現代兵器で異世界無双

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海編

 57.連合艦隊出撃!

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 すべての召喚が終わったと同時にすぐには出港出来なかったが、エンジン起動と機器点検を終わったのを確認するとすぐに錨を上げ動き出していった。
 
 今回は空母機動艦隊と第一艦隊が一緒になって作戦行動するためそれを総括して指揮する連合艦隊司令部もおくことにした。編成は以下の通り

 連合艦隊司令長官 ガンダルシア・ヴィアラ大将(海軍大臣)(司令部:キティーホーク)

  空母機動艦隊司令 コンダート・アリサ中将(第二王女)(司令部:キティーホーク)
   
空母“キティーホーク”艦長 スタルブ・ベイル准将
   空母航空団司令 ウィスティリア大佐 (第一航空団(第一一戦闘攻撃飛行隊・第一二戦闘攻撃飛行隊・第一早期警戒飛行隊))
   駆逐戦隊司令(旗艦 こんごう)ブリット大佐
  
第一艦隊司令(旗艦 大和) キーレ・ミサ中将


 各艦艇はキーレ港沖合で隊列を組んで艦隊行動を開始させた。アリサ率いる空母機動艦隊は空母キティホークを一番後方にしてこんごう型護衛艦4隻が前にT字の陣形を組んでいる、そして空母機動艦隊の50km前方に第一艦隊の大和、武蔵が並走しながら航行している。

 空母艦載機の発着艦訓練や艦載機同士の模擬戦闘訓練も初めていて空母周辺空域には複数の戦闘機と早期警戒機が飛び回っていて、まるで航空ショーのようだ。空母の甲板上でもせわしなく色とりどりのジャケットを着た甲板要員たちが動き回っている。(彼らのことを通称レインボー・ギャングと呼んでいる)
 色は7色あり役目は以下のようになっている。

 イエロー:航空機取扱士官、カタパルトおよびアレスティングギア士官、航空機指揮者、LOD(指揮官は大体この色)
ブラウン:航空団付整備員長及び下士官、
ホワイト:航空団品質管理要員、飛行隊航空機検査員、LSO、空輸士官、液体酸素要員、安全確認要員、医療要員など
ブルー:航空機取扱要員、エレベーター操作要員、牽引車運転要員、メッセンジャー、電話通信要員
パープル:航空燃料取扱員
レッド:兵装運搬及び取り扱い、航空機事故対応要員、爆発物処理要員、ダメージコントロール要員
 グリーン:LSE(ヘリコプター着艦要員)、FDC(要員間連絡調整員)、トラブルシューター

 この甲板要員の働きによってひっきりなしに発着艦してくる航空機をうまくさばいていた。
 特にジェット・ブラスト・ディフレクター(ジェット気流が後方に影響しないように防御するための板のようなもの)が上がりカタパルトからF-14Dが射出されて発艦していく光景は、あの有名な映画のワンシーンを実際に見ているようで非常に興奮する(これって俺だけじゃないよね?)
 
この空母に搭載されているカタパルトは、スチームカタパルトと呼ばれ蒸気の力によって動くもので、蒸気の圧力を調節することによって違う機体や兵器の搭載量が多くなった機体でも、最小速度(航空機が飛べるギリギリの速度)まで上げ射出することが可能で、これが4機装備されている。
 カタパルトで航空機を飛ばしていなかった第二次世界大戦期の航空母艦は、発艦時は機体からして追い風になるように船の方向を変え全速力で航行し合成風を生み出し飛びやすい条件を作り出す(このために当時の空母は速度性能が求められていた)着艦時は逆に向かい風になるように向きを変え減速し着艦しやすい状況を作り出していた。
昔の空母はすべて直線型の艦形だったので構造上と長さの関係で発艦と着艦は同時には行えなかったが、それを今ではアングルドデッキとカタパルトのおかげで発着艦が同時に行うことができる。

これを見て興奮が抑えきれない俺は航空管制所(艦橋第七階層)でLiSMを取り出しそのカメラ機能を使って写真撮影に没頭し始めてしまった。
 隣に付き添っていたアリサやヴィアラは呆れつつも俺の楽しんでいる時間を邪魔しないようにそばで見守ってくれているようだ。しかしそんな彼女たちも空を飛んでいるものに興味を示し俺が飽きるその時まで眺め続けていた。

 この空母艦載機全機を束ねる空母航空団司令ウィスティリア大佐はベルと同じ獣人族の出身で背中には赤い羽が生えている、髪の毛もその羽と同じ色合いの赤で髪型はショートで頭の上にアホ毛があるのが特徴だ、筋肉質な体付きで胸の大きさは控えめ(Cぐらい)、服は俺が航空団司令をやるならと思ってフライトジャケットを着せて下もそれに合うものをチョイスした、おかげで映画に出てきた女性教官のような見た目に今はなっている。
 そんなウィスティリアは以前、東部方面で陸軍の歩兵隊長として戦っていたが帝国軍の竜騎兵に壊滅させられた為命からがら脱出し王都にまでたどり着いた、そこで自分の部隊の敗戦と陸軍のあり方に嫌気がさしたウィスティリアは同族であるベルに頼みこんで海軍に異動していた。その背景にはコンダート王国陸軍はどんな種族でも基本的に入隊することはできるが、作戦術は“人”ができる範囲のことしかしないため、たとえウィスティリアのように飛べる種族が戦場にいたとしても飛ぶことを“命令”で禁止されているようで、たとえ飛んで戦うことが有利であってもそうはさせてくれない習慣があったからだ。そのためベルも飛ぶことを戦場では出来ず馬に乗って戦うことを強いられている(ベル的にはあんまり気にしていない)。
 しかし、海軍では実力主義を重きに置いているためどんな種族・出身階級であっても個人の実力が優れていれば基本的に上に上がることもできるしその作戦が非常に優れているのならばたとえ一兵卒の案であっても採用するようなところであるからだ、そして今回は空を飛ぶ部隊を指揮するものが必要となったので、白羽の矢が立ったのが“空を飛ぶ”ことができるウィスティリアであった。

 そして今、俺の後ろでウィスティリアは飛んでいる戦闘機の動きを見ながら必死に何かをメモしていた、今後のこの世界では新兵科となる航空部隊を指揮するものとして彼女の今背負っているものは物凄く重いはずなのだが、彼女の顔には希望に満ち溢れたものが読み取れる。

 「ワタ様!そろそろお茶にしませんか?ワタ様が召喚してくださった紅茶をご用意いたしましたよ!」
 「か、感謝しなさい!」
 「お、おう!じゃ、じゃあそうしようか!」

 夢中になっていた俺に話しかけてきたのは何故かフリフリでスケスケの白を基調としたメイド服を着たベルとセレナであった。ベルはなんとも思っていないのであろうがセレナは自分の着ている服が人を欲情させるような恰好をしていることを恥じて俯き気味にこちらを向いている。
 なぜこの二人がこの艦に乗り込んでいるのかというと、この二人は陸軍からの視察団としてこの艦に乗艦している、陸軍としても航空戦力のことを学び取りたいようでベル達以外にも陸軍大臣ハミルトン・エレシア他数名も同伴している。

 「それにしても普段と違ってセレナ可愛いぞ!(そしてエロい!)」
「私にそんなこと言ってもうれしくもなんともないからな!!最後に何か言ったか?」
 「ワタ様?私はどうですか?」
 「もちろん天使のように可愛いぞ!」
 「ウフフ!ありがとうございます!(今すぐ私を食べちゃっていいんですよ?)」
 セレナは口ではそうは言っているものの反応からしてまんざらでもないようだ、そしてベルに至っては恥じることはみじんもせずむしろ堂々としている。

 「あの~そろそろ行きませんか?」
 「あ!ごめんね、ウィスティリア、ではご案内しますね!(ベルはさっきなんて言ったんだ?)」

 そんな一行は空母の艦内にある司令官公室に足を向けた。
 扉を開けたそこにはすでにエレシアが席についていてこちらに気付くとさっと立ち上がり敬礼をしてきた。
 俺と一緒にいたみんなもすぐに答礼で返していた。軍務についている人間からすれば当然のことであるが、今までの俺にとっては非日常的なことであったのに今は自然な動きでできている自分に少し感動してしまった。

