10 / 10
1章 婚約破棄
010 遥か昔
しおりを挟む
12億1126万822年前?マリウス様は一体何を言ってるんだろう。この世界で最初の文明は3000年くらい前だった筈だ。何万年、更に何億年も前に人類が存在していたなんて話は聞いた事がない。
「あぁ。いきなりこんな話をしても信じられないよね?君達の…今回の文明が始まったのは確か3000年くらい前だったかな?でも今回の文明の前にも、人間は何度も文明を発達させ、そして滅んでるんだ」
「…仰っている意味が良く分かりません…その、お話のスケールが大きすぎると言いますか….」
「バレンシア嬢。其方の気持ちも分かるがマリウス先生の仰る通り、この世界は何度も滅びておる…儂も最初は信じられなかったから気持ちは分かるよ」
「そして今の世界…私達が生きる今の世界も滅びの時が近づいているのです…」
「多分長くて後100年ってトコだろうね。後100年でこの世界は滅びてしまう。でもオーロラさん?君の協力が有れば、今回こそは世界の最後を回避出来るかも知れないんだ。僕に協力をしてくれないだろうか?」
私に聖女の素質が有るとか、何回も世界が滅びているとか、後100年でこの世界も滅びてしまうとか…本当に何一つ話が理解出来ない。夢を見ている様だ。
「もし私が何か世界の役に立てるなら…それは喜んで協力したいです…でも一体何をすれば?」
「本当かい!?いやぁ良かった!正直断られても仕方ないと思ってたんだ。本当に良かった」
「儂らが其方とレイスの婚約を決めた理由も、実はこの為に外堀から埋めてしまおうと考えての事でのぉ。義理の祖父と祖母からのお願いなら断る事も出来んくなろう?レイスが其方との婚約を破棄したと聞いた時には世界の最後を覚悟したんじゃが…結果オーライじゃの」
「バレンシア嬢。感謝しますよ。これで心置きなくカイゼルと2度目の新婚生活を送れます」
「あ、あの…ですから具体的に私は一体何をすれば…」
3人の喜び方が尋常では無い。一体私は何をさせられるのだろうか?まさかイーリアス様の伝説の様に命を失う事に?安請け合いだったかも知れない…
「あぁ、まずは君には聖女の素養…聖なる魔力を鍛える為に修行をしてもらう。僕の家に住み込みでね。その為にオーロラさんのご両親にも許可をもらいたいんだ」
「マリウス様。娘が世界を救うというならこれほど誇りに思える事は有りません…しかしオーロラの親として、1つだけ確認させて頂きたい事があります」
「娘は…オーロラはこのお話を受けて幸せになれるのでしょうか?」
「あぁ。いきなりこんな話をしても信じられないよね?君達の…今回の文明が始まったのは確か3000年くらい前だったかな?でも今回の文明の前にも、人間は何度も文明を発達させ、そして滅んでるんだ」
「…仰っている意味が良く分かりません…その、お話のスケールが大きすぎると言いますか….」
「バレンシア嬢。其方の気持ちも分かるがマリウス先生の仰る通り、この世界は何度も滅びておる…儂も最初は信じられなかったから気持ちは分かるよ」
「そして今の世界…私達が生きる今の世界も滅びの時が近づいているのです…」
「多分長くて後100年ってトコだろうね。後100年でこの世界は滅びてしまう。でもオーロラさん?君の協力が有れば、今回こそは世界の最後を回避出来るかも知れないんだ。僕に協力をしてくれないだろうか?」
私に聖女の素質が有るとか、何回も世界が滅びているとか、後100年でこの世界も滅びてしまうとか…本当に何一つ話が理解出来ない。夢を見ている様だ。
「もし私が何か世界の役に立てるなら…それは喜んで協力したいです…でも一体何をすれば?」
「本当かい!?いやぁ良かった!正直断られても仕方ないと思ってたんだ。本当に良かった」
「儂らが其方とレイスの婚約を決めた理由も、実はこの為に外堀から埋めてしまおうと考えての事でのぉ。義理の祖父と祖母からのお願いなら断る事も出来んくなろう?レイスが其方との婚約を破棄したと聞いた時には世界の最後を覚悟したんじゃが…結果オーライじゃの」
「バレンシア嬢。感謝しますよ。これで心置きなくカイゼルと2度目の新婚生活を送れます」
「あ、あの…ですから具体的に私は一体何をすれば…」
3人の喜び方が尋常では無い。一体私は何をさせられるのだろうか?まさかイーリアス様の伝説の様に命を失う事に?安請け合いだったかも知れない…
「あぁ、まずは君には聖女の素養…聖なる魔力を鍛える為に修行をしてもらう。僕の家に住み込みでね。その為にオーロラさんのご両親にも許可をもらいたいんだ」
「マリウス様。娘が世界を救うというならこれほど誇りに思える事は有りません…しかしオーロラの親として、1つだけ確認させて頂きたい事があります」
「娘は…オーロラはこのお話を受けて幸せになれるのでしょうか?」
0
お気に入りに追加
33
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
幼馴染がそんなに良いなら、婚約解消いたしましょうか?
