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ぐだぐだハロウィン
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「チョコレートにビスケット。キャンディ、アイス、クッキー、マシュマロ♪ ケーキにドーナツにプリンとバームクーヘン、タルト、パフェ、パイ、マカロン、クレープ、グミ・・・・・・ああ、どうしてお菓子ってこんなに可愛くて、甘くて美味しいの~♪」
テーブルの上に大量に積み上げられたお菓子の山を見て、ルイーツはふにゃりと幸せそうな笑みを浮かべた。
「どれも美味しいそうで、どれから食べたらいいか迷っちゃう~♪ ど、れ、に、し、よ、う、か、な? だ、い、ま、お、う、さ、ま、の──」
「閣下ー、仕事してくださーい」
そんな声が聞こえた瞬間、目の前のお菓子の山が書類の山に様変わりした。
「ぎゃぁあああああ!!!」
突然のことにルイーツは思わず悲鳴をあげる。
ぷるぷる震えて辺りを見渡すが、お菓子は影も形もない。
「わた、私のお菓子は? お菓子はどこに?」
「隠しましたよ。閣下、お菓子があると仕事しないんですもん。さぁ、仕事仕事。これにサインお願いします」
そう言い、書類を差し出して来たのは赤髪の悪魔・カロン。立派な羊の角のと折り畳まれた黒翼。細長い尻尾という非の打ち所のない悪魔然とした悪魔だ。
「カロン! この人でなし!」
「人じゃないですからね」
「悪魔~!」
「はい。悪魔です。ほら、とっととサイン下さいよ」
ルイーツの目先で書類をぴらぴらさせるカロン。慣れっこなのか、表情が微動だにしない。
怒りも呆れもせずに淡々と仕事を進めようとしている。
「ぐ~、許さないからねぇ~!」
ぐうの音は出るようで、ルイーツはカロンを睨みながら書類にサインをした。
「働かざる者食うべからず。お菓子が欲しければ、あくせく馬車馬のように働いて下さい」
「その言い方は何!? カロン、忘れてるかもしれないけど、私はとっても偉いんだからね! むしろ、貴方が馬車馬のように働きなさい!」
「ええ、当然ですとも。ですが、何をするにも上司にお伺いを立てなくてはならないのが組織ですからね。まず、閣下に許可がいるのです」
そう言いながら書類の山を指差され、ルイーツな内心辟易した。何せ、量が尋常じゃないほど多い。これはあれだ。やってもやっても終わらないやつだ。手を止めてないのに減ってる気がしなくて段々気が滅入って、げんなりしてしまうパターンだと思い、ルイーツはどうしても仕事をする気になれなかった。
「めんどくさい・・・・・・別に怒ったりしないから勝手にそっちでやってよ~」
「貴女、それでも五大公の一角ですか」
カロンが呆れながら言う。
ルイーツは魔界を支配する魔王の次に権力を持つ五人の魔物からなる五大公の一人にして、唯一の女大公というかなり高い地位にいる。
「職務放棄します!」
「はっ倒しますよ」
「なんで!? 魔王様はよくて私はダメなの?」
「それは言わないお約束ですよ」
ルイーツの憤りにカロンは遠い目をして答えた。
この世界の魔王は百年以上前に天界の天使王と私的な理由で喧嘩をして、天界と魔界を巻き込んだ戦争を起こした挙げ句、両者力尽きて共倒れをした。
「ちょっと、本気出しすぎたから暫く寝るわ、俺。あ、決して負けた訳ではないからな? そこら辺忘れるなよ!」
などと言い、眠りにつき今現在イビキをかいている始末。ちなみに天使王の方も似た感じで寝てる。
これに困ったのが天界だ。フリーダムな魔界の住人とは違い、規律を重んじる天界の住人たちは突然のトップの百年単位の長時間爆睡に大いに困惑。終いには魔界から天界に人材派遣をするというわけのわからない事態にまで陥った。今は何とか体制を建て直し、天界での五大公に当てはまる面々が組織を支えてるようだ。
とまあ、このような顛末で事実上、現在の魔界のトップはルイーツを含む五大公ということになる。
ただでさえ、魔王がそんな感じだから下々からの大公に対する仕事ちゃんとしてくれオーラがすごい。
