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嵐のような怒涛の1学期
来訪と動揺
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姫川は寮の自室に戻り一息ついていた。風呂に入ったさっぱりした体でソファに腰を下ろす。そして、少し目を閉じて今日の出来事を思い出す。
あの後大変だった。正木が風紀委員室から去った後、他の風紀委員達が一気に姫川の前に並んだ。
「正木と何かあったんですか?」
「俺たちもスポーツ大会に出るって何考えてんだ?あいつ。」
「何か、姫川くんと正木くんの空気がいつもと違ったような•••」
「正木がこの部屋に自ら来るとは有り得ない。」
4人がてんでばらばらに姫川に話かけてくる。
「おい、落ち着け。誰が何を言ってるのか理解できない。」
一斉に話しかけられた姫川は困った顔で4人に返す。すると、佐々木が手で他の皆を制し姫川に話しかける。
「皆混乱してるよ。たった数日で正木のあの態度の変化はおかしいだろ?俺たちは心当たりがないんだから、姫川が正木と何かあったんだろ?」
1番聞きたかったであろう事を佐々木が代表して姫川に聞く。
「まぁ、少し話はしたな。お互い少し誤解してる部分もあったから、それが解けたんだろ。」
姫川は都合が悪い事を全てすっ飛ばし、皆に話せるとこだけを掻い摘んで話した。
「本当にそれだけか?」
佐々木が尚も怪しむように姫川に聞く。
「ああ、本当にそれだけだ。」
それに対して姫川も澱みなく答えた。
「それだけにしては、正木の姫川を見る目が優しくなったような、厭らしい手つきで姫川を触っていたような。」
三田がその時の光景を思い出すように話す。
「そんな訳ないだろ。もういいからお前達は作業に戻れ。」
姫川はこれ以上正木との関係を話題にされたくなくて、強制的に話を終わらせた。やれやれといった感じで、肩を竦めながら皆姫川の前から去っていく。
「都合悪いとすぐ逃げるな。」
庄司がボソッと呟く声が聞こえたが、姫川は敢えて無視した。
正木の奴。
姫川は心の中で悪態を吐く。そして、面倒臭い奴に自分の体質を知られてしまったと頭を抱えた。あれを知られてから、どうも正木に反応を試されてる気がする。
面白がってんだろ、あいつは。
姫川が動揺するたびに嬉しそうな顔を見せる正木の顔を思い浮かべて、姫川は舌打ちをした。
その時、控えめに自室のドアをノックする音が聞こえた。
誰だ?
姫川は一瞬身構える。寮の自室に訪れる者など今まではいなかった。
佐々木か?
1番自分の部屋へ来る可能性が高い人物を思い浮かべてみるが、佐々木なら余程の重大事項が起きない限り翌日まで待つだろう。と姫川は考える。尤も重要事項が起きた場合は携帯に直ぐ連絡が来る筈だ。
姫川が色々考えていると、段々とドアをノックする音が大きくなる。姫川は観念してゆっくりと自室のドアを開いた。
「よぉ。」
そこにはにやけた顔で立つ正木の姿があった。姫川は正木の顔を見て、無言でドアを閉めようとしたが、すかさず足をドアの間に入れられ閉められない。
「おい、足を退けろ。ドアが閉められない。」
姫川が真顔で言うと、
「閉めようとするな。用があるから来てるんだよ。こっちは。」
と正木も言い返す。それと同時に物凄い力でドアをこじ開けようとする。数分間その押し問答が続いた後、遂に根負けした姫川がドアを開いた。
「はぁぁぁ、何なんだよ。今まで俺の部屋なんか来た事なかっただろ?」
そう言いながら、部屋へ招き入れる姫川を暫し無言で正木が見つめる。
「何だよ?」
姫川が聞くと、
「いや、いつもと少し印象が違うなと思って。」
