泣き虫の君と


社会人二年目の春、病棟の中庭。
桜が舞う中で出会った彼は泣き虫だった。
名前と年齢、病室の場所。知ってるのはそれだけで、それ以上は知らなくて。

「俺たち、付き合わない?」

受けた告白には条件があった。
お互いに干渉せず、どちらかの退院で別れること。
終わりを見据えての恋人期間は、甘く心地よいものへと変わっていく。




小説家になろうラジオ「寺島惇太と三澤紗千香の小説家になろうnavi-2ndbook-」で朗読していただきました。

※小説家になろうにも投稿しています
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表紙は楠木結衣さまに作っていただきました♡

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