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お腹がすいたら朝ごはん
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「朝ごはん、朝ごはん」
まだ寝ている十和をベッドに残してキッチンに向かう。
食いしん坊な私は、キッチンにはかなりお金をかけた。
冷蔵庫も大きいのを入れたし、ガスコンロは三口あって魚焼きグリルは上下両面焼き出来るタイプだし、電子オーブンレンジはスチーム機能付きで、パン種の発酵も上手に出来る。
マンションはファミリータイプだからキッチンもそれなりに広いし、パントリーも別にある。機能的で使いやすいこのキッチンは私のお気に入りの場所だった。
「まずは味噌汁」
朝ごはんは昨日のお稲荷さん二個にジャガイモと玉ねぎのお味噌汁と卵焼きの予定。
昨日飲みすぎたせいで二日酔いっぽいのにしっかり食欲はあるから、しっかり食べて動き回ろうと張り切って、野菜の収納籠からジャガイモと玉ねぎを取り出した。
「あれ、そういえば狐って何を食べるんだろ」
十和はまだ寝てる。
お水はいつでも飲める様に準備したけど、起きたらトイレだってしたいだろう。
何も聞かないで連れてきちゃったけれど、どうしようと慌ててスマホで狐の食事を調べた。
「なんでも食べます。とり・卵・爬虫類・昆虫を野生の狐は捕食します。イヌと同じでネギ類・ニンニク・チョコレートは与えてはいけません。飼う場合は猫と同じでタウリンが必要なので、キャットフードが良いが商品によっては塩分が強いものがあるので選ぶ際に注意が必要。うーん、どうしよう。とりを食べるなら鶏のささ身あるから、あれを茹でてみようかな」
どの位食べるかわからないから、とりあえずささ身を一本茹でて、筋取ってほぐせばいいかな。
「じゃあ、十和のご飯を準備しながら私のご飯を作っちゃおう」
水を少し入れた雪平鍋をガスコンロに乗せ火を点ける。
冷蔵庫から卵二個とささ身のパックを取り出して、洗ったまな板の上にささ身を一本乗せて残りは冷蔵庫に戻そうとして、ついでだから全部茹でちゃおうと考え直した。
「十和沢山食べるかもしれないもんね」
食べない可能性もあるけど、食べ始めて足りなかったら可哀そうだし。
様子見ながらお皿に乗せてあげればいいよね。
ささっと筋を取ってから沸騰したお湯にトポンと入れる。
お酒と塩を入れて茹でたいところだけど、十和が食べるんだから余計な味は付けない方がいいよね。
菜箸でちょいちょいとささ身を動かした後、放置していたジャガイモを洗って皮を剥き半月切りにした後水を張ったボウルに入れる。
「玉ねぎ小さいから一個全部使っちゃおうかな」
皮を剥いた玉ねぎをくし形に切ってから、ジャガイモの水を切って昨日煮干しを浸しておいた鍋に玉ねぎとい一緒に入れて火に掛けた。
「玉ねぎはしゃきしゃきしてた方がいいって言う人多いけれど、私はくたくたに煮た玉ねぎのお味噌汁の方が好みなんだよなあ」
ジャガイモにある程度火が通ってから玉ねぎを加えて煮るのが普通らしいけど、くたくた玉ねぎ好きな私は最初に両方入れるし、煮干しは最後まで入れたまま煮てしまう。
「貧乏臭いって透先輩に笑われたよなぁ。でもお味噌汁に入った煮干し好きなんだもの。いいじゃないねえ」
透先輩のリクエストでジャガイモと玉ねぎのお味噌汁を作った時、玉ねぎが柔らかすぎる、煮干しが入ってるのが貧乏臭いと文句を言われたのは随分前の事だ。