サボりたくともサボれないポスト。それが五大公。
「ぐっ! そもそもさ、人間的には私たちが働かない方がいいんじゃない?」
「マジで魔物の台詞じゃないんですけど」
魔物の仕事は端的に言って、人間に対する嫌がらせ。時に悪夢を見せ、寝不足に。時に変な気を起こさせ、痴情の縺れを引き起こす。時に意識を軽く奪い、電柱に頭ごっつんこ。その他、病、怪我、ストレス、人間関係の不和、失せ物など人間に不幸をプレゼント・フォー・ユー。それが魔物の仕事。人間には迷惑極まりない。だから、ルイーツの言う通り、魔物が働かないのは人間にとってはいいことだが、魔物がそれを言ったらおしまいだ。
「いいから大人しく仕事して下さいね」
「・・・・・・はーい」
ルイーツはものすごく嫌そうな顔をしつつも、これ以上は無理だと判断して仕方なくペンを握った。
「書いても書いても終わらない・・・・・・腱鞘炎になる・・・・・・糖分が欲しい・・・・・・うぅ、何々? 「最近、悪いことは悪魔のせいブームのせいで、ただの不運やうっかりまで魔物のせいにされて迷惑です」・・・・・・知るか! つーか、人間に対するクレームを魔物大公に送ってくんな!」
クレーム投書を床に叩きつけ、ルイーツはイライラむかむか甘いもの甘いものと目を三角にして仕事をこなす。
絶賛機嫌が急降下中のルイーツの下に来訪する者が一人いた。
「山びこじゃないけど、やっほーう! 閣下、ご機嫌麗しくなさそうだけど、挨拶だからご機嫌麗しゅう! 憎たらしいカロンの居ぬ間にマカちゃんさんじょー!」
「最早疲れるのを通り越して実家のような安心感のあるハイテンション挨拶をありがとう、マカ。で、何の用? 今、機嫌悪いから下らない用だったら魔物大公必殺奥義が炸裂するのを心得た上で発言どーぞ」
「カロンに対する嫌がらせになって、閣下には超朗報な情報を持ってきたよーん♪」
太陽のようなキラキラスマイルでダブルピースをするが、言ってることはロクでもない。
悪魔・マカ。カロンの従弟にして、カロンに嫌がらせをすることを生き甲斐にしている悪魔だ。
人間に対する所業より、カロンに対する所業が悪魔的。三度の飯よりカロンの嫌がる顔が大好きという悪魔として評価に困る質をしている。
「ほっほーう。カロンには悪いけど、訊こうじゃないか」
「閣下はハロウィンって知ってる?」
「何それ?」
「人間界の死者を迎える収穫祭だって!」
「ふーん・・・・・・≪我、魔物の大公の名において命ず。大いなる五魔の一角。その力を≫──」
「ストップストーップ! 止めて! 魔物大公必殺奥義食らったら死んじゃうし、部屋吹っ飛ぶよ!? あ、でもカロンがすっごい顔しそう♪」
秒速で論点を変えるマカに呆れ、ルイーツは魔力を込めた手を下ろした。
「人間界の収穫祭なんて興味ないんだけど」
「まぁまぁ、訊いてよ。このハロウィンには魔物も紛れ込んだりするんだけど、人間たちは魔物に人間だってバレないために魔物の格好をするんだって」
「? 魔物の格好してても匂いや魔力でわかるけど?」
「まぁ、それはそれ。でね、魔物の格好をした子供たちは「トリック・オア・トリート」って言いながらお菓子を貰って回るんだって」
「お菓子!」
お菓子という言葉が出た瞬間にルイーツは食いついた。瞳がキラキラ輝いている。
「何それ何それ? お菓子貰えるの?」
「そうそう。今日だけね」
「今日!?」
「そう! 今日は10月31日。人間界は絶賛ハロウィーン♪ お菓子大好き閣下がこれを逃す手はある?」
「ない!」
「だよね! そうと決まれば──」
暫く経ち、カロンがルイーツの執務室へ戻ってきた。
「閣下ー。仕事進みましたかー? ちょっとならお菓子食べても──ん?」
もぬけの殻の執務室に小首を傾げたカロンは執務机の上に文鎮で止められた紙切れがあることに気づき、胸騒ぎを感じながらもそれを捲った。
それを読み上げると、カロンはふーっと息を吐いてからぐしゃりと紙を握り潰した。
「当分お菓子なしっ!」
「カロン様ー、こちらの書類も閣下に──ひっ!」
思わず下っ端悪魔が失神しそうになるほどの静かな怒りを湛えたカロンが握り締めた紙にはこう書かれていた。
『ちょっと、人間界でお菓子食べてきます。仕事は明日から本気出すからごめんね! ルイーツ』
テーブルの上に大量に積み上げられたお菓子の山を見て、ルイーツはふにゃりと幸せそうな笑みを浮かべた。
「どれも美味しいそうで、どれから食べたらいいか迷っちゃう~♪ ど、れ、に、し、よ、う、か、な? だ、い、ま、お、う、さ、ま、の──」
「閣下ー、仕事してくださーい」
そんな声が聞こえた瞬間、目の前のお菓子の山が書類の山に様変わりした。
「ぎゃぁあああああ!!!」
突然のことにルイーツは思わず悲鳴をあげる。
ぷるぷる震えて辺りを見渡すが、お菓子は影も形もない。
「わた、私のお菓子は? お菓子はどこに?」
「隠しましたよ。閣下、お菓子があると仕事しないんですもん。さぁ、仕事仕事。これにサインお願いします」
そう言い、書類を差し出して来たのは赤髪の悪魔・カロン。立派な羊の角のと折り畳まれた黒翼。細長い尻尾という非の打ち所のない悪魔然とした悪魔だ。
「カロン! この人でなし!」
「人じゃないですからね」
「悪魔~!」
「はい。悪魔です。ほら、とっととサイン下さいよ」
ルイーツの目先で書類をぴらぴらさせるカロン。慣れっこなのか、表情が微動だにしない。
怒りも呆れもせずに淡々と仕事を進めようとしている。
「ぐ~、許さないからねぇ~!」
ぐうの音は出るようで、ルイーツはカロンを睨みながら書類にサインをした。
「働かざる者食うべからず。お菓子が欲しければ、あくせく馬車馬のように働いて下さい」
「その言い方は何!? カロン、忘れてるかもしれないけど、私はとっても偉いんだからね! むしろ、貴方が馬車馬のように働きなさい!」
「ええ、当然ですとも。ですが、何をするにも上司にお伺いを立てなくてはならないのが組織ですからね。まず、閣下に許可がいるのです」
そう言いながら書類の山を指差され、ルイーツな内心辟易した。何せ、量が尋常じゃないほど多い。これはあれだ。やってもやっても終わらないやつだ。手を止めてないのに減ってる気がしなくて段々気が滅入って、げんなりしてしまうパターンだと思い、ルイーツはどうしても仕事をする気になれなかった。
「めんどくさい・・・・・・別に怒ったりしないから勝手にそっちでやってよ~」
「貴女、それでも五大公の一角ですか」
カロンが呆れながら言う。
ルイーツは魔界を支配する魔王の次に権力を持つ五人の魔物からなる五大公の一人にして、唯一の女大公というかなり高い地位にいる。
「職務放棄します!」
「はっ倒しますよ」
「なんで!? 魔王様はよくて私はダメなの?」
「それは言わないお約束ですよ」
ルイーツの憤りにカロンは遠い目をして答えた。
この世界の魔王は百年以上前に天界の天使王と私的な理由で喧嘩をして、天界と魔界を巻き込んだ戦争を起こした挙げ句、両者力尽きて共倒れをした。
「ちょっと、本気出しすぎたから暫く寝るわ、俺。あ、決して負けた訳ではないからな? そこら辺忘れるなよ!」
などと言い、眠りにつき今現在イビキをかいている始末。ちなみに天使王の方も似た感じで寝てる。
これに困ったのが天界だ。フリーダムな魔界の住人とは違い、規律を重んじる天界の住人たちは突然のトップの百年単位の長時間爆睡に大いに困惑。終いには魔界から天界に人材派遣をするというわけのわからない事態にまで陥った。今は何とか体制を建て直し、天界での五大公に当てはまる面々が組織を支えてるようだ。
とまあ、このような顛末で事実上、現在の魔界のトップはルイーツを含む五大公ということになる。
ただでさえ、魔王がそんな感じだから下々からの大公に対する仕事ちゃんとしてくれオーラがすごい。
サボりたくともサボれないポスト。それが五大公。
「ぐっ! そもそもさ、人間的には私たちが働かない方がいいんじゃない?」
「マジで魔物の台詞じゃないんですけど」
魔物の仕事は端的に言って、人間に対する嫌がらせ。時に悪夢を見せ、寝不足に。時に変な気を起こさせ、痴情の縺れを引き起こす。時に意識を軽く奪い、電柱に頭ごっつんこ。その他、病、怪我、ストレス、人間関係の不和、失せ物など人間に不幸をプレゼント・フォー・ユー。それが魔物の仕事。人間には迷惑極まりない。だから、ルイーツの言う通り、魔物が働かないのは人間にとってはいいことだが、魔物がそれを言ったらおしまいだ。
「いいから大人しく仕事して下さいね」
「・・・・・・はーい」
ルイーツはものすごく嫌そうな顔をしつつも、これ以上は無理だと判断して仕方なくペンを握った。
「書いても書いても終わらない・・・・・・腱鞘炎になる・・・・・・糖分が欲しい・・・・・・うぅ、何々? 「最近、悪いことは悪魔のせいブームのせいで、ただの不運やうっかりまで魔物のせいにされて迷惑です」・・・・・・知るか! つーか、人間に対するクレームを魔物大公に送ってくんな!」
クレーム投書を床に叩きつけ、ルイーツはイライラむかむか甘いもの甘いものと目を三角にして仕事をこなす。
絶賛機嫌が急降下中のルイーツの下に来訪する者が一人いた。
「山びこじゃないけど、やっほーう! 閣下、ご機嫌麗しくなさそうだけど、挨拶だからご機嫌麗しゅう! 憎たらしいカロンの居ぬ間にマカちゃんさんじょー!」
「最早疲れるのを通り越して実家のような安心感のあるハイテンション挨拶をありがとう、マカ。で、何の用? 今、機嫌悪いから下らない用だったら魔物大公必殺奥義が炸裂するのを心得た上で発言どーぞ」
「カロンに対する嫌がらせになって、閣下には超朗報な情報を持ってきたよーん♪」
太陽のようなキラキラスマイルでダブルピースをするが、言ってることはロクでもない。
悪魔・マカ。カロンの従弟にして、カロンに嫌がらせをすることを生き甲斐にしている悪魔だ。
人間に対する所業より、カロンに対する所業が悪魔的。三度の飯よりカロンの嫌がる顔が大好きという悪魔として評価に困る質をしている。
「ほっほーう。カロンには悪いけど、訊こうじゃないか」
「閣下はハロウィンって知ってる?」
「何それ?」
「人間界の死者を迎える収穫祭だって!」
「ふーん・・・・・・≪我、魔物の大公の名において命ず。大いなる五魔の一角。その力を≫──」
「ストップストーップ! 止めて! 魔物大公必殺奥義食らったら死んじゃうし、部屋吹っ飛ぶよ!? あ、でもカロンがすっごい顔しそう♪」
秒速で論点を変えるマカに呆れ、ルイーツは魔力を込めた手を下ろした。
「人間界の収穫祭なんて興味ないんだけど」
「まぁまぁ、訊いてよ。このハロウィンには魔物も紛れ込んだりするんだけど、人間たちは魔物に人間だってバレないために魔物の格好をするんだって」
「? 魔物の格好してても匂いや魔力でわかるけど?」
「まぁ、それはそれ。でね、魔物の格好をした子供たちは「トリック・オア・トリート」って言いながらお菓子を貰って回るんだって」
「お菓子!」
お菓子という言葉が出た瞬間にルイーツは食いついた。瞳がキラキラ輝いている。
「何それ何それ? お菓子貰えるの?」
「そうそう。今日だけね」
「今日!?」
「そう! 今日は10月31日。人間界は絶賛ハロウィーン♪ お菓子大好き閣下がこれを逃す手はある?」
「ない!」
「だよね! そうと決まれば──」
暫く経ち、カロンがルイーツの執務室へ戻ってきた。
「閣下ー。仕事進みましたかー? ちょっとならお菓子食べても──ん?」
もぬけの殻の執務室に小首を傾げたカロンは執務机の上に文鎮で止められた紙切れがあることに気づき、胸騒ぎを感じながらもそれを捲った。
それを読み上げると、カロンはふーっと息を吐いてからぐしゃりと紙を握り潰した。
「当分お菓子なしっ!」
「カロン様ー、こちらの書類も閣下に──ひっ!」
思わず下っ端悪魔が失神しそうになるほどの静かな怒りを湛えたカロンが握り締めた紙にはこう書かれていた。
『ちょっと、人間界でお菓子食べてきます。仕事は明日から本気出すからごめんね! ルイーツ』
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