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7.きょうだい会議③
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シェーラは不安げに瞳を揺らしながら、膝の上に置いた両手にきゅっと力を込めた。
結婚なんて興味もなかったが、自分が勝手に誰かと夫婦になっていたことが嫌だった。
婚姻届が出されている以上、シェーラの戸籍は未婚から既婚へと書き換えられている。戸籍は公的にその人が誰かを証明するものだ。それが自分の知らないシェーラ・アルトゥニスになっていた。
まるで自分では見えない背中に気づかないうちに傷をつけられていたようで、嫌だった。
シェーラはあまり婚姻や離縁の手続きについての知識はなかったが、離縁状が受理されても婚姻の記録は残り続けることは何となく知っていた。
世の中には人それぞれ様々な事情があるのだろうが、離縁したというのは一つの瑕疵として捉えられることが多い。貴族であれば尚更だ。
知らない傷がずっと残り続けるというのは、目に見えない分、不安で不快だった。
シェーラは、生来弱気な性格ではないが、甘やかされた末っ子気質が骨身に染みているため、兄姉の前では不安や甘えを隠さない。
そのため、普段より幼い口調でシェーラは心の内を晒した。
くしゃりと泣き出しそうな顔になったシェーラを見て、一番最初に動いたのは長男のキースだった。
慌てて席から立ち上がると、シェーラの元へ駆け寄り、視線が下になるように目の前に膝をついてシェーラの頬を優しく撫でた。
「シェーラ、シェーラ。大丈夫。偽造された文書に効力はないから、裁判所で手続きをすれば無効に出来るよ」
「・・・・・・ほんと?」
「うん、けどそのためにも婚姻届が勝手に提出されたものだということを立証しなくちゃいけない。これから役所に確認に行くし、そのうち裁判所へも行かなくちゃいけない。お兄様と一緒に行ってくれるか?」
「行かなくちゃ、私がバツイチになっちゃうでしょ」
外になんて出たくないが、身に覚えのないことで戸籍が傷つけられるのも嫌なので、シェーラは唇を尖らせながら頷いた。
まだ少し元気はないが、シェーラが元の調子を取り戻しつつあるのを見て、キースも、見守っていたリサもマリーヌもフィーネもほっとした。
「裁判所ねぇ。まぁ、役所専属の筆跡鑑定士に鑑定して貰えば、偽造文書っていうのは証明出来るでしょうけど、犯人取っ捕まえた方が楽に調停が進みそうよね。まぁ、裁判とかそういう難しい話は、兄様やカイさんの方が詳しいから、任せておけば問題ないわ」
フィーネがそう言って、シェーラの肩をぽんっと叩いた。
シェーラとしてもそれが確実だろうと、こくりと頷く。
「何はともあれ、エドゥーラ伯爵家の内情が見えて来ないことにはこれ以上考えても仕方ないんじゃないかしら? シェーラも久々に外に出るんだし、甘いものでも食べて少し心を落ち着けたらどうかしら?」
一段落した空気の中、マリーヌがそう言ってクッキーの入った紙袋をリサに手渡す。
受け取ったリサはクッキーを皿に移すために厨房へと向かって行った。
「そう言えば、リオールは?」
ティースプーンで紅茶に浮かんだ薔薇の花弁をつつきながら、辺りを見渡してマリーヌは訊ねた。
「リオールなら友達の家に泊まりに行ってる。夕方まで帰って来ないわ」
「そうなの。居なくて良かったわね。あの子なら、こんな話聞かされたらエドゥーラ伯爵家に特攻したかもしれないもの」
フィーネから教えられたマリーヌは、思わず苦笑した。
リオールとは、ここにいないもう一人の兄弟のことだ。
アルトゥニス侯爵家の次男であるリオールは、一番シェーラと年が近く、きょうだいの中でも彼女を溺愛している。
もし、リオールが昨日あの場にいたら、間違いなく怒り狂ってヘンドリックの頬に拳をお見舞いしていただろう。
しかし、リオールは一昨日から友人宅にお泊まりに出掛けており、不在にしているため、まだこの話は知らない。
「リオールにだけ知らせない訳にもいかないし、とにかくあの子が帰ってくる前に問題解決の段取りをつけとかないと」
キースが頭を抱えて色々考えている間に、リサがワゴンを押して戻ってきた。
ワゴンの上には縁に薔薇柄が描かれた大皿に綺麗に盛りつけられたクッキーが並んでいる。
それを見て、シェーラは瞳を輝かせた。
「わぁ! 美味しそう!」
「食べて食べて。わたくしも先日食べたけど、とっても美味しかったわ」
マリーヌに進められるまま、きょうだいたちはクッキーに手を伸ばす。
シェーラは花の形のもの、キースはチョコレートが入った二色のもの、フィーネは何味かは分からない淡い黄緑色のクリームを挟んだもの、マリーヌはルビーのブローチのようなジャムの使われたものと、それぞれの好みが浮き彫りになる。
示し合わせた訳でもなく、同時にクッキーを食べた四人は、しっかりとそれを咀嚼する。
カリカリカリカリさくさくさくさくもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐゴクン!
「「「「美味しい!」」」」
息ぴったりのきょうだいを見て、リサは思わず吹き出した。
「リサ? どうしたの?」
「いえ、何でも」
シェーラに訊ねられ、リサは首を振った。
アルトゥニス侯爵家の五きょうだいは、非常に仲がいい。それは食事の場面にも表れる。
きょうだいの母であるアルトゥニス侯爵夫人は、マリーヌに輪を掛けて朗らかな人で、子供との触れあいを大切にする人だ。
長男であるキースはその母に食事の際は三十回咀嚼するように教わり、それを守ったキースは妹であるマリーヌに母から教わったことを教えた。マリーヌもまたそれをフィーネに教え、三人は何を食べる時も三十回咀嚼してから飲み込むようになった。
しかし、フィーネからリオールに咀嚼の回数を教える時、リオールがクッキーやケーキを三十回も咀嚼したら全部歯にくっつくと意見し、それからはものによっては半分の十五回でいいことになった。
シェーラもまた、この新しいルールの出来た教えをリオールから教えられ、ずっと守っている。
今もこのきょうだいたちはぴったり十五回咀嚼をして、そのタイミングがあまりにもぴったり過ぎてリサは思わず笑ってしまったのだ。
「貴女もよかったらどうぞ」
「ありがとうございます。ですが、今は仕事中なので」
マリーヌのを勧めをリサはやんわりと断る。
仕事中に間食をするのは、リサの侍女としての矜持に反する。
「そう。じゃあ、後で食べて。今分けるわね」
「お心遣い感謝致します。でしたら、私が」
マリーヌの手を煩わせる訳にはいかないと、リサは遠慮してクッキーを数枚小皿に取り分けたが、これが美味しい、あれも美味しいとシェーラとマリーヌが次々と盛るものだから、小皿に小さなクッキーの山が出来てしまった。
そんな微笑ましいやり取りを眺めていると、フィーネがキースの腕をつついた。
「ん? なんだ?」
フィーネはクッキーで水分の減った口に紅茶を流し込んでから、ふと沸いた疑問をキースに訊ねた。
「ちょっと気になって。どうしてエドゥーラなのかなって」
結婚なんて興味もなかったが、自分が勝手に誰かと夫婦になっていたことが嫌だった。
婚姻届が出されている以上、シェーラの戸籍は未婚から既婚へと書き換えられている。戸籍は公的にその人が誰かを証明するものだ。それが自分の知らないシェーラ・アルトゥニスになっていた。
まるで自分では見えない背中に気づかないうちに傷をつけられていたようで、嫌だった。
シェーラはあまり婚姻や離縁の手続きについての知識はなかったが、離縁状が受理されても婚姻の記録は残り続けることは何となく知っていた。
世の中には人それぞれ様々な事情があるのだろうが、離縁したというのは一つの瑕疵として捉えられることが多い。貴族であれば尚更だ。
知らない傷がずっと残り続けるというのは、目に見えない分、不安で不快だった。
シェーラは、生来弱気な性格ではないが、甘やかされた末っ子気質が骨身に染みているため、兄姉の前では不安や甘えを隠さない。
そのため、普段より幼い口調でシェーラは心の内を晒した。
くしゃりと泣き出しそうな顔になったシェーラを見て、一番最初に動いたのは長男のキースだった。
慌てて席から立ち上がると、シェーラの元へ駆け寄り、視線が下になるように目の前に膝をついてシェーラの頬を優しく撫でた。
「シェーラ、シェーラ。大丈夫。偽造された文書に効力はないから、裁判所で手続きをすれば無効に出来るよ」
「・・・・・・ほんと?」
「うん、けどそのためにも婚姻届が勝手に提出されたものだということを立証しなくちゃいけない。これから役所に確認に行くし、そのうち裁判所へも行かなくちゃいけない。お兄様と一緒に行ってくれるか?」
「行かなくちゃ、私がバツイチになっちゃうでしょ」
外になんて出たくないが、身に覚えのないことで戸籍が傷つけられるのも嫌なので、シェーラは唇を尖らせながら頷いた。
まだ少し元気はないが、シェーラが元の調子を取り戻しつつあるのを見て、キースも、見守っていたリサもマリーヌもフィーネもほっとした。
「裁判所ねぇ。まぁ、役所専属の筆跡鑑定士に鑑定して貰えば、偽造文書っていうのは証明出来るでしょうけど、犯人取っ捕まえた方が楽に調停が進みそうよね。まぁ、裁判とかそういう難しい話は、兄様やカイさんの方が詳しいから、任せておけば問題ないわ」
フィーネがそう言って、シェーラの肩をぽんっと叩いた。
シェーラとしてもそれが確実だろうと、こくりと頷く。
「何はともあれ、エドゥーラ伯爵家の内情が見えて来ないことにはこれ以上考えても仕方ないんじゃないかしら? シェーラも久々に外に出るんだし、甘いものでも食べて少し心を落ち着けたらどうかしら?」
一段落した空気の中、マリーヌがそう言ってクッキーの入った紙袋をリサに手渡す。
受け取ったリサはクッキーを皿に移すために厨房へと向かって行った。
「そう言えば、リオールは?」
ティースプーンで紅茶に浮かんだ薔薇の花弁をつつきながら、辺りを見渡してマリーヌは訊ねた。
「リオールなら友達の家に泊まりに行ってる。夕方まで帰って来ないわ」
「そうなの。居なくて良かったわね。あの子なら、こんな話聞かされたらエドゥーラ伯爵家に特攻したかもしれないもの」
フィーネから教えられたマリーヌは、思わず苦笑した。
リオールとは、ここにいないもう一人の兄弟のことだ。
アルトゥニス侯爵家の次男であるリオールは、一番シェーラと年が近く、きょうだいの中でも彼女を溺愛している。
もし、リオールが昨日あの場にいたら、間違いなく怒り狂ってヘンドリックの頬に拳をお見舞いしていただろう。
しかし、リオールは一昨日から友人宅にお泊まりに出掛けており、不在にしているため、まだこの話は知らない。
「リオールにだけ知らせない訳にもいかないし、とにかくあの子が帰ってくる前に問題解決の段取りをつけとかないと」
キースが頭を抱えて色々考えている間に、リサがワゴンを押して戻ってきた。
ワゴンの上には縁に薔薇柄が描かれた大皿に綺麗に盛りつけられたクッキーが並んでいる。
それを見て、シェーラは瞳を輝かせた。
「わぁ! 美味しそう!」
「食べて食べて。わたくしも先日食べたけど、とっても美味しかったわ」
マリーヌに進められるまま、きょうだいたちはクッキーに手を伸ばす。
シェーラは花の形のもの、キースはチョコレートが入った二色のもの、フィーネは何味かは分からない淡い黄緑色のクリームを挟んだもの、マリーヌはルビーのブローチのようなジャムの使われたものと、それぞれの好みが浮き彫りになる。
示し合わせた訳でもなく、同時にクッキーを食べた四人は、しっかりとそれを咀嚼する。
カリカリカリカリさくさくさくさくもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐゴクン!
「「「「美味しい!」」」」
息ぴったりのきょうだいを見て、リサは思わず吹き出した。
「リサ? どうしたの?」
「いえ、何でも」
シェーラに訊ねられ、リサは首を振った。
アルトゥニス侯爵家の五きょうだいは、非常に仲がいい。それは食事の場面にも表れる。
きょうだいの母であるアルトゥニス侯爵夫人は、マリーヌに輪を掛けて朗らかな人で、子供との触れあいを大切にする人だ。
長男であるキースはその母に食事の際は三十回咀嚼するように教わり、それを守ったキースは妹であるマリーヌに母から教わったことを教えた。マリーヌもまたそれをフィーネに教え、三人は何を食べる時も三十回咀嚼してから飲み込むようになった。
しかし、フィーネからリオールに咀嚼の回数を教える時、リオールがクッキーやケーキを三十回も咀嚼したら全部歯にくっつくと意見し、それからはものによっては半分の十五回でいいことになった。
シェーラもまた、この新しいルールの出来た教えをリオールから教えられ、ずっと守っている。
今もこのきょうだいたちはぴったり十五回咀嚼をして、そのタイミングがあまりにもぴったり過ぎてリサは思わず笑ってしまったのだ。
「貴女もよかったらどうぞ」
「ありがとうございます。ですが、今は仕事中なので」
マリーヌのを勧めをリサはやんわりと断る。
仕事中に間食をするのは、リサの侍女としての矜持に反する。
「そう。じゃあ、後で食べて。今分けるわね」
「お心遣い感謝致します。でしたら、私が」
マリーヌの手を煩わせる訳にはいかないと、リサは遠慮してクッキーを数枚小皿に取り分けたが、これが美味しい、あれも美味しいとシェーラとマリーヌが次々と盛るものだから、小皿に小さなクッキーの山が出来てしまった。
そんな微笑ましいやり取りを眺めていると、フィーネがキースの腕をつついた。
「ん? なんだ?」
フィーネはクッキーで水分の減った口に紅茶を流し込んでから、ふと沸いた疑問をキースに訊ねた。
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