ルイス
恋愛
「アーチェ、君は明るいのは良いんだけれど、お淑やかさが足りないと思うんだ。貴族令嬢であれば、もっと気品を持ってだね。例えば、ニーナのような……」
「はあ……なるほどね」
伯爵令嬢のアーチェと伯爵令息のウォーレスは幼馴染であり婚約関係でもあった。
彼らにはもう一人、ニーナという幼馴染が居た。
アーチェはウォーレスが性格面でニーナと比べ過ぎることに辟易し、婚約解消を申し出る。
ウォーレスも納得し、婚約解消は無事に成立したはずだったが……。
ウォーレスはニーナのことを大切にしながらも、アーチェのことも忘れられないと言って来る始末だった……。
【完結】魅了が解けたあと。
乙
恋愛
国を魔物から救った英雄。
元平民だった彼は、聖女の王女とその仲間と共に国を、民を守った。
その後、苦楽を共にした英雄と聖女は共に惹かれあい真実の愛を紡ぐ。
あれから何十年___。
仲睦まじくおしどり夫婦と言われていたが、
とうとう聖女が病で倒れてしまう。
そんな彼女をいつまも隣で支え最後まで手を握り続けた英雄。
彼女が永遠の眠りへとついた時、彼は叫声と共に表情を無くした。
それは彼女を亡くした虚しさからだったのか、それとも・・・・・
※すべての物語が都合よく魅了が暴かれるとは限らない。そんなお話。
______________________
少し回りくどいかも。
でも私には必要な回りくどさなので最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
その婚約破棄喜んで
空月 若葉
恋愛
婚約者のエスコートなしに卒業パーティーにいる私は不思議がられていた。けれどなんとなく気がついている人もこの中に何人かは居るだろう。
そして、私も知っている。これから私がどうなるのか。私の婚約者がどこにいるのか。知っているのはそれだけじゃないわ。私、知っているの。この世界の秘密を、ね。
注意…主人公がちょっと怖いかも(笑)
4話で完結します。短いです。の割に詰め込んだので、かなりめちゃくちゃで読みにくいかもしれません。もし改善できるところを見つけてくださった方がいれば、教えていただけると嬉しいです。
完結後、番外編を付け足しました。
カクヨムにも掲載しています。
婚約破棄された真の聖女は隠しキャラのオッドアイ竜大王の運命の番でした!~ヒロイン様、あなたは王子様とお幸せに!~
白樫アオニ(卯月ミント)
恋愛
「私、竜の運命の番だったみたいなのでこのまま去ります! あなたは私に構わず聖女の物語を始めてください!」
……聖女候補として長年修行してきたティターニアは王子に婚約破棄された。
しかしティターニアにとっては願ったり叶ったり。
何故なら王子が新しく婚約したのは、『乙女ゲームの世界に異世界転移したヒロインの私』を自称する異世界から来た少女ユリカだったから……。
少女ユリカが語るキラキラした物語――異世界から来た少女が聖女に選ばれてイケメン貴公子たちと絆を育みつつ魔王を倒す――(乙女ゲーム)そんな物語のファンになっていたティターニア。
つまりは異世界から来たユリカが聖女になることこそ至高! そのためには喜んで婚約破棄されるし追放もされます! わーい!!
