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陸編
34.迎賓館での会談
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迎賓館は王宮がある敷地の中の北西に位置する。
迎賓館のまわりを取り囲むように庭園も広がっており、季節によってさまざまな花を見ることができる。
建物の外装はすべて大理石のようなものでできており、日の光に当たるときらきらと光っていて、独特な雰囲気を醸し出している。
そんな景観を眺めることもなくワタは、エレシアとセレナ、ミント、サクラ達を連れ立って伝令の言っていた迎賓館へと向かうと、その周りは女王陛下拉致の報を受け兵が集結していた、中にはエンペリア王国の兵たちも混じり警戒していた。
兵たちがこちらの存在に気付くと即座に道を開け、無言で敬礼をしてきた、この様子からしてどうやら我々がここに来ることは伝わっていたようで、何事もなく通り過ぎていった。
一行はそのまますでに兵たちによってあけられていた玄関をくぐり迎賓館内に入り会議室に向かっていった。
「国王陛下一行御入来!」
部屋の俺が目の前につくと、すぐさま扉のそばに立っていた兵がそう言いながら重々しい扉を開けた
部屋の中に入ると右側には順にヨナとユリア、総参謀本部長のヴァーテ・エレン、陸軍情報参謀部のポーラともう一人。
左側には順にエンペリア王国の第一騎士団長にして王女のエンペリリア・ローザ、軍務大臣のウルス・リア、最後に女王であるエンペリリア三世が並んでいた。
「初めましてワタ国王陛下、わたくしエンペリア王国のエンペリリア三世ですわ、これからはイリスって呼んで頂戴ね~」
すると、軽い口調でエンペリリア三世は俺に対して挨拶してきてくれた、周りの連中はそろって顔が強張っているのに対してこの女王と王女だけは涼しい顔をしている。
「初めまして、エ……イリスさん?でいいのでしょうか?ワタと申します以後お見知りおきを」
「あら、国王様がわたくし相手にそんなにかしこまらなくてもいいのよ」
「お母さまそれぐらいにしましょう、あ、えっと、第一王女のローザです、よろしくね~」
ローザも俺に向かって手を振って軽い口調で挨拶してくる、結構今の事態はあちらさんにとっては他人事のようにも見える。
そんなローザは青い甲冑を身にまとい金色のウェーブのかかったロングヘアで後ろの髪を青色のリボンでポニーテールにしてある、スタイルはモデル並みに整っており、胸は大きすぎないほど良い大きさ(Dぐらい)、そして最大の特徴として目は左が青で右は紅い。
一方エンペリア王国の軍務大臣であるリアは立ってこちらに敬礼をしたきり何も話しかけてはこなかった。
ちなみにウルス・リアは生まれがコンダート王国東部を治める4大貴族のウルス家なのだが、エンペリリア三世によって優れた統率能力と指導力を買われコンダート王国からエンペリア王国に出向した軍人で、今やエンペリア王国での主要幹部にまで上り詰めている、いまは一見寡黙のように見えるが、実際は少女のように明るくあちらでの人気も高い、しかし今は何かを見定めるかのような目つきで真剣にこちらのことをうかがっているようである。
「それでいて、そこの帝国の犬どもが何故私の未来のお……ンンッ、今や国王陛下であるワタ様のお側にいる!!」
今まで涼しい顔をしていたはずのローザはいきなり、俺の後ろにこっそりと控えていたリレイとユリーシャに向かって、腰に帯びていた女王より下賜された紅い柄と真っ直ぐ伸びた金色に輝く刀身が特徴的な剣を抜き放ちながら威嚇するように両目を見開き睨み付けていた。
「わ、我々は今やワタ陛下に使える身、ここにいて不思議ではあるまい?“金の魔女”よ」
見られたときは少し焦ったような表情をしていたリレイは何故か開き直り最後に帝国でのローザの通り名である“金の魔女”を口にしローザを挑発していた。
「貴様!なぜそれを!今すぐここで切り裂いてやる!!」
その言葉によって頭に血が上ってしまったローザはその瞬間に自身の魔力を開放し髪の毛が浮き上がりピンク色の何かをまといながら、リレイたちに近寄っていく。
