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2章 少女の覚醒
014 手配書
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精霊の石窯亭での騒動から数日後、ランチタイムも一段落し客もまばらになったブラボーに見覚えのある人物が来店した。
「いらっしゃいませ、ってルーザさんじゃないですか、俺の事覚えてますか?」
「おおっ、この前の青年じゃないか、ここで働いていたのか」
「はい、俺はヨーグって言います、この前はご馳走様でした、あの後マッドボアは皆で美味しく食べさせてもらいました」
「折角注文した食いモンを無駄にせずに済んで良かったよ、思い出したら腹減って来たな、何か食わせて貰えるか?」
ルーザさんを1人掛けのカウンター席に案内するとキッチンのレイラさんが話し掛けてきた。
「あら、貴方がルーザさんね、この前はウチの娘とヨーグ君がお世話になったみたいで、話は2人から聞いています」
「娘…って事は貴女がブラボーの看板女将のレイラさんですか?噂に違わず美しい方だ」
「あらあら、こんなオバさんおだてても何もいい事はありませんよ」
「ブラボーの美人母娘の噂は街でも有名ですからな、なるほどこの前いた金髪のお嬢ちゃんが娘のローラちゃんか、姉妹にしか思えません、そっくりだ」
「お上手な人ね、この前の2人のお礼に今日はご馳走するわ、日替わりランチで良かったらすぐに出せるけど?今日のメインはマッドボアのステーキよ」
「さっき話をしてて丁度マッドボアが食べたいと思っていたんです、それでお願いします」
注文を受けたレイラさんが再び厨房へと引っ込む、すると何かを思い出した様にルーザさんが鞄から紙を取り出した。
「そうそう、本当は飯を食いに来た訳じゃなかったんだよ、良かったらコレを店の目立つ場所に貼って貰えないか?」
紙には人相の悪い男達の似顔絵と罪状が書かれている、犯罪者の手配書だ。
「誘拐に暴行…物騒なヤツらですね」
「あぁ、お陰で騎士団もてんてこ舞いさ、俺もボサっとしてるなら手配書でも配って来いって副長にどやされちゃった」
「金目当てのならず者とは少し毛色が違う様ですね、なんで誘拐なんて真似をしたんでしょうか?」
「行方不明になった人は若い女性と帝国から逃げてきた研究者や学者が多い、俺は帝国がこの件に関わってると睨んでるんだ」
ゴーホンには帝国の圧政と重税から逃げて来た人達が多い、最近では旧市街地を再開発し彼らの居住区を作る為の工事が進められているって話だったな。
「おっと口が滑っちまった、今の話は他言無用で頼む、元敵国とはいえ停戦中だからな、立場上こんな事を言ったのがバレるとマズい」
「わかりました、手配書は入り口にでも貼っておきますね」
「悪いね、もし見かけたら近くの騎士団の詰所まで知らせてくれ」
「お待ちどうさま、お代わりもあるから足りなかったら言ってね」
レイラさんが料理を持って来た、マッドボアの肉を厚切りにしたステーキに特製のソースを掛けた物だ、皿代わりの鉄板に垂れたソースがジュウジュウと音を出し旨そうな匂いが辺りに立ち込めた。
「おおっ!こいつはいい匂いだ、早速頂きます、昼飯まだだったんで腹ペコなんですよ」
ルーザさんが一心不乱にステーキにむしゃぶりつく、気持ちのいい食いっぷりだ、あっという間に平らげてしまった。
「あらあら、そんなに美味しそうに食べてくれるなんて作り甲斐があるわ、嬉しいわね」
「ふーっ、ご馳走様でした、前々からブラボーで食事をしたいと思ったんですがやっと念願が叶いました、いつも仕事が遅いんで中々機会が無かったんですよ」
「お粗末様でした、ウチは夜早めに閉めちゃうから、さっきから2人して何を見ていたの?」
「どうやら誘拐犯の集団が悪さしてるみたいですよ、ルーザさんはその件で手配書を配りに来てくれたんです」
