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陸編
35.議題
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おてんば娘のように見えてきてしまったローザを俺は冷めた目で見てしまっている
「え、えとローザさん?いったい何を……」
「この私が直々に自慢の兵達を率いて、戦線に加わりますわ(ワタ様のためならどこへでもついてまいります!)」
ローザの自信満々の宣言に頼もしく感じるところもあるがどこか抜けているような気がするのは気のせいだろうか。
(最後何か言ってたような?)
「陛下がお望みとあらば自慢の娘をお貸ししますわ(そのままもらってくださってもよくってよ)」
これがまさしく親ばかというべきだろうか、イリス陛下は娘であるローザをこちら側に猛プッシュしてくる
(またなんか聞こえたような?)
「あ、有難うございます、それでは何かお返しを今後しなくてはなりませんね」
「いえいえ、今やこの国の存亡の危機そんな方々を苦しめるような汚れた心は持ち合わせておりませんわ、今度こちらの国が危機になったときに助けてもらいますからその時にでも」
「とりあえず、後程詳細をお伝えしていただければ幸いです」
「お話しの途中申し訳ありませんが陛下方、そろそろ本題に入りましょう」
俺らの話が長くしびれを切らしたのか、参謀総長のヴァーテ・エレンは議題に入ろうと促してきた。
エレンは海軍士官のような白い軍服を身にまとい、碧眼でセミロングの銀髪をサイドテールでまとめ上げ、スタイルは全体的に整っていて胸は大きく張り出している(Fぐらい)、まるで欧米諸国のグラビアモデルを彷彿とさせるようである。
そんなエレンは陸軍の作戦・情報・補給・人事の各参謀をまとめ上げ、最高指揮官である女王もしくは国王に対して助言を行っていく重要な立場にある。
「今回起きてしまった女王王女拉致事件ですが、まず犯行に及んだ人物は現場に残っていた“魔力残滓”から帝国側の人間により起こされたものと特定いたしました、しかし行方については情報が複数あるため現在追加調査中であります」
“魔力残滓”について後でベルに聞いて解ったことだが、事件を捜査するときには、指紋と同じように個人個人によって違う“魔力残滓”によって犯人を割り出す、しかし、この捜査技術が進んでいる王国であっても、捜査中では国内の犯罪者か他国の犯罪者かを見分けるのにのみにしか使えず犯人特定材料にはならないのだが、被疑者を捕まえた時の本人かどうかの判断材料の一つとして利用することになっていて、さらに犯行時どのような魔法を使ったかも判断できるようになっている。
エレンがそう言い終わると鋭い目線でポーラに次を促した
「え、えと、陸軍情報部からは次の救出作戦での運用部隊についてですが、わ、我が情報部内の部隊“メランオピス”を出動させます、そしてそのまま国王陛下直属として動いてもらう予定です、て、敵の居場所についてもわが情報部が現在全力を挙げて調査中です、そ、それと最後に一つ、今はまだ真偽は定かではないのですが今回の拉致事案にわが王国軍内部に内通者がいた可能性が挙げられています」
「どういうことだ?王宮の駐留部隊の連中か?」
すかさず近衛師団長を務めるセレナが反応する、王国の中心地を守る近衛師団から内通者が出たとなれば目覚めも悪いだろう。
「い、いえ、まだわかっていませんが、おそらく王宮内のどこかの部隊でしょう、も、もしかしたら、軍部からではなく衛視隊や防衛隊からの可能性も否定できません」
「そ、そうかもしそうなのであればこちらも最大限に協力しよう」
「わ、私からは、い、以上です」
ポーラが言い終わると、すぐにエレンが次の話を始める
「次に近くで待機していた武装メイド隊は事件当時何者かによって眠らされており、眠らされていた部屋には給仕や料理人なども一緒にされていたようです、そのことから犯行時女王陛下の周りにいたのはすべて帝国側の人間であった可能性があります、もしかしたらこの手引きをしたのもその内通者たちかもしれません、出なければこんなに完全な形で行われるはずもありません」
「なぜそんなことが……それより、リレイ、わかっているんだろう?」
警備の甘さと内通者が出たということに怒りを覚えながら、俺のすぐ後ろで沈黙を保っているリレイに問いかける。