煮干しを入れたままずっと煮ていると苦みが出るから、煮干しは頭とはらわた部分は取って瓶に入れてある。
前の晩に水に浸しておいて次の日お味噌汁作るだけで美味しい出汁が出来るんだから、煮干しって便利だと思う。
確かに私の好みは一般的じゃないのかもと、その時は透先輩に謝ったけれど人に作らせて文句を言うのってどうなのよと、今更思う。
「あ、そろそろいいかな。茹ですぎると固くなっちゃうもんね」
火を止めて蓋をして蒸らす。こうすると固すぎなくて美味しくなるって言ってたのは亡くなった祖母だ。
「ちょっと十和の様子見てこようかな」
寝室のドアをちょっとだけ開けてベッドの様子を伺うと、十和はまだ寝ているようだった。そういえば狐って夜行性だってさっき見たサイトに載ってたような気がする。だったら十和にとって今は寝る時間なのか、じゃあそっとしておこう。
「さてさて、卵焼きはどうしようかな。だし巻きかな。それとも具入りにしようかな。簡単に砂糖と醤油の奴がいいかなでも、お稲荷さんが甘しょっぱいからなあ」
だし巻き卵のふわっとしたのも好きだし、ネギとかハムとか刻んでとろけるチーズと一緒に焼いた卵焼きも甘しょっぱい卵焼きも好きだけど、メインはお稲荷さんだから卵焼きは刻んだネギに塩コショウしただけのシンプルな奴にする事にした。
「ネギも早く使わないとね」
トントントンとネギを小口切りにして、卵二個をボウルに割入れて塩コショウして菜箸で溶きほぐす。
蓋をして蒸していたささ身をお皿に取り出してラップしてテーブルに置いて、鍋はそのまま蓋をしておいておく。
「夜はこれで雑炊作ろう。鶏肉の出汁出てるから勿体ないよね」
お味噌汁のジャガイモの様子を見ながら、卵焼き用のフライパンを出して油を引いて火に掛ける。
「ネギはちょっとだけ炒めようかな」
炒めたネギは甘みが出て美味しいよね。
しんなりする程度まで炒めたら、卵液をじゅわっと流して焼き始める。
「ああ、お腹すいた」
卵焼きの焼ける音と、煮干しの出汁の匂いに食欲が刺激されてきた。
「昨日あんな事があったのに、食欲がある私って素晴らしく図太いわね」
フライパンの中で卵焼きをくるくると巻きながら、昨日の自分を思い出す。
失恋のショックでみっともなく酔っぱらって、会ったばかりの人に迷惑をかけて、夜中に透先輩を追い返して、十和に慰められながら眠った。
「この世の中で、父親が一番最低な男だと思ってたけど、透先輩も酷いよね。結婚決まったばかりで浮気続行しようとか、最低最悪、人としてあり得ないでしょ。これから父親になろうって人なのに」
子供なんか全然好きじゃないし可愛くないと、兄が生まれた時母にそう言って泣かせて適当な名前を兄につけた父は、母が初めての子育てに奮闘している間に初恋の人と再会して浮気した。両親が離婚したのは私が生後一か月の時だったらしい。父が私の名前を浮気相手と同じにしたのは、母への当てつけだったと小学生の頃一度だけ会った父に言われた。
浮気相手と結婚したものの、相手には子供が出来なくて色々あって別れたからやり直そうと私達に会いに来たのだ。
話をしている間に母に塩をまかれ、兄と私に出ていけと怒鳴られた父はこの世で一番の最低男だと思った。
子供心に母は見る目が無いと思っていたけれど、自分はもっと見る目が無かった。
あんなのと付き合っていたなんて、ぞっとする。
透先輩の酷さを素面の頭で思い返すと、失恋のショックなんてどこかに消えてしまった。
「あんな人と結婚なんて事にならなくて、本当に良かったわ」