と正木が言った。正木がそう思うのも無理はない。姫川はいつも髪を後ろに撫で付けている。ピシッと着こなす制服に、きっちりとセットされた髪型。そして切れ長の少し吊り上がった目が姫川を冷たい印象にしていた。それに対して今の姫川はラフな格好に加えて、風呂上がりで髪を下ろしていた。そうするといつもの冷たさは無く、どちらかというと柔らかい印象になる。そんな姫川から正木はなかなか目が離せない。
「こんな時間に部屋まで押しかけて、何がしたいんだお前は。」
正木の視線を気にもせず、姫川が悪態を吐く。その言葉に正気を取り戻した正木が頭を軽く振って話を始めた。
「いや、ボランティアの説明会に俺も参加しようと思って、それを言いに来た。」
正木の言葉に姫川が顔を顰める。
「説明会は俺たちの分野だろ?必要ない。お前は生徒会の仕事をしろ。」
冷たく言うが、正木も引き下がらない。
「今回は俺たちの親衛隊も大勢ボランティアに参加する。お前達だけで話すより俺たちが居た方が話がスムーズに進むだろ?」
「この前まで自分の仕事もままならなかった奴が俺たちの仕事にまで首を突っ込むのか?」
姫川が棘のある言い方で正木に言葉を返す。
「そうだよ。だからそれを取り戻すためにもお前に協力する。元々一つの行事なんだから、別に生徒会や風紀できっちり分ける必要もないだろ?お互いに協力しあって出来る事をすればいい。」
その正木の言葉を聞いて姫川が深い溜息を吐く。
「お前、よくそんなセリフ言えるな。今まで散々目の敵にしてきたくせに。」
「それはお互い様だろ。それに昨日の敵は今日の友とも言うだろ。」
正木のセリフに姫川は呆れるしかなかった。
「調子いい奴だな。」
「俺たちが居た方が姫川達にとってもいいと思うぞ。だってお前ら人望ないしな。」
明らかな悪口を口にしながら正木が笑う。そんな正木を睨みながら姫川が返す。
「それを伝えるためだけに此処に来たのか?この内容なら、別に明日でもいいだろ。」
「いや、それだけじゃねぇよ。」
姫川の言葉に正木がニヤッと笑って返す。嫌な予感に姫川が反射的に後退さる。それを見て正木も少しずつ前に出る。
「お前の体質改善に協力するって言ったよな?始めるなら早い方がいいだろ?」
その言葉に姫川が顔を歪ませる。
「俺は了承した覚えはないが?」
「無言は肯定と受け取る主義なんだ。」
ジリジリと後退を続ける姫川だが、その背が壁に当たる。それは逃げ道がない事を意味していた。段々と正木が距離を詰めてくる。それが恐ろしくて思わず体が硬直する。
「そんなにガチガチになるなよ。本当に重症だな。」
「そう思うならこっちに来るな。」
必死に正木を止めようと姫川が言葉を返すが正木は止まらない。
「大丈夫だ。この前みたいな事はしない。」
そう言って姫川に覆い被さって来る。逃げられなくて姫川がギュッと目を硬く瞑ると、フワッと正木に抱き締められた。
「うわっ、ずげー心臓の音。」
緊張感でドキドキしている事を正木に見抜かれて姫川は顔を赤くする。
「はっ、離せ。」
正木の体を引き剥がそうとするが、思いの外強い力で抱き締められていた。
「大丈夫。今日はこれだけな。」
優しい只の抱擁だが、これだけでも姫川を動揺させるには十分だった。いつまでも鳴り止まない自分の鼓動に姫川は拳を握る。どれくらいそうしていたか、少しずつ緊張感が薄れてきた。こんなに体が密着してるのに、少しずつ落ち着きを取り戻し始めている自分に姫川は驚いた。
「おっ?落ち着いてきたか?」
そう言いながら、正木が姫川の背中をトントンと叩く。何だか子供扱いされているようで姫川が正木を睨み返す。正木はその顔を真剣に見つめると、
「そういう顔はやめといた方がいいぞ。俺は忍耐力があるからいいけど、他の奴なら耐えられないからな。」
と姫川から目を逸らしながら正木が言う。
「何言ってんだ。もういいから、離せ。」
幾分か冷静さを取り戻した姫川が正木に言うと、名残惜しそうに体を離す。姫川がそれにホッと安心していると、離れ際に正木が姫川の頸を撫でた。
「っ!?」
姫川が凄い勢いで頸に手を当てる。それを笑顔で見ると、