身の危険を感じたリレイとユリーシャは瞬時にレッグホルスターに収めてあった護身用として持ち歩かせているSIG P226を抜き素早くマガジンを入れスライドを動かし弾のロードを済ませるとC.A.R(Center(センター) Axis(アクシズ) Relock(リロック))systemと呼ばれる近接戦闘に特化した拳銃の構え方をとる。
この構え方は手を重ね合わせて銃を自身の右(左)側に向け、右利きの場合左腕は正面から見ると地面に対して垂直で右腕は平行になっているポジションとみぞおちの近くで手を合掌するような形で銃を保持するポジションなどがある、利点として前者は顔に比較的近いく片目で見るので照準がすぐに合わせやすいのと、後者は特に狭い場所や相手が近い場合に有用である、しかし構え方の構造上精密射撃には向かない。
その様子を見たローザはリレイ達が持つ黒い物体を不思議そうにしながらも、臆せずじりじりと距離を詰めていった。
「そんなので何ができるというのだリレイ!もしやそんなものでこの私と戦うつもりか!?笑わせるなよ?」
リレイは若干気おされながらも構えを崩さず狙い続けていた。
「フッ、この“銃”と呼ばれるワタ様から賜った武器で貴様なぞハチの巣にしてくれる!」
剣呑な空気が流れる中、俺は双方の間に歩み寄り静止に入る。
すぐ後ろでベルもSIG716に弾を込め、ローレディポジション(銃口が下に向いた状態)で構えている、おそらくローザではなくリレイ達に対して向いているように見える、恐らくあわよくばこのままあの2人を始末してしまおうということだろうか、そんな気がしてならない。
「銃を下ろせ!リレイ、ユリーシャ、こんな使い方をさせるつもりで渡していないぞ!」
「「し、失礼しました」」
すぐに二人はマガジンを抜きスライドを引き薬室内の弾丸も抜く、同時に握った手の親指の位置にあるデコッキングレバーを操作しハンマーを安全な位置に戻す、教えてからそんなに経っていないが流石は軍人といったところか。
その二人がSIGP226を安全な状態にしたことを見届けてから、俺はローザに向き直り頭を下げる
「こちら側が大変無礼な行動をとってしまい申し訳ありませんでした、どうかこの無礼お許しください」
「ちょっ、お待ちください陛下、先に挑発してきたのはあちらです、陛下の意に反して銃を使ってしまったことはよくないことではありましたが……」
ユリーシャはいまだにリレイを睨みながら、俺を止めに入った。
「いいんだ、そもそも説明もしないで君らを連れてきた時点でよくなかったんだから、今まで帝国側だった軍人が目の前に現れれば事情の知るはずのない人が攻撃してくるのは自然のことだろう?」
「ですが……んっ!」
俺はなおも反論しようとするリレイの口に人差し指を突き付ける、すると顔が紅潮し始めそのまま沈黙する。
一方でユリーシャはバツが悪そうに下を向いたままだった。
「こちらこそ失礼しました、私もついカッとなってしまっていて、つい」
ローザは先ほどまでまとっていた魔力を止め最初の状態に戻っていた。
「いや、ご客人に失礼とあってはこちらも気分は良くないのでね、イリス女王陛下どうかお許しを」
唯一の同盟国である国の元首にこんなことで嫌われてはなるまいと、俺はイリス女王に向かって頭を下げた
「あらいいですのに、それにしても元は敵であったはずの者を自分の部下にしてしまうなんて大したお方ですわね」
「それに関しては我々も非常に驚いています、まさかあの帝国のお嬢様が……」
エレシアはなんだかんだ言ってまだリレイのことを認めていないようで、若干とげの入った言葉になっている。
「エレシア、このことは俺が勝手にやったことなんだ許してやってくれ、確かにハミルトン城はリレイたちが攻め入ったけど、そのあと帝国を裏切ってまで最後に彼らを返り討ちにしてくれたじゃないか」
「そ、そうですね、失礼いたしました」
「確かに裏切りをした人間を簡単に信じろって言っても信じられるわけないからしょうがないだろうけど、これから本人たちが行動で示してくれるだろうと俺は信じている……そんなことよりイリス陛下、今回の我々に対しての援助の件ですが」
「それについてはわが娘が――」
イリス女王が話す前にローザは立ち上がり、飛びっきりの笑顔で(俺には見えた)見栄を張って見せてきた
「このローザにお任せ!」
迎賓館のまわりを取り囲むように庭園も広がっており、季節によってさまざまな花を見ることができる。
建物の外装はすべて大理石のようなものでできており、日の光に当たるときらきらと光っていて、独特な雰囲気を醸し出している。
そんな景観を眺めることもなくワタは、エレシアとセレナ、ミント、サクラ達を連れ立って伝令の言っていた迎賓館へと向かうと、その周りは女王陛下拉致の報を受け兵が集結していた、中にはエンペリア王国の兵たちも混じり警戒していた。
兵たちがこちらの存在に気付くと即座に道を開け、無言で敬礼をしてきた、この様子からしてどうやら我々がここに来ることは伝わっていたようで、何事もなく通り過ぎていった。
一行はそのまますでに兵たちによってあけられていた玄関をくぐり迎賓館内に入り会議室に向かっていった。
「国王陛下一行御入来!」
部屋の俺が目の前につくと、すぐさま扉のそばに立っていた兵がそう言いながら重々しい扉を開けた
部屋の中に入ると右側には順にヨナとユリア、総参謀本部長のヴァーテ・エレン、陸軍情報参謀部のポーラともう一人。
左側には順にエンペリア王国の第一騎士団長にして王女のエンペリリア・ローザ、軍務大臣のウルス・リア、最後に女王であるエンペリリア三世が並んでいた。
「初めましてワタ国王陛下、わたくしエンペリア王国のエンペリリア三世ですわ、これからはイリスって呼んで頂戴ね~」
すると、軽い口調でエンペリリア三世は俺に対して挨拶してきてくれた、周りの連中はそろって顔が強張っているのに対してこの女王と王女だけは涼しい顔をしている。
「初めまして、エ……イリスさん?でいいのでしょうか?ワタと申します以後お見知りおきを」
「あら、国王様がわたくし相手にそんなにかしこまらなくてもいいのよ」
「お母さまそれぐらいにしましょう、あ、えっと、第一王女のローザです、よろしくね~」
ローザも俺に向かって手を振って軽い口調で挨拶してくる、結構今の事態はあちらさんにとっては他人事のようにも見える。
そんなローザは青い甲冑を身にまとい金色のウェーブのかかったロングヘアで後ろの髪を青色のリボンでポニーテールにしてある、スタイルはモデル並みに整っており、胸は大きすぎないほど良い大きさ(Dぐらい)、そして最大の特徴として目は左が青で右は紅い。
一方エンペリア王国の軍務大臣であるリアは立ってこちらに敬礼をしたきり何も話しかけてはこなかった。
ちなみにウルス・リアは生まれがコンダート王国東部を治める4大貴族のウルス家なのだが、エンペリリア三世によって優れた統率能力と指導力を買われコンダート王国からエンペリア王国に出向した軍人で、今やエンペリア王国での主要幹部にまで上り詰めている、いまは一見寡黙のように見えるが、実際は少女のように明るくあちらでの人気も高い、しかし今は何かを見定めるかのような目つきで真剣にこちらのことをうかがっているようである。
「それでいて、そこの帝国の犬どもが何故私の未来のお……ンンッ、今や国王陛下であるワタ様のお側にいる!!」
今まで涼しい顔をしていたはずのローザはいきなり、俺の後ろにこっそりと控えていたリレイとユリーシャに向かって、腰に帯びていた女王より下賜された紅い柄と真っ直ぐ伸びた金色に輝く刀身が特徴的な剣を抜き放ちながら威嚇するように両目を見開き睨み付けていた。
「わ、我々は今やワタ陛下に使える身、ここにいて不思議ではあるまい?“金の魔女”よ」
見られたときは少し焦ったような表情をしていたリレイは何故か開き直り最後に帝国でのローザの通り名である“金の魔女”を口にしローザを挑発していた。
「貴様!なぜそれを!今すぐここで切り裂いてやる!!」
その言葉によって頭に血が上ってしまったローザはその瞬間に自身の魔力を開放し髪の毛が浮き上がりピンク色の何かをまといながら、リレイたちに近寄っていく。
身の危険を感じたリレイとユリーシャは瞬時にレッグホルスターに収めてあった護身用として持ち歩かせているSIG P226を抜き素早くマガジンを入れスライドを動かし弾のロードを済ませるとC.A.R(Center(センター) Axis(アクシズ) Relock(リロック))systemと呼ばれる近接戦闘に特化した拳銃の構え方をとる。
この構え方は手を重ね合わせて銃を自身の右(左)側に向け、右利きの場合左腕は正面から見ると地面に対して垂直で右腕は平行になっているポジションとみぞおちの近くで手を合掌するような形で銃を保持するポジションなどがある、利点として前者は顔に比較的近いく片目で見るので照準がすぐに合わせやすいのと、後者は特に狭い場所や相手が近い場合に有用である、しかし構え方の構造上精密射撃には向かない。
その様子を見たローザはリレイ達が持つ黒い物体を不思議そうにしながらも、臆せずじりじりと距離を詰めていった。
「そんなので何ができるというのだリレイ!もしやそんなものでこの私と戦うつもりか!?笑わせるなよ?」
リレイは若干気おされながらも構えを崩さず狙い続けていた。
「フッ、この“銃”と呼ばれるワタ様から賜った武器で貴様なぞハチの巣にしてくれる!」
剣呑な空気が流れる中、俺は双方の間に歩み寄り静止に入る。
すぐ後ろでベルもSIG716に弾を込め、ローレディポジション(銃口が下に向いた状態)で構えている、おそらくローザではなくリレイ達に対して向いているように見える、恐らくあわよくばこのままあの2人を始末してしまおうということだろうか、そんな気がしてならない。
「銃を下ろせ!リレイ、ユリーシャ、こんな使い方をさせるつもりで渡していないぞ!」
「「し、失礼しました」」
すぐに二人はマガジンを抜きスライドを引き薬室内の弾丸も抜く、同時に握った手の親指の位置にあるデコッキングレバーを操作しハンマーを安全な位置に戻す、教えてからそんなに経っていないが流石は軍人といったところか。
その二人がSIGP226を安全な状態にしたことを見届けてから、俺はローザに向き直り頭を下げる
「こちら側が大変無礼な行動をとってしまい申し訳ありませんでした、どうかこの無礼お許しください」
「ちょっ、お待ちください陛下、先に挑発してきたのはあちらです、陛下の意に反して銃を使ってしまったことはよくないことではありましたが……」
ユリーシャはいまだにリレイを睨みながら、俺を止めに入った。
「いいんだ、そもそも説明もしないで君らを連れてきた時点でよくなかったんだから、今まで帝国側だった軍人が目の前に現れれば事情の知るはずのない人が攻撃してくるのは自然のことだろう?」
「ですが……んっ!」
俺はなおも反論しようとするリレイの口に人差し指を突き付ける、すると顔が紅潮し始めそのまま沈黙する。
一方でユリーシャはバツが悪そうに下を向いたままだった。
「こちらこそ失礼しました、私もついカッとなってしまっていて、つい」
ローザは先ほどまでまとっていた魔力を止め最初の状態に戻っていた。
「いや、ご客人に失礼とあってはこちらも気分は良くないのでね、イリス女王陛下どうかお許しを」
唯一の同盟国である国の元首にこんなことで嫌われてはなるまいと、俺はイリス女王に向かって頭を下げた
「あらいいですのに、それにしても元は敵であったはずの者を自分の部下にしてしまうなんて大したお方ですわね」
「それに関しては我々も非常に驚いています、まさかあの帝国のお嬢様が……」
エレシアはなんだかんだ言ってまだリレイのことを認めていないようで、若干とげの入った言葉になっている。
「エレシア、このことは俺が勝手にやったことなんだ許してやってくれ、確かにハミルトン城はリレイたちが攻め入ったけど、そのあと帝国を裏切ってまで最後に彼らを返り討ちにしてくれたじゃないか」
「そ、そうですね、失礼いたしました」
「確かに裏切りをした人間を簡単に信じろって言っても信じられるわけないからしょうがないだろうけど、これから本人たちが行動で示してくれるだろうと俺は信じている……そんなことよりイリス陛下、今回の我々に対しての援助の件ですが」
「それについてはわが娘が――」
イリス女王が話す前にローザは立ち上がり、飛びっきりの笑顔で(俺には見えた)見栄を張って見せてきた
「このローザにお任せ!」
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