しかし選定の儀式で選ばれたのはユリカではなくティターニアだった。
これじゃあ素敵な物語が始まらない! 焦る彼女の前に、青赤瞳のオッドアイ白竜が現れる。
運命の番としてティターニアを迎えに来たという竜。
これは……使える!
だが実はこの竜、ユリカが真に狙っていた隠しキャラの竜大王で……
・完結しました。これから先は、エピソードを足したり、続きのエピソードをいくつか更新していこうと思っています。
・お気に入り登録、ありがとうございます!
・もし面白いと思っていただけましたら、やる気が超絶跳ね上がりますので、是非お気に入り登録お願いします!
・hotランキング10位!!!本当にありがとうございます!!!
・hotランキング、2位!?!?!?これは…とんでもないことです、ありがとうございます!!!
・お気に入り数が1700超え!物凄いことが起こってます。読者様のおかげです。ありがとうございます!
・お気に入り数が3000超えました!凄いとしかいえない。ほんとに、読者様のおかげです。ありがとうございます!!!
・感想も何かございましたらお気軽にどうぞ。感想いただけますと、やる気が宇宙クラスになります。
駒として無能なお前は追放する?ええ、どうぞ?けど、聖女の私が一番権力を持っているんですが?
水垣するめ
恋愛
主人公エミリー・ヘミングスは男爵家の令嬢として生まれた。
しかし、父のトーマスから聖女として働くことを強制される。
聖女という地位には大きな権力と名声、そして金が入ってくるからだ。
エミリーは朝から晩まで働かされ、屋敷からも隔離され汚い小屋で暮すことを強要される。
一度駒として働くことが嫌になってトーマスに「聖女をやめたいです……」と言ったが、「駒が口答えするなっ!」と気絶しそうになるぐらいまで殴られた。
次に逆らえば家から追放するとまでいわれた。
それからエミリーは聖女をやめることも出来ずに日々を過ごしてきた。
しかしエミリーは諦めなかった。
強制的に働かされてきた聖女の権力を使い、毒親へと反撃することを決意する。
四度目の正直 ~ 一度目は追放され凍死、二度目は王太子のDVで撲殺、三度目は自害、今世は?
青の雀
恋愛
一度目の人生は、婚約破棄され断罪、国外追放になり野盗に輪姦され凍死。
二度目の人生は、15歳にループしていて、魅了魔法を解除する魔道具を発明し、王太子と結婚するもDVで撲殺。
三度目の人生は、卒業式の前日に前世の記憶を思い出し、手遅れで婚約破棄断罪で自害。
四度目の人生は、3歳で前世の記憶を思い出し、隣国へ留学して聖女覚醒…、というお話。
聖女に負けた侯爵令嬢 (よくある婚約解消もののおはなし)
蒼あかり
恋愛
ティアナは女王主催の茶会で、婚約者である王子クリストファーから婚約解消を告げられる。そして、彼の隣には聖女であるローズの姿が。
聖女として国民に、そしてクリストファーから愛されるローズ。クリストファーとともに並ぶ聖女ローズは美しく眩しいほどだ。そんな二人を見せつけられ、いつしかティアナの中に諦めにも似た思いが込み上げる。
愛する人のために王子妃として支える覚悟を持ってきたのに、それが叶わぬのならその立場を辞したいと願うのに、それが叶う事はない。
いつしか公爵家のアシュトンをも巻き込み、泥沼の様相に……。
ラストは賛否両論あると思います。納得できない方もいらっしゃると思います。
それでも最後まで読んでいただけるとありがたいです。
心より感謝いたします。愛を込めて、ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる