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海編
49.王国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、総員一層奮励努力セヨ!
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敵を補足した王国海軍練習艦隊はすぐさまその方向に舵を切り敵の側面と並びすれ違う進み方で攻撃をする所謂「反航戦」の形をとる。
気づけばマストにはZ旗と呼ばれる信号旗と呼ばれるものが上がっていた、これは他の船同士との意思疎通のためで、どうやらヴィアラがたまたま俺のしゃべったこの話の逸話を聞き事前にこのことが計画されていたようだ。
このを旗を掲揚した当時の日本はロシアとの海での決着をつけるため大博打ともいえるこの作戦をとり、見事日本海海戦で勝った。
その日本海海戦の際、連合艦隊司令長官の東郷平八郎が乗っていた旗艦「三笠」に挙げられた旗で、「皇国(天皇の国の意)の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」の意味を持っている。
今回それにあやかろうと「王国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、総員一層奮励努力セヨ!」の意味を持たせて掲揚したようだ
「航海長操艦、両舷微速、左90度回頭」
「頂きました、航海長、両舷微速、取ーりかーじいっぱーい」
「両舷微速、取りかーじいっぱーい」
敵の速度が遅いため(あちらからすれば頑張って早くしているのであろうが)速度を微速(約6ノット)にまで落とし敵の横を過ぎ去っていかないように調整をかける。
操舵員が舵を勢いよく左に回ると、艦もそれに合わせてゆっくりと左に傾いてきた。
しばらくすると艦隊は敵の丁度真横に並んだ。
「敵艦進行に変わりなし、敵速5ノット、方位90、距離20000」
「合戦準備!右砲戦、90度、目標敵第三艦隊!今までたまっていた恨みここで晴らせ!」
「武蔵に合戦準備の合図を送れ!」
「測的よーし、主砲目標良し、方向よし、射撃用意よし」
「弾種榴弾」
「弾種榴弾よし」
「撃ち方始め」
「てっー!」
ドドドドドッ!ドドドドドッ!
大和・武蔵の主砲46㎝砲が一斉に敵艦隊に向け砲撃を加え始めた。
初弾は多数の至近弾を出し敵艦隊周辺に大きな水柱を立てていた。
「報告!初弾至近弾多数!」
「次弾から効力射に移る、各砲門自由射撃に以降!撃ちまくれ!」
砲撃の指揮を執っている砲術長だけでなくここにいるすべての人員に熱が入り、自然と声にも力が入ってくる。
次々に46㎝砲が火を噴いていきついには敵艦隊に直撃弾を何度も送りこんでいく。
敵は直撃弾が出たあたりからようやく回避行動を始めたが時はすでに遅く艦隊中央では火薬庫に引火か直撃して爆発がそこかしこで起こっていてまさに阿鼻叫喚の地獄絵図のようになっていた。
そんな状態の中でも艦隊の中には勇猛な艦長もいるようで単騎でこちらに向かってくるような強者もいたがすぐに標的にされ海の藻屑となってゆく。
「陛下!敵は次々に轟沈していきます!大戦果間違いなしです!」
「奴らにようやく一泡吹かせてやれました!陛下万歳!」
「「「「陛下万歳!」」」」
ヴィアラとエミリアはあまりにも興奮しすぎて今までの真剣な状態とはうって変わってお祭りに初めて行った少女のようにはしゃいでいる。
しまいにはこの声を聴いたのか見たのか、艦内中がどこぞの時代の軍隊のように万歳三唱までやり始める始末だ。
しかしこうなるのもそのはずで今まで相当な辛酸を飲まされてきたのだから当然だろう。
ただ、この時のミサは冷静に戦局を見つめ何かを分析しているようであった。
「そこまで!!まだ敵は完全に消え去ったわけじゃないだろう?直ちに接近し殲滅だ!」
「し、失礼しました、直ちに追撃を開始します!航海長、最大戦速にて追撃」
「最大戦速、面舵!右20度回頭」
俺は浮かれている周りを怒号交じりに叫び、正気に戻させ追撃を命じる。
