11 / 93
陸編
11.エルベ村防衛作戦1
しおりを挟む
先程まで村長に対して失礼な視線を向け、さらには茫然自失になっていたワタだが、意識が戻った後にリザードマンが村長の娘さんを攫って行ったというところを聞いて自然と怒りをおぼえた。
というのも、農地の作物を荒らし、それでは済まず村を襲い、挙句の果てに最後まで村の為に戦っていたその娘さんを攫って行ったからだ。しかも今何をされているかも生きているのかもわからない……
何か手掛かりがないかと村の衛兵たちに聞いたところ、リザードマンが向かっていった森の方角には偵察に行ったがそこからどこに行ったかまでは分からないそうだ。ただ、見張り役の人に聞くと森の方からこちらを窺っているリザードマンの存在を確認しているので、おそらくまたこの村を襲ってくるかも知れない、とのことだった。
そのことを踏まえ、急きょ、村長とベルと作戦会議みたいなものを開くことにした。
「さっき門からこの屋敷までを通る生活道路を見た後に村の中も見てきたが、特に生活道路周辺だけ被害があったようだな」
「それと、村の人たちに聞き込みを行ったところ金銭や物の被害はなかったようです。こうもなると何が目的だったのかが判然としませんね」
「ベルちゃんとワタ君が言う通り。村の中心通りのバリケードや家屋の一部以外は特に被害はないみたいね
ただ、農場に関してはかなりの被害が出ているから、食料狙いの犯行だとは思うのだけれどね。それでも、私の娘が攫われる理由が解らないのよね……」
「そういえば、娘さんの名前はなんて言うんですか?」
「キューレよ。本人はあまり気にいってなかったようだけれどね……ハー、なんであの子を……」
「そうですか……一刻も早く娘さんを救えるようにしますね」
「それはそうと、見張り番は今日もまたこの後リザードマンが来る、みたいなことを言っていたから、その対策が先だな……
俺の案としては、土嚢を胸の高さぐらいまで積み上げたものを村の中央通りの中心ぐらいに設置して、門からこの防衛陣地の間に罠なんかをしかけたらどうだ?」
「ワタ様、お言葉ですがそんなものではリザードマンどもを殲滅することは不可能ですよ。ここは守るのではなく全戦力を持って突撃あるのみですッ!――イタっ」
「この脳筋!そんなことをしたら、たとえ勝てたとしても貴重な戦力が減るだけだろ。しかもそこでベルが死んじまったら目も当てられないだろ!」
「まぁまぁ、二人とも、とりあえずベルちゃんの案はワタ君の言う通り、多く危険を伴うから残念だけど却下ね。ただ、ワタ君の言う防衛陣地を村の門ではなく中心に設置するのはなぜなの?途中に罠を置くのはわかるのだけれど、村の中心から門まで結構な距離があるわよ?弓での攻撃はかなりの腕前でないと当たらないわね。牽制にはなるけど、その口ぶりだと何か良い案があるようだけど?」
「よく聞いてくださいました!奥様! 私の案というのはですね……」
「なぜです!村長この私の案が素晴らしいですよね!ワタ様は後ろで見守っていただきそのあと止めを華麗に決めて頂こうという算段だったはずなのに!」
「しーずーかーにー!まだ、話の途中だろ!ちょっと落ち着けって! …失礼、話を戻しますとですねこの私はこの召喚のできる端末によって“マシンガン”なるものを召喚しその“マシンガン”によって敵を一掃してご覧にいれようというものです」
「その“ましんがん”って言うのはどんなものなの?」
「言葉だけで説明するのは難しいので、実際に召喚してみますか……」
召喚された時に所持していた端末を取りだし小火器の分類のなかから機関銃の欄を開いた。するとそこには見覚えのあるような機関銃の名前が出てきた。そこから俺はとあるものを選びそれを召喚した。
