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1章 北の森のオーク
04 ブラボーの日常
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~レッドドラゴンの関所襲撃より1ヶ月後、エスァール王国、交易都市ゴーホンの路地裏~
「こんな夜遅くに一人で出歩くなんて不用心なお嬢ちゃんだな、俺達と遊んでくれよ?朝までしっぽりとな」
仕事がいつもより遅く終わった私は近道をしようと普段通らない裏道を使った、それが失敗だった。
「こう見えて俺達は紳士だからよ、気持ち良くしてくれるならその可愛いお口でも構わないぜ」
下卑た笑顔の男の指が私の唇に触れた、吐き気がする、普段は気が強いと言われる私だけど怖くて声が出せない、2人組の男は剣を持っている、怒らせると何をされるか分からない。
「心配しなくても誰もこないぜ?夜になるとこの辺りに近づく人間なんて誰もいねぇからよ」
男が私の服に手をかける、イヤ!誰でもいいから助けて!!
「なんだお前…、グホッ!」
もう1人の男が何者かに殴り飛ばされて近くのゴミ捨て場まで吹き飛んで行った。
「何しやがる!お…お前は!?」
見た事もない様な形の白銀の鎧に包まれた男が立っていた。
「良かった、まだ何もされて無いみたいだね、すぐに助けるから」
鎧の男が私に話しかけた、楽器を鳴らした様な不思議な声だ。
「テメェが最近ウワサになってる野郎か!?カッコつけやがって!」
危ない!残された暴漢がいきなり斬りかかる。
「大の男が2人がかりで女性に乱暴なんて見下げたヤツらだな、牢屋で反省しろ」
鎧の男は振り下ろされた剣を片手で掴みポキリと折った、ありえない、そんな事ができる筈が無い。
「馬鹿な…、バ…バケモンだ!」
暴漢は折られた剣を投げ捨て一目散に逃げ出す…が。
「逃げられるとでも思ったか?」
暴漢の体がくの字に曲がって崩れ落ちた、いつの間に移動したのだろう?鎧の男は逃げ道に先回りしていたのだ。
「大丈夫か?怪我はない様だけど」
地面にへたり混んでいた私に手を差し伸ばす、金属のヒヤリとした感触がとても優しく感じられた。
「は…はい、大丈夫です、ありがとうございました」
「夜遅くに女の子がこんな所に来たら危ないよ、大通りまで送って行こう」
鎧の男は私を大通りまで連れて行ってくれた、大通りの灯りが見える、もう大丈夫だ。
「あの!貴方のお名前…は?」
つい今まで隣を歩いていた男はいつのまにかその姿を消していた。
「夢…?じゃないわよね?」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「…ってな事が昨日あったのよ!あのお方が最近話題になってる『白銀の騎士』様に間違い無いわ!コレは運命よ!運命!あのお方になら私の全てを捧げても良いわ!むしろ着払いで送りつける!聞いてるの?ローラ!ヨーグもよ!」
先程からテーブルをバンバンと叩きながら熱弁をしているのは冒険者ギルド受付嬢のミンクだ。
「聞いてるよ、無事で何よりだ、他のお客さんの迷惑になるから少し落ち着いてくれないか?はいコレ食後のコーヒー」
俺がコーヒーを差し出すと我に返ったのかミンクは辺りを見回し一礼した、顔が真っ赤だ。
「何も無かったから良かったけど夜の路地裏を女1人で歩くなんて自殺行為よ?ミンクは昔から危なっかしいんだから、幼馴染として心配だわ」
レッドドラゴンを倒しローラとトビィさんの住むゴーホンの街に到着してから1ヶ月程の時間が過ぎた。
俺はトビィさんの営む食堂兼魔道具屋『ブラボー』に住み込みで雇ってもらえる事となり帝国から追放された勇者だと言う事をトビィさん一家に告白した。
その時にトビィさんの奥さんのレイラさんにも『クロス』の事を伝えたが他言はしないと約束してもらえた、レイラさんはハーフエルフでローラと並んでいると姉妹にしか見えない、食堂の常連さんも2人を目当てに来る男性客が多い、この店の2枚看板娘だ。
「そんなに白銀の騎士様はカッコ良かったのかしら?ミンクちゃんの初恋ね、おばさん応援しちゃうわよ~」
厨房からレイラさんがチラチラと俺を見ながらミンクに話し掛ける、レイラさんさては楽しんでるな?