レイラさんが手配書を覗き込み不安そうな顔になる。
「不安にさせて申し訳ありません、市民の安全を守るのが騎士団の仕事なんですが…」
「あらあら、私は騎士団の皆さんは良くやってくれてると思いますよ」
「いやはや面目無い、最近白銀の騎士と呼ばれる男が犯罪者を捕まえて騎士団の詰所に連れて来てくれるんです、彼の様な協力者がいるお陰でなんとか街の治安を維持できてます」
今までもしかしたら騎士団からは仕事を奪われた等と悪く思われているかと考えていたが杞憂だった様だ。
「日頃の感謝を伝えたいから直接会ってみたいんですけどね、いつも詰所に犯罪者を届けるとすぐに姿を消してしまうんです、この街の英雄殿は中々恥ずかしがり屋な様ですね」
「ま…まぁ彼にも彼の事情があるんじゃないですか?手配書を貼ってきますね」
「ふふふ…感謝の気持ちはキチンと伝わっていると思いますよ、食後のお飲み物はいかが?」
レイラさんが話題を逸らしてくれる、突然クロスの話題がでて少し焦ったな、俺は手配書を手にブラボーの玄関へと向かった、その時激しく入り口のドアが開かれ常連のおじさんが息を切らして店に入ってきた。
「ぜぇ…ぜぇ…ロ、ローラちゃん…が…」
「どうしたんですか?ローラならさっき買い出しに出かけましたけど」
「さ…攫われたんだ!ローラちゃんが変な男達に連れて行かれちまった!」
なんだって!?誘拐犯の話が出た矢先にこんな事になるなんて、クソっ、探しに行かなければ。
「もしもし、ルーザだ、街で若い女の子が誘拐された情報は入っているか?…あぁ、わかった、直ぐに戻るから捜索隊を編成しておいてくれ、俺が現場指揮を執る」
おじさんの話を聞いたルーザさんが通信を取っている、騎士団にも情報が入っている様だ。
「そんな…まさかローラが…どうしたらいいの…」
「レイラさん、騎士団の誇りにかけてお嬢さんを無事に連れ戻してきます、どうか信じてください、では失礼します!」
普段と雰囲気がガラッと変わったルーザさんが店から出て行く、こうしてはいられない、俺もローラを連れ戻しにいかなくては。
「いらっしゃいませ、ってルーザさんじゃないですか、俺の事覚えてますか?」
「おおっ、この前の青年じゃないか、ここで働いていたのか」
「はい、俺はヨーグって言います、この前はご馳走様でした、あの後マッドボアは皆で美味しく食べさせてもらいました」
「折角注文した食いモンを無駄にせずに済んで良かったよ、思い出したら腹減って来たな、何か食わせて貰えるか?」
ルーザさんを1人掛けのカウンター席に案内するとキッチンのレイラさんが話し掛けてきた。
「あら、貴方がルーザさんね、この前はウチの娘とヨーグ君がお世話になったみたいで、話は2人から聞いています」
「娘…って事は貴女がブラボーの看板女将のレイラさんですか?噂に違わず美しい方だ」
「あらあら、こんなオバさんおだてても何もいい事はありませんよ」
「ブラボーの美人母娘の噂は街でも有名ですからな、なるほどこの前いた金髪のお嬢ちゃんが娘のローラちゃんか、姉妹にしか思えません、そっくりだ」
「お上手な人ね、この前の2人のお礼に今日はご馳走するわ、日替わりランチで良かったらすぐに出せるけど?今日のメインはマッドボアのステーキよ」
「さっき話をしてて丁度マッドボアが食べたいと思っていたんです、それでお願いします」
注文を受けたレイラさんが再び厨房へと引っ込む、すると何かを思い出した様にルーザさんが鞄から紙を取り出した。
「そうそう、本当は飯を食いに来た訳じゃなかったんだよ、良かったらコレを店の目立つ場所に貼って貰えないか?」
紙には人相の悪い男達の似顔絵と罪状が書かれている、犯罪者の手配書だ。
「誘拐に暴行…物騒なヤツらですね」
「あぁ、お陰で騎士団もてんてこ舞いさ、俺もボサっとしてるなら手配書でも配って来いって副長にどやされちゃった」