今回召喚したものはFN MAG と呼ばれる汎用機関銃でアメリカ軍ではM240として使われており、使用弾薬は7.62×51mmNATO弾で、この機関銃はベルト給弾式という弾が帯状になったものを使用し、発射速度は毎分約850発と高速で発射することが可能で、銃身が真っ赤になるほど撃ち続けたとしても発射出来、その過熱した銃身も銃身自体についているハンドルを素手で簡単に取り外すことが可能。配備から約40年たっても使用されるほどの信頼性を持った銃である。なぜこの銃を選んだかというと、この機関銃の使用弾薬の7.62×51mmNATO弾が今持っているSIG 716の使用弾薬と一緒なので補給面(本当は召喚すればいつでも補給できるが、召喚する暇もないとき用に)で有利に働くからだ。また、この銃や他の汎用機関銃は二脚を使用すると軽機関銃のように運用でき、三脚を使用すると重機関銃のように運用できるので、今後の状況に合わせて使い分けることもできると思ったからだ。
「何なの!?この鉄の棒みたいな塊は!こんなのでどうやって、戦うつもりなのよ!こんな鉄の棒を出して馬鹿にしようってつもり?」
フレイアは召喚物を見た瞬間、得体も知れないものが出てきたので、驚きと怒りに加えはこんなもの一つでこの村の命運が決まってしまうのかという疑問が出てきてしまったようで、今は何とも言えない表情をしている。
「これは、召喚の際もお持ちになっていたものと似ていますね。なにかが違うのでしょうか?」
その一方で、ベルは以前より情報があったので、フレイアとは対照的に興味津々にこちらに聞き返してくる
「ちょっとベルちゃん!こんなものに興味を持ってどうするのよ!これによって私たちの今後が決まってしまうかも知れないのよ!」
「まぁまぁ、落ち着いてください奥様。これはですね先ほど話しました“ましんがん”なるものです先ほど奥様が鉄の棒みたいなものとおっしゃいましたがほぼそんなような物です。ただこの棒から鉛の塊が“火薬”と呼ばれる発射薬によって見えないほどの速さで飛びだしその飛び出した鉛これを“弾丸”と言いましてそれが命中したものを貫通または破壊するのです、それも弓では届かない遠距離から、これを我々もとの世界にいた人間たちは“銃”とそう呼ばれていまして、このマシンガンは横から出ている帯状になっている部分につけられている鉛とそれを発射するための火薬が入った金属の丸い箱のような物これを合わせて“弾薬”と言いまして、この弾薬をとても速い速度で連続的に発射する銃です。ただ例外はありますが……長くなりましたが、まぁ基本はこんな感じです」
「ごめんなさい。私こんなものだとはしらなくてつい…… かなりこのマシンガンは有用なのね。弓の射程外からも撃てるなんておどろきだわ」
先ほどとはうって変わって、この武器の有用性を知るや否や、手のひらを返したかのように称賛する
ワタは丁度よく銃の話になっていたのでついでにSIG716についても説明する
「今度は何かしら?」
「このマシンガン(M240)は連射が(・)可能ですが、この銃(SIG716)はマシンガンとは違い連射も(・)可能な銃で場合によっては一発一発ずつ撃ってねらい撃つことも可能ですし、連射によって威嚇・牽制射撃等も可能な銃です例外もありますがこのような銃を“アサルトライフル”と呼んでいます。意味としては突撃銃という意味合いになります。このアサルトライフルも使っていくつもりです」
「長くなりましたがご理解頂けましたでしょうか奥様?」
「大体わかったわ。とりあえずその銃で多くて遠くの敵も倒せるのね。後、奥様は止めて頂戴!お姉さんよ!」
「それは大変失礼しましたお姉さま」
「いいわ。それでいてそのマシンガンを使ってどのように撃退するつもりなの?」
「このマシンガンをこの後設営する陣地に備え付けそこから、奴らに向けて鉛の雨を降らせるつもりですサー」
「流石です!ワタ様こんな作戦思いつきもしませんでした!」
「それはね……はぁ~、もういいです。そのままベル隊員はすぐに防衛陣地設営を手伝うように!」
「サー!イエッサー!」
「それとそこの見張り!すぐにベルと共に防衛陣地設営をッ!」
「御意!」
そうはいったものの外はもうすでに日も落ちてしまったので村長が部屋を貸してくれると言うので村長宅の一室を借りてそこで寝た。もちろんベットはあったが全部が木でできているので、硬い!痛い!現代の低反発マットやコイルが入っている物ではないので背中が痛い……寝られるだけ感謝!感謝!
