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2章 交易都市の錬金術士
046 星空の下で
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「おい!やっと主役が出てきたぜ!」
ギルドの1階へ降りた俺達を見つけた男の1人が声をあげた。
建物を埋め尽くす人、人、人、テーブルには料理や酒が並べられ建物の外まで人が溢れている様だ。
「な、なんですかコレは!?」
宿屋の女将さんにアレはいつもの出店のオジさんだ、包帯を巻いている男達は騎士団か?マズい!昨日のメイドさんもいる、何でこっち見て舌舐めずりしてるんですかねぇ…
「驚かす様な真似をして申し訳ありません」
背後からカッパーさんが声を掛けてくる。
「騎士の誰かが口を滑らせた様で住民達が街のあちこちで騒ぎ始めましてな、それが自然と広まり街中この様な事になりました」
「美味しそうな料理がいっぱいあります!食べ放題です!」
「主さま、みんな喜んでる」
よっぽど嫌われてたんだなビズミス、この街に来て悪い評判しか聞いた事無かったしな。
「「「俺達の英雄に乾杯!!!」」」
誰かの乾杯の音頭を皮切りに俺達は人の波に飲み込まれる。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
日が沈み月が空に登る頃ようやく俺は解放された。
アイギスは間違って酒を飲んでしまいタリアムに介抱されている、俺はサクヤと2人で街の広場まで住民達から逃げてきた。
「やっと一息つけるな」
「疲れました、そう言えば囚われていた女の子達は命に別状無かったみたいですよ」
「良かった、って素直に喜べないな…」
彼女達は身内をリード達傭兵に殺されビズミスに囚われていた、中には腕を切られた者や顔を焼かれた者もいた、これからが大変だろう。
「ユイトさん、リードとビズミスを殺した事を後悔してますか?」
「後悔…はしてないな、ただ少し自分が怖くなった、俺の力はこんなにも簡単に人間を殺せるんだと判ってね」
「はい、ユイトさんは強いです、でも心はもっと強いです」
「どういう意味だ?今でもこんなウジウジしてるんだぞ?」
「だから強いんです、あの2人は凄く悪い人でしたけどユイトさんはそんな悪人でも殺した事で悩んでます、人を殺した事にきちんと向き合ってる証拠です」
「それは…そうかもしれないけど」
「悪人だからから殺した、悪人だから殺されても当たり前だ、って考える事をやめるのは簡単です、でもユイトさんは考える事をやめてません、だから強いんです」
サクヤが俺の目を見つめる。
「そんなもんかなぁ?力を間違った方向に使わないか不安だよ」
「そんなもんです、間違えそうになったら私が止めます、私がユイトさんの鞘になります、だからユイトさんの思うままに咲夜を使って下さい」
「ありがとうなサクヤ、お前が咲夜で良かったよ」
サクヤの頬が紅く染まる、どちらからともなく顔が近づき、やがて2人の唇が重な…
「主さまとサクヤはっけん!なにしてるんれすか~」
「ちょっとアイギス!まだ寝てなさい!ってアンタ達!な、な、何してんのよ!」
酔っ払ったアイギスとタリアムはこの後俺達を滅茶苦茶尋問した。
ギルドの1階へ降りた俺達を見つけた男の1人が声をあげた。
建物を埋め尽くす人、人、人、テーブルには料理や酒が並べられ建物の外まで人が溢れている様だ。
「な、なんですかコレは!?」
宿屋の女将さんにアレはいつもの出店のオジさんだ、包帯を巻いている男達は騎士団か?マズい!昨日のメイドさんもいる、何でこっち見て舌舐めずりしてるんですかねぇ…
「驚かす様な真似をして申し訳ありません」
背後からカッパーさんが声を掛けてくる。
「騎士の誰かが口を滑らせた様で住民達が街のあちこちで騒ぎ始めましてな、それが自然と広まり街中この様な事になりました」
「美味しそうな料理がいっぱいあります!食べ放題です!」
「主さま、みんな喜んでる」
よっぽど嫌われてたんだなビズミス、この街に来て悪い評判しか聞いた事無かったしな。
「「「俺達の英雄に乾杯!!!」」」
誰かの乾杯の音頭を皮切りに俺達は人の波に飲み込まれる。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
日が沈み月が空に登る頃ようやく俺は解放された。
アイギスは間違って酒を飲んでしまいタリアムに介抱されている、俺はサクヤと2人で街の広場まで住民達から逃げてきた。
「やっと一息つけるな」
「疲れました、そう言えば囚われていた女の子達は命に別状無かったみたいですよ」
「良かった、って素直に喜べないな…」
彼女達は身内をリード達傭兵に殺されビズミスに囚われていた、中には腕を切られた者や顔を焼かれた者もいた、これからが大変だろう。
「ユイトさん、リードとビズミスを殺した事を後悔してますか?」
「後悔…はしてないな、ただ少し自分が怖くなった、俺の力はこんなにも簡単に人間を殺せるんだと判ってね」
「はい、ユイトさんは強いです、でも心はもっと強いです」
「どういう意味だ?今でもこんなウジウジしてるんだぞ?」
「だから強いんです、あの2人は凄く悪い人でしたけどユイトさんはそんな悪人でも殺した事で悩んでます、人を殺した事にきちんと向き合ってる証拠です」
「それは…そうかもしれないけど」
「悪人だからから殺した、悪人だから殺されても当たり前だ、って考える事をやめるのは簡単です、でもユイトさんは考える事をやめてません、だから強いんです」
サクヤが俺の目を見つめる。
「そんなもんかなぁ?力を間違った方向に使わないか不安だよ」
「そんなもんです、間違えそうになったら私が止めます、私がユイトさんの鞘になります、だからユイトさんの思うままに咲夜を使って下さい」
「ありがとうなサクヤ、お前が咲夜で良かったよ」
サクヤの頬が紅く染まる、どちらからともなく顔が近づき、やがて2人の唇が重な…
「主さまとサクヤはっけん!なにしてるんれすか~」
「ちょっとアイギス!まだ寝てなさい!ってアンタ達!な、な、何してんのよ!」
酔っ払ったアイギスとタリアムはこの後俺達を滅茶苦茶尋問した。
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