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おまけ
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「こうして話すのは初めてだから、はじめまして──でいいのかな? 第三王子のルガーです。よろしく」
そう言ってシスターナに手を差し伸べたのは、春の陽光のような金髪と透きとおるような蒼い瞳をした優しそうな青年だった。
「シスターナです。よろしくお願いいたします」
シスターナはルガーの手を握ることはせず、鈍色の髪を揺らしてお辞儀をする。
ルガーは特に機嫌を損ねることもなく、笑顔のまま手を下げた。
今日はシスターナとルガーの初めての顔合わせの日であった。
お互い、直接的な交流が今までなかったため、まずは話をしてみればと、王城の庭園を散策することになった。
「うーん、時期が少し悪かったかな? 春に咲く花が多いから、まだほとんど蕾だね」
「そうですね」
まだ寒い日が続く季節。庭園の木々や花々はまだ固い蕾のままで、少し寂しい空間だった。
「でもこの先の花壇のシクラメンは、今が見頃だよ。そっちへ行こうか」
「はい」
前を歩くルガーと一定の距離を保ちながら、シスターナはルガーを追いかける。
途中、小さな段差に躓いた。
「! きゃ!」
「シスターナ嬢!」
前に倒れそうになったシスターナの手を取って、ルガーがシスターナの体を支える。
「申し訳ありません。助けていただいてありがとうございます」
「ううん。僕の方こそ、そこに段差があるってちゃんと教えておくべきだったね。ごめんね」
「いえ。私の不注意ですので、ルガー様が気になさる必要はありません」
体勢を整えたシスターナは、ルガーに感謝しつつも、まだ手が繋がれたままなことに戸惑った。
「あの、ルガー様。手──」
「ん? ああ。慣れない場所だろうし、また今みたいに躓いたりしたら危ないから、今日はこのまま僕にエスコートさせてくれないかな?」
「・・・・・・ルガー様がそう望まれるのでしたら」
「うん。ありがとう」
ルガーはシスターナの手を優しく握ると、そのままシスターナの歩調に合わせて歩き出す。
(こうしてお話ししたのは今日が初めてだけど、ルガー様はとてもお優しい方だわ・・・・・・)
気づかれないようにこっそりとルガーの横顔を盗み見たシスターナは、そう思った。
妹と元婚約者のあれこれで、予定がめちゃくちゃになった結果、シスターナとルガーは顔合わせの前に婚約をすることになり、現在は正式な婚約者同士だ。
ルガーとの婚約は、王命によるものなので拒否する訳にはいかなかったが、前の婚約があのような形で終わったシスターナは内心、新しい婚約に乗り気ではなかった。
けれど、会ってみると婚約者のルガーはシスターナを気遣い、丁寧に接してくれる。
その紳士的な振る舞いに、シスターナの心の強ばりが僅かに和らいだ。
「ああ、ほら! 見えて来た! あれがシクラメンの花壇だよ」
ルガーが指差した先には、まるで蝶が留まっているかのような、大きな花びらの立派なシクラメンの花が花壇いっぱいに咲き誇っていた。
赤、白、ピンクと明るい色で、見ていると冬の冷たさも忘れてしまいそうな美しさだ。
「綺麗──!」
見事な美しさに、シスターナは頬を紅潮させ、唇から感嘆の言葉を溢した。
「気に入ってくれたみたいだね。やっと表情が変わった」
「・・・・・・」
嬉しそうに顔を覗き今で来たルガーの言葉に、シスターナは唇を結んで俯いた。
「どうしたの? 何か気に障ることを言ったかな?」
シスターナの反応が予想外だったのか、焦りを含んだ声のルガーが様子を窺ってくる。
ルガーの問い掛けに、シスターナは無言で首を横に振った。
「いえ。やはり、私のような暗くて反応の薄い女は、ルガー様もお気に召さないのではないかと思いまして」
「──? そんなこと思ってないよ? どうして?」
「本来なら、妹のイエーナがルガー様の婚約者になるはずでした。けれど、両親から説明があった通り、妹はホワイトエンドへ行くことになりましたので、私がルガー様と婚約することになりました。
社交界でも美姫と評判の妹の代わりに、私が婚約者になってルガー様もさぞかし落胆したかと思いまして」
「えーと。妹君──イエーナ嬢だったかな? 何度か見掛けたことがあるよ。確かに綺麗な子だったけれど、容姿がいいのがそんなに重要かな? 大切なのは性格の相性だと思うけれど。君のご両親から聞かされた話だと、多分僕はイエーナ嬢とは上手くやれなかったと思うよ。それに君とは今日初めて会ったんだ。なのに、何をどう落胆しろって言うの?」
「・・・・・・」
穏やかな声で語りかけられた内容に、シスターナは顔を上げた。
「何を思うにも、まずは君を知らなくちゃ」
「──あ、私」
ルガーの眼差しはどこまでも優しくで、シスターナはまだ握られている手をきゅっと握り返し、ルガーに本音をさらけ出した。
「私、少し人間不信になっているみたいです・・・・・・ルガー様はとても優しくしてくださっているのに、こんなこと・・・・・・申し訳ありません」
過ぎたことはどうしたってやり直せない。
イエーナとブルグのことは、終わったことだし、二人は自業自得としか思えなかった。それでも、妹と婚約者に同時に裏切られて、何も感じなかった訳じゃない。
悲しくなかった訳じゃない。
あの出来事は確かにシスターナの心に影を落とし、シスターナを卑屈にさせ、他者を信じる心を傷つけた。
だからシスターナは、ルガーがどんなに優しくしてくれても、心の中では別のことを考えているんじゃ、自分のことを疎ましく思っているんじゃ、と後ろ向きな思考に支配されていた。
けれど、ルガーはシスターナに本当に優しくしてくれる。なのに疑ってしまう自分に嫌気が差して、自己嫌悪に陥る。
訥々としたシスターナの言葉を最後まで聞いたルガーは、シスターナをまっすぐ見つめて、自身も本音を吐露した。
「そっか。俺もね、さっきは偉そうに言っちゃったけど、婚約者なんて本当は誰でもよかったんだ」
「・・・・・・」
「俺の母上はね、プライドが高い人で側妃の子である兄上たちの方が王位の継承権が高いことが許せないみたいで、俺に有力貴族の娘を宛がって後ろ楯にして、王位に就かせようとしてる。そんなことで宮中を乱す訳にはいかない。だから、俺はそれを逆手にとって早く婚約して、結婚して、母上が動き出す前に継承権を返上して臣籍に降りようと考えていたんだ。そのために直ぐに婚約する必要があった。正直、君でも妹君でもどちらでもよかった」
「・・・・・・」
「ごめんね。君の方こそ落胆しただろう? 僕は君の思っているような優しい人間じゃないよ」
「いえ。正直に話してくれるだけ、優しくて誠実だと思います。ルガー様が何を思っていても、ルガー様のお言葉に嘘はないって、それだけはわかりますから」
ルガーの本音を聞いても、シスターナのルガーに対する印象は変わらなかった。
ルガーが何を思って婚約をしたとしても、シスターナに対する態度に矛盾が見つからず、本心からの言動だとわかったからだ。
(ブルグにもこの百分の一でも誠実さがあれば、ホワイトエンドに行くこともなかったでしょうに・・・・・・)
そんなことが脳裏を過ったが、比べることすら烏滸がましいとシスターナは頭を振って、脳内からブルグを追い出した。
「君が正直に心の内を打ち明けてくれたから」
「それはルガー様がお優しいからです」
「そっか。僕たち、相性がいいみたいだね」
ルガーがふふっと笑う。それから、シスターナの鈍色の髪を一房手に取った。
「シスターナ嬢はさっきああ言ったけれど、シスターナ嬢もとても綺麗だよ」
「ルガー様? いきなり何を──っ!」
突然の口説き文句に困惑していると、ルガーは手にしたシスターナの髪に口づけを落とした。
その一連の出来事に、シスターナはますます困惑し、頬が赤いシクラメンの花の色に染まる。
そわそわと落ち着かない様子のシスターナを、ルガーが悪戯な瞳で見つめて言った。
「まだ婚約したばかりで、先のことなんてわからないけど。一つだけわかったことがあったから」
「わかったこと?」
「うん。僕はきっと、君のことが好きになる。だから、君にも僕を好きになって貰おうと思って」
口づけはそのためのアプローチの一環だったようだ。
「~~~~っ!!!」
シスターナは言葉も出ないようで、ますます赤くなった顔を両手で覆って隠してしまった。
「春になったらまたこの庭園を案内するよ。その時も僕にエスコートさせて欲しいな」
「・・・・・・・・・・・・はい」
小さな小さな、今にも消え入りそうな声で耳まで真っ赤に染めたシスターナが頷いた。
それから数ヶ月後。
寒い冬は過ぎ去って、暖かな春が訪れた。
王城の庭園の花々は今が盛りと、大きく花開いていた。
そんな中。
薄紅色の花びらが舞い散る桜の木の下。
──そこには、仲睦まじそうに寄り添うシスターナとルガーの姿があった。
そう言ってシスターナに手を差し伸べたのは、春の陽光のような金髪と透きとおるような蒼い瞳をした優しそうな青年だった。
「シスターナです。よろしくお願いいたします」
シスターナはルガーの手を握ることはせず、鈍色の髪を揺らしてお辞儀をする。
ルガーは特に機嫌を損ねることもなく、笑顔のまま手を下げた。
今日はシスターナとルガーの初めての顔合わせの日であった。
お互い、直接的な交流が今までなかったため、まずは話をしてみればと、王城の庭園を散策することになった。
「うーん、時期が少し悪かったかな? 春に咲く花が多いから、まだほとんど蕾だね」
「そうですね」
まだ寒い日が続く季節。庭園の木々や花々はまだ固い蕾のままで、少し寂しい空間だった。
「でもこの先の花壇のシクラメンは、今が見頃だよ。そっちへ行こうか」
「はい」
前を歩くルガーと一定の距離を保ちながら、シスターナはルガーを追いかける。
途中、小さな段差に躓いた。
「! きゃ!」
「シスターナ嬢!」
前に倒れそうになったシスターナの手を取って、ルガーがシスターナの体を支える。
「申し訳ありません。助けていただいてありがとうございます」
「ううん。僕の方こそ、そこに段差があるってちゃんと教えておくべきだったね。ごめんね」
「いえ。私の不注意ですので、ルガー様が気になさる必要はありません」
体勢を整えたシスターナは、ルガーに感謝しつつも、まだ手が繋がれたままなことに戸惑った。
「あの、ルガー様。手──」
「ん? ああ。慣れない場所だろうし、また今みたいに躓いたりしたら危ないから、今日はこのまま僕にエスコートさせてくれないかな?」
「・・・・・・ルガー様がそう望まれるのでしたら」
「うん。ありがとう」
ルガーはシスターナの手を優しく握ると、そのままシスターナの歩調に合わせて歩き出す。
(こうしてお話ししたのは今日が初めてだけど、ルガー様はとてもお優しい方だわ・・・・・・)
気づかれないようにこっそりとルガーの横顔を盗み見たシスターナは、そう思った。
妹と元婚約者のあれこれで、予定がめちゃくちゃになった結果、シスターナとルガーは顔合わせの前に婚約をすることになり、現在は正式な婚約者同士だ。
ルガーとの婚約は、王命によるものなので拒否する訳にはいかなかったが、前の婚約があのような形で終わったシスターナは内心、新しい婚約に乗り気ではなかった。
けれど、会ってみると婚約者のルガーはシスターナを気遣い、丁寧に接してくれる。
その紳士的な振る舞いに、シスターナの心の強ばりが僅かに和らいだ。
「ああ、ほら! 見えて来た! あれがシクラメンの花壇だよ」
ルガーが指差した先には、まるで蝶が留まっているかのような、大きな花びらの立派なシクラメンの花が花壇いっぱいに咲き誇っていた。
赤、白、ピンクと明るい色で、見ていると冬の冷たさも忘れてしまいそうな美しさだ。
「綺麗──!」
見事な美しさに、シスターナは頬を紅潮させ、唇から感嘆の言葉を溢した。
「気に入ってくれたみたいだね。やっと表情が変わった」
「・・・・・・」
嬉しそうに顔を覗き今で来たルガーの言葉に、シスターナは唇を結んで俯いた。
「どうしたの? 何か気に障ることを言ったかな?」
シスターナの反応が予想外だったのか、焦りを含んだ声のルガーが様子を窺ってくる。
ルガーの問い掛けに、シスターナは無言で首を横に振った。
「いえ。やはり、私のような暗くて反応の薄い女は、ルガー様もお気に召さないのではないかと思いまして」
「──? そんなこと思ってないよ? どうして?」
「本来なら、妹のイエーナがルガー様の婚約者になるはずでした。けれど、両親から説明があった通り、妹はホワイトエンドへ行くことになりましたので、私がルガー様と婚約することになりました。
社交界でも美姫と評判の妹の代わりに、私が婚約者になってルガー様もさぞかし落胆したかと思いまして」
「えーと。妹君──イエーナ嬢だったかな? 何度か見掛けたことがあるよ。確かに綺麗な子だったけれど、容姿がいいのがそんなに重要かな? 大切なのは性格の相性だと思うけれど。君のご両親から聞かされた話だと、多分僕はイエーナ嬢とは上手くやれなかったと思うよ。それに君とは今日初めて会ったんだ。なのに、何をどう落胆しろって言うの?」