焼きあがった卵焼きをお皿に乗せてちょっとだけお醤油をかけてから、程よく煮えたお味噌汁の鍋に味噌を入れて火を止める。
「さてさて食べよう。あ、お稲荷さんチンしなきゃ」
お皿に乗せたお稲荷さんに電子レンジ用のカバーをかけて、レンジの中へ。
「一分くらいかな」
電子レンジのスイッチを入れて、温まる間にお味噌汁をお椀に盛り付けて卵焼きと一緒にテーブルに運ぶ。
「はあ、いい匂い」
お味噌汁の匂いってほっとする。
早く食べたいなあと電子レンジの方に向かうと、タイミングよくピピピっと電子音がした。
「お稲荷さん、美味しいかな。美味しいといいな」
アツアツになったお皿からカバーを外して流しに置いて、お皿をテーブルに運ぶ。
つやっとした照りのある、見るからに美味しそうに煮られた油揚げにはご飯がぎゅうぎゅうに詰められているのか、かなりのボリュームだ。
「いただきます」
お稲荷さんの皿をテーブルに置いて、椅子に腰を下ろしたばかりでぺこりと頭を下げて箸を持つ。
「はあ、美味しい」
自分好みのお味噌汁。
煮干しの出汁が効いたそれを一口飲んだら、さらに食欲がわいてきた。
「お稲荷さん、お稲荷さん」
大きなお稲荷さんを大胆に箸で半分に割ると、白ごまがたっぷり入った断面が見えた。
「へえ、ごま入りなんだ。珍しい」
ぱくりと齧り付くと、じゅわっと口の中に甘しょっぱい味が広がる。
もの凄く好みな味付けだった。ぷちぷちとしたごまの触感も良いし、甘さ控えめな酢飯の味も好みだった。
「ごまいいなあ。私も今度これで作ろう」
美味しいものを食べるって幸せだ。
温かいお味噌汁。好みの味付けのお稲荷さん。黄色い卵焼きに入っているのは、炒めたネギ。
「がっつり食べて、しっかり動くぞ」
朝ごはんをしっかり食べてたら、二日酔いもどっかに行ってしまったみたいだ。
この勢いで、いろんなものを片付けよう。
今日の私はなんだか凄く元気だった。
まだ寝ている十和をベッドに残してキッチンに向かう。
食いしん坊な私は、キッチンにはかなりお金をかけた。
冷蔵庫も大きいのを入れたし、ガスコンロは三口あって魚焼きグリルは上下両面焼き出来るタイプだし、電子オーブンレンジはスチーム機能付きで、パン種の発酵も上手に出来る。
マンションはファミリータイプだからキッチンもそれなりに広いし、パントリーも別にある。機能的で使いやすいこのキッチンは私のお気に入りの場所だった。
「まずは味噌汁」
朝ごはんは昨日のお稲荷さん二個にジャガイモと玉ねぎのお味噌汁と卵焼きの予定。
昨日飲みすぎたせいで二日酔いっぽいのにしっかり食欲はあるから、しっかり食べて動き回ろうと張り切って、野菜の収納籠からジャガイモと玉ねぎを取り出した。
「あれ、そういえば狐って何を食べるんだろ」
十和はまだ寝てる。
お水はいつでも飲める様に準備したけど、起きたらトイレだってしたいだろう。
何も聞かないで連れてきちゃったけれど、どうしようと慌ててスマホで狐の食事を調べた。
「なんでも食べます。とり・卵・爬虫類・昆虫を野生の狐は捕食します。イヌと同じでネギ類・ニンニク・チョコレートは与えてはいけません。飼う場合は猫と同じでタウリンが必要なので、キャットフードが良いが商品によっては塩分が強いものがあるので選ぶ際に注意が必要。うーん、どうしよう。とりを食べるなら鶏のささ身あるから、あれを茹でてみようかな」
どの位食べるかわからないから、とりあえずささ身を一本茹でて、筋取ってほぐせばいいかな。
「じゃあ、十和のご飯を準備しながら私のご飯を作っちゃおう」