その言葉と同時に皆の顔が一斉にリレイたちの方向に向く、一瞬ひるんだようだが思い切って話し始めた。
「実はこの大攻勢が一部失敗したときに発動する極秘作戦がありました、その作戦というのが今回の女王拉致作戦です」
その言葉に皆が固まってしまうが、リレイはそのまま続ける。
「この作戦は他の戦線で王国軍が気を取られている間に王都にいる内通者と共謀し特務部隊を秘密裏に潜入させ、内部の人間を傷つけず無力化しそれらから奪ったもので変装し女王やあわよくば王女を拉致するもので、目的として女王らを人質に取り各戦線の王国側の将兵を黙らせ帝国軍本隊をスムーズに王都へと進行させようというものです、この作戦が忠実に行われているのであれば王都から北東にあるエルシダート城付近の山のふもとの小屋に潜伏しているはずです」
「なぜ言わなかった?」
「本来であれば負けも想定していたハミルトン方面で残存兵力によっての遅滞戦闘を行うつもりでしたので、ここまで早く実行されるものだとは思いませんでした、さらに言うとその残存兵力すら今回の戦車戦において文字通り“全滅”してしまったのでそれが行う余力もなくなったので、強硬策として発動させた可能性があります、しかし、もう少し早めに伝えていればこんなことにはならなかったでしょう、なんとお詫びしたらいいかもわかりません……」
「その内通者は誰だかわかっているか?」
「残念ながら、あまりこの作戦には携わっていなかったので、詳しくはわかりません、ただ、聞いた話によるとやはり軍内部の人間かと」
「や、やはり近衛師団の中に内通者がいるというのか!?おのれ!見つけ次第この手で処断してくれる!お先に失礼させていただく」
セレナは自身の部隊から内通者が出てしまったかもしれないという不安と怒りで我慢できなくなったのか、飛び出すように会議室から出て行ってしまった。
「すみません、もっと早く行っていれば……」
「わかった、もういいよく言った」
そう言って、震えるリレイを抱きしめてやった、すると感極まったのかそのまま泣き崩れてしまった
――チャキッ、カシャン
嫌な音が後ろからしたので俺はリレイを胸に抱きながら、ロボットのようにゆっくりと後ろを振り向くと、ベルが黒い瘴気のようなものを放ちながらSIG716をこちらに向けていた。
「ワ~タ~さ~ま~?ナニをシているんデスカ?フフフフ……コロス!」
「あーら、そこのあなた私の考えと一緒のようね?国王陛下……その女をこちらによこしていただけるかしら?今すぐ滅して差し上げますわ」
ローザは先ほどのように剣を抜き放ち黒に近い紫色の何かをまとっている
「ちょ、ふ、二人とも、お、落ち着こうか、ね?リレイ悪いけど離すよ?」
「ふぇ?」
とりあえず近くにあった椅子にリレイを座らせる、すると瞬時に殺気も消え二人は何事もなかったように武器を収めた
(何この二人、やばない?殺気が半端ないんですけど?ローザなんてものすごく恐ろしいことしようとしてたよね?ベルに至っては俺ごと撃ち抜こうとしてませんでした?あ~怖い怖い)
「と、とりあえず場所もある程度分かったようなので、細かい話は後程、それではエンペリア王国女王陛下並びに王女殿下戦火の中わざわざこのようなところまでご足労頂感謝いたします、今後もご協力お願いします」
先ほどの二人の殺気にやられたのか、エレザは脅えながらこの場を何とか収めようとする
「そんなことないわ、“国王陛下”にも会えたし、妹にも会えたことだし、何より娘の“相手”も見つかったみたいだから満足だわ」
イリスは意味ありげな言葉とともにこの部屋を去っていった
「また、会いましょうね(旦・那・様)」
(また、最後になんか言っていったが、口の動きしかわからない)
後ろで、また何やら不穏な気配を感じるが気にしないでおこう、うん。
そのままイリスは何かを言い残して、護衛に付き添われ帰って行った、そしてそのことを見送った俺は結局あの二人が何を思ってあの行動に出たかわからないまま、そのまま会議室から出ていくことになった
「え、えとローザさん?いったい何を……」
「この私が直々に自慢の兵達を率いて、戦線に加わりますわ(ワタ様のためならどこへでもついてまいります!)」
ローザの自信満々の宣言に頼もしく感じるところもあるがどこか抜けているような気がするのは気のせいだろうか。
(最後何か言ってたような?)
「陛下がお望みとあらば自慢の娘をお貸ししますわ(そのままもらってくださってもよくってよ)」
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「あ、有難うございます、それでは何かお返しを今後しなくてはなりませんね」
「いえいえ、今やこの国の存亡の危機そんな方々を苦しめるような汚れた心は持ち合わせておりませんわ、今度こちらの国が危機になったときに助けてもらいますからその時にでも」
「とりあえず、後程詳細をお伝えしていただければ幸いです」
「お話しの途中申し訳ありませんが陛下方、そろそろ本題に入りましょう」
俺らの話が長くしびれを切らしたのか、参謀総長のヴァーテ・エレンは議題に入ろうと促してきた。
エレンは海軍士官のような白い軍服を身にまとい、碧眼でセミロングの銀髪をサイドテールでまとめ上げ、スタイルは全体的に整っていて胸は大きく張り出している(Fぐらい)、まるで欧米諸国のグラビアモデルを彷彿とさせるようである。
そんなエレンは陸軍の作戦・情報・補給・人事の各参謀をまとめ上げ、最高指揮官である女王もしくは国王に対して助言を行っていく重要な立場にある。
「今回起きてしまった女王王女拉致事件ですが、まず犯行に及んだ人物は現場に残っていた“魔力残滓”から帝国側の人間により起こされたものと特定いたしました、しかし行方については情報が複数あるため現在追加調査中であります」
“魔力残滓”について後でベルに聞いて解ったことだが、事件を捜査するときには、指紋と同じように個人個人によって違う“魔力残滓”によって犯人を割り出す、しかし、この捜査技術が進んでいる王国であっても、捜査中では国内の犯罪者か他国の犯罪者かを見分けるのにのみにしか使えず犯人特定材料にはならないのだが、被疑者を捕まえた時の本人かどうかの判断材料の一つとして利用することになっていて、さらに犯行時どのような魔法を使ったかも判断できるようになっている。
エレンがそう言い終わると鋭い目線でポーラに次を促した
「え、えと、陸軍情報部からは次の救出作戦での運用部隊についてですが、わ、我が情報部内の部隊“メランオピス”を出動させます、そしてそのまま国王陛下直属として動いてもらう予定です、て、敵の居場所についてもわが情報部が現在全力を挙げて調査中です、そ、それと最後に一つ、今はまだ真偽は定かではないのですが今回の拉致事案にわが王国軍内部に内通者がいた可能性が挙げられています」
「どういうことだ?王宮の駐留部隊の連中か?」
すかさず近衛師団長を務めるセレナが反応する、王国の中心地を守る近衛師団から内通者が出たとなれば目覚めも悪いだろう。
「い、いえ、まだわかっていませんが、おそらく王宮内のどこかの部隊でしょう、も、もしかしたら、軍部からではなく衛視隊や防衛隊からの可能性も否定できません」
「そ、そうかもしそうなのであればこちらも最大限に協力しよう」
「わ、私からは、い、以上です」
ポーラが言い終わると、すぐにエレンが次の話を始める
「次に近くで待機していた武装メイド隊は事件当時何者かによって眠らされており、眠らされていた部屋には給仕や料理人なども一緒にされていたようです、そのことから犯行時女王陛下の周りにいたのはすべて帝国側の人間であった可能性があります、もしかしたらこの手引きをしたのもその内通者たちかもしれません、出なければこんなに完全な形で行われるはずもありません」
「なぜそんなことが……それより、リレイ、わかっているんだろう?」
警備の甘さと内通者が出たということに怒りを覚えながら、俺のすぐ後ろで沈黙を保っているリレイに問いかける。
その言葉と同時に皆の顔が一斉にリレイたちの方向に向く、一瞬ひるんだようだが思い切って話し始めた。
「実はこの大攻勢が一部失敗したときに発動する極秘作戦がありました、その作戦というのが今回の女王拉致作戦です」
