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プロローグ 異世界勇者と夜の蝶
異世界勇者と夜の蝶 1
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「それじゃあ先にあがりまーす。お疲れ様でしたー」
「遅くまでお疲れ様。アスカちゃん。明日のシフトはお休みだったよね?ゆっくり休んでね」
店長に挨拶をして店を出る。時計を見ると時刻は深夜2時半に差し掛かっていた。自宅のマンションは店からは歩いて20分ほどの距離に有る。急いで帰れば3時前には帰りつけるだろう。
「はぁ…最後のお客さんしつこかったなぁ。はじめましてのお客さんとアフターなんてする訳ないじゃん…若そうだったし、あんまりキャバクラの遊び方知らない人達だったのかな?」
私の仕事は夜のお店の女性スタッフ…俗に言うキャバ嬢だ。短大を卒業し、新卒で入社した会社はとんでもないブラック企業だった。
給与に反映されない残業と休日出勤。入社して一年後には同期の仲間達は皆退職していた。そして私も皆の後を追う様に会社を辞めた。
しかし生きて行く為には仕事をしてお金を稼がないといけない。
慌てて仕事を探して、またブラック企業のウソだらけの求人に騙されるよりはマシと思い、友人の紹介で腰掛けとしてキャバクラで働きはじめたのは一年ほど前の事だった。
昼は就職活動、夜はキャバ嬢。中々にハードな毎日だが、この生活にも慣れてしまった。
明日はお店のシフトは休みだし、好感触だった面接の結果待ちのため就活も一時休業中。久しぶりの丸一日の休日に何をして過ごそうか考えながら家路を急いでいたその時だった。
「ねぇねぇ?俺達の事分かる?さっきのお店の子だよね?今から俺達と遊びに行こうよ」
「お姉さん名前なんて言ったっけ?えーと…そうだ!アスカちゃんだ。俺達結構注文入れたのに酷くね?アフター断っちゃうんだもん」
「え…さっきのお客さん?なんでこんな場所に?」
「お前が店を出てから付けてたんだよ。さっきは恥をかかせやがって…お詫びとして俺達と遊んでくれね?」
「やめて下さい…大声を出しますよ…」
自宅までの近道になる公園へ入り、園内を歩いていたら不意に声をかけられた。見覚えの有る3人の若い男達。今日最後に席に付いたお客さん達だ。
「大声出したきゃ出せば良いじゃん?真夜中にこんな場所通っちゃダメでしょ?」
「遊び半分でアスカちゃんの後を付けたけど、公園に入るの見た時『おいおいマジかよ』って感じだったぜ?ひょっとして俺達が付けてたのに気づいて誘ってた?」
近道になると思い、近所の公園を突っ切ろうとしたのが間違いだった。幾ら近道だからと普段は夜に公園を通ったりはしない。明日が休みだからと浮かれすぎていた。
「まぁ俺達にとっては都合が良いけどな。ホテル代が勿体ねぇ。なぁ?ここで姦していこうぜ?」
「やめて下さい!!!」
男の1人が私の手首を掴む。大声を上げるが深夜の公園に他の人の姿は見当たらない。もうダメだ。そう思った時だった。
「アオギョダミタダッセミウ。タレセトテ」
「あん?誰だお前?何か用があるのか?邪魔すんなよ?」
「ホッア、ヨソザダユフギハミア?…言語翻訳魔法発動…あーあー、コレで言葉が通じるか?」
「外人か?お前フザけてんの?」
「いや、至って真面目だ。目の前で女性が乱暴されそうになっているから、それを止めようとしているだけだ」
突然どこからとも無く現れた男が、私の手首を掴んだ男の手を払い除けた。
ボロボロに破けた肌着とズボンを履いた男。暗くて顔は良く見えないが、声の感じからすると年齢は私も同じくらいだろうか。
「なになにw喧嘩売ってんの?喧嘩を売るなら相手を良く見た方が良いよwねぇヨッ君?」
「俺はなぁ?高校の時柔道の県大会で優勝した事があるんだぜ?喧嘩を売りたいなら買ってやるけど、死んでも文句言うんじゃねーぞ?」
「柔道…?高校…県大会…?言っている単語の意味が良く分からないけど、こんな事はやめてさっさと家に帰れ。この国の事は良く知らないけど、強姦をして無罪放免になる国なんて無い筈だ」
仲間からヨッくんと呼ばれた巨漢の男。筋骨隆々で身長は2メートルくらいあるんじゃ無いだろうか?体重だって軽く100キロを超えていそうだ。
それに対して、私を助けようとしてくれている男の身長は170センチ程。少し痩せ型の体型をしている。殴り合いの喧嘩になれば勝負にならないだろう。
「貴方は逃げて下さい!相手は酔っ払ってます!言葉が通じる状態じゃありません!逃げて警察を…「させねぇよ!!」」
巨漢の男が私を助けようとしてくれた男の手を掴み、地面へ投げ付けた。確か柔道の一本背負いとか言う技だ。
「ヒュー!ヨッくんパネぇ!って大丈夫か?ソイツ死んじまったんじゃね?」
「ヤベェ…女が警察なんで言うから、思わず本気で投げちまった…おい!死んでねぇか!?」
思い切り地面の石畳に投げつけられた男。彼が叩きつけられたのは柔らかな畳の上ではなく、固い石畳の上だ。『死』その言葉が私だけだ無くこの場にいる全員の脳裏をよぎった。
「面白い体術を使うね。今のがさっき言ってた『柔道』とやらの技か?対人格闘の技としては中々理に適ってる」
「えっ…貴方?大丈夫なの?地面に思い切り叩きつけられてたけど?」
「このくらいでダメージを負ってちゃ勇者としてやっていけないよ。それより手首は痛くないかい?さっき強く掴まれてたみたいだけど?」
地面に叩きつけられた男は何事もなかった様に立ち上がり、先ほど巨体の男に掴まれた私の手首の心配をして来た。
興奮状態で気づかなかったが、確認すると男に掴まれていた部分が赤く腫れ、少し痛みが有る。
「少し腫れているね。念のために回復魔法をかけておこう」
「ちょっ!?何コレ!?えっ!?痛みがひいていく…?」
男が私の手首に掌をかざす。彼の掌から放たれた淡い緑色の光が辺りを照らした。
「わっ…凄いイケメン…」
緑色の光が彼の顔を照らす。つい心の声が漏れてしまった。艶やかな黒髪に、緑色の光を反射する透き通った瞳…そして中途半端なアイドルじゃ相手にもならない程整った顔立ち。そんな場合じゃないと思いつつも、幻想的な光が照らす彼の顔から目を離す事が出来ない。
「これでもう痛まない筈だ。他に痛むところは無いかい?」
「あ、ハイ…だ、大丈夫です…」
掴まれた手首を確認する。腫れは完全にひいて、痛みも無くなっていた。あの光は一体?それに彼は?店でお酒を飲み過ぎたせいで幻でも見ているのだろうか?何が起こったか全く理解できない。
「テ…テメェ!?何なんだテメェは!?俺の投げをこんな固い地面で喰らって平気な筈は無ぇ!」
「はぁ…あまり暴力は振るいたくなかったんだけどな…ちょっと冷静になってくれ」
「うるせぇ!お前何なん…ぅぐっ!?」
彼を殴ろうと腕を振り上げた巨漢がガクリと項垂れた。目で追えなかったが、とんでもないスピードで彼が巨漢の鳩尾を殴りつけた…らしい。彼の拳は巨漢の鳩尾に突き刺さっていた。
「ヨッ…ヨッちゃん!?ま…本気かよ…ヨッちゃんが一発で…?」
「君達はどうする?出来れば大人くこの場から立ち去って欲しいんだけど?」
「は、ははっ、い、嫌だなぁ、お兄さん。コレはホンのドッキリなんですよ。俺達最初から冗談のつもりでその子を驚かしただけって言うか…失礼します!!」
「あっ!おい!この大きいヤツも連れて行けよ!」
巨漢の男をその場に残し、2人の取り巻きが逃げて行く。助かった…もし彼が現れなければ私は今頃…想像したら怖くなって来た。そうだ、彼に何かお礼をしなければ。
「危ない所をありがとうございました。あの…何かお礼をしたいんですが」
「お礼なんて大丈…いや、出来たらで良いんだけど、何か食べ物を恵んでもらえれば…もう3日も何…」
イケメンがフラフラとその場に崩れ落ちる。
「えっ!?ちょっと!?大丈夫!?ねぇってば!!」
こうして私、宮本 飛鳥と異世界からやって来た自称勇者との長い物語は幕を開けた。
「遅くまでお疲れ様。アスカちゃん。明日のシフトはお休みだったよね?ゆっくり休んでね」
店長に挨拶をして店を出る。時計を見ると時刻は深夜2時半に差し掛かっていた。自宅のマンションは店からは歩いて20分ほどの距離に有る。急いで帰れば3時前には帰りつけるだろう。
「はぁ…最後のお客さんしつこかったなぁ。はじめましてのお客さんとアフターなんてする訳ないじゃん…若そうだったし、あんまりキャバクラの遊び方知らない人達だったのかな?」
私の仕事は夜のお店の女性スタッフ…俗に言うキャバ嬢だ。短大を卒業し、新卒で入社した会社はとんでもないブラック企業だった。
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昼は就職活動、夜はキャバ嬢。中々にハードな毎日だが、この生活にも慣れてしまった。
明日はお店のシフトは休みだし、好感触だった面接の結果待ちのため就活も一時休業中。久しぶりの丸一日の休日に何をして過ごそうか考えながら家路を急いでいたその時だった。
「ねぇねぇ?俺達の事分かる?さっきのお店の子だよね?今から俺達と遊びに行こうよ」
「お姉さん名前なんて言ったっけ?えーと…そうだ!アスカちゃんだ。俺達結構注文入れたのに酷くね?アフター断っちゃうんだもん」
「え…さっきのお客さん?なんでこんな場所に?」
「お前が店を出てから付けてたんだよ。さっきは恥をかかせやがって…お詫びとして俺達と遊んでくれね?」
「やめて下さい…大声を出しますよ…」
自宅までの近道になる公園へ入り、園内を歩いていたら不意に声をかけられた。見覚えの有る3人の若い男達。今日最後に席に付いたお客さん達だ。
「大声出したきゃ出せば良いじゃん?真夜中にこんな場所通っちゃダメでしょ?」
「遊び半分でアスカちゃんの後を付けたけど、公園に入るの見た時『おいおいマジかよ』って感じだったぜ?ひょっとして俺達が付けてたのに気づいて誘ってた?」
近道になると思い、近所の公園を突っ切ろうとしたのが間違いだった。幾ら近道だからと普段は夜に公園を通ったりはしない。明日が休みだからと浮かれすぎていた。
「まぁ俺達にとっては都合が良いけどな。ホテル代が勿体ねぇ。なぁ?ここで姦していこうぜ?」
「やめて下さい!!!」
男の1人が私の手首を掴む。大声を上げるが深夜の公園に他の人の姿は見当たらない。もうダメだ。そう思った時だった。
「アオギョダミタダッセミウ。タレセトテ」
「あん?誰だお前?何か用があるのか?邪魔すんなよ?」
「ホッア、ヨソザダユフギハミア?…言語翻訳魔法発動…あーあー、コレで言葉が通じるか?」
「外人か?お前フザけてんの?」
「いや、至って真面目だ。目の前で女性が乱暴されそうになっているから、それを止めようとしているだけだ」
突然どこからとも無く現れた男が、私の手首を掴んだ男の手を払い除けた。
ボロボロに破けた肌着とズボンを履いた男。暗くて顔は良く見えないが、声の感じからすると年齢は私も同じくらいだろうか。
「なになにw喧嘩売ってんの?喧嘩を売るなら相手を良く見た方が良いよwねぇヨッ君?」
「俺はなぁ?高校の時柔道の県大会で優勝した事があるんだぜ?喧嘩を売りたいなら買ってやるけど、死んでも文句言うんじゃねーぞ?」
「柔道…?高校…県大会…?言っている単語の意味が良く分からないけど、こんな事はやめてさっさと家に帰れ。この国の事は良く知らないけど、強姦をして無罪放免になる国なんて無い筈だ」
仲間からヨッくんと呼ばれた巨漢の男。筋骨隆々で身長は2メートルくらいあるんじゃ無いだろうか?体重だって軽く100キロを超えていそうだ。
それに対して、私を助けようとしてくれている男の身長は170センチ程。少し痩せ型の体型をしている。殴り合いの喧嘩になれば勝負にならないだろう。
「貴方は逃げて下さい!相手は酔っ払ってます!言葉が通じる状態じゃありません!逃げて警察を…「させねぇよ!!」」
巨漢の男が私を助けようとしてくれた男の手を掴み、地面へ投げ付けた。確か柔道の一本背負いとか言う技だ。
「ヒュー!ヨッくんパネぇ!って大丈夫か?ソイツ死んじまったんじゃね?」
「ヤベェ…女が警察なんで言うから、思わず本気で投げちまった…おい!死んでねぇか!?」
思い切り地面の石畳に投げつけられた男。彼が叩きつけられたのは柔らかな畳の上ではなく、固い石畳の上だ。『死』その言葉が私だけだ無くこの場にいる全員の脳裏をよぎった。
「面白い体術を使うね。今のがさっき言ってた『柔道』とやらの技か?対人格闘の技としては中々理に適ってる」
「えっ…貴方?大丈夫なの?地面に思い切り叩きつけられてたけど?」
「このくらいでダメージを負ってちゃ勇者としてやっていけないよ。それより手首は痛くないかい?さっき強く掴まれてたみたいだけど?」
地面に叩きつけられた男は何事もなかった様に立ち上がり、先ほど巨体の男に掴まれた私の手首の心配をして来た。
興奮状態で気づかなかったが、確認すると男に掴まれていた部分が赤く腫れ、少し痛みが有る。
「少し腫れているね。念のために回復魔法をかけておこう」
「ちょっ!?何コレ!?えっ!?痛みがひいていく…?」
男が私の手首に掌をかざす。彼の掌から放たれた淡い緑色の光が辺りを照らした。
「わっ…凄いイケメン…」
緑色の光が彼の顔を照らす。つい心の声が漏れてしまった。艶やかな黒髪に、緑色の光を反射する透き通った瞳…そして中途半端なアイドルじゃ相手にもならない程整った顔立ち。そんな場合じゃないと思いつつも、幻想的な光が照らす彼の顔から目を離す事が出来ない。
「これでもう痛まない筈だ。他に痛むところは無いかい?」
「あ、ハイ…だ、大丈夫です…」
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「ヨッ…ヨッちゃん!?ま…本気かよ…ヨッちゃんが一発で…?」
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「は、ははっ、い、嫌だなぁ、お兄さん。コレはホンのドッキリなんですよ。俺達最初から冗談のつもりでその子を驚かしただけって言うか…失礼します!!」
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