水を少し入れた雪平鍋をガスコンロに乗せ火を点ける。
冷蔵庫から卵二個とささ身のパックを取り出して、洗ったまな板の上にささ身を一本乗せて残りは冷蔵庫に戻そうとして、ついでだから全部茹でちゃおうと考え直した。
「十和沢山食べるかもしれないもんね」
食べない可能性もあるけど、食べ始めて足りなかったら可哀そうだし。
様子見ながらお皿に乗せてあげればいいよね。
ささっと筋を取ってから沸騰したお湯にトポンと入れる。
お酒と塩を入れて茹でたいところだけど、十和が食べるんだから余計な味は付けない方がいいよね。
菜箸でちょいちょいとささ身を動かした後、放置していたジャガイモを洗って皮を剥き半月切りにした後水を張ったボウルに入れる。
「玉ねぎ小さいから一個全部使っちゃおうかな」
皮を剥いた玉ねぎをくし形に切ってから、ジャガイモの水を切って昨日煮干しを浸しておいた鍋に玉ねぎとい一緒に入れて火に掛けた。
「玉ねぎはしゃきしゃきしてた方がいいって言う人多いけれど、私はくたくたに煮た玉ねぎのお味噌汁の方が好みなんだよなあ」
ジャガイモにある程度火が通ってから玉ねぎを加えて煮るのが普通らしいけど、くたくた玉ねぎ好きな私は最初に両方入れるし、煮干しは最後まで入れたまま煮てしまう。
「貧乏臭いって透先輩に笑われたよなぁ。でもお味噌汁に入った煮干し好きなんだもの。いいじゃないねえ」
透先輩のリクエストでジャガイモと玉ねぎのお味噌汁を作った時、玉ねぎが柔らかすぎる、煮干しが入ってるのが貧乏臭いと文句を言われたのは随分前の事だ。
煮干しを入れたままずっと煮ていると苦みが出るから、煮干しは頭とはらわた部分は取って瓶に入れてある。
前の晩に水に浸しておいて次の日お味噌汁作るだけで美味しい出汁が出来るんだから、煮干しって便利だと思う。
確かに私の好みは一般的じゃないのかもと、その時は透先輩に謝ったけれど人に作らせて文句を言うのってどうなのよと、今更思う。
「あ、そろそろいいかな。茹ですぎると固くなっちゃうもんね」
火を止めて蓋をして蒸らす。こうすると固すぎなくて美味しくなるって言ってたのは亡くなった祖母だ。
「ちょっと十和の様子見てこようかな」
寝室のドアをちょっとだけ開けてベッドの様子を伺うと、十和はまだ寝ているようだった。そういえば狐って夜行性だってさっき見たサイトに載ってたような気がする。だったら十和にとって今は寝る時間なのか、じゃあそっとしておこう。
「さてさて、卵焼きはどうしようかな。だし巻きかな。それとも具入りにしようかな。簡単に砂糖と醤油の奴がいいかなでも、お稲荷さんが甘しょっぱいからなあ」
だし巻き卵のふわっとしたのも好きだし、ネギとかハムとか刻んでとろけるチーズと一緒に焼いた卵焼きも甘しょっぱい卵焼きも好きだけど、メインはお稲荷さんだから卵焼きは刻んだネギに塩コショウしただけのシンプルな奴にする事にした。
「ネギも早く使わないとね」
トントントンとネギを小口切りにして、卵二個をボウルに割入れて塩コショウして菜箸で溶きほぐす。
蓋をして蒸していたささ身をお皿に取り出してラップしてテーブルに置いて、鍋はそのまま蓋をしておいておく。
「夜はこれで雑炊作ろう。鶏肉の出汁出てるから勿体ないよね」
お味噌汁のジャガイモの様子を見ながら、卵焼き用のフライパンを出して油を引いて火に掛ける。
「ネギはちょっとだけ炒めようかな」
炒めたネギは甘みが出て美味しいよね。
しんなりする程度まで炒めたら、卵液をじゅわっと流して焼き始める。
