから、訓練次第では十歳でも冒険者になれるだろう。
加えて償いの転移だからすぐ死んだりしないように、更に能力をあげている。
努力次第では最上級の冒険者になれるだろう。~~
「神様冒険者推しなのかな」
神様の手紙を読んで、なんだか途方にくれてしまう。
喧嘩、絡まれてばっかりいたからしてただけで、別に喧嘩好きじゃなかったんだけどな。
でも親もいない十歳が生きていくにはそれしかないのかな。
「やってみて駄目なら考えればいいか」
遠い目になりながら手紙の続きを読む。
~~それではこれからについて説明するよ。
まず君にはアイテムボックスと言う荷物を入れておける倉庫みたいなものを、能力として贈ってある~~
「倉庫」
手紙を読んで頭の中に浮かんだのは、以前臨時のバイトでやった棚卸しのバイトで入った倉庫だった。
大きなホームセンターの物流センターも兼ねているところだったせいか、物凄く大きくて学校の体育館の数倍ありそうな建物がいくつもあった。
ベッドとかの家具から建材、食料品や消耗品、園芸関係等様々あるからこその広さだったらしいけど、あの棚卸しは大変だった。
その巨大倉庫の思い出が頭の中に浮かんだ途端、自分の中にその光景が見えた。
「え」
なんだこれ。
並んでるものは違うけど、見えるのは確かにあの倉庫だ。
~~アイテムボックスは収納量無限大で、何でも入る。時間を止めることも進めることも、アイテムそれぞれに選べる。基本は時間停止だから、進める場合のみそう設定すればいい。アイテムは取り出すときに欲しいものを思い浮かべたら該当品が目前に浮かんでくるからそこから選んでとりだしてくれ。詳しくは使っていく内に覚えるだろう。今入っているものは、君の希望通り地球で持っていた物は全て入っている。勿論君が亡くなった時に持っていたものも入っている。
君が言っていたリュックとキャリーケースはそのままだけれど、食品や消耗品はこの地にないナイロン等の素材の物はこの地の代替品に変更してある。
そして使用したものは、次の日には元に戻る様にしてある
から無くなることはない。
地球の食べ物が恋しくなっても、アイテムボックスに入っているものは無くならないから、これで我慢してほしい。
服等もすべてこの地の仕様に変更してある。子供用の防具と剣も入っているから、森の中では身に着けること。また眠る時はテントを使用すること。ちなみ君が持っていたお金はこの地のものに変更してある~~
「なんだろ、この至れり尽くせり
若干目眩を感じながら、手紙の続きを読む。
~~私はこの世界ではどの地でも教会に大神様の像として祀られている。
場所はアイテムボックスに入っている地図を見なさい。
不明なことや何か困ったことがあれば訪ねてくればいい。
最後に、君の命を奪ってしまったことは本当に申し訳なかった。
この地の暮らしが楽しいものであることを祈り、見守っているよ。~~
なんだろ、これ。
どうしよう。
「神様、酷いなんて言ってスミマセンでした」
届くかどうか分からないけれど、神様に頭を下げたのだった。
~~君が転移した場所はリディアという国の東端になる森の、聖なる泉と呼ばれる場所だよ。
泉の水は安心して飲めるし、生命力と魔力が回復する力もあるから、持っていきなさい。~~
生命力って体が元気になるってこと? 魔力ってなに?
持っていくって、水汲めるものなんてないぞ?
「えーと」
~~地球は魔法がなかったから戸惑うと思うけれど、練習すれば使える様になるから安心して欲しい。
君は元の身体能力が高いから、それに合わせて狼獣人の種族になったみたいだよ。
狼獣人は素手で子供でもオークを倒せる位戦闘能力は高いから、訓練次第では十歳でも冒険者になれるだろう。
加えて償いの転移だからすぐ死んだりしないように、更に能力をあげている。
努力次第では最上級の冒険者になれるだろう。~~
「神様冒険者推しなのかな」
神様の手紙を読んで、なんだか途方にくれてしまう。
喧嘩、絡まれてばっかりいたからしてただけで、別に喧嘩好きじゃなかったんだけどな。
でも親もいない十歳が生きていくにはそれしかないのかな。
「やってみて駄目なら考えればいいか」
遠い目になりながら手紙の続きを読む。
~~それではこれからについて説明するよ。
まず君にはアイテムボックスと言う荷物を入れておける倉庫みたいなものを、能力として贈ってある~~
「倉庫」
手紙を読んで頭の中に浮かんだのは、以前臨時のバイトでやった棚卸しのバイトで入った倉庫だった。
大きなホームセンターの物流センターも兼ねているところだったせいか、物凄く大きくて学校の体育館の数倍ありそうな建物がいくつもあった。
ベッドとかの家具から建材、食料品や消耗品、園芸関係等様々あるからこその広さだったらしいけど、あの棚卸しは大変だった。
その巨大倉庫の思い出が頭の中に浮かんだ途端、自分の中にその光景が見えた。
「え」
なんだこれ。
並んでるものは違うけど、見えるのは確かにあの倉庫だ。
~~アイテムボックスは収納量無限大で、何でも入る。時間を止めることも進めることも、アイテムそれぞれに選べる。基本は時間停止だから、進める場合のみそう設定すればいい。アイテムは取り出すときに欲しいものを思い浮かべたら該当品が目前に浮かんでくるからそこから選んでとりだしてくれ。詳しくは使っていく内に覚えるだろう。今入っているものは、君の希望通り地球で持っていた物は全て入っている。勿論君が亡くなった時に持っていたものも入っている。
君が言っていたリュックとキャリーケースはそのままだけれど、食品や消耗品はこの地にないナイロン等の素材の物はこの地の代替品に変更してある。
そして使用したものは、次の日には元に戻る様にしてある
から無くなることはない。
地球の食べ物が恋しくなっても、アイテムボックスに入っているものは無くならないから、これで我慢してほしい。
服等もすべてこの地の仕様に変更してある。子供用の防具と剣も入っているから、森の中では身に着けること。また眠る時はテントを使用すること。ちなみ君が持っていたお金はこの地のものに変更してある~~
「なんだろ、この至れり尽くせり
若干目眩を感じながら、手紙の続きを読む。
~~私はこの世界ではどの地でも教会に大神様の像として祀られている。
場所はアイテムボックスに入っている地図を見なさい。
不明なことや何か困ったことがあれば訪ねてくればいい。
最後に、君の命を奪ってしまったことは本当に申し訳なかった。
この地の暮らしが楽しいものであることを祈り、見守っているよ。~~
なんだろ、これ。
どうしよう。
「神様、酷いなんて言ってスミマセンでした」
届くかどうか分からないけれど、神様に頭を下げたのだった。
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