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第一章 公爵令嬢曰く、「好奇心は台風の目に他ならない」
私たちはそれを知っている
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「自分の奥さんが娘に刺客を送り込んだら、理由がどうであれ、お父様は悲しいと思いますよ」
リンス嬢のお母様、つまりシュナイザー夫人は娘に護衛をつけさせたいんだろうけど、その手段がおかしい。ついでに、侯爵家が集めた護衛候補を全員倒せるリンス嬢もかなりおかしい。
「そういうものですか? 前世の両親はむしろ、嬉々としてお母様と同じことをしそうなんですけどね」
「この世界で娘に刺客向けるのもかなり変ですが、前の世界でそれって──」
なんだろう。私たち転生者の中で、リンス嬢が何だか異色な気がする。
日常系漫画のキャラクターとバトルものの少年漫画のキャラクターをコラボさせてみました感が強い! ここ、ファンタジーの世界なんですけどね。
「私としては強者との闘いは楽しかったんですけどね。血湧き肉躍る闘い以外で私が興味持ったのは『祝愛のマナ』ぐらいなものです」
「興味の対象の振り幅が凄いですね」
むしろ、何故乙女ゲームにハマったんだろう。いや別にゲーマーが皆インドア派とは限らないか。
「でも、やっぱりリンス嬢の強さの秘訣は前世に絡んでましたか」
「はい。前世の記憶を思い出す前から、体を鍛えるのが好きだったので、無意識に引きずられていたんだと思います。一応、お母様に言われて隠してたんですけど」
「もう全く隠さなくなってません?」
「ギーシャ王子にバレたので、後は誰にバレてもいいかなって」
ああ、ギーシャに怪力がバレたって落ち込んでたっけ。その後は普通に怪力披露してたから、もう隠さないことに決めたようだった。立ち直りが早い。
「ところでミリア嬢」
「はい?」
名前を呼ばれて返事をすると、リンス嬢のつむじが見えた。
「この度は申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げたリンス嬢は、はっきりとよく通る声で謝罪の言葉を述べた。
「はぁ」
私はつい、生返事を返してしまう。えっと、この謝罪はパーティーの件、だよね。
「あの女・・・・・・マリス・リアルージュがミリア嬢に謝罪したと聞きまして。元は私がマリス・リアルージュを投げ飛ばしたのが原因なのに、謝罪を失念しておりました。重ね重ね、申し訳ありません」
「いえいえ。気にしてないので」
本当に気にしてないので、私はへらりと笑ってそう告げた。すると、リンス嬢はツチノコを見つけたような顔でこちらをじっと見つめてくる。
「どうかしました?」
「いえ。あれほどの仕打ちを受ければ、貴族でなくても憤るものだと思うのですが・・・・・・」
「ああ。ほら、私一回死んでるじゃないですか。死を経験して、大抵のことは死ななきゃいっかで済ませられるようになったんです」
「私も同じ身の上ですが、そんな風には──」
「リンス嬢?」
リンス嬢が話の途中で固まってしまったので、私はそっと顔色を窺ってみた。
リンス嬢は青い顔で遠い目をしており、周囲にはどんよりとした雨雲が浮かんでいそうな雰囲気だった。
「リンス嬢、大丈夫ですか?」
「あ、はい。問題ありません。ちょっと、嫌なことを思い出してしまいまして」
嫌なことというのは、話の流れ的に前世のことかな?
「文字通り、人生最期の赤っ恥なので詮索しないでいただけるとありがたいです」
「はぁ」
気落ちしてしまったリンス嬢は、何やらぶつぶつと独り言を呟いている。
どうしよう。話し相手が自分の世界に籠ってしまった。
私は手持ち無沙汰なので、仕方なく窓の外の景色を眺めることにした。
深い藍色の闇の中に、オレンジの街灯の灯りがよく映えている。前世の都会のネオンとは違う優しい光だ。
元々、綺麗な景色を見つけたりするのが好きだったから、この世界の景観は大好き。流石中世風ファンタジー世界。どこもかしこもお伽噺に出てきそうな風景ばかり。
馬車に揺られたり、魔法を使ったり、お姫様みたいな服を着たり。
ほんと、前世とは全く違う日常を歩んでるよなー、私。
ぼんやりとそんなことを考えつつも、耳に流れ込んでくるのは念仏のようなリンス嬢の独り言。
よっぽどのトラウマでも思い出してるのかな?
詮索しないでって言われたし、訳を訊くわけにもいかない。
まぁ、仕方ないか。
私も、リンス嬢も、マリス嬢も転生者。
それはつまり、一度死んでいるということ。
一つの人生を終えているということ。なら、トラウマの一つや二つあるだろう。
・・・・・・ん? いや、私は特にないな。うん、ない。
むしろ、今世の方がトラウマ級の思い出あるぞ。
いや、それは置いておこう。今のメンタルでそのこと深く考え出したら、振り出しに戻りかねない。双六じゃないんだから。
ギーシャとの関係修復が出来てから、嬉しい反面、精神が乱れている自覚はある。
けど、それをギーシャの前では見せたくない。お姉さんですから。
だからこそ、私のトラウマ。ギーシャと距離を置くことになった理由を今克明に思い出すわけにはいかない。
それでもあの金のリボンが──ええい! 消えよ!
うん、楽しいことを考えよう。
パンケーキ、アイスクリーム、ぬいぐるみ、ハートのクッション、星のオルゴール、パフェ──ジャイアントモンスターパフェ。やっぱ気になる。二頭百足海老も。
脳内で何故か、ガチのモンスター化したパフェと頭が二つ、足が百ある巨大海老がビル群のど真ん中で対決を始めた。違う、これじゃない。
「ううぅ~ん・・・・・・?」
私が唸っている間にも、リンス嬢の独り言は続く。
シュナイザー侯爵家に到着するまで、馬車から令嬢の独り言と唸り声が途切れることはなかった。
リンス嬢のお母様、つまりシュナイザー夫人は娘に護衛をつけさせたいんだろうけど、その手段がおかしい。ついでに、侯爵家が集めた護衛候補を全員倒せるリンス嬢もかなりおかしい。
「そういうものですか? 前世の両親はむしろ、嬉々としてお母様と同じことをしそうなんですけどね」
「この世界で娘に刺客向けるのもかなり変ですが、前の世界でそれって──」
なんだろう。私たち転生者の中で、リンス嬢が何だか異色な気がする。
日常系漫画のキャラクターとバトルものの少年漫画のキャラクターをコラボさせてみました感が強い! ここ、ファンタジーの世界なんですけどね。
「私としては強者との闘いは楽しかったんですけどね。血湧き肉躍る闘い以外で私が興味持ったのは『祝愛のマナ』ぐらいなものです」
「興味の対象の振り幅が凄いですね」
むしろ、何故乙女ゲームにハマったんだろう。いや別にゲーマーが皆インドア派とは限らないか。
「でも、やっぱりリンス嬢の強さの秘訣は前世に絡んでましたか」
「はい。前世の記憶を思い出す前から、体を鍛えるのが好きだったので、無意識に引きずられていたんだと思います。一応、お母様に言われて隠してたんですけど」
「もう全く隠さなくなってません?」
「ギーシャ王子にバレたので、後は誰にバレてもいいかなって」
ああ、ギーシャに怪力がバレたって落ち込んでたっけ。その後は普通に怪力披露してたから、もう隠さないことに決めたようだった。立ち直りが早い。
「ところでミリア嬢」
「はい?」
名前を呼ばれて返事をすると、リンス嬢のつむじが見えた。
「この度は申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げたリンス嬢は、はっきりとよく通る声で謝罪の言葉を述べた。
「はぁ」
私はつい、生返事を返してしまう。えっと、この謝罪はパーティーの件、だよね。
「あの女・・・・・・マリス・リアルージュがミリア嬢に謝罪したと聞きまして。元は私がマリス・リアルージュを投げ飛ばしたのが原因なのに、謝罪を失念しておりました。重ね重ね、申し訳ありません」
「いえいえ。気にしてないので」
本当に気にしてないので、私はへらりと笑ってそう告げた。すると、リンス嬢はツチノコを見つけたような顔でこちらをじっと見つめてくる。
「どうかしました?」
「いえ。あれほどの仕打ちを受ければ、貴族でなくても憤るものだと思うのですが・・・・・・」
「ああ。ほら、私一回死んでるじゃないですか。死を経験して、大抵のことは死ななきゃいっかで済ませられるようになったんです」
「私も同じ身の上ですが、そんな風には──」
「リンス嬢?」
リンス嬢が話の途中で固まってしまったので、私はそっと顔色を窺ってみた。
リンス嬢は青い顔で遠い目をしており、周囲にはどんよりとした雨雲が浮かんでいそうな雰囲気だった。
「リンス嬢、大丈夫ですか?」
「あ、はい。問題ありません。ちょっと、嫌なことを思い出してしまいまして」
嫌なことというのは、話の流れ的に前世のことかな?
「文字通り、人生最期の赤っ恥なので詮索しないでいただけるとありがたいです」
「はぁ」
気落ちしてしまったリンス嬢は、何やらぶつぶつと独り言を呟いている。
どうしよう。話し相手が自分の世界に籠ってしまった。
私は手持ち無沙汰なので、仕方なく窓の外の景色を眺めることにした。
深い藍色の闇の中に、オレンジの街灯の灯りがよく映えている。前世の都会のネオンとは違う優しい光だ。
元々、綺麗な景色を見つけたりするのが好きだったから、この世界の景観は大好き。流石中世風ファンタジー世界。どこもかしこもお伽噺に出てきそうな風景ばかり。
馬車に揺られたり、魔法を使ったり、お姫様みたいな服を着たり。
ほんと、前世とは全く違う日常を歩んでるよなー、私。
ぼんやりとそんなことを考えつつも、耳に流れ込んでくるのは念仏のようなリンス嬢の独り言。
よっぽどのトラウマでも思い出してるのかな?
詮索しないでって言われたし、訳を訊くわけにもいかない。
まぁ、仕方ないか。
私も、リンス嬢も、マリス嬢も転生者。
それはつまり、一度死んでいるということ。
一つの人生を終えているということ。なら、トラウマの一つや二つあるだろう。
・・・・・・ん? いや、私は特にないな。うん、ない。
むしろ、今世の方がトラウマ級の思い出あるぞ。
いや、それは置いておこう。今のメンタルでそのこと深く考え出したら、振り出しに戻りかねない。双六じゃないんだから。
ギーシャとの関係修復が出来てから、嬉しい反面、精神が乱れている自覚はある。
けど、それをギーシャの前では見せたくない。お姉さんですから。
だからこそ、私のトラウマ。ギーシャと距離を置くことになった理由を今克明に思い出すわけにはいかない。
それでもあの金のリボンが──ええい! 消えよ!
うん、楽しいことを考えよう。
パンケーキ、アイスクリーム、ぬいぐるみ、ハートのクッション、星のオルゴール、パフェ──ジャイアントモンスターパフェ。やっぱ気になる。二頭百足海老も。
脳内で何故か、ガチのモンスター化したパフェと頭が二つ、足が百ある巨大海老がビル群のど真ん中で対決を始めた。違う、これじゃない。
「ううぅ~ん・・・・・・?」
私が唸っている間にも、リンス嬢の独り言は続く。
シュナイザー侯爵家に到着するまで、馬車から令嬢の独り言と唸り声が途切れることはなかった。
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