現代兵器で異世界無双

wyvern

文字の大きさ
上 下
1 / 93
陸編

 1.その日は突然に 

しおりを挟む
とある日の朝、いつものごとく出勤しようと起きようと思った。
通勤ラッシュを避けるため毎朝5時に起き、都内の商社へと向かう。
定時だと17時に終わるが、最近は景気の割にうちの会社は忙しく、毎夜毎夜残業続き、土曜出勤もざらで、休みは週に1日取れれば運がいい方だ。
心の片隅で行きたくないと思いつつ、体を起こそうとする、だが体が重い、目を開けようにもあかない。
くそ!今日も朝から晩まで仕事があるってのに~!動け!俺!
劣悪な勤務環境に耐えられなくなってついにぼろが来たんだろうか?
それとも、昨日のサバゲに行った疲れが原因だろうか?
そういえば、新作のエアガンも買いたいな……
もとい、そうはいってもいつもはだるいと思いながら寝坊もせずに起きているのに
しかし、感覚がいつもと違う、いつもだと風邪をひかない限りこういう風にはならないというのに……
目覚ましもならないし……
と考えていくうちに自然と目が覚めた。

「はっ…………、なんじゃこりゃーー」

いつもは、起きたら上に天井があるはずなのに……無い?だと。
しかもあたりは森、森ですよ森!見渡す限り木!
あ~訳分からなすぎて気が狂いそう、

「まさかとは思うけど…」

 と思いつつ仰向けになったままの体を起こし自身の衣服を確認すると、
今の俺は昨日夜寝る前に着替えたパジャマのままだった。
とりあえずこのままだとまずいので、何かに着替えなくては……
あたりを確認しようと立ち上がったと同時に、おそらく仰向けになっていたときに、おなかのあたりにおいてあったであろうものが足元に落ちた。

最初は寝ぼけていて長い黒い物体としか認識できなかったが冷静にみるとそれは銃であった、それもSIG716という7.62×51mmNATO弾を使うアサルトライフルで、外見は知名度が高いM4のようで、細部や構造は違うがほぼ似たようなものだ。
この銃はスイスとドイツの合弁会社を起源に持ちアメリカのニューハンプシャー州に本社を構えるSIG SAUER社が作っている。
アサルトライフルといったら大概の人はまず某大国(アメリカ)軍のM4かテロリストやアフリカ・中東の国の軍などが使用しているようなAK-47等を思い浮かべるとは思うが、今あるのはなぜかAR15(M4の大元となった銃)のクローンのSIG716、まぁ個人的には好きだが。

たぶん、これで自分の身を守れってことだろうがあまりにもずさんな装備だ(ボディーアーマーもないしマガジンも挿さっているのだけだし、セカンダリ(副武装)ないし……)。

 あたりはさっきも言った通り、木以外何もない、鳥のさえずりも聞こえない、ただ風が木や草に当たりサラサラとした音だけが聞こえる。
 ここはお約束の異世界なのか?それともだれかに拉致されてどこかの赤道に近い国のジャングルに放り込まれたのかな?俺にここでサバイバルでもしろと?
まぁ、暑くないしおそらく前者だろう、うん、間違いないしその方がいい、リアルサバイバルなんてやったことないから……。
いまだに自分の状況をうまく飲み込めないままだったが、ふとどこからともなくどこかで聞いたことのあるような音が聞こえた―――――――

 音の聞こえた方向を振りむいてみると、i○ad似の物体がそこにはあった…
そう、あの超大国(アメリカ)のスティーブ何某(なにがし)が開発した、i○ad似の端末を手にとって見ると、その端末は事前にプログラムでもされていたかのようにひとりでに動き出した。
そして端末の画面上には読めるが日本語ではないアラビア文字とも象形文字ともいえない波うった文字が並んでいる。
どうやらここに来た時に何らかの“力”によってもうすでに言語は頭にインプットされてしまっているようだ、さらに下の注釈を見てみると現在位置付近の言語のようだ。