その言葉に皆が固まってしまうが、リレイはそのまま続ける。
「この作戦は他の戦線で王国軍が気を取られている間に王都にいる内通者と共謀し特務部隊を秘密裏に潜入させ、内部の人間を傷つけず無力化しそれらから奪ったもので変装し女王やあわよくば王女を拉致するもので、目的として女王らを人質に取り各戦線の王国側の将兵を黙らせ帝国軍本隊をスムーズに王都へと進行させようというものです、この作戦が忠実に行われているのであれば王都から北東にあるエルシダート城付近の山のふもとの小屋に潜伏しているはずです」
「なぜ言わなかった?」
「本来であれば負けも想定していたハミルトン方面で残存兵力によっての遅滞戦闘を行うつもりでしたので、ここまで早く実行されるものだとは思いませんでした、さらに言うとその残存兵力すら今回の戦車戦において文字通り“全滅”してしまったのでそれが行う余力もなくなったので、強硬策として発動させた可能性があります、しかし、もう少し早めに伝えていればこんなことにはならなかったでしょう、なんとお詫びしたらいいかもわかりません……」
「その内通者は誰だかわかっているか?」
「残念ながら、あまりこの作戦には携わっていなかったので、詳しくはわかりません、ただ、聞いた話によるとやはり軍内部の人間かと」
「や、やはり近衛師団の中に内通者がいるというのか!?おのれ!見つけ次第この手で処断してくれる!お先に失礼させていただく」
セレナは自身の部隊から内通者が出てしまったかもしれないという不安と怒りで我慢できなくなったのか、飛び出すように会議室から出て行ってしまった。
「すみません、もっと早く行っていれば……」
「わかった、もういいよく言った」
そう言って、震えるリレイを抱きしめてやった、すると感極まったのかそのまま泣き崩れてしまった
――チャキッ、カシャン
嫌な音が後ろからしたので俺はリレイを胸に抱きながら、ロボットのようにゆっくりと後ろを振り向くと、ベルが黒い瘴気のようなものを放ちながらSIG716をこちらに向けていた。
「ワ~タ~さ~ま~?ナニをシているんデスカ?フフフフ……コロス!」
「あーら、そこのあなた私の考えと一緒のようね?国王陛下……その女をこちらによこしていただけるかしら?今すぐ滅して差し上げますわ」
ローザは先ほどのように剣を抜き放ち黒に近い紫色の何かをまとっている
「ちょ、ふ、二人とも、お、落ち着こうか、ね?リレイ悪いけど離すよ?」
「ふぇ?」
とりあえず近くにあった椅子にリレイを座らせる、すると瞬時に殺気も消え二人は何事もなかったように武器を収めた
(何この二人、やばない?殺気が半端ないんですけど?ローザなんてものすごく恐ろしいことしようとしてたよね?ベルに至っては俺ごと撃ち抜こうとしてませんでした?あ~怖い怖い)
「と、とりあえず場所もある程度分かったようなので、細かい話は後程、それではエンペリア王国女王陛下並びに王女殿下戦火の中わざわざこのようなところまでご足労頂感謝いたします、今後もご協力お願いします」
先ほどの二人の殺気にやられたのか、エレザは脅えながらこの場を何とか収めようとする
「そんなことないわ、“国王陛下”にも会えたし、妹にも会えたことだし、何より娘の“相手”も見つかったみたいだから満足だわ」
イリスは意味ありげな言葉とともにこの部屋を去っていった
「また、会いましょうね(旦・那・様)」
(また、最後になんか言っていったが、口の動きしかわからない)
後ろで、また何やら不穏な気配を感じるが気にしないでおこう、うん。
そのままイリスは何かを言い残して、護衛に付き添われ帰って行った、そしてそのことを見送った俺は結局あの二人が何を思ってあの行動に出たかわからないまま、そのまま会議室から出ていくことになった
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