するとその声に飛び上がるような反応を見せた皆は、今まで浮かれていて舞い上がり本来の目的を忘れかけていたことを思い出しすぐさま持ち場に戻る。
この一瞬のスキをつき敵はすぐに隊列を組みなおし撤退し始めた。
しかし、しょせんは帆船でさらには風の力で速力をコントロールするのでそもそもすぐにこちらからにげることはかなわず、追いすがるこちらの艦隊は内燃機関を使って最大戦速(24ノット)で航行するこちら側と差がありすぎた。
30分後には肉眼でも艦隊がはっきりと視認できる距離まで詰めていた。
「敵艦隊との距離5000、方位320、敵速2ノット」
「両舷最微速、舵そのまま」
「両舷最微速、舵そのまま、ヨーソロー」
「左砲戦、左30度、目標変わらず」
「主砲・副砲・高角砲撃ち方用意」
「撃ちー方始め」
距離も5000とだいぶ近づいてきたため主砲と副砲だけではなく対空目的で設置されている40口径12.7㎜高角砲も本来の目的ではない水平射撃にて砲撃に参加した。
砲撃の量と精度が格段に増し次々に敵艦を沈めていった。
ここまでくると一方的で弱いものいじめのようになってきているが、この力にしか頼れないのが今の王国の実態ではある。
先ほどより近いため爆発によって吹き飛ぶさまも生々しく伝わってくる。
「撃ち方やめ!」
「撃ち方やめ」
何を思ってかミサは砲撃中止を命令していた。
「ミサ司令、なぜ中止を?」
「艦長、よく中心にいる船のマストを見てくれ」
艦隊の旗艦と思しき中央にいるひときわ目立つ艦の上には戦闘時であれば掲げられているはずの旗が下ろされていた。
これが意味することは戦闘をもう継続する意思はないということで、つまりは降伏を意味する。
当初は100隻を超える大艦隊だったのが今や敵の残存艦はたったの3隻しか残っていなかった。
「敵艦隊の降伏を確認、敵残存艦3!我が方の大勝利です!」
それを聞いた乗員の全員が大いに沸いた。
先ほどの浮かれ具合とはまた違い、今度は感動とそして悲願達成の喜びなのだろうか涙する人が多かった。
「みんなよく頑張ってくれた、ありがとう、感動しているところ悪いのだが最後に敵の大将をひっとらえるぞ!」
「「「「了解」」」」
「前進半速!」
「前進半速ヨーソロー!」
ミサは最後まで残った敵将の捕縛を下令し艦を向かわせる。
この戦いは王国海軍史上帝国に対しての海戦で一方的な大勝利が“キーレ沖海戦”として残ることになる。
ただこの後、誰も予想もできなかった出来事が起こってしまう――――
気づけばマストにはZ旗と呼ばれる信号旗と呼ばれるものが上がっていた、これは他の船同士との意思疎通のためで、どうやらヴィアラがたまたま俺のしゃべったこの話の逸話を聞き事前にこのことが計画されていたようだ。
このを旗を掲揚した当時の日本はロシアとの海での決着をつけるため大博打ともいえるこの作戦をとり、見事日本海海戦で勝った。
その日本海海戦の際、連合艦隊司令長官の東郷平八郎が乗っていた旗艦「三笠」に挙げられた旗で、「皇国(天皇の国の意)の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」の意味を持っている。
今回それにあやかろうと「王国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、総員一層奮励努力セヨ!」の意味を持たせて掲揚したようだ
「航海長操艦、両舷微速、左90度回頭」
「頂きました、航海長、両舷微速、取ーりかーじいっぱーい」
「両舷微速、取りかーじいっぱーい」
敵の速度が遅いため(あちらからすれば頑張って早くしているのであろうが)速度を微速(約6ノット)にまで落とし敵の横を過ぎ去っていかないように調整をかける。
操舵員が舵を勢いよく左に回ると、艦もそれに合わせてゆっくりと左に傾いてきた。
しばらくすると艦隊は敵の丁度真横に並んだ。
「敵艦進行に変わりなし、敵速5ノット、方位90、距離20000」
「合戦準備!右砲戦、90度、目標敵第三艦隊!今までたまっていた恨みここで晴らせ!」
「武蔵に合戦準備の合図を送れ!」
「測的よーし、主砲目標良し、方向よし、射撃用意よし」
「弾種榴弾」
「弾種榴弾よし」
「撃ち方始め」
「てっー!」
ドドドドドッ!ドドドドドッ!