翌日の朝
起きて朝食を取り、さっそく、ベルやあとから合流してきたエレザ姉妹を呼び出し村長の家の裏庭で銃(M240とSIG716)のレクチャーを始める。
ちなみに、先ほどエレザ達が他のギルド隊員に、協力を持ち掛けてくれたようなので、この後さらに5名ほど討伐から参加してくれるというので、合流し次第その子たちにも戦闘中での混乱や協力がしやすくするため、銃の指導をするつもりだ。
最初にSIG716を渡し伏せ撃ちで的撃ちをさせてみる。最初はまず弾倉に弾を込めるやり方からはじめ、初弾装填、セレクタの操作、リロード方法など慣れない手つきでレクチャー通りに操作していたが、もとは戦闘職についているためなのかすぐに習得し最後は慣れた手つきで撃っていた。
特にエレザ姉妹は伏せ撃ちだけでなく実戦を想定した移動しながらの射撃や、依託射撃・膝撃ちなどを実践していた。
ベルはM240を撃ち始めた時は発砲音と反動に驚いていたが撃つうちに慣れてきたのか、銃と一体化したかのように黙々と撃ち続けるようになった。最後の方になると機関銃とは思えないほどの命中率と集弾率をたたきだすようになった。やはり獣人族補正がかっているのであろうか……それにしても教官顔負けである。ベルちゃん、恐るべし! さっきは脳筋ていってごめんね……
ベルとの射撃訓練に村長から紹介された俺の護衛役として就いてくれている子や今後村の防衛の為と後学の為に村の防衛隊長等も参加した。
一人で十人力から四人で千人力にはなっただろう(ほぼベルちゃんのおかげで)トカゲ野郎だろうがなんでもかかってコイや!
そう思っていた矢先に、伝令からリザードマンに動きがあったとの知らせが入る――――
というのも、農地の作物を荒らし、それでは済まず村を襲い、挙句の果てに最後まで村の為に戦っていたその娘さんを攫って行ったからだ。しかも今何をされているかも生きているのかもわからない……
何か手掛かりがないかと村の衛兵たちに聞いたところ、リザードマンが向かっていった森の方角には偵察に行ったがそこからどこに行ったかまでは分からないそうだ。ただ、見張り役の人に聞くと森の方からこちらを窺っているリザードマンの存在を確認しているので、おそらくまたこの村を襲ってくるかも知れない、とのことだった。
そのことを踏まえ、急きょ、村長とベルと作戦会議みたいなものを開くことにした。
「さっき門からこの屋敷までを通る生活道路を見た後に村の中も見てきたが、特に生活道路周辺だけ被害があったようだな」
「それと、村の人たちに聞き込みを行ったところ金銭や物の被害はなかったようです。こうもなると何が目的だったのかが判然としませんね」
「ベルちゃんとワタ君が言う通り。村の中心通りのバリケードや家屋の一部以外は特に被害はないみたいね
ただ、農場に関してはかなりの被害が出ているから、食料狙いの犯行だとは思うのだけれどね。それでも、私の娘が攫われる理由が解らないのよね……」
「そういえば、娘さんの名前はなんて言うんですか?」
「キューレよ。本人はあまり気にいってなかったようだけれどね……ハー、なんであの子を……」
「そうですか……一刻も早く娘さんを救えるようにしますね」
「それはそうと、見張り番は今日もまたこの後リザードマンが来る、みたいなことを言っていたから、その対策が先だな……
俺の案としては、土嚢を胸の高さぐらいまで積み上げたものを村の中央通りの中心ぐらいに設置して、門からこの防衛陣地の間に罠なんかをしかけたらどうだ?」
「ワタ様、お言葉ですがそんなものではリザードマンどもを殲滅することは不可能ですよ。ここは守るのではなく全戦力を持って突撃あるのみですッ!――イタっ」
「この脳筋!そんなことをしたら、たとえ勝てたとしても貴重な戦力が減るだけだろ。しかもそこでベルが死んじまったら目も当てられないだろ!」
「まぁまぁ、二人とも、とりあえずベルちゃんの案はワタ君の言う通り、多く危険を伴うから残念だけど却下ね。ただ、ワタ君の言う防衛陣地を村の門ではなく中心に設置するのはなぜなの?途中に罠を置くのはわかるのだけれど、村の中心から門まで結構な距離があるわよ?弓での攻撃はかなりの腕前でないと当たらないわね。牽制にはなるけど、その口ぶりだと何か良い案があるようだけど?」
