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第一章 公爵令嬢曰く、「好奇心は台風の目に他ならない」
未だ、不安定
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内心の読み取れない、複雑な感情の宿った笑みを浮かべて大広間を眺めていたギーシャは、今は瞑想するかのように瞼を閉じて壁にその身を預けていた。
銀髪に白い肌。身に纏っているのも上下セットの明るい色合いの灰色のフロックコートとパンツで、全体的に白いイメージがある。
じっとしているだけで、そこが厳粛で神聖な空間のように思われた。元々、ギーシャ自身が一人を好んで自分だけの空間を作るのが得意なのも理由かもしれない。
ここに画家がいれば、膝をついてぜひ絵のモデルになってくれ! と懇願しそうな雰囲気を醸し出しているギーシャの少し離れた所。
つまり、私たち三人娘は女三人寄れば姦しいを分かりやすく再現していた。
「いや、なんでそこで私に振るのよ?」
「じゃんけんで勝ったじゃないですか。おめでとうございます! ささ、どーぞどーぞ! さぁ! さぁ!」
「どんな状況だろうと、勝った方がギーシャ王子に話しかけるというルールを設けたのは評価するけど、流石に脈絡無さすぎよ! ちょっ! 押さないで!」
「負けた・・・・・・むむ、これ実は三回勝負だったりしない?」
ぐいぐいっとマリス嬢の背中を押す私。
ヒールの踵に力を込め、踏みとどまろうとするマリス嬢。
自身の敗因たる手のひらを見つめてダウナーな声音で食い下がるリンス嬢。
同じ部屋にいるはずなのに、何故かギーシャとの間に巨大な空間の歪みを感じた。
「ささ! マリス嬢! ここがヒロイン力の見せ所ですよ!」
「交際禁止云々言ってたの誰だったかしら!?」
「アプローチはオーケーですもん!」
「だとしても貴女が加担しちゃったらアウトじゃないの? 立場的にニュートラリティじゃないとダメでしょ!」
「ボーナスステージだとでも思って!」
「あるの!?」
「貴女、後ででいいからリベンジさせて」
「だったらこの人を手押し車にしてくるハムスターなんとかして!」
「は、はむすたー・・・・・・?」
突然、齧歯類に属する雑食の愛玩動物の名前を出されて、突っ張っていた腕の力が弛んだ。
その隙に脇にすっと手が差し込まれ、ひょいっと抱き上げられてしまった。
まるで悪戯っ子を嗜めるように扱われ、終いには、
「よしよし、手押し車じゃなくて回し車で遊びましょうね」
ぽんぽんっとリンス嬢に温かな目で頭を撫でられた。いや。
「ハムスターじゃないんですけど!? マリス嬢の一言でハムスター認定!? 意外と素直ですね!?」
「・・・・・・目を離したら人の言ったこと忘れていなくなるし、食の好み聞くに雑食だし、似たようなものでしょ」
「うぐっ! そんなことはありません! 大体、それを言うなら、私より背の低いマリス嬢の方がハムスターっぽいです!」
痛いところを突かれて、つい言葉に詰まってしまったが、負けじと反論する。
私たちの身長は、モデル体型のリンス嬢が一番背が高くて、私は平均。マリス嬢が私より数センチ低いという並びになる。
「小さいからハムスターっぽいって安直過ぎない? 何を焦っているのか知らないけど、少し落ち着いたら?」
「ツボを押しましょうか? ここ、げき門には神経を落ち着ける効果があるんですよ」
「へ? ふぎゃぁぁあ!?」
突然、腕の内側を刺激され、変な声が出た。背中や足裏とかじゃないからか、そこまで痛くはないけど、普段押したりする部位じゃないから変な感覚。
「うう・・・・・・寄ってたかって、か弱い小動物をいじめて楽しいんですか?」
「舌の根も乾かぬうちにハムスター認定を味方につけようとする辺り強かね。いきなり暴走しだしたのはそっちでしょ」
「ミリア嬢、とりあえず貴女がどうしたいのかお話いただけませんか? 何故、自分で訊きに行かないんですか?」
「うぅ・・・・・・だって。スイッチの故障が・・・・・・いや、故障はしてない? 接触不良? まだ感覚というか距離感の微調整期間で・・・・・・」
もにょもにょと言い訳めいた言葉だけが口内で渦巻く。
二人は私の話を訊いてくれているが、何一つとして伝わっていないのが顔を見てわかる。
そりゃそうだ。一応、私がもにょもにょ言ってることは私の中では一本の筋が通っているけど、端から何も事情を知らない人間が聞けば、理解なんて出来るはずない。数学でまだ習っていない単元に出てくる公式を使って問題を解けという無理難題を出されたようなものだろう。
かといって、一から十まで話すつもりもない。
怖い。
ギーシャのことも。
マリス嬢とリンス嬢も。
何より自分自身が。
もう何もかもが破綻してしまっている。
キャットファイトでシナリオはぶち壊し。
そして私とギーシャは仲直り。元の木阿弥。
未来は白紙。嬉しくて、怖い。
その二つがせめぎあっていて、バランスが取れていないのだ。
「だから、カチッてなって、わーいだけど、ドキドキハラハラというか、行くぞー! どっちー? って感じで・・・・・・」
・・・・・・。
「貴女も?」
「これは確かに要領得ないわね」
「擬音オンリーじゃない分、アンタよりマシ・・・・・・かしら?」
本日二度目の要領の得ない説明を受けたマリス嬢には残念なものを見るような目で見られ、リンス嬢には大丈夫、私は味方という生温かい目で見られた。
とは言え、本当に説明に困ったから、私は最終手段を使うことにした。
「マリス嬢」
「何よ?」
「私、さっき霜降ろしたじゃないですか」
「そうね」
「霜? 今春なのに?」
あの場に居合わせてなかったリンス嬢が不思議そうにしたが、私は話を進める。
「今、マリス嬢が訊きに行ってくれないと、さっき以上の規模になると思います。会場巻き込んで」
「・・・・・・・・・・・・え、脅し?」
「いえ、割りと本気で限界です」
精神バランスを崩して、眩暈がしてきた。いやいや、だってまだ三日だもの。
正直、やることが色々あったから誤魔化せてただけで、危うい場面は結構あった。特にあのリボンの件。あれが一番ダメージ重い。
もちろん、ギーシャは悪くない。むしろ被害者だ。私の自業自得だ。例え、端から見れば下らないことだったとしても、私にとっては一番大切なことなのだ。
ちゃんと、ギーシャの心中を知っておきたい。
何かあった時、フォロー出来るように。
けれど、今は無理。無理なのだ。勢い余って脅迫に走ってしまうくらい。滅茶苦茶に振る舞ってないと、メンタルが死ぬ。即死する。
よっぽど酷い顔をしていたのだろう。
マリス嬢が少し驚いた顔をしてから、少し逡巡し、ふぅーっと息を吐き出した。
「まぁ、ギーシャ王子にお話を訊くのに適任なのは私を置いて他にいないものね? いいわ、ボーナスステージ・・・・・・て、ことにしとくわ。ちゃあんと有効活用してあげる。ついでにアンタを引き離す!」
ぱさりとサイドの髪を掻き上げて、自信満々というか、強きな口調でそう言われた。
勝ち気な言い草が今は気遣いのように思われた。
「くっ! グーを出しておけば! やっぱり、拳! 拳は全てに勝利する!」
「・・・・・・なんか、アンタには今後もじゃんけんでは負ける気がしないわね。行ってくるわ」
「ご武運を!」
「いや、戦場に行く訳じゃないから・・・・・・いえ、これもある意味戦場なのかしらね」
握り締めた両の手を見つめるリンス嬢と、敬礼をする私を背に、マリス嬢はつかつかと優雅な所作でギーシャに歩み寄って行った。
・・・・・・マリス嬢って、所作がすごくいいんだよなぁ。なんか、普通の貴族令嬢よりいい気がする。
ぼんやりと、マリス嬢の後ろ姿を見て、そんな感想が浮かんだ。
銀髪に白い肌。身に纏っているのも上下セットの明るい色合いの灰色のフロックコートとパンツで、全体的に白いイメージがある。
じっとしているだけで、そこが厳粛で神聖な空間のように思われた。元々、ギーシャ自身が一人を好んで自分だけの空間を作るのが得意なのも理由かもしれない。
ここに画家がいれば、膝をついてぜひ絵のモデルになってくれ! と懇願しそうな雰囲気を醸し出しているギーシャの少し離れた所。
つまり、私たち三人娘は女三人寄れば姦しいを分かりやすく再現していた。
「いや、なんでそこで私に振るのよ?」
「じゃんけんで勝ったじゃないですか。おめでとうございます! ささ、どーぞどーぞ! さぁ! さぁ!」
「どんな状況だろうと、勝った方がギーシャ王子に話しかけるというルールを設けたのは評価するけど、流石に脈絡無さすぎよ! ちょっ! 押さないで!」
「負けた・・・・・・むむ、これ実は三回勝負だったりしない?」
ぐいぐいっとマリス嬢の背中を押す私。
ヒールの踵に力を込め、踏みとどまろうとするマリス嬢。
自身の敗因たる手のひらを見つめてダウナーな声音で食い下がるリンス嬢。
同じ部屋にいるはずなのに、何故かギーシャとの間に巨大な空間の歪みを感じた。
「ささ! マリス嬢! ここがヒロイン力の見せ所ですよ!」
「交際禁止云々言ってたの誰だったかしら!?」
「アプローチはオーケーですもん!」
「だとしても貴女が加担しちゃったらアウトじゃないの? 立場的にニュートラリティじゃないとダメでしょ!」
「ボーナスステージだとでも思って!」
「あるの!?」
「貴女、後ででいいからリベンジさせて」
「だったらこの人を手押し車にしてくるハムスターなんとかして!」
「は、はむすたー・・・・・・?」
突然、齧歯類に属する雑食の愛玩動物の名前を出されて、突っ張っていた腕の力が弛んだ。
その隙に脇にすっと手が差し込まれ、ひょいっと抱き上げられてしまった。
まるで悪戯っ子を嗜めるように扱われ、終いには、
「よしよし、手押し車じゃなくて回し車で遊びましょうね」
ぽんぽんっとリンス嬢に温かな目で頭を撫でられた。いや。
「ハムスターじゃないんですけど!? マリス嬢の一言でハムスター認定!? 意外と素直ですね!?」
「・・・・・・目を離したら人の言ったこと忘れていなくなるし、食の好み聞くに雑食だし、似たようなものでしょ」
「うぐっ! そんなことはありません! 大体、それを言うなら、私より背の低いマリス嬢の方がハムスターっぽいです!」
痛いところを突かれて、つい言葉に詰まってしまったが、負けじと反論する。
私たちの身長は、モデル体型のリンス嬢が一番背が高くて、私は平均。マリス嬢が私より数センチ低いという並びになる。
「小さいからハムスターっぽいって安直過ぎない? 何を焦っているのか知らないけど、少し落ち着いたら?」
「ツボを押しましょうか? ここ、げき門には神経を落ち着ける効果があるんですよ」
「へ? ふぎゃぁぁあ!?」
突然、腕の内側を刺激され、変な声が出た。背中や足裏とかじゃないからか、そこまで痛くはないけど、普段押したりする部位じゃないから変な感覚。
「うう・・・・・・寄ってたかって、か弱い小動物をいじめて楽しいんですか?」
「舌の根も乾かぬうちにハムスター認定を味方につけようとする辺り強かね。いきなり暴走しだしたのはそっちでしょ」
「ミリア嬢、とりあえず貴女がどうしたいのかお話いただけませんか? 何故、自分で訊きに行かないんですか?」
「うぅ・・・・・・だって。スイッチの故障が・・・・・・いや、故障はしてない? 接触不良? まだ感覚というか距離感の微調整期間で・・・・・・」
もにょもにょと言い訳めいた言葉だけが口内で渦巻く。
二人は私の話を訊いてくれているが、何一つとして伝わっていないのが顔を見てわかる。
そりゃそうだ。一応、私がもにょもにょ言ってることは私の中では一本の筋が通っているけど、端から何も事情を知らない人間が聞けば、理解なんて出来るはずない。数学でまだ習っていない単元に出てくる公式を使って問題を解けという無理難題を出されたようなものだろう。
かといって、一から十まで話すつもりもない。
怖い。
ギーシャのことも。
マリス嬢とリンス嬢も。
何より自分自身が。
もう何もかもが破綻してしまっている。
キャットファイトでシナリオはぶち壊し。
そして私とギーシャは仲直り。元の木阿弥。
未来は白紙。嬉しくて、怖い。
その二つがせめぎあっていて、バランスが取れていないのだ。
「だから、カチッてなって、わーいだけど、ドキドキハラハラというか、行くぞー! どっちー? って感じで・・・・・・」
・・・・・・。
「貴女も?」
「これは確かに要領得ないわね」
「擬音オンリーじゃない分、アンタよりマシ・・・・・・かしら?」
本日二度目の要領の得ない説明を受けたマリス嬢には残念なものを見るような目で見られ、リンス嬢には大丈夫、私は味方という生温かい目で見られた。
とは言え、本当に説明に困ったから、私は最終手段を使うことにした。
「マリス嬢」
「何よ?」
「私、さっき霜降ろしたじゃないですか」
「そうね」
「霜? 今春なのに?」
あの場に居合わせてなかったリンス嬢が不思議そうにしたが、私は話を進める。
「今、マリス嬢が訊きに行ってくれないと、さっき以上の規模になると思います。会場巻き込んで」
「・・・・・・・・・・・・え、脅し?」
「いえ、割りと本気で限界です」
精神バランスを崩して、眩暈がしてきた。いやいや、だってまだ三日だもの。
正直、やることが色々あったから誤魔化せてただけで、危うい場面は結構あった。特にあのリボンの件。あれが一番ダメージ重い。
もちろん、ギーシャは悪くない。むしろ被害者だ。私の自業自得だ。例え、端から見れば下らないことだったとしても、私にとっては一番大切なことなのだ。
ちゃんと、ギーシャの心中を知っておきたい。
何かあった時、フォロー出来るように。
けれど、今は無理。無理なのだ。勢い余って脅迫に走ってしまうくらい。滅茶苦茶に振る舞ってないと、メンタルが死ぬ。即死する。
よっぽど酷い顔をしていたのだろう。
マリス嬢が少し驚いた顔をしてから、少し逡巡し、ふぅーっと息を吐き出した。
「まぁ、ギーシャ王子にお話を訊くのに適任なのは私を置いて他にいないものね? いいわ、ボーナスステージ・・・・・・て、ことにしとくわ。ちゃあんと有効活用してあげる。ついでにアンタを引き離す!」
ぱさりとサイドの髪を掻き上げて、自信満々というか、強きな口調でそう言われた。
勝ち気な言い草が今は気遣いのように思われた。
「くっ! グーを出しておけば! やっぱり、拳! 拳は全てに勝利する!」
「・・・・・・なんか、アンタには今後もじゃんけんでは負ける気がしないわね。行ってくるわ」
「ご武運を!」
「いや、戦場に行く訳じゃないから・・・・・・いえ、これもある意味戦場なのかしらね」
握り締めた両の手を見つめるリンス嬢と、敬礼をする私を背に、マリス嬢はつかつかと優雅な所作でギーシャに歩み寄って行った。
・・・・・・マリス嬢って、所作がすごくいいんだよなぁ。なんか、普通の貴族令嬢よりいい気がする。
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