「次はレベル上げるからな。」
とだけ言ってあっさり部屋から出て行った。
「何がしたかったんだ、あいつは。」
まだ少し動揺したまま、姫川は正木が出て行った扉を暫く見ていた。
あの後大変だった。正木が風紀委員室から去った後、他の風紀委員達が一気に姫川の前に並んだ。
「正木と何かあったんですか?」
「俺たちもスポーツ大会に出るって何考えてんだ?あいつ。」
「何か、姫川くんと正木くんの空気がいつもと違ったような•••」
「正木がこの部屋に自ら来るとは有り得ない。」
4人がてんでばらばらに姫川に話かけてくる。
「おい、落ち着け。誰が何を言ってるのか理解できない。」
一斉に話しかけられた姫川は困った顔で4人に返す。すると、佐々木が手で他の皆を制し姫川に話しかける。
「皆混乱してるよ。たった数日で正木のあの態度の変化はおかしいだろ?俺たちは心当たりがないんだから、姫川が正木と何かあったんだろ?」
1番聞きたかったであろう事を佐々木が代表して姫川に聞く。
「まぁ、少し話はしたな。お互い少し誤解してる部分もあったから、それが解けたんだろ。」
姫川は都合が悪い事を全てすっ飛ばし、皆に話せるとこだけを掻い摘んで話した。
「本当にそれだけか?」
佐々木が尚も怪しむように姫川に聞く。
「ああ、本当にそれだけだ。」
それに対して姫川も澱みなく答えた。
「それだけにしては、正木の姫川を見る目が優しくなったような、厭らしい手つきで姫川を触っていたような。」
三田がその時の光景を思い出すように話す。
「そんな訳ないだろ。もういいからお前達は作業に戻れ。」
姫川はこれ以上正木との関係を話題にされたくなくて、強制的に話を終わらせた。やれやれといった感じで、肩を竦めながら皆姫川の前から去っていく。
「都合悪いとすぐ逃げるな。」
庄司がボソッと呟く声が聞こえたが、姫川は敢えて無視した。
正木の奴。
姫川は心の中で悪態を吐く。そして、面倒臭い奴に自分の体質を知られてしまったと頭を抱えた。あれを知られてから、どうも正木に反応を試されてる気がする。
面白がってんだろ、あいつは。
姫川が動揺するたびに嬉しそうな顔を見せる正木の顔を思い浮かべて、姫川は舌打ちをした。
その時、控えめに自室のドアをノックする音が聞こえた。
誰だ?
姫川は一瞬身構える。寮の自室に訪れる者など今まではいなかった。
佐々木か?
1番自分の部屋へ来る可能性が高い人物を思い浮かべてみるが、佐々木なら余程の重大事項が起きない限り翌日まで待つだろう。と姫川は考える。尤も重要事項が起きた場合は携帯に直ぐ連絡が来る筈だ。
姫川が色々考えていると、段々とドアをノックする音が大きくなる。姫川は観念してゆっくりと自室のドアを開いた。
「よぉ。」
そこにはにやけた顔で立つ正木の姿があった。姫川は正木の顔を見て、無言でドアを閉めようとしたが、すかさず足をドアの間に入れられ閉められない。
「おい、足を退けろ。ドアが閉められない。」
姫川が真顔で言うと、
「閉めようとするな。用があるから来てるんだよ。こっちは。」
と正木も言い返す。それと同時に物凄い力でドアをこじ開けようとする。数分間その押し問答が続いた後、遂に根負けした姫川がドアを開いた。
「はぁぁぁ、何なんだよ。今まで俺の部屋なんか来た事なかっただろ?」
そう言いながら、部屋へ招き入れる姫川を暫し無言で正木が見つめる。
「何だよ?」
姫川が聞くと、
「いや、いつもと少し印象が違うなと思って。」
と正木が言った。正木がそう思うのも無理はない。姫川はいつも髪を後ろに撫で付けている。ピシッと着こなす制服に、きっちりとセットされた髪型。そして切れ長の少し吊り上がった目が姫川を冷たい印象にしていた。それに対して今の姫川はラフな格好に加えて、風呂上がりで髪を下ろしていた。そうするといつもの冷たさは無く、どちらかというと柔らかい印象になる。そんな姫川から正木はなかなか目が離せない。
「こんな時間に部屋まで押しかけて、何がしたいんだお前は。」
正木の視線を気にもせず、姫川が悪態を吐く。その言葉に正気を取り戻した正木が頭を軽く振って話を始めた。
「いや、ボランティアの説明会に俺も参加しようと思って、それを言いに来た。」
正木の言葉に姫川が顔を顰める。
「説明会は俺たちの分野だろ?必要ない。お前は生徒会の仕事をしろ。」
冷たく言うが、正木も引き下がらない。
「今回は俺たちの親衛隊も大勢ボランティアに参加する。お前達だけで話すより俺たちが居た方が話がスムーズに進むだろ?」
「この前まで自分の仕事もままならなかった奴が俺たちの仕事にまで首を突っ込むのか?」
姫川が棘のある言い方で正木に言葉を返す。
「そうだよ。だからそれを取り戻すためにもお前に協力する。元々一つの行事なんだから、別に生徒会や風紀できっちり分ける必要もないだろ?お互いに協力しあって出来る事をすればいい。」
その正木の言葉を聞いて姫川が深い溜息を吐く。
「お前、よくそんなセリフ言えるな。今まで散々目の敵にしてきたくせに。」
「それはお互い様だろ。それに昨日の敵は今日の友とも言うだろ。」
正木のセリフに姫川は呆れるしかなかった。
「調子いい奴だな。」
「俺たちが居た方が姫川達にとってもいいと思うぞ。だってお前ら人望ないしな。」
明らかな悪口を口にしながら正木が笑う。そんな正木を睨みながら姫川が返す。
「それを伝えるためだけに此処に来たのか?この内容なら、別に明日でもいいだろ。」
「いや、それだけじゃねぇよ。」
姫川の言葉に正木がニヤッと笑って返す。嫌な予感に姫川が反射的に後退さる。それを見て正木も少しずつ前に出る。
「お前の体質改善に協力するって言ったよな?始めるなら早い方がいいだろ?」
その言葉に姫川が顔を歪ませる。
「俺は了承した覚えはないが?」
「無言は肯定と受け取る主義なんだ。」
ジリジリと後退を続ける姫川だが、その背が壁に当たる。それは逃げ道がない事を意味していた。段々と正木が距離を詰めてくる。それが恐ろしくて思わず体が硬直する。
「そんなにガチガチになるなよ。本当に重症だな。」
「そう思うならこっちに来るな。」
必死に正木を止めようと姫川が言葉を返すが正木は止まらない。
「大丈夫だ。この前みたいな事はしない。」
そう言って姫川に覆い被さって来る。逃げられなくて姫川がギュッと目を硬く瞑ると、フワッと正木に抱き締められた。
「うわっ、ずげー心臓の音。」
緊張感でドキドキしている事を正木に見抜かれて姫川は顔を赤くする。
「はっ、離せ。」
正木の体を引き剥がそうとするが、思いの外強い力で抱き締められていた。
「大丈夫。今日はこれだけな。」
優しい只の抱擁だが、これだけでも姫川を動揺させるには十分だった。いつまでも鳴り止まない自分の鼓動に姫川は拳を握る。どれくらいそうしていたか、少しずつ緊張感が薄れてきた。こんなに体が密着してるのに、少しずつ落ち着きを取り戻し始めている自分に姫川は驚いた。
「おっ?落ち着いてきたか?」
そう言いながら、正木が姫川の背中をトントンと叩く。何だか子供扱いされているようで姫川が正木を睨み返す。正木はその顔を真剣に見つめると、
「そういう顔はやめといた方がいいぞ。俺は忍耐力があるからいいけど、他の奴なら耐えられないからな。」
と姫川から目を逸らしながら正木が言う。
「何言ってんだ。もういいから、離せ。」
幾分か冷静さを取り戻した姫川が正木に言うと、名残惜しそうに体を離す。姫川がそれにホッと安心していると、離れ際に正木が姫川の頸を撫でた。
「っ!?」
姫川が凄い勢いで頸に手を当てる。それを笑顔で見ると、
「次はレベル上げるからな。」
とだけ言ってあっさり部屋から出て行った。
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