「よく聞いてくださいました!奥様! 私の案というのはですね……」
「なぜです!村長この私の案が素晴らしいですよね!ワタ様は後ろで見守っていただきそのあと止めを華麗に決めて頂こうという算段だったはずなのに!」
「しーずーかーにー!まだ、話の途中だろ!ちょっと落ち着けって! …失礼、話を戻しますとですねこの私はこの召喚のできる端末によって“マシンガン”なるものを召喚しその“マシンガン”によって敵を一掃してご覧にいれようというものです」
「その“ましんがん”って言うのはどんなものなの?」
「言葉だけで説明するのは難しいので、実際に召喚してみますか……」
召喚された時に所持していた端末を取りだし小火器の分類のなかから機関銃の欄を開いた。するとそこには見覚えのあるような機関銃の名前が出てきた。そこから俺はとあるものを選びそれを召喚した。
今回召喚したものはFN MAG と呼ばれる汎用機関銃でアメリカ軍ではM240として使われており、使用弾薬は7.62×51mmNATO弾で、この機関銃はベルト給弾式という弾が帯状になったものを使用し、発射速度は毎分約850発と高速で発射することが可能で、銃身が真っ赤になるほど撃ち続けたとしても発射出来、その過熱した銃身も銃身自体についているハンドルを素手で簡単に取り外すことが可能。配備から約40年たっても使用されるほどの信頼性を持った銃である。なぜこの銃を選んだかというと、この機関銃の使用弾薬の7.62×51mmNATO弾が今持っているSIG 716の使用弾薬と一緒なので補給面(本当は召喚すればいつでも補給できるが、召喚する暇もないとき用に)で有利に働くからだ。また、この銃や他の汎用機関銃は二脚を使用すると軽機関銃のように運用でき、三脚を使用すると重機関銃のように運用できるので、今後の状況に合わせて使い分けることもできると思ったからだ。
「何なの!?この鉄の棒みたいな塊は!こんなのでどうやって、戦うつもりなのよ!こんな鉄の棒を出して馬鹿にしようってつもり?」
フレイアは召喚物を見た瞬間、得体も知れないものが出てきたので、驚きと怒りに加えはこんなもの一つでこの村の命運が決まってしまうのかという疑問が出てきてしまったようで、今は何とも言えない表情をしている。
「これは、召喚の際もお持ちになっていたものと似ていますね。なにかが違うのでしょうか?」
その一方で、ベルは以前より情報があったので、フレイアとは対照的に興味津々にこちらに聞き返してくる
「ちょっとベルちゃん!こんなものに興味を持ってどうするのよ!これによって私たちの今後が決まってしまうかも知れないのよ!」
「まぁまぁ、落ち着いてください奥様。これはですね先ほど話しました“ましんがん”なるものです先ほど奥様が鉄の棒みたいなものとおっしゃいましたがほぼそんなような物です。ただこの棒から鉛の塊が“火薬”と呼ばれる発射薬によって見えないほどの速さで飛びだしその飛び出した鉛これを“弾丸”と言いましてそれが命中したものを貫通または破壊するのです、それも弓では届かない遠距離から、これを我々もとの世界にいた人間たちは“銃”とそう呼ばれていまして、このマシンガンは横から出ている帯状になっている部分につけられている鉛とそれを発射するための火薬が入った金属の丸い箱のような物これを合わせて“弾薬”と言いまして、この弾薬をとても速い速度で連続的に発射する銃です。ただ例外はありますが……長くなりましたが、まぁ基本はこんな感じです」
「ごめんなさい。私こんなものだとはしらなくてつい…… かなりこのマシンガンは有用なのね。弓の射程外からも撃てるなんておどろきだわ」
先ほどとはうって変わって、この武器の有用性を知るや否や、手のひらを返したかのように称賛する
ワタは丁度よく銃の話になっていたのでついでにSIG716についても説明する
「今度は何かしら?」
「このマシンガン(M240)は連射が(・)可能ですが、この銃(SIG716)はマシンガンとは違い連射も(・)可能な銃で場合によっては一発一発ずつ撃ってねらい撃つことも可能ですし、連射によって威嚇・牽制射撃等も可能な銃です例外もありますがこのような銃を“アサルトライフル”と呼んでいます。意味としては突撃銃という意味合いになります。このアサルトライフルも使っていくつもりです」
