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婚約破棄宣言
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先日、公爵邸にて。
「俺はシエナとの婚約を破棄する!」
そう宣言したのは婚約者であるはずのエリオでした。
周囲の戸惑いの声を聞きながら、私は困惑の極みにおりました。
「エリオ? 何を仰っているんです・・・・・・?」
「言葉通りだ。シエナ、お前は自分の気に入らない女子に対し、不当な扱いをしていたそうだな」
「え?」
エリオは何を言っているのでしょう?
不当な扱い・・・・・・? 私が?
他者と良好な人間関係──特に同性とのそれを作るのはいずれ貴族の夫人となる貴族令嬢に取っての必修科目です。自身の醜聞は狭い社交界ではすぐに実家や嫁ぎ先の瑕疵になってしまいますから。
なので、私たちは人からどう思われるのか、どう見られるのかに細心の注意を払って立ち居振る舞いをしてます。
それを誰かに対して不当な扱いなど、そのような批判を受けるような真似をするはずがありません。
「それは何か誤解をされておりませんか? 私、心当たりが──」
「黙れ!」
弁明しようとしましたが、それはエリオの声にぴしゃりと遮られてしまいました。
「ここにいるルーシーがお前から心無い扱いを受けたと証言しているんだ!? 証拠があるのに言い逃れ出来るとは思うな」
「ルーシー・・・・・・さま・・・・・・?」
気が動転して気づきませんでしたが、よく見るとエリオの隣には橙色の髪をした女性が隠れるように立っておりました。
口元を手で隠して、俯きがちな──ふと、その目と視線が合いました。
「・・・・・・っ」
すると、ルーシー様の瞳に怯えの色が浮かび、すぐに視線を逸らされてしまいます。
確かにあの反応は私に何かをされたといった風でした。
けれど、私には心当たりがないのです。
「ああ、可哀想に。大丈夫だ、ルーシー。俺がいる。このようにか弱い相手を怯えさせる相手は我が家に相応しくない! シエナ! 今すぐに婚約破棄を認め、ルーシーに謝罪して出ていけ! 皆の歓談の場にお前のような者は相応しくない!」
「待ってください。本当に心当たりがないのです。心当たりがないことを責められ、あまつさえ追い出されるなど──そのような扱いを受け入れる訳にはいきません」
この場には多くの貴族の子弟の方々がおります。
そんな中でエリオの言う通りにするのは冤罪を受け入れるのと同義。
例え無実であっても、従ってしまえば私が非道な真似をする人間だという噂が広がってしまいます。なので、私はここを一歩たりとも離れられません。
それにしても、エリオは随分とルーシー様と親密なご様子ですね。
どのようなご関係なのでしょう? と首を傾げていると、この場において孤立無縁である私の背後に立つ影がありました。
「エリオ殿! 何をやっているのだね!? このような歓談の場を乱すどころか、婚約者を吊し上げて辱しめるような真似をして! 不当なのは君の方だ!」
振り返って顔を上げると、そこにセオン様がおりました。
セオン様とは特に親しい関係というわけではなかったのですが、元より騒がしい方へと引き寄せられる方のようでして、この騒ぎを方っておけず介入してきたようです。
「部外者は引っ込んでいろ! 俺はシエナに言っているんだ!」
「だから、このような場で言うこと事態が間違いだと言っているだろう!」
公爵家縁とはいえ、エリオの実家は伯爵家。セオン様の実家は侯爵家。家格が上であるにも関わらず、ここが公爵家であるからか、エリオは強気で退く様子はありませんでした。
「そのような非道な人間を庇うとは、貴殿の人間性も疑われるぞ!」
「疑いたければ疑えばいい! 元よりそのような色眼鏡の輩と親しむ気はない。何より、我が身の潔白くらい身一つで証明してみせる! そもそも、シエナ嬢が潔白であれば、そのような心配も無用だ!」
セオン様も間髪入れずに言い返され、両者一歩も退かず。
「セオン様、場を乱してしまい申し訳ありません。ですが、助けは不要です。今日はエリオと共に中座させていただき、後日詳細を──」
実際、この場からエリオと共に離れて後日誤解だったと両家から謝罪をするのが最適解ではあったのですが、そこまで漕ぎ着けるにはエリオに灯った怒りの火は大き過ぎたようです。
「退場するのはお前一人だ、シエナ! 何なら、この場でお前の悪事の数々をつまびらかにしてもいいんだぞ!」
悪事の数々と言われましても・・・・・・。
心当たりのない悪評を広げるのは、最早名誉毀損では?