机の上には紅茶が人数分並び、真ん中には俺が過去に病院でお見舞いに来てくれたお礼として皆に配ったクッキー(○ントリー○ーム)が余程気に入られたのかさらに山のように並んでいた。

「久しぶりだなエレシアこんなところで会うのは変な感じだな?」
「ヴィアラとは普段、陸上でしか会議はしなかったからなおさらな、にしてもこうやって直接面を合わせて合うのは何年ぶりだろうか?」
こうも陸軍と海軍のトップが同じ場所にそろっているのは普段はないようなので本人たちも久々の再開に喜びあっているようだ。

「エレシアも来てたんだな!ノアは元気か?」
「ここでまたご一緒できてとてもうれしいです!はいノアは元気です!今は自分のギルドに戻って新しい事業を始めようとしているみたいです」
「そうなのか!それは気になるな!またそっちに顔を出すよ」
「ぜひ!」

「申し訳ありませんが陛下、挨拶が終わったところでこの場を借りてお話をよろしいでしょうか?」
「あ、あ、いいぞ」

まずヴィアラの口から出たのは衝撃的な一言だった。
「残念ながら帝国から一番近いベルン海軍基地が陥落との情報がありました、守備隊の必死の抵抗むなしく敵の総攻撃で全滅してしまいました、そして東部方面の王国所属の艦艇はすべて喪失しました、残るは西部にかろうじて10隻が残るのみで、それ以外だとこの艦隊しか王国海軍には戦力は存在しないことになります」

「何だと!」

「陛下、陸軍にも被害が出ていましてこちらは東部最重要拠点のウルス城が陥落とのことです、かろうじて指揮官含む一部は脱出したようですが」
エレシアもものすごく言いづらそうに俺に言ってきた
「どうやら帝国は本気でこちら側を倒しにかかってきているようです、北部の攻勢はなくなったとはいえこのままでは東部地方全域が帝国に占領されてしましますそれだけは何とか防がなくてはなりません、対策として北部の部隊と中央の部隊をかき集めていますがそれでも対応しきれるほどではありません、これ以上は大規模な増援は難しそうです」
「それに関してですがエンペリア王国王女殿下が直属の兵2万を率い現在進軍中とのことです、それと我が国の冒険者ギルドの有志達が集まって応援に駆けつけてくれているようです、しかし、いくら増援とはいえ効果的な対応ができるかといえば微妙なところです、といいますのも敵には竜騎兵と魔導船がいるのでそれに対して有効的な手立てがない限りいくら兵を送ったところで無意味に終わってしまうからです」
メイド服を着たままのセレアは今までのしおらしさはなく今まで通りの話し方で話し始めた

セレアが言ったエンペリア王国からの増援は以前王都での会談の時にあちら側から申し出てくれていたことで、それが最近になって実行してくれたのである。

「君ら遠まわしに言ってるけど、要は早く新兵器をあっちの戦場にも導入してくれってことでしょ?」

「「「その通りです」」」
 俺のこの反応を待っていたのかもともと示し合わせていたのか、俺が話終わった後すぐに三人の美女がこちらを見てこの返答をしてきた。

 「悪いが今の俺のやることは王国東部海域の敵艦隊撃退と敵航空戦力の撃滅だ、そのあとに陸海軍合同指揮所を設けてそこを拠点に今後は作戦を実行しよう、それでいいか?」

 「「「「御意!」」」」

「それより、ウィスティリア、航空隊の方はどうだい?」
東部戦線のことももちろん大事だが、俺はここに来てからずっと気になっていた航空隊のことについてウィスティリアにきいた

「ハッ!陛下の特別なお力により航空隊全員がいつでも戦闘に参加できるようにまでなっております!」
「そうか!それは頼もしい!これからの王国の空の守り人として活躍してくれることを期待しているよ」

「ありがとうございます!それでは……」

コンコンッ

「誰だ!」
「至急の報告がございます!」

ウィスティリアが何かを言い出そうとした瞬間部屋の扉がノックされ伝令兵が入ってくる。

「報告!敵竜騎兵と思われる機影多数を周辺空域哨戒中のF-14の部隊が確認した模様!至急戦闘指揮所までご同行願います」
「わかった!行くぞ!」

「「「「了解!」」」

こうして異世界初の“空中戦”が行われる――


 
 

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