大和・武蔵の主砲46㎝砲が一斉に敵艦隊に向け砲撃を加え始めた。
初弾は多数の至近弾を出し敵艦隊周辺に大きな水柱を立てていた。
「報告!初弾至近弾多数!」
「次弾から効力射に移る、各砲門自由射撃に以降!撃ちまくれ!」
砲撃の指揮を執っている砲術長だけでなくここにいるすべての人員に熱が入り、自然と声にも力が入ってくる。
次々に46㎝砲が火を噴いていきついには敵艦隊に直撃弾を何度も送りこんでいく。
敵は直撃弾が出たあたりからようやく回避行動を始めたが時はすでに遅く艦隊中央では火薬庫に引火か直撃して爆発がそこかしこで起こっていてまさに阿鼻叫喚の地獄絵図のようになっていた。
そんな状態の中でも艦隊の中には勇猛な艦長もいるようで単騎でこちらに向かってくるような強者もいたがすぐに標的にされ海の藻屑となってゆく。
「陛下!敵は次々に轟沈していきます!大戦果間違いなしです!」
「奴らにようやく一泡吹かせてやれました!陛下万歳!」
「「「「陛下万歳!」」」」
ヴィアラとエミリアはあまりにも興奮しすぎて今までの真剣な状態とはうって変わってお祭りに初めて行った少女のようにはしゃいでいる。
しまいにはこの声を聴いたのか見たのか、艦内中がどこぞの時代の軍隊のように万歳三唱までやり始める始末だ。
しかしこうなるのもそのはずで今まで相当な辛酸を飲まされてきたのだから当然だろう。
ただ、この時のミサは冷静に戦局を見つめ何かを分析しているようであった。
「そこまで!!まだ敵は完全に消え去ったわけじゃないだろう?直ちに接近し殲滅だ!」
「し、失礼しました、直ちに追撃を開始します!航海長、最大戦速にて追撃」
「最大戦速、面舵!右20度回頭」
俺は浮かれている周りを怒号交じりに叫び、正気に戻させ追撃を命じる。
するとその声に飛び上がるような反応を見せた皆は、今まで浮かれていて舞い上がり本来の目的を忘れかけていたことを思い出しすぐさま持ち場に戻る。
この一瞬のスキをつき敵はすぐに隊列を組みなおし撤退し始めた。
しかし、しょせんは帆船でさらには風の力で速力をコントロールするのでそもそもすぐにこちらからにげることはかなわず、追いすがるこちらの艦隊は内燃機関を使って最大戦速(24ノット)で航行するこちら側と差がありすぎた。
30分後には肉眼でも艦隊がはっきりと視認できる距離まで詰めていた。
「敵艦隊との距離5000、方位320、敵速2ノット」
「両舷最微速、舵そのまま」
「両舷最微速、舵そのまま、ヨーソロー」
「左砲戦、左30度、目標変わらず」
「主砲・副砲・高角砲撃ち方用意」
「撃ちー方始め」
距離も5000とだいぶ近づいてきたため主砲と副砲だけではなく対空目的で設置されている40口径12.7㎜高角砲も本来の目的ではない水平射撃にて砲撃に参加した。
砲撃の量と精度が格段に増し次々に敵艦を沈めていった。
ここまでくると一方的で弱いものいじめのようになってきているが、この力にしか頼れないのが今の王国の実態ではある。
先ほどより近いため爆発によって吹き飛ぶさまも生々しく伝わってくる。
「撃ち方やめ!」
「撃ち方やめ」
何を思ってかミサは砲撃中止を命令していた。
「ミサ司令、なぜ中止を?」
「艦長、よく中心にいる船のマストを見てくれ」
艦隊の旗艦と思しき中央にいるひときわ目立つ艦の上には戦闘時であれば掲げられているはずの旗が下ろされていた。
これが意味することは戦闘をもう継続する意思はないということで、つまりは降伏を意味する。
当初は100隻を超える大艦隊だったのが今や敵の残存艦はたったの3隻しか残っていなかった。
「敵艦隊の降伏を確認、敵残存艦3!我が方の大勝利です!」
それを聞いた乗員の全員が大いに沸いた。
先ほどの浮かれ具合とはまた違い、今度は感動とそして悲願達成の喜びなのだろうか涙する人が多かった。
「みんなよく頑張ってくれた、ありがとう、感動しているところ悪いのだが最後に敵の大将をひっとらえるぞ!」
「「「「了解」」」」
「前進半速!」
「前進半速ヨーソロー!」
ミサは最後まで残った敵将の捕縛を下令し艦を向かわせる。
この戦いは王国海軍史上帝国に対しての海戦で一方的な大勝利が“キーレ沖海戦”として残ることになる。
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