「金目当てのならず者とは少し毛色が違う様ですね、なんで誘拐なんて真似をしたんでしょうか?」
「行方不明になった人は若い女性と帝国から逃げてきた研究者や学者が多い、俺は帝国がこの件に関わってると睨んでるんだ」
ゴーホンには帝国の圧政と重税から逃げて来た人達が多い、最近では旧市街地を再開発し彼らの居住区を作る為の工事が進められているって話だったな。
「おっと口が滑っちまった、今の話は他言無用で頼む、元敵国とはいえ停戦中だからな、立場上こんな事を言ったのがバレるとマズい」
「わかりました、手配書は入り口にでも貼っておきますね」
「悪いね、もし見かけたら近くの騎士団の詰所まで知らせてくれ」
「お待ちどうさま、お代わりもあるから足りなかったら言ってね」
レイラさんが料理を持って来た、マッドボアの肉を厚切りにしたステーキに特製のソースを掛けた物だ、皿代わりの鉄板に垂れたソースがジュウジュウと音を出し旨そうな匂いが辺りに立ち込めた。
「おおっ!こいつはいい匂いだ、早速頂きます、昼飯まだだったんで腹ペコなんですよ」
ルーザさんが一心不乱にステーキにむしゃぶりつく、気持ちのいい食いっぷりだ、あっという間に平らげてしまった。
「あらあら、そんなに美味しそうに食べてくれるなんて作り甲斐があるわ、嬉しいわね」
「ふーっ、ご馳走様でした、前々からブラボーで食事をしたいと思ったんですがやっと念願が叶いました、いつも仕事が遅いんで中々機会が無かったんですよ」
「お粗末様でした、ウチは夜早めに閉めちゃうから、さっきから2人して何を見ていたの?」
「どうやら誘拐犯の集団が悪さしてるみたいですよ、ルーザさんはその件で手配書を配りに来てくれたんです」
レイラさんが手配書を覗き込み不安そうな顔になる。
「不安にさせて申し訳ありません、市民の安全を守るのが騎士団の仕事なんですが…」
「あらあら、私は騎士団の皆さんは良くやってくれてると思いますよ」
「いやはや面目無い、最近白銀の騎士と呼ばれる男が犯罪者を捕まえて騎士団の詰所に連れて来てくれるんです、彼の様な協力者がいるお陰でなんとか街の治安を維持できてます」
今までもしかしたら騎士団からは仕事を奪われた等と悪く思われているかと考えていたが杞憂だった様だ。
「日頃の感謝を伝えたいから直接会ってみたいんですけどね、いつも詰所に犯罪者を届けるとすぐに姿を消してしまうんです、この街の英雄殿は中々恥ずかしがり屋な様ですね」
「ま…まぁ彼にも彼の事情があるんじゃないですか?手配書を貼ってきますね」
「ふふふ…感謝の気持ちはキチンと伝わっていると思いますよ、食後のお飲み物はいかが?」
レイラさんが話題を逸らしてくれる、突然クロスの話題がでて少し焦ったな、俺は手配書を手にブラボーの玄関へと向かった、その時激しく入り口のドアが開かれ常連のおじさんが息を切らして店に入ってきた。
「ぜぇ…ぜぇ…ロ、ローラちゃん…が…」
「どうしたんですか?ローラならさっき買い出しに出かけましたけど」
「さ…攫われたんだ!ローラちゃんが変な男達に連れて行かれちまった!」
なんだって!?誘拐犯の話が出た矢先にこんな事になるなんて、クソっ、探しに行かなければ。
「もしもし、ルーザだ、街で若い女の子が誘拐された情報は入っているか?…あぁ、わかった、直ぐに戻るから捜索隊を編成しておいてくれ、俺が現場指揮を執る」
おじさんの話を聞いたルーザさんが通信を取っている、騎士団にも情報が入っている様だ。
「そんな…まさかローラが…どうしたらいいの…」
「レイラさん、騎士団の誇りにかけてお嬢さんを無事に連れ戻してきます、どうか信じてください、では失礼します!」
普段と雰囲気がガラッと変わったルーザさんが店から出て行く、こうしてはいられない、俺もローラを連れ戻しにいかなくては。
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