14 / 93
陸編
14.帰還
しおりを挟む
リザードマンからキューレ奪還後、6人は日没前に村の門へとたどり着いた。
村に着くと大勢の村の人達に歓迎された。そんな人たちの中心を通るように進むと射撃訓練にも来ていた防衛隊長も駆け付けてくれていた。
エレザ姉妹は一旦村の集会所に向かうため、ここで別れた
「ワタ殿!この度は良くキューレ様を救ってくださりました。そしてあの忌まわしきリザードマンどもをあの“マシンガン”なるもので完膚なきまでにたたきつぶして頂いき、村人一同に感謝しております」
「いえ、これはこのベルやシルヴィアの手助けが有ってからこそなし得たことです」
「そこまで謙遜なさらなくても、ワタ殿の実力は射撃訓練の際に拝見させて頂いていますので、今回の討伐が成功すると思っていましたよ」
「そういえば、今更だけど貴方のお名前は?」
「申し遅れました。私はこの村の義勇防衛隊隊長を任されておりますグラント・シエルと申します以後お見知りおきを」
「シエルさんね、今後ともよろしくお願いしますね」
「ワタ様!そろそろ行きましょう。こんなところで無駄足を食ってしまっては日が昇ってしまいますよ」
ベルは不機嫌な顔でこちらを見ている
「ベル貴様!私の会話を無駄だと!」
「そうよ、シエル。ワタ様はこれから忙しくなるんだから、ちょっとの時間でも惜しいの そんなんだからいつまでたっても上に上がれないのよ。シエルさん」
なんだか空気が……
「なにを!貴様は上に上がったとてどうせコネであろう?汚い手を使いおって!」
「まぁまぁ、二人ともそこらへんに――」
「ワタ様に言われてしまってはしかたがないですわ」「これは失礼しましたワタ殿」
言い終わる前に何故か収束してしまう
「(なぁ、キューレ。なんでこの二人はこんなに仲が悪いんだ?)」
「(この二人は王立士官学校での級友でして、学校で1、2を争う程の実力を持った二人はいつもこのようにして意見がぶつかって喧嘩していたそうです。良く言うライバルです)」
どうやら今いるこの二人はそうとうな犬猿の仲らしい。説明してくれたキューレも呆れている様子だ。
このシエルは前任の男性防衛隊長のもとで長らく副隊長として任務についていたが、その男性隊長が戦死するとそのままこの村の防衛隊長に昇進した。
戦闘指揮能力に関してはベルより優れているが、近接戦闘能力はベルには及ばないらしく、二人が取っ組み合いになるといつもベルが勝つらしい。やっぱりベルさんを怒らせてはダメね……怖い怖い
そして、ベルやシルヴィアと違って髪はショートカットで淡い赤色で胸は程良い膨らみで、見た目はCぐらいありそうだ身長は大体160㎝ぐらいだ。
そんな、俺の変な視線に気づいたのか。シエルは目をそらし、顔を赤らめてしまった
「ワ、ワタ殿、行きましょうか?」
と顔を赤くしつつもシエルは村長の元へと誘導してくれる
転生してから何も思わなかったが、日が傾くのがとても早いようなので、今のこの世界の季節は冬だと思われる。実際ベルにこのことを聞くと、世界(この国?)は一年が360日で今は12期目(地球で言うところの12月)だそうだ。今いる地域は比較的温暖な気候で雪はそんなに降り積もることはないらしい。
(くそ!そろそろあの綺麗で心洗われるあの雪壁・一面の銀世界が拝めると思ったのに!ここでは拝めないのか……あれを見ないと冬が来た感じがしない!地球のかの雪国では降り積もっているというのに!いつかこの世界を旅行するときは探してでも心の故郷「雪国」に行ってやる!)
「ワタ様、何か思いつめた顔をしていますけど、どうされました?」
「ん?いやなんでもない。たいしたことじゃないから」
「お兄様は、私に会ってからずっと考えごとをされていますよね?以前もそうでしたべル姉様?」
「そうね……そういえば貴方を救いだす前もこんな感じに考えこんでいたわね。でもねそんなところが素敵なの……」
「おい!ちょっと待て! いつからキューレの兄貴になってるんだ?しかもベルは姉様ときた。しかも最後なんて言った!?」
キューレを救出した後から、キューレが俺に対するスキンシップが増加し、なおかつ会話の中にもあったようにいつの間にか“お兄様”になっている。別にその言われ方が嫌いというわけではないが俺は内心焦りや緊張がある。
それはこの世界に来るまで女性との「プライベートな関係」がほとんどなかったから、こういうあからさまに誘ってきているような言動や行動には付いていけていない。ただ仕事上での女性との付き合いは多々あったので会話で“あがる”ことはない。ステラやベル・シルヴィア・フレイアの時もそうだがどんな人物に対しても最初の対応がおかしくなければ自然と打ち解けられるが、やはりこちらに対する“好意”を感じとることは苦手であるようだ。ただステラの時に限って言うのであればあれは例外だ。
少しすると5人は村長のいる部屋へとたどり着く。
以前きた時はノックをするだけで壊れそうなほど扉はボロボロであったが、今は以前の状態が嘘のように綺麗な状態に戻っていた。
部屋の前にたどり着くとキューレは飛びこむように部屋へと入っていき、母親であるフレイアに抱きつく、二人は再開を喜びあい、母は無事であったことに安心して涙を流し、娘は再会できたことが嬉しかったようだが何か思うことがあったのか泣いてしまった。
こちら側は全員そろって急な展開に棒立ちになってしまったが、涙を誘うような光景を見て女性陣はみんな涙目になってしまっている。
フレイア親子は、しばらくして湧き上がる感情が収まってきたのか、二人はこちらに向きなおり、フレイアは頭を下げてきた
「この度はこの村をそして私の娘を救ってくださって、ありがとうございました。もし、ワタ様に来てもらえなかったらこの村は潰えていたことでしょう。しかし、今はワタ様がかの“マシンガン”であのリザードマンを倒したことによって、村の人々は希望がもてたのか、戦争が始まる前の村の状態まで戻ったかのようです。本当にありがとうございます」
「いや、俺もこのベルに連れられてたまたま来て、あいつらにムカッときたからやっただけさ。そんなに言ってもらう程のことはしてないさ。はたから見ればただのお節介野郎なだけだから ただ本当に助け出せてよかった……」
エルベ村はリザードマン襲撃後、村総出で修復作業を行っていた。
村の多くの人々は今までの襲撃で疲れ切った状態だった、しかし、
村中には多くの塹壕や土嚢・柵などがそのままであったので撤去した。今では跡形もなく、むしろ前まであったことを感じさせない状態までになっている。
それでも多くいの部分は戦いの傷跡が残ったままではあるが、現在も修復作業が続いている
「今更言うのもなんですが、最初ワタ様にお会いしたとき、正直言ってこの方が女王様の求めている“召喚者”だとは思えませんでした。しかし、一人森の中での戦闘や今回の村とアジトでの戦闘を見ていて、この先ワタ様が帝国との戦闘でこちらが有利な方向に持って行って頂けると思えるようになりました」
「ベル殿の言う通りです。私も最初この人一人でいったい何ができるのかと思いましたが、この“銃”によってその疑問がなくなりました」
今回の戦闘で村の人々やベル達が銃の有用性に気づいてくれたようだった。今後村の人たちだけでなくこの国の人に知ってもらい、今の戦争でこのコンダート王国を勝利に導いてやる!!
「話は変わりますが村長殿。身勝手ではあると思いますがこのままワタ殿に付いてもよろしいでしょうか?」
シルヴィアは唐突にそんなことを言い始める。
「あっ!私も付いていきたい!またお母さんと離れることになるけど……ワタと一緒にいたいから」
「ん?キューレ。最後になんか言った?」
「な、なんでもないよ」
キューレはそういうと顔を赤くしてうつむいてしまう
「良いわよ、二人とも。キューレに関しては丁度女王様に会わせようとしていたことだし、それとシルヴィアは好きにしなさいこの村にいる理由は貴方が決めていたようなものなんだから、それと夢と復讐を忘れないで」
「ということでワタ様、急ではありますが、キューレをそしてシルヴィアをどうかよろしくお願いします」
「「お願いします」」
二人そろって深くお辞儀をする。お辞儀したせいで二人の女性の象徴が……
なんて視線に気づいたのかすぐに姿勢を元に戻す。
「い、良いよ、二人とも。むしろ大歓迎だね!」
こんな綺麗な女性に一緒に行きたいっていわれて嫌だって言う奴いないよね……って今更だけどもうハーレム状態じゃね?
最後にシエルも行きたいなんて言っていたが、即却下された特にベルに……、そもそも防衛隊長がいなくなったら大変だしね。
一旦別れたエレザとミレイユは村の門の前で待っていた
なんでも、今さっきギルドで自身のグループの受けていたすべての仕事を中止してきたらしい
「我々もついて行っていいか? この先の君の動向が気になるのでな」
「お姉さまがついて行くから、私もついて行くんですからね」
「二人ともありがとう! これからよろしく!」
「でも、ギルドのほうは大丈夫ですか?」
「心配ない。さっきうちのクランのナンバー3に任せてきたところだから」
エレザにそのことを聞くとどうやらクラン内に“副官”的な存在がいるようで、その人がエレザの不在時に指揮を任されているようだ。
そしてこの二人がついてきてくれるのはとても心強い。でもなんでか、ミレイユはツンツンしてる。これはもしや……
「さて、そろそろ我々は王城へと向かいますか」
「そうですね。一応王城に連絡員を行かせているので、あまり心配はしていないかと思います」
「二人とも、今後もよろしくね!」
「「ハイッ」」
こうして6人になった一行は王城へと向かって行く――
村に着くと大勢の村の人達に歓迎された。そんな人たちの中心を通るように進むと射撃訓練にも来ていた防衛隊長も駆け付けてくれていた。
エレザ姉妹は一旦村の集会所に向かうため、ここで別れた
「ワタ殿!この度は良くキューレ様を救ってくださりました。そしてあの忌まわしきリザードマンどもをあの“マシンガン”なるもので完膚なきまでにたたきつぶして頂いき、村人一同に感謝しております」
「いえ、これはこのベルやシルヴィアの手助けが有ってからこそなし得たことです」
「そこまで謙遜なさらなくても、ワタ殿の実力は射撃訓練の際に拝見させて頂いていますので、今回の討伐が成功すると思っていましたよ」
「そういえば、今更だけど貴方のお名前は?」
「申し遅れました。私はこの村の義勇防衛隊隊長を任されておりますグラント・シエルと申します以後お見知りおきを」
「シエルさんね、今後ともよろしくお願いしますね」
「ワタ様!そろそろ行きましょう。こんなところで無駄足を食ってしまっては日が昇ってしまいますよ」
ベルは不機嫌な顔でこちらを見ている
「ベル貴様!私の会話を無駄だと!」
「そうよ、シエル。ワタ様はこれから忙しくなるんだから、ちょっとの時間でも惜しいの そんなんだからいつまでたっても上に上がれないのよ。シエルさん」
なんだか空気が……
「なにを!貴様は上に上がったとてどうせコネであろう?汚い手を使いおって!」
「まぁまぁ、二人ともそこらへんに――」
「ワタ様に言われてしまってはしかたがないですわ」「これは失礼しましたワタ殿」
言い終わる前に何故か収束してしまう
「(なぁ、キューレ。なんでこの二人はこんなに仲が悪いんだ?)」
「(この二人は王立士官学校での級友でして、学校で1、2を争う程の実力を持った二人はいつもこのようにして意見がぶつかって喧嘩していたそうです。良く言うライバルです)」
どうやら今いるこの二人はそうとうな犬猿の仲らしい。説明してくれたキューレも呆れている様子だ。
このシエルは前任の男性防衛隊長のもとで長らく副隊長として任務についていたが、その男性隊長が戦死するとそのままこの村の防衛隊長に昇進した。
戦闘指揮能力に関してはベルより優れているが、近接戦闘能力はベルには及ばないらしく、二人が取っ組み合いになるといつもベルが勝つらしい。やっぱりベルさんを怒らせてはダメね……怖い怖い
そして、ベルやシルヴィアと違って髪はショートカットで淡い赤色で胸は程良い膨らみで、見た目はCぐらいありそうだ身長は大体160㎝ぐらいだ。
そんな、俺の変な視線に気づいたのか。シエルは目をそらし、顔を赤らめてしまった
「ワ、ワタ殿、行きましょうか?」
と顔を赤くしつつもシエルは村長の元へと誘導してくれる
転生してから何も思わなかったが、日が傾くのがとても早いようなので、今のこの世界の季節は冬だと思われる。実際ベルにこのことを聞くと、世界(この国?)は一年が360日で今は12期目(地球で言うところの12月)だそうだ。今いる地域は比較的温暖な気候で雪はそんなに降り積もることはないらしい。
(くそ!そろそろあの綺麗で心洗われるあの雪壁・一面の銀世界が拝めると思ったのに!ここでは拝めないのか……あれを見ないと冬が来た感じがしない!地球のかの雪国では降り積もっているというのに!いつかこの世界を旅行するときは探してでも心の故郷「雪国」に行ってやる!)
「ワタ様、何か思いつめた顔をしていますけど、どうされました?」
「ん?いやなんでもない。たいしたことじゃないから」
「お兄様は、私に会ってからずっと考えごとをされていますよね?以前もそうでしたべル姉様?」
「そうね……そういえば貴方を救いだす前もこんな感じに考えこんでいたわね。でもねそんなところが素敵なの……」
「おい!ちょっと待て! いつからキューレの兄貴になってるんだ?しかもベルは姉様ときた。しかも最後なんて言った!?」
キューレを救出した後から、キューレが俺に対するスキンシップが増加し、なおかつ会話の中にもあったようにいつの間にか“お兄様”になっている。別にその言われ方が嫌いというわけではないが俺は内心焦りや緊張がある。
それはこの世界に来るまで女性との「プライベートな関係」がほとんどなかったから、こういうあからさまに誘ってきているような言動や行動には付いていけていない。ただ仕事上での女性との付き合いは多々あったので会話で“あがる”ことはない。ステラやベル・シルヴィア・フレイアの時もそうだがどんな人物に対しても最初の対応がおかしくなければ自然と打ち解けられるが、やはりこちらに対する“好意”を感じとることは苦手であるようだ。ただステラの時に限って言うのであればあれは例外だ。
少しすると5人は村長のいる部屋へとたどり着く。
以前きた時はノックをするだけで壊れそうなほど扉はボロボロであったが、今は以前の状態が嘘のように綺麗な状態に戻っていた。
部屋の前にたどり着くとキューレは飛びこむように部屋へと入っていき、母親であるフレイアに抱きつく、二人は再開を喜びあい、母は無事であったことに安心して涙を流し、娘は再会できたことが嬉しかったようだが何か思うことがあったのか泣いてしまった。
こちら側は全員そろって急な展開に棒立ちになってしまったが、涙を誘うような光景を見て女性陣はみんな涙目になってしまっている。
フレイア親子は、しばらくして湧き上がる感情が収まってきたのか、二人はこちらに向きなおり、フレイアは頭を下げてきた
「この度はこの村をそして私の娘を救ってくださって、ありがとうございました。もし、ワタ様に来てもらえなかったらこの村は潰えていたことでしょう。しかし、今はワタ様がかの“マシンガン”であのリザードマンを倒したことによって、村の人々は希望がもてたのか、戦争が始まる前の村の状態まで戻ったかのようです。本当にありがとうございます」
「いや、俺もこのベルに連れられてたまたま来て、あいつらにムカッときたからやっただけさ。そんなに言ってもらう程のことはしてないさ。はたから見ればただのお節介野郎なだけだから ただ本当に助け出せてよかった……」
エルベ村はリザードマン襲撃後、村総出で修復作業を行っていた。
村の多くの人々は今までの襲撃で疲れ切った状態だった、しかし、
村中には多くの塹壕や土嚢・柵などがそのままであったので撤去した。今では跡形もなく、むしろ前まであったことを感じさせない状態までになっている。
それでも多くいの部分は戦いの傷跡が残ったままではあるが、現在も修復作業が続いている
「今更言うのもなんですが、最初ワタ様にお会いしたとき、正直言ってこの方が女王様の求めている“召喚者”だとは思えませんでした。しかし、一人森の中での戦闘や今回の村とアジトでの戦闘を見ていて、この先ワタ様が帝国との戦闘でこちらが有利な方向に持って行って頂けると思えるようになりました」
「ベル殿の言う通りです。私も最初この人一人でいったい何ができるのかと思いましたが、この“銃”によってその疑問がなくなりました」
今回の戦闘で村の人々やベル達が銃の有用性に気づいてくれたようだった。今後村の人たちだけでなくこの国の人に知ってもらい、今の戦争でこのコンダート王国を勝利に導いてやる!!
「話は変わりますが村長殿。身勝手ではあると思いますがこのままワタ殿に付いてもよろしいでしょうか?」
シルヴィアは唐突にそんなことを言い始める。
「あっ!私も付いていきたい!またお母さんと離れることになるけど……ワタと一緒にいたいから」
「ん?キューレ。最後になんか言った?」
「な、なんでもないよ」
キューレはそういうと顔を赤くしてうつむいてしまう
「良いわよ、二人とも。キューレに関しては丁度女王様に会わせようとしていたことだし、それとシルヴィアは好きにしなさいこの村にいる理由は貴方が決めていたようなものなんだから、それと夢と復讐を忘れないで」
「ということでワタ様、急ではありますが、キューレをそしてシルヴィアをどうかよろしくお願いします」
「「お願いします」」
二人そろって深くお辞儀をする。お辞儀したせいで二人の女性の象徴が……
なんて視線に気づいたのかすぐに姿勢を元に戻す。
「い、良いよ、二人とも。むしろ大歓迎だね!」
こんな綺麗な女性に一緒に行きたいっていわれて嫌だって言う奴いないよね……って今更だけどもうハーレム状態じゃね?
最後にシエルも行きたいなんて言っていたが、即却下された特にベルに……、そもそも防衛隊長がいなくなったら大変だしね。
一旦別れたエレザとミレイユは村の門の前で待っていた
なんでも、今さっきギルドで自身のグループの受けていたすべての仕事を中止してきたらしい
「我々もついて行っていいか? この先の君の動向が気になるのでな」
「お姉さまがついて行くから、私もついて行くんですからね」
「二人ともありがとう! これからよろしく!」
「でも、ギルドのほうは大丈夫ですか?」
「心配ない。さっきうちのクランのナンバー3に任せてきたところだから」
エレザにそのことを聞くとどうやらクラン内に“副官”的な存在がいるようで、その人がエレザの不在時に指揮を任されているようだ。
そしてこの二人がついてきてくれるのはとても心強い。でもなんでか、ミレイユはツンツンしてる。これはもしや……
「さて、そろそろ我々は王城へと向かいますか」
「そうですね。一応王城に連絡員を行かせているので、あまり心配はしていないかと思います」
「二人とも、今後もよろしくね!」
「「ハイッ」」
こうして6人になった一行は王城へと向かって行く――
12
お気に入りに追加
515
あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
果たして、阿宮は見知らぬ世界でどう生きていくのか————。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
異世界転移した町民Aは普通の生活を所望します!!
コスモクイーンハート
ファンタジー
異世界転移してしまった女子高生の合田結菜はある高難度ダンジョンで一人放置されていた。そんな結菜を冒険者育成クラン《炎樹の森》の冒険者達が保護してくれる。ダンジョンの大きな狼さんをもふもふしたり、テイムしちゃったり……。
何気にチートな結菜だが、本人は普通の生活がしたかった。
本人の望み通りしばらくは普通の生活をすることができたが……。勇者に担がれて早朝に誘拐された日を境にそんな生活も終わりを告げる。
何で⁉私を誘拐してもいいことないよ⁉
何だかんだ、半分無意識にチートっぷりを炸裂しながらも己の普通の生活の(自分が自由に行動できるようにする)ために今日も元気に異世界を爆走します‼
※現代の知識活かしちゃいます‼料理と物作りで改革します‼←地球と比べてむっちゃ不便だから。
#更新は不定期になりそう
#一話だいたい2000字をめどにして書いています(長くも短くもなるかも……)
#感想お待ちしてます‼どしどしカモン‼(誹謗中傷はNGだよ?)
#頑張るので、暖かく見守ってください笑
#誤字脱字があれば指摘お願いします!
#いいなと思ったらお気に入り登録してくれると幸いです(〃∇〃)
#チートがずっとあるわけではないです。(何気なく時たまありますが……。)普通にファンタジーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる