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第6章:迷宮勇者と巨人王編
第258話:勇者認定
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「お前さ、何で勇者なんて呼ばれてるの?」
「え、俺って勇者なの?」
うん?
「いや、そう呼ばれてるだろ、誰かに勇者の称号を与えられたって訳じゃないのか?」
「俺が勇者の称号なんて与えられる訳ないじゃーん」
そうなのか?
じゃあ何で皆、噂話程度だがラルファの事を勇者と呼ぶんだろうか?
「―――それは蔑称です」
リルカが俺とラルファの会話に入って来て、苦い顔してそう言った。
神造遺物をある日突然入手したラルファはモライアス公国の辺境の街出身だが、そこで当時かなり話題になったらしい。
噂は瞬く間に広がり、エル教会も調査に乗り出した程だ。
公国が召抱える、エル教会に所属させると外野が騒ぎ立て、まぁ色々とやらされたらしい。
ただ、アザエルが封印されている神造遺物である長剣は他人には触れる事が出来ないので、物自体の調査は粗出来ない。
なのでラルファ自信が調べられる事になるのだが、アザゼルが所有者と認めた時点でのラルファはそれはもうポンコツと言っていい程何も出来なかった。
まぁ、唯の街人がいきなり魔物討伐やれだの対人戦だの出来る訳が無いわな・・・
一度、アザエルもラルファも調子に乗ってこうこく、教会関係者にその能力を見せた事があるらしいが、それはもう色目きたったらしい。
どんな状況だったのかは良く分からなかったが、一発で正体不明の長剣は神造遺物に認定される程だったらしい。
結局、何が言いたいのかと言うと、魔物の討伐に駆り出されればへっぴり腰で役立たず。
帝国との戦争に駆り出されれば、その能力を一切発揮出来ずに撤退。しかも部隊は壊滅。
そんな事を繰り返して行くと、ラルファは使えないと思われたらしい。
でも教会や公国がラルファを勇者認定するんじゃないかと既に噂は広まっている。
が、その裏教会は危ぶんでいた。
神造遺物自体は強力無比な物である事には変わり無く、ラルファ自体は使えなくともアザゼルは何を考えているか分からないし、こちらの言う事も聞かない。
当然ながらそんな中だったら取り上げるべきだ、剣自体を封印するべきだと言う意見が出ても可笑しくは無い。
それを察知したかどうかは分からないが、アザエルはラルファを世界各地への放浪の旅を進める。
何だかんだあり結局故郷を離れて旅に出るラルファだが、元々幼馴染でラルファに惚れてた―――と思われる―――リルカが付いて行く事になり、後にアギリーとフィフリーも加わるのだが、既にラルファ自体の噂はかなり広まっていた。
行く先々で勇者だ何だと騒がれ、だが結果は残せず。
傭兵達の間では侮蔑も込めて今でもラルファを勇者と呼ぶ。そんな物語りだった。
まぁ、だから何って話だし、どうでもいいわな・・・
「教会との関係はどうなってんだ?」
「・・・最悪ですよ」
リルカは顰めっ面でそう答えるが、当のラルファは「えッ、そうなの!?」とか言っているので分かって無いのだろう。
「再三の教会からの神造遺物提出要請を尽く無視して来て更に私が、その―――」
まぁ、なんと言うかリルカの性格を考えると言われなくとも何となく想像は出来る。
きっと愛する男が不遇の扱いを受けているのに耐えられなくなり、教会と揉める事になったとかそんな事だろうと思った。
因みにリルカは敬虔なエル教信者だ。
自身が敬う神以上にラルファの為に行動するとは・・・
ラルファ侮り難しと思ったのは秘密だが、ラルファ達はエル教会とは対立していると言っても良い状態らしかった。
「つまり、お前らはエル教会とは関わり合いたく無いけど、こっちに聖女のイリアが居ると気付いて距離を測り兼ねてたと?」
「・・・まぁ、そう言う事よ。その人が今は聖女じゃないと知らなかったのよ」
リルカはチラりとイリアを見てそう言ったが、イリアが聖女では無い、教会からその存在が消え去っているなど未だに信じられないだろう。
「まぁその辺は教会上層部でしか共有してないだろうさ」
だから仕方が無いと思い俺はそう言ってラルファを見る。
「んで、俺に関係ある話しってのは?」
「ん、それなんだけど―――」
ラルファは一度、俺を含め全員の顔を見て逡巡してから続けた。
「何かあんまり関係無さそうだったー」
「へ?」
あれだけ匂わせておいてそれは無いんじゃ・・・
「いや、だってお前―――」
「ホントごめんよー、アザエルからハルくんは悪魔を食べてその悪魔の能力を使える様になったっと聞いたから、その、俺と同じだと思ったんだよねー」
あぁ、そう言う事か・・・
確かに俺はフェイクスの物質体をほんのちょびーっとだけ食べた。
その影響で見た目には変わってないが、俺の中の何かが変質したのは確かだが、それでフェイクスの能力を俺が使える様になったかと言えばそれは無い。
だが、悪魔を食ってその力を人間である俺が使うとかアザエルが説明していたとすればラルファが勘違いするのも頷けた。
ラルファはアザエルが封印される神造遺物である長剣を介し、アザエルの能力を使用出来る。
聞いている限り、憑依されると言うよりは能力の継承と言った方が近いのだが、幻幽体での本来の力を生身のラルファが使うと言うのが本質だ。
それを使える使えない、身体が耐えられる耐えられない、耐えられるとしてどれ程アザエルの本来の力を扱えるのかそう言った事を加味してラルファが選ばれたのだろうと思うが、アザエルの力をラルファが使用する。
なので、自分と同じと思ったのだろう。
「まぁ、そう言う事ならいいが・・・」
「うん、それよりもさ次の事をかんがえようよー」
ラルファは次も俺達と巨人を相手にする気満々なのだが、俺も別にそれはいいとは思うのだが、問題はアザエルだ・・・
前回もアザエルの協力が得られずにラルファの計画は失敗に終わった訳だが、このままではまた同じ事を繰り返す事になる為その辺りの懸念を伝えると、ラルファは笑いながら言った。
「あははー、大丈夫、何とかするよー」
「・・・・・・」
本当に大丈夫だろうか?と思ったがこれはラルファに任せるしか無いので仕方無く任せる事をにした。
本当に大丈夫かな・・・
「え、俺って勇者なの?」
うん?
「いや、そう呼ばれてるだろ、誰かに勇者の称号を与えられたって訳じゃないのか?」
「俺が勇者の称号なんて与えられる訳ないじゃーん」
そうなのか?
じゃあ何で皆、噂話程度だがラルファの事を勇者と呼ぶんだろうか?
「―――それは蔑称です」
リルカが俺とラルファの会話に入って来て、苦い顔してそう言った。
神造遺物をある日突然入手したラルファはモライアス公国の辺境の街出身だが、そこで当時かなり話題になったらしい。
噂は瞬く間に広がり、エル教会も調査に乗り出した程だ。
公国が召抱える、エル教会に所属させると外野が騒ぎ立て、まぁ色々とやらされたらしい。
ただ、アザエルが封印されている神造遺物である長剣は他人には触れる事が出来ないので、物自体の調査は粗出来ない。
なのでラルファ自信が調べられる事になるのだが、アザゼルが所有者と認めた時点でのラルファはそれはもうポンコツと言っていい程何も出来なかった。
まぁ、唯の街人がいきなり魔物討伐やれだの対人戦だの出来る訳が無いわな・・・
一度、アザエルもラルファも調子に乗ってこうこく、教会関係者にその能力を見せた事があるらしいが、それはもう色目きたったらしい。
どんな状況だったのかは良く分からなかったが、一発で正体不明の長剣は神造遺物に認定される程だったらしい。
結局、何が言いたいのかと言うと、魔物の討伐に駆り出されればへっぴり腰で役立たず。
帝国との戦争に駆り出されれば、その能力を一切発揮出来ずに撤退。しかも部隊は壊滅。
そんな事を繰り返して行くと、ラルファは使えないと思われたらしい。
でも教会や公国がラルファを勇者認定するんじゃないかと既に噂は広まっている。
が、その裏教会は危ぶんでいた。
神造遺物自体は強力無比な物である事には変わり無く、ラルファ自体は使えなくともアザゼルは何を考えているか分からないし、こちらの言う事も聞かない。
当然ながらそんな中だったら取り上げるべきだ、剣自体を封印するべきだと言う意見が出ても可笑しくは無い。
それを察知したかどうかは分からないが、アザエルはラルファを世界各地への放浪の旅を進める。
何だかんだあり結局故郷を離れて旅に出るラルファだが、元々幼馴染でラルファに惚れてた―――と思われる―――リルカが付いて行く事になり、後にアギリーとフィフリーも加わるのだが、既にラルファ自体の噂はかなり広まっていた。
行く先々で勇者だ何だと騒がれ、だが結果は残せず。
傭兵達の間では侮蔑も込めて今でもラルファを勇者と呼ぶ。そんな物語りだった。
まぁ、だから何って話だし、どうでもいいわな・・・
「教会との関係はどうなってんだ?」
「・・・最悪ですよ」
リルカは顰めっ面でそう答えるが、当のラルファは「えッ、そうなの!?」とか言っているので分かって無いのだろう。
「再三の教会からの神造遺物提出要請を尽く無視して来て更に私が、その―――」
まぁ、なんと言うかリルカの性格を考えると言われなくとも何となく想像は出来る。
きっと愛する男が不遇の扱いを受けているのに耐えられなくなり、教会と揉める事になったとかそんな事だろうと思った。
因みにリルカは敬虔なエル教信者だ。
自身が敬う神以上にラルファの為に行動するとは・・・
ラルファ侮り難しと思ったのは秘密だが、ラルファ達はエル教会とは対立していると言っても良い状態らしかった。
「つまり、お前らはエル教会とは関わり合いたく無いけど、こっちに聖女のイリアが居ると気付いて距離を測り兼ねてたと?」
「・・・まぁ、そう言う事よ。その人が今は聖女じゃないと知らなかったのよ」
リルカはチラりとイリアを見てそう言ったが、イリアが聖女では無い、教会からその存在が消え去っているなど未だに信じられないだろう。
「まぁその辺は教会上層部でしか共有してないだろうさ」
だから仕方が無いと思い俺はそう言ってラルファを見る。
「んで、俺に関係ある話しってのは?」
「ん、それなんだけど―――」
ラルファは一度、俺を含め全員の顔を見て逡巡してから続けた。
「何かあんまり関係無さそうだったー」
「へ?」
あれだけ匂わせておいてそれは無いんじゃ・・・
「いや、だってお前―――」
「ホントごめんよー、アザエルからハルくんは悪魔を食べてその悪魔の能力を使える様になったっと聞いたから、その、俺と同じだと思ったんだよねー」
あぁ、そう言う事か・・・
確かに俺はフェイクスの物質体をほんのちょびーっとだけ食べた。
その影響で見た目には変わってないが、俺の中の何かが変質したのは確かだが、それでフェイクスの能力を俺が使える様になったかと言えばそれは無い。
だが、悪魔を食ってその力を人間である俺が使うとかアザエルが説明していたとすればラルファが勘違いするのも頷けた。
ラルファはアザエルが封印される神造遺物である長剣を介し、アザエルの能力を使用出来る。
聞いている限り、憑依されると言うよりは能力の継承と言った方が近いのだが、幻幽体での本来の力を生身のラルファが使うと言うのが本質だ。
それを使える使えない、身体が耐えられる耐えられない、耐えられるとしてどれ程アザエルの本来の力を扱えるのかそう言った事を加味してラルファが選ばれたのだろうと思うが、アザエルの力をラルファが使用する。
なので、自分と同じと思ったのだろう。
「まぁ、そう言う事ならいいが・・・」
「うん、それよりもさ次の事をかんがえようよー」
ラルファは次も俺達と巨人を相手にする気満々なのだが、俺も別にそれはいいとは思うのだが、問題はアザエルだ・・・
前回もアザエルの協力が得られずにラルファの計画は失敗に終わった訳だが、このままではまた同じ事を繰り返す事になる為その辺りの懸念を伝えると、ラルファは笑いながら言った。
「あははー、大丈夫、何とかするよー」
「・・・・・・」
本当に大丈夫だろうか?と思ったがこれはラルファに任せるしか無いので仕方無く任せる事をにした。
本当に大丈夫かな・・・
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