貴方へ愛を伝え続けてきましたが、もう限界です。

あおい

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本編

パーティ

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ある日、招待状が届いた。ああ、友人のローズからだわ。

ぜひ、クロウと共に来てくださいとの事。
どうしよう、もの凄く嫌だわ。きっと、クロウの方にも私と共に、なんて手紙が来ているだろう。

「これはプライベートではありませんし、行くしか無いわよ……ね、」

私は頬に手を添え、誰にも聞こえないよう呟いた。





「イアリス、準備は出来たか!」

嬉しそうにするクロウをよそに私は無視をして、耳飾りをメイドに付けてもらっていた。

「イアリス!これはプライベートではないだろ?行くぞ」

ああ、彼は全く反省していないというの?あの時は確かに動揺した顔をしていたのに。

「ええ」

前と変わらず低音で私は返し、彼と馬車に乗る。彼の馬車だけあって、心地いい揺れと柔らかな椅子。

「――着きました」

御者が、扉を開けると真っ先ににクロウが降りる。私に手を差しのべることなく、彼はスタスタと会場に向かっていく。

「…」

まあ、べつに良いけれど。復讐のつもりかしら。

すると、御者がクロウの代わりに手を出してくれた。

「ありがとう」

「…いえ。本当に迷惑ばかりかけて、申し訳ありません」

「いいのよ」

きっと御者も私以上の苦労をしているのだろう。クロウは苦労ばっかりね?

私は思わず、ふ、と笑ってしまう。
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