「・・・・・・」
穏やかな声で語りかけられた内容に、シスターナは顔を上げた。
「何を思うにも、まずは君を知らなくちゃ」
「──あ、私」
ルガーの眼差しはどこまでも優しくで、シスターナはまだ握られている手をきゅっと握り返し、ルガーに本音をさらけ出した。
「私、少し人間不信になっているみたいです・・・・・・ルガー様はとても優しくしてくださっているのに、こんなこと・・・・・・申し訳ありません」
過ぎたことはどうしたってやり直せない。
イエーナとブルグのことは、終わったことだし、二人は自業自得としか思えなかった。それでも、妹と婚約者に同時に裏切られて、何も感じなかった訳じゃない。
悲しくなかった訳じゃない。
あの出来事は確かにシスターナの心に影を落とし、シスターナを卑屈にさせ、他者を信じる心を傷つけた。
だからシスターナは、ルガーがどんなに優しくしてくれても、心の中では別のことを考えているんじゃ、自分のことを疎ましく思っているんじゃ、と後ろ向きな思考に支配されていた。
けれど、ルガーはシスターナに本当に優しくしてくれる。なのに疑ってしまう自分に嫌気が差して、自己嫌悪に陥る。
訥々としたシスターナの言葉を最後まで聞いたルガーは、シスターナをまっすぐ見つめて、自身も本音を吐露した。
「そっか。俺もね、さっきは偉そうに言っちゃったけど、婚約者なんて本当は誰でもよかったんだ」
「・・・・・・」
「俺の母上はね、プライドが高い人で側妃の子である兄上たちの方が王位の継承権が高いことが許せないみたいで、俺に有力貴族の娘を宛がって後ろ楯にして、王位に就かせようとしてる。そんなことで宮中を乱す訳にはいかない。だから、俺はそれを逆手にとって早く婚約して、結婚して、母上が動き出す前に継承権を返上して臣籍に降りようと考えていたんだ。そのために直ぐに婚約する必要があった。正直、君でも妹君でもどちらでもよかった」
「・・・・・・」
「ごめんね。君の方こそ落胆しただろう? 僕は君の思っているような優しい人間じゃないよ」
「いえ。正直に話してくれるだけ、優しくて誠実だと思います。ルガー様が何を思っていても、ルガー様のお言葉に嘘はないって、それだけはわかりますから」
ルガーの本音を聞いても、シスターナのルガーに対する印象は変わらなかった。
ルガーが何を思って婚約をしたとしても、シスターナに対する態度に矛盾が見つからず、本心からの言動だとわかったからだ。
(ブルグにもこの百分の一でも誠実さがあれば、ホワイトエンドに行くこともなかったでしょうに・・・・・・)
そんなことが脳裏を過ったが、比べることすら烏滸がましいとシスターナは頭を振って、脳内からブルグを追い出した。
「君が正直に心の内を打ち明けてくれたから」
「それはルガー様がお優しいからです」
「そっか。僕たち、相性がいいみたいだね」
ルガーがふふっと笑う。それから、シスターナの鈍色の髪を一房手に取った。
「シスターナ嬢はさっきああ言ったけれど、シスターナ嬢もとても綺麗だよ」
「ルガー様? いきなり何を──っ!」
突然の口説き文句に困惑していると、ルガーは手にしたシスターナの髪に口づけを落とした。
その一連の出来事に、シスターナはますます困惑し、頬が赤いシクラメンの花の色に染まる。
そわそわと落ち着かない様子のシスターナを、ルガーが悪戯な瞳で見つめて言った。
「まだ婚約したばかりで、先のことなんてわからないけど。一つだけわかったことがあったから」
「わかったこと?」
「うん。僕はきっと、君のことが好きになる。だから、君にも僕を好きになって貰おうと思って」
口づけはそのためのアプローチの一環だったようだ。
「~~~~っ!!!」
シスターナは言葉も出ないようで、ますます赤くなった顔を両手で覆って隠してしまった。
「春になったらまたこの庭園を案内するよ。その時も僕にエスコートさせて欲しいな」
「・・・・・・・・・・・・はい」
小さな小さな、今にも消え入りそうな声で耳まで真っ赤に染めたシスターナが頷いた。
それから数ヶ月後。
寒い冬は過ぎ去って、暖かな春が訪れた。
王城の庭園の花々は今が盛りと、大きく花開いていた。
そんな中。
薄紅色の花びらが舞い散る桜の木の下。
──そこには、仲睦まじそうに寄り添うシスターナとルガーの姿があった。
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