「おばさま…私頑張ります!初恋です!そして最後の恋にします!早速ギルドに捕獲依頼を発注しようと思っているところです」
マズい、今のミンクなら本気でやりかねない、お尋ね者になってしまう。
「お母さん!ミンク本気でやるわよ!?あんまり焚きつけないで頂戴!」
「あらあら、なんでローラがそんなに必死に止めるの?お母さんは親友の初恋は応援するべきだと思うけどなぁ?」
間違いない、この人は俺をオモチャにして遊ぶつもりだ、早く話題を切り替えねば。
「この街って結構治安が悪いのか?最近聞く白銀の騎士がかなりの人数悪党を捕まえたって話だけど」
クロスの試運転を兼ね時折夜の街をパトロールしているが2、3日に1回は昨日の様なならず者を見つける、街の規模から考えるとそうでもないのかも知れないが決して治安がいいとは言い難い。
「少し前からゼファール帝国の兵隊崩れがこの街に流れ込んできているのよ、向こうは魔物が多いから前線行きを嫌がって脱走する兵士が後を絶たないらしいわ、ギルドでも問題になってるの」
「なんでまたギルドが関係してくるんだ?治安維持は騎士団の仕事だろ?」
「冒険者登録する時に暴れる奴がいるのよ、魔力持ちがなんで最低ランクからの登録なんだってね、魔力持ってる人間が優遇されるのはゼファール帝国だけだってのに自分を特権階級だと勘違いしてるのね」
「迷惑なヤツらだ、やっぱりトビィさんに付いてこの国に来て良かったよ、魔力無しにとって暮らしやすい国だと思う」
「そういえばヨーグは魔力無しだったわね、この国はあんまり魔力の有無を重要視しないから移って来て正解だったと思うわよ」
ゼファール帝国は魔力至上主義の国だ、魔力持ちの人間の歪んだプライドが他国での自分の扱いが不当だと思わせているのだろう。
「それにしても受付嬢って大変な仕事だな、コーヒーもう一杯サービスするよ」
「ありがと、だから白銀の騎士様を捕まえて寿退職するの!絶対見つけてみせるんだから!」
ダメだ、ミンクの執念が再燃してしまった、周りのお客さんが苦笑いしている、ある日のブラボーの昼下がりは騒がしく過ぎていった。
「こんな夜遅くに一人で出歩くなんて不用心なお嬢ちゃんだな、俺達と遊んでくれよ?朝までしっぽりとな」
仕事がいつもより遅く終わった私は近道をしようと普段通らない裏道を使った、それが失敗だった。
「こう見えて俺達は紳士だからよ、気持ち良くしてくれるならその可愛いお口でも構わないぜ」
下卑た笑顔の男の指が私の唇に触れた、吐き気がする、普段は気が強いと言われる私だけど怖くて声が出せない、2人組の男は剣を持っている、怒らせると何をされるか分からない。
「心配しなくても誰もこないぜ?夜になるとこの辺りに近づく人間なんて誰もいねぇからよ」
男が私の服に手をかける、イヤ!誰でもいいから助けて!!
「なんだお前…、グホッ!」
もう1人の男が何者かに殴り飛ばされて近くのゴミ捨て場まで吹き飛んで行った。
「何しやがる!お…お前は!?」
見た事もない様な形の白銀の鎧に包まれた男が立っていた。
「良かった、まだ何もされて無いみたいだね、すぐに助けるから」
鎧の男が私に話しかけた、楽器を鳴らした様な不思議な声だ。
「テメェが最近ウワサになってる野郎か!?カッコつけやがって!」
危ない!残された暴漢がいきなり斬りかかる。
「大の男が2人がかりで女性に乱暴なんて見下げたヤツらだな、牢屋で反省しろ」
鎧の男は振り下ろされた剣を片手で掴みポキリと折った、ありえない、そんな事ができる筈が無い。
「馬鹿な…、バ…バケモンだ!」
暴漢は折られた剣を投げ捨て一目散に逃げ出す…が。
「逃げられるとでも思ったか?」
暴漢の体がくの字に曲がって崩れ落ちた、いつの間に移動したのだろう?鎧の男は逃げ道に先回りしていたのだ。
「大丈夫か?怪我はない様だけど」
地面にへたり混んでいた私に手を差し伸ばす、金属のヒヤリとした感触がとても優しく感じられた。
「は…はい、大丈夫です、ありがとうございました」
「夜遅くに女の子がこんな所に来たら危ないよ、大通りまで送って行こう」
鎧の男は私を大通りまで連れて行ってくれた、大通りの灯りが見える、もう大丈夫だ。
「あの!貴方のお名前…は?」
つい今まで隣を歩いていた男はいつのまにかその姿を消していた。
「夢…?じゃないわよね?」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「…ってな事が昨日あったのよ!あのお方が最近話題になってる『白銀の騎士』様に間違い無いわ!コレは運命よ!運命!あのお方になら私の全てを捧げても良いわ!むしろ着払いで送りつける!聞いてるの?ローラ!ヨーグもよ!」
先程からテーブルをバンバンと叩きながら熱弁をしているのは冒険者ギルド受付嬢のミンクだ。
「聞いてるよ、無事で何よりだ、他のお客さんの迷惑になるから少し落ち着いてくれないか?はいコレ食後のコーヒー」
俺がコーヒーを差し出すと我に返ったのかミンクは辺りを見回し一礼した、顔が真っ赤だ。
「何も無かったから良かったけど夜の路地裏を女1人で歩くなんて自殺行為よ?ミンクは昔から危なっかしいんだから、幼馴染として心配だわ」
レッドドラゴンを倒しローラとトビィさんの住むゴーホンの街に到着してから1ヶ月程の時間が過ぎた。
俺はトビィさんの営む食堂兼魔道具屋『ブラボー』に住み込みで雇ってもらえる事となり帝国から追放された勇者だと言う事をトビィさん一家に告白した。
その時にトビィさんの奥さんのレイラさんにも『クロス』の事を伝えたが他言はしないと約束してもらえた、レイラさんはハーフエルフでローラと並んでいると姉妹にしか見えない、食堂の常連さんも2人を目当てに来る男性客が多い、この店の2枚看板娘だ。
「そんなに白銀の騎士様はカッコ良かったのかしら?ミンクちゃんの初恋ね、おばさん応援しちゃうわよ~」
厨房からレイラさんがチラチラと俺を見ながらミンクに話し掛ける、レイラさんさては楽しんでるな?
「おばさま…私頑張ります!初恋です!そして最後の恋にします!早速ギルドに捕獲依頼を発注しようと思っているところです」
マズい、今のミンクなら本気でやりかねない、お尋ね者になってしまう。
「お母さん!ミンク本気でやるわよ!?あんまり焚きつけないで頂戴!」
「あらあら、なんでローラがそんなに必死に止めるの?お母さんは親友の初恋は応援するべきだと思うけどなぁ?」
間違いない、この人は俺をオモチャにして遊ぶつもりだ、早く話題を切り替えねば。
「この街って結構治安が悪いのか?最近聞く白銀の騎士がかなりの人数悪党を捕まえたって話だけど」
クロスの試運転を兼ね時折夜の街をパトロールしているが2、3日に1回は昨日の様なならず者を見つける、街の規模から考えるとそうでもないのかも知れないが決して治安がいいとは言い難い。
「少し前からゼファール帝国の兵隊崩れがこの街に流れ込んできているのよ、向こうは魔物が多いから前線行きを嫌がって脱走する兵士が後を絶たないらしいわ、ギルドでも問題になってるの」
「なんでまたギルドが関係してくるんだ?治安維持は騎士団の仕事だろ?」
「冒険者登録する時に暴れる奴がいるのよ、魔力持ちがなんで最低ランクからの登録なんだってね、魔力持ってる人間が優遇されるのはゼファール帝国だけだってのに自分を特権階級だと勘違いしてるのね」
「迷惑なヤツらだ、やっぱりトビィさんに付いてこの国に来て良かったよ、魔力無しにとって暮らしやすい国だと思う」
「そういえばヨーグは魔力無しだったわね、この国はあんまり魔力の有無を重要視しないから移って来て正解だったと思うわよ」
ゼファール帝国は魔力至上主義の国だ、魔力持ちの人間の歪んだプライドが他国での自分の扱いが不当だと思わせているのだろう。
「それにしても受付嬢って大変な仕事だな、コーヒーもう一杯サービスするよ」
「ありがと、だから白銀の騎士様を捕まえて寿退職するの!絶対見つけてみせるんだから!」
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