そんなことも頭にないのか、エリオは感情任せに口走っています。
「まず、最初は嫌味からだったようだな? 社交界に慣れていないルーシーの些細な失敗をいちいちあげつらって笑っていたと。その上、それを誇張してルーシーの悪評を流した! それだけでも最低だというのに、挙げ句の果てには手を出したというじゃないか! お前がそこまで最低最悪の人間だとは思わなかった! すっかり騙されてたよ」
「そもそも、私はそのルーシー様とは初対面だと思うのですが・・・・・・」
お顔を見ても、どこかで会ったとか思い当たる節がありません。初対面の相手との過去なんてないのですから、エリオの言うことは全て誤りだと思うのですが。
けれど、エリオの中では私がルーシー様に酷い事をしたというのは揺るぎない事実のようで、聞く耳を持ってくれません。
「シエナ嬢はそちらのルーシー嬢とは初対面だそうだ! 本人にしっかりと確認も取らずに何を考えているんだ。夢魔の悪戯にでも合ったのか? はっきり言って、今の君は異常だぞ?」
私の言葉を信じてくれたセオン様が擁護してくださいますが、はっきりと申し上げますと、今のエリオには何を言っても無駄ではないのかと思うのです。
「黙れ! 俺が異常だと? なんて酷い侮辱だ!」
エリオの怒りがますます高まる中、一石を投じるように冷静な大人の男性の声が響きました。
「黙るのはお前だ。エリオ」
「っ、伯父上」
現れたのはエリオの遠縁の伯父様。このパーティーの主催者でもある公爵様でした。
公爵様はエリオと私を交互に見遣ると、目を伏せて溜息を吐かれました。
「はぁ。お前は一体何をやっているんだ。このような公の場で婚約者と諍いを起こすなど──その上、そんな根拠不明瞭で糾弾するなど有り得ない事だぞ」
「根拠不明瞭など──ルーシーの証言が」
「一人の証言では弱いことくらい分かるだろう。噂があるならちゃんと出所を探せ。手を上げられたと言っていたな。なら、診断書はあるのだろうな?」
「それは──」
公爵様の質問にエリオが押し黙ります。
どうやら、他にこれといった証拠を提示することは出来ない様子。
私としましては、ありもしない証拠を出されてはびっくりしてしまいますが。
「証拠はないと。エリオ、お前には再教育が必要のようだな。ルーシー嬢、と言ったか? 君にも後で話を聞くぞ」
「あ・・・・・・は、はい」
ルーシー様は頼りなげに頷き、今にも泣き出してしまいそうでした。
公爵様の目配せで、従僕たちがエリオとルーシー様を別室へ連れて行きます。エリオは納得いかない様子でまだ何か言いたそうでしたが、流石に公爵様には逆らえないようで、大人しくしていました。
「シエナ嬢、この度はエリオが失礼をした」
「いえ、気にして──ないこともないのですが、まぁ。あの! 公爵様、エリオの言っていたことですが、私、本当に」
「ああ、分かっている。君のことは昔から知っているからな。そんなことをするなんて思ってないよ」
「公爵様・・・・・・ありがとうございます」
エリオの婚約者として幼い頃から顔を合わせていますが、公爵様には目を掛けていただいております。
信じてくれる人がいて、ほっと安堵していると、もう一人の信じてくれた方にお礼を言っていないことに気づきました。
「セオン様も。この度は誠にありがとうございました」
「礼を言われるまでもない。女性が一人責められている姿など、見るに絶えないからね。にしても、エリオ殿は一体どうしてしまったんだ!? 以前から少し傲慢とは思っていたが、あのような真似をするほど乱心していたとは思わなかったぞ!」
「せ、セオン様・・・・・・」
身内の前で乱心呼ばわりは──
そう思って公爵様を見ると、呆れ顔を浮かべられ、反論出来ないとばかりに肩を竦ませられました。
「反論出来ないな。一時的な熱病のようなものであればいいが・・・・・・もし、態度を改める様子が見られなければ、次の伯爵を考え直さねばならないかもしれん」
冷静さを欠く人間は伯爵家の当主として不適格という事でしょう。
あら、ひょっとしてエリオ、私よりも窮地・・・・・・?
それはそれとして。
私が周囲を見渡すと、パーティーの招待客の方々は困惑七割、早くも噂話に興味を示している方が三割といった具合でした。
明らかに変わった周囲の軋んだ空気に悼まれたくなり、私は身を竦ませます。
「シエナ嬢、具合が悪いなら本日はもう帰ってもらって構わない。両家には私から事情を説明しておく。我が家の者に送り届けさせよう」
「そこまで公爵様を煩わせる訳には」
「エリオがした事の僅かばかりだが詫びだ。どうか受けて欲しい」
「シエナ嬢、ここは公爵様のご厚意に甘えてはどうかな」
「・・・・・・わかりました。では、お言葉に甘えて」
セオン様の進めもあって、私は公爵様の申し出を受け入れることにしました。
こうして私は、想像もしなかった出来事を体験した公爵邸から帰宅したのです。
そしてその翌日、つまり私がお出かけした朝。
伯爵家から婚約について見直す旨の書かれた手紙が届きました。
「俺はシエナとの婚約を破棄する!」
そう宣言したのは婚約者であるはずのエリオでした。
周囲の戸惑いの声を聞きながら、私は困惑の極みにおりました。
「エリオ? 何を仰っているんです・・・・・・?」
「言葉通りだ。シエナ、お前は自分の気に入らない女子に対し、不当な扱いをしていたそうだな」
「え?」
エリオは何を言っているのでしょう?