「今、この端末(以下ライフサポートシステム:LiSM(リズム)と呼称)を貴方が見ているということは、無事にこの世に召喚、されたということです!意味が分からないとは思いますが、まぁ要はこの国が困っているから勇者的な存在を召喚したということです、ちなみに、この世界は現世で言うところの中世ヨーロッパぐらいの年代だと思ってください、ただし、この世界は魔物や他人種が出現します(これからが楽しみですね~)その話は追々召喚者本人から話してもらうとして……今回説明するのはこのLiSMのことについてです!」
「ずいぶんと、適当なこった」
「このLiSMは貴方をこの国を救うための手助け(&無双)してもらうために使用してもらうものです!このLiSMでは2017年までに開発されている武器・兵器を召喚することができます!」

要はお約束のチートってやつですね、ハイ。

「カッコ内の言葉は気になるがとりあえず、試しに召喚してみますか」

以前をこれと似た友人の物をいじっていたので、手慣れた手つきでLiSMを操作し召喚のメニューを開いてみる、するとそこにはさまざまなカテゴリに分かれていて小さなものは小銃の弾から大きなものは航空母艦等もある、恐ろしいぐらいにだ…ただこれが召喚出来るってお決まりのチートじゃね?
そうなればまずは服装からどうにかしなくてはならないので陸上自衛隊の迷彩服三型と88式鉄帽(ヘルメット)を召喚する。
 次は、護身用や近距離戦闘用で拳銃を今後必要とすると思ったので、拳銃の欄からP226というシグザウアー(SIG SAUER)社が開発し、9×19mm パラべラム拳銃弾(現在西側諸国で標準的な最も有名な弾)を使用する自動拳銃で、この拳銃は長時間水や泥につけても確実に動作するほど耐久性が高く、その信頼性と耐久性から厳しい状況で戦う特殊部隊や警察と警察系特殊部隊などが用いているほどなので召喚してみることにした。
それを召喚しようとLiSMの画面の“召喚”というボタンを押すと同時に目の前の地面に淡い光と共にそれは現れた。

「おおっ!」

 そこに現れたのは、間違いなく地球にもあったP226と迷彩服とヘルメット・ブーツそのものだった。
実物を触ったことはないが、今となっては前にミリタリー関係の動画や本を漁ったりサバゲーが趣味だったのでそこで得た知識(付け焼き刃的なものが多いが)があったからそう思えたのだ。
 実際に身に着けてみるとなかなか様になっているようだ。

「よし!これで、ひとまず自身を守ることはできる。だけど……そもそもここはどこや!!責任者出せ!」
すると、その言葉を聞いてかタブレット(取り合えず形状がタブレットっぽいのでそう呼ぶ)が反応する
「落ち着いてください、先ずこのLiSMの説明をさせてください」
「おう!この際だから聞いてやろうじゃねぇか!」
もう、この時点でいろんなものがどうでもよくなってきた
「このLiSMはいつでもどんなものでも召喚出来ます、しかし急に航空母艦や、戦車を出してもあなたの配下に誰もいなければ運用してもらえないのでご注意を、最期にこのLiSMの便利機能をお教えしましょう、ステータスのボタンの下にあるマップ機能です」
「結構なこったな、で俺に何を求めてるの?」
「あ~それはですね……あっと!いけないこんな時間!それではお元気で!」
それを言い残したまま動かなくなってしまった
「おっおい!嘘でしょ!放置ですか!」

 こんなこと言っててもしょうがないし、ここでとどまっても埒が明かないし、異世界だったらハーレムをね?ってことでまずは人探しせねば……

よくわからないが放置された俺はここにいても埒が明かないのでとりあえず周辺を歩いてみることにした。
実銃を持っていること以外はまるでサバゲの野外フィールドを歩いているかのようだ。

もといたところから何かないかと探索しようと辺りをうろうろしていると、少し開けた場所に行きついた。
しかし少し離れたそこには、期待はずれの何かうごめく物があった。

「こういうときに限ってこれだよね。」

 ですよね、やっぱり出ますよね魔物ちゃん、テンプレだわ、目の前に出てきたのは
あのド○クエなんかに出てくるス○イム、あの青くてプルプルしたやつです。
序盤のレベル上げでお世話になる奴、ごくまれに超硬くなって出てくるけど……
 ただ、まだス○イムはこちらに気付いていない、ただあちらまではざっと100mぐらいはありそうなので、
拳銃であるP226では到底届きそうもないので(有効射程約10m)、中距離戦闘に向いているアサルトライフルのSIG716を使わせていただきましょうか。
やばい持つだけで興奮してきました。
 さっそくマガジン(弾倉)を挿してチャージングハンドル(弾を込めるときに引く槓桿と呼ばれる部分)を引いて初弾を装填して、持ち手の近くにあるセレクタと呼ばれる部分をセーフティ(安全状態)からセミオート(単発)にする。
ここまではガスガンを扱ったことがあるので(ガスとBB弾を使う以外実銃と大体同じような動作をする)難なくこなせる。
 立ったままの状態で少し前のめりになるように射撃体勢を整えた後、スコープがないのでアイアンサイト(銃本体に元々ついている照準器のこと)のみで狙いを定める。

(気付かないうちに!)

 ダンッダンッ!

 今までガスガンや電動ガンしか撃ったことがなかったので実際に撃ってみると、発射の反動で銃本体が上に持ち上げられ手や腕・肩には激しい振動が襲ってきた、下手をすると全身まで持ってかれる勢いだ。
 (おおっ!これが実銃の反動か!)
 そんな激しく暴れまわる銃を何とか制御しダブルタップ(同時に二発撃ちこんで、確実に相手を倒す方法)でス○イムの頭であろう場所に撃ちこむ、その魔物はこちらに気づくことなくまた悲鳴すら上げず一瞬のうちに銃弾によってその意識を刈り取られていく、
やっぱ魔物にはチートだよね~二発撃ちこんだけど一発目でお亡くなりになりやした、オーバーキルです、ハイ
ただ、目の前の魔物の体のほとんどが銃弾により大きく穴があいていて、近くには体の一部が飛び散っている、生で見ると以外にグロい。

(やっぱ現実ですねこれ、やばい吐きそう…)

後で知ったが武器や車両を召喚すると同時にそのものの使い方や整備の仕方等の情報が頭にインプットされるようだ、ライフルや拳銃はエアガンを撃ったことがあるので反動がある以外驚くことはなかった。
さっきのスライムもどき?(いまだに正体がわからない)を倒した、やっぱりどこの世界でもこいつらはレベルの低い奴らなのね。
いきなり魔物に遭遇して思ったが、やはりここは異世界に違いないようだ、目のまえにある惨状も射撃した実感も夢ではなく現実のもので間違いないだろう。

途中何回かスライムと戦闘(ほぼ一方的)しながら森を抜けるために足を進めていく。
それからどれだけ経ったかわからないが森を抜けることに成功する。
森を抜けるとそこには、木が一本も立っていないような草原が広がっていた。

(ここから、俺の新たな人生が始まるわけか……強引だったけど)


しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。 果たして、阿宮は見知らぬ世界でどう生きていくのか————。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――

金斬 児狐
ファンタジー
 ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。  しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。  しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。  ◆ ◆ ◆  今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。  あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。  不定期更新、更新遅進です。  話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。    ※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

異世界転移した町民Aは普通の生活を所望します!!

コスモクイーンハート
ファンタジー
異世界転移してしまった女子高生の合田結菜はある高難度ダンジョンで一人放置されていた。そんな結菜を冒険者育成クラン《炎樹の森》の冒険者達が保護してくれる。ダンジョンの大きな狼さんをもふもふしたり、テイムしちゃったり……。 何気にチートな結菜だが、本人は普通の生活がしたかった。 本人の望み通りしばらくは普通の生活をすることができたが……。勇者に担がれて早朝に誘拐された日を境にそんな生活も終わりを告げる。 何で⁉私を誘拐してもいいことないよ⁉ 何だかんだ、半分無意識にチートっぷりを炸裂しながらも己の普通の生活の(自分が自由に行動できるようにする)ために今日も元気に異世界を爆走します‼ ※現代の知識活かしちゃいます‼料理と物作りで改革します‼←地球と比べてむっちゃ不便だから。 #更新は不定期になりそう #一話だいたい2000字をめどにして書いています(長くも短くもなるかも……) #感想お待ちしてます‼どしどしカモン‼(誹謗中傷はNGだよ?) #頑張るので、暖かく見守ってください笑 #誤字脱字があれば指摘お願いします! #いいなと思ったらお気に入り登録してくれると幸いです(〃∇〃) #チートがずっとあるわけではないです。(何気なく時たまありますが……。)普通にファンタジーです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

うちの冷蔵庫がダンジョンになった

空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞 ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。 そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

クラス転移で神様に?

空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。 目覚めると彼は真っ白な空間にいた。 動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。 神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。 龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。 六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。 神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。 気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。

処理中です...