「長くなりましたがご理解頂けましたでしょうか奥様?」
「大体わかったわ。とりあえずその銃で多くて遠くの敵も倒せるのね。後、奥様は止めて頂戴!お姉さんよ!」
「それは大変失礼しましたお姉さま」
「いいわ。それでいてそのマシンガンを使ってどのように撃退するつもりなの?」
「このマシンガンをこの後設営する陣地に備え付けそこから、奴らに向けて鉛の雨を降らせるつもりですサー」
「流石です!ワタ様こんな作戦思いつきもしませんでした!」
「それはね……はぁ~、もういいです。そのままベル隊員はすぐに防衛陣地設営を手伝うように!」
「サー!イエッサー!」
「それとそこの見張り!すぐにベルと共に防衛陣地設営をッ!」
「御意!」
そうはいったものの外はもうすでに日も落ちてしまったので村長が部屋を貸してくれると言うので村長宅の一室を借りてそこで寝た。もちろんベットはあったが全部が木でできているので、硬い!痛い!現代の低反発マットやコイルが入っている物ではないので背中が痛い……寝られるだけ感謝!感謝!
翌日の朝
起きて朝食を取り、さっそく、ベルやあとから合流してきたエレザ姉妹を呼び出し村長の家の裏庭で銃(M240とSIG716)のレクチャーを始める。
ちなみに、先ほどエレザ達が他のギルド隊員に、協力を持ち掛けてくれたようなので、この後さらに5名ほど討伐から参加してくれるというので、合流し次第その子たちにも戦闘中での混乱や協力がしやすくするため、銃の指導をするつもりだ。
最初にSIG716を渡し伏せ撃ちで的撃ちをさせてみる。最初はまず弾倉に弾を込めるやり方からはじめ、初弾装填、セレクタの操作、リロード方法など慣れない手つきでレクチャー通りに操作していたが、もとは戦闘職についているためなのかすぐに習得し最後は慣れた手つきで撃っていた。
特にエレザ姉妹は伏せ撃ちだけでなく実戦を想定した移動しながらの射撃や、依託射撃・膝撃ちなどを実践していた。
ベルはM240を撃ち始めた時は発砲音と反動に驚いていたが撃つうちに慣れてきたのか、銃と一体化したかのように黙々と撃ち続けるようになった。最後の方になると機関銃とは思えないほどの命中率と集弾率をたたきだすようになった。やはり獣人族補正がかっているのであろうか……それにしても教官顔負けである。ベルちゃん、恐るべし! さっきは脳筋ていってごめんね……
ベルとの射撃訓練に村長から紹介された俺の護衛役として就いてくれている子や今後村の防衛の為と後学の為に村の防衛隊長等も参加した。
一人で十人力から四人で千人力にはなっただろう(ほぼベルちゃんのおかげで)トカゲ野郎だろうがなんでもかかってコイや!
そう思っていた矢先に、伝令からリザードマンに動きがあったとの知らせが入る――――
2
お気に入りに追加
516
あなたにおすすめの小説

半分異世界
月野槐樹
ファンタジー
関東圏で学生が行方不明になる事件が次々にしていた。それは異世界召還によるものだった。
ネットでも「神隠しか」「異世界召還か」と噂が飛び交うのを見て、異世界に思いを馳せる少年、圭。
いつか異世界に行った時の為にとせっせと準備をして「異世界ガイドノート」なるものまで作成していた圭。従兄弟の瑛太はそんな圭の様子をちょっと心配しながらも充実した学生生活を送っていた。
そんなある日、ついに異世界の扉が彼らの前に開かれた。
「異世界ガイドノート」と一緒に旅する異世界

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
この世界で唯一『スキル合成』の能力を持っていた件
なかの
ファンタジー
異世界に転生した僕。
そこで与えられたのは、この世界ただ一人だけが持つ、ユニークスキル『スキル合成 - シンセサイズ』だった。
このユニークスキルを武器にこの世界を無双していく。
【web累計100万PV突破!】
著/イラスト なかの
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる