少女公爵の裏仕事~借金返済のためとはいえ、これ完全に王子のパシリですよね?~

 リュシメル=ララエティは十六歳にして、ララエティ公爵家の当主を務める少女。
 しかし、ララエティ公爵家の財政はヤバいことになっていた。
 借金まみれだったのだ。

 ある経緯から借金は王太子・トワル=スクエヴンに肩代わりをしてもらっているが、その返済のためにトワルのパシリをすることになる。

 ある日の晩。
 リュシメルは伝書鳩でトワルに呼び出され、ある依頼をされる。

 それは今までとは比べ物にならない程の大変な内容で──。
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