不当な扱い・・・・・・? 私が?
他者と良好な人間関係──特に同性とのそれを作るのはいずれ貴族の夫人となる貴族令嬢に取っての必修科目です。自身の醜聞は狭い社交界ではすぐに実家や嫁ぎ先の瑕疵になってしまいますから。
なので、私たちは人からどう思われるのか、どう見られるのかに細心の注意を払って立ち居振る舞いをしてます。
それを誰かに対して不当な扱いなど、そのような批判を受けるような真似をするはずがありません。
「それは何か誤解をされておりませんか? 私、心当たりが──」
「黙れ!」
弁明しようとしましたが、それはエリオの声にぴしゃりと遮られてしまいました。
「ここにいるルーシーがお前から心無い扱いを受けたと証言しているんだ!? 証拠があるのに言い逃れ出来るとは思うな」
「ルーシー・・・・・・さま・・・・・・?」
気が動転して気づきませんでしたが、よく見るとエリオの隣には橙色の髪をした女性が隠れるように立っておりました。
口元を手で隠して、俯きがちな──ふと、その目と視線が合いました。
「・・・・・・っ」
すると、ルーシー様の瞳に怯えの色が浮かび、すぐに視線を逸らされてしまいます。
確かにあの反応は私に何かをされたといった風でした。
けれど、私には心当たりがないのです。
「ああ、可哀想に。大丈夫だ、ルーシー。俺がいる。このようにか弱い相手を怯えさせる相手は我が家に相応しくない! シエナ! 今すぐに婚約破棄を認め、ルーシーに謝罪して出ていけ! 皆の歓談の場にお前のような者は相応しくない!」
「待ってください。本当に心当たりがないのです。心当たりがないことを責められ、あまつさえ追い出されるなど──そのような扱いを受け入れる訳にはいきません」
この場には多くの貴族の子弟の方々がおります。
そんな中でエリオの言う通りにするのは冤罪を受け入れるのと同義。
例え無実であっても、従ってしまえば私が非道な真似をする人間だという噂が広がってしまいます。なので、私はここを一歩たりとも離れられません。
それにしても、エリオは随分とルーシー様と親密なご様子ですね。
どのようなご関係なのでしょう? と首を傾げていると、この場において孤立無縁である私の背後に立つ影がありました。
「エリオ殿! 何をやっているのだね!? このような歓談の場を乱すどころか、婚約者を吊し上げて辱しめるような真似をして! 不当なのは君の方だ!」
振り返って顔を上げると、そこにセオン様がおりました。
セオン様とは特に親しい関係というわけではなかったのですが、元より騒がしい方へと引き寄せられる方のようでして、この騒ぎを方っておけず介入してきたようです。
「部外者は引っ込んでいろ! 俺はシエナに言っているんだ!」
「だから、このような場で言うこと事態が間違いだと言っているだろう!」
公爵家縁とはいえ、エリオの実家は伯爵家。セオン様の実家は侯爵家。家格が上であるにも関わらず、ここが公爵家であるからか、エリオは強気で退く様子はありませんでした。
「そのような非道な人間を庇うとは、貴殿の人間性も疑われるぞ!」
「疑いたければ疑えばいい! 元よりそのような色眼鏡の輩と親しむ気はない。何より、我が身の潔白くらい身一つで証明してみせる! そもそも、シエナ嬢が潔白であれば、そのような心配も無用だ!」
セオン様も間髪入れずに言い返され、両者一歩も退かず。
「セオン様、場を乱してしまい申し訳ありません。ですが、助けは不要です。今日はエリオと共に中座させていただき、後日詳細を──」
実際、この場からエリオと共に離れて後日誤解だったと両家から謝罪をするのが最適解ではあったのですが、そこまで漕ぎ着けるにはエリオに灯った怒りの火は大き過ぎたようです。
「退場するのはお前一人だ、シエナ! 何なら、この場でお前の悪事の数々をつまびらかにしてもいいんだぞ!」
悪事の数々と言われましても・・・・・・。
心当たりのない悪評を広げるのは、最早名誉毀損では?
そんなことも頭にないのか、エリオは感情任せに口走っています。
「まず、最初は嫌味からだったようだな? 社交界に慣れていないルーシーの些細な失敗をいちいちあげつらって笑っていたと。その上、それを誇張してルーシーの悪評を流した! それだけでも最低だというのに、挙げ句の果てには手を出したというじゃないか! お前がそこまで最低最悪の人間だとは思わなかった! すっかり騙されてたよ」
「そもそも、私はそのルーシー様とは初対面だと思うのですが・・・・・・」
お顔を見ても、どこかで会ったとか思い当たる節がありません。初対面の相手との過去なんてないのですから、エリオの言うことは全て誤りだと思うのですが。
けれど、エリオの中では私がルーシー様に酷い事をしたというのは揺るぎない事実のようで、聞く耳を持ってくれません。
「シエナ嬢はそちらのルーシー嬢とは初対面だそうだ! 本人にしっかりと確認も取らずに何を考えているんだ。夢魔の悪戯にでも合ったのか? はっきり言って、今の君は異常だぞ?」
私の言葉を信じてくれたセオン様が擁護してくださいますが、はっきりと申し上げますと、今のエリオには何を言っても無駄ではないのかと思うのです。
「黙れ! 俺が異常だと? なんて酷い侮辱だ!」
エリオの怒りがますます高まる中、一石を投じるように冷静な大人の男性の声が響きました。
「黙るのはお前だ。エリオ」
「っ、伯父上」
現れたのはエリオの遠縁の伯父様。このパーティーの主催者でもある公爵様でした。
公爵様はエリオと私を交互に見遣ると、目を伏せて溜息を吐かれました。
「はぁ。お前は一体何をやっているんだ。このような公の場で婚約者と諍いを起こすなど──その上、そんな根拠不明瞭で糾弾するなど有り得ない事だぞ」
「根拠不明瞭など──ルーシーの証言が」
「一人の証言では弱いことくらい分かるだろう。噂があるならちゃんと出所を探せ。手を上げられたと言っていたな。なら、診断書はあるのだろうな?」
「それは──」
公爵様の質問にエリオが押し黙ります。
どうやら、他にこれといった証拠を提示することは出来ない様子。
私としましては、ありもしない証拠を出されてはびっくりしてしまいますが。
「証拠はないと。エリオ、お前には再教育が必要のようだな。ルーシー嬢、と言ったか? 君にも後で話を聞くぞ」
「あ・・・・・・は、はい」
ルーシー様は頼りなげに頷き、今にも泣き出してしまいそうでした。
公爵様の目配せで、従僕たちがエリオとルーシー様を別室へ連れて行きます。エリオは納得いかない様子でまだ何か言いたそうでしたが、流石に公爵様には逆らえないようで、大人しくしていました。
「シエナ嬢、この度はエリオが失礼をした」
「いえ、気にして──ないこともないのですが、まぁ。あの! 公爵様、エリオの言っていたことですが、私、本当に」
「ああ、分かっている。君のことは昔から知っているからな。そんなことをするなんて思ってないよ」
「公爵様・・・・・・ありがとうございます」
エリオの婚約者として幼い頃から顔を合わせていますが、公爵様には目を掛けていただいております。
信じてくれる人がいて、ほっと安堵していると、もう一人の信じてくれた方にお礼を言っていないことに気づきました。
「セオン様も。この度は誠にありがとうございました」
「礼を言われるまでもない。女性が一人責められている姿など、見るに絶えないからね。にしても、エリオ殿は一体どうしてしまったんだ!? 以前から少し傲慢とは思っていたが、あのような真似をするほど乱心していたとは思わなかったぞ!」
「せ、セオン様・・・・・・」
身内の前で乱心呼ばわりは──
そう思って公爵様を見ると、呆れ顔を浮かべられ、反論出来ないとばかりに肩を竦ませられました。
「反論出来ないな。一時的な熱病のようなものであればいいが・・・・・・もし、態度を改める様子が見られなければ、次の伯爵を考え直さねばならないかもしれん」
冷静さを欠く人間は伯爵家の当主として不適格という事でしょう。
あら、ひょっとしてエリオ、私よりも窮地・・・・・・?
それはそれとして。
私が周囲を見渡すと、パーティーの招待客の方々は困惑七割、早くも噂話に興味を示している方が三割といった具合でした。
明らかに変わった周囲の軋んだ空気に悼まれたくなり、私は身を竦ませます。
「シエナ嬢、具合が悪いなら本日はもう帰ってもらって構わない。両家には私から事情を説明しておく。我が家の者に送り届けさせよう」
「そこまで公爵様を煩わせる訳には」
「エリオがした事の僅かばかりだが詫びだ。どうか受けて欲しい」
「シエナ嬢、ここは公爵様のご厚意に甘えてはどうかな」
「・・・・・・わかりました。では、お言葉に甘えて」
セオン様の進めもあって、私は公爵様の申し出を受け入れることにしました。
こうして私は、想像もしなかった出来事を体験した公爵邸から帰宅したのです。
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