「ああ、お腹すいた」
卵焼きの焼ける音と、煮干しの出汁の匂いに食欲が刺激されてきた。
「昨日あんな事があったのに、食欲がある私って素晴らしく図太いわね」
フライパンの中で卵焼きをくるくると巻きながら、昨日の自分を思い出す。
失恋のショックでみっともなく酔っぱらって、会ったばかりの人に迷惑をかけて、夜中に透先輩を追い返して、十和に慰められながら眠った。
「この世の中で、父親が一番最低な男だと思ってたけど、透先輩も酷いよね。結婚決まったばかりで浮気続行しようとか、最低最悪、人としてあり得ないでしょ。これから父親になろうって人なのに」
子供なんか全然好きじゃないし可愛くないと、兄が生まれた時母にそう言って泣かせて適当な名前を兄につけた父は、母が初めての子育てに奮闘している間に初恋の人と再会して浮気した。両親が離婚したのは私が生後一か月の時だったらしい。父が私の名前を浮気相手と同じにしたのは、母への当てつけだったと小学生の頃一度だけ会った父に言われた。
浮気相手と結婚したものの、相手には子供が出来なくて色々あって別れたからやり直そうと私達に会いに来たのだ。
話をしている間に母に塩をまかれ、兄と私に出ていけと怒鳴られた父はこの世で一番の最低男だと思った。
子供心に母は見る目が無いと思っていたけれど、自分はもっと見る目が無かった。
あんなのと付き合っていたなんて、ぞっとする。
透先輩の酷さを素面の頭で思い返すと、失恋のショックなんてどこかに消えてしまった。
「あんな人と結婚なんて事にならなくて、本当に良かったわ」
焼きあがった卵焼きをお皿に乗せてちょっとだけお醤油をかけてから、程よく煮えたお味噌汁の鍋に味噌を入れて火を止める。
「さてさて食べよう。あ、お稲荷さんチンしなきゃ」
お皿に乗せたお稲荷さんに電子レンジ用のカバーをかけて、レンジの中へ。
「一分くらいかな」
電子レンジのスイッチを入れて、温まる間にお味噌汁をお椀に盛り付けて卵焼きと一緒にテーブルに運ぶ。
「はあ、いい匂い」
お味噌汁の匂いってほっとする。
早く食べたいなあと電子レンジの方に向かうと、タイミングよくピピピっと電子音がした。
「お稲荷さん、美味しいかな。美味しいといいな」
アツアツになったお皿からカバーを外して流しに置いて、お皿をテーブルに運ぶ。
つやっとした照りのある、見るからに美味しそうに煮られた油揚げにはご飯がぎゅうぎゅうに詰められているのか、かなりのボリュームだ。
「いただきます」
お稲荷さんの皿をテーブルに置いて、椅子に腰を下ろしたばかりでぺこりと頭を下げて箸を持つ。
「はあ、美味しい」
自分好みのお味噌汁。
煮干しの出汁が効いたそれを一口飲んだら、さらに食欲がわいてきた。
「お稲荷さん、お稲荷さん」
大きなお稲荷さんを大胆に箸で半分に割ると、白ごまがたっぷり入った断面が見えた。
「へえ、ごま入りなんだ。珍しい」
ぱくりと齧り付くと、じゅわっと口の中に甘しょっぱい味が広がる。
もの凄く好みな味付けだった。ぷちぷちとしたごまの触感も良いし、甘さ控えめな酢飯の味も好みだった。
「ごまいいなあ。私も今度これで作ろう」
美味しいものを食べるって幸せだ。
温かいお味噌汁。好みの味付けのお稲荷さん。黄色い卵焼きに入っているのは、炒めたネギ。
「がっつり食べて、しっかり動くぞ」
朝ごはんをしっかり食べてたら、二日酔いもどっかに行ってしまったみたいだ。
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