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第6章:迷宮勇者と巨人王編
第240話:生前
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「なぁ、生前の記憶とかそう言うのをスケルトンは引き継いでるんだよな?」
「そうじゃな」
スケルトンとの戦闘終了後、暫しの休息をと通路で一息付いている間、俺はアリシエーゼに疑問に思っている事を聞いてみる事にした。
「じゃあさ、このスケルトン共は魔界で死んで行った傭兵や兵士なのか?」
「基本的にはそうじゃな」
「基本的には?」
「詳しくは分からんと言ったところじゃ」
魔物は死んだら魔界がそうしているのか、それとも別の何かがなのかは分からないが、いつの間にか消えているのだが、人の死体はそうはならない。
魔物に喰われるか、自然に腐っていくかなのだが、その前にアンデッド化すると言われている。
魔力がどうのとか色々と言われているのだが、詳しくは全く分かっていないらしい。
ただ、昔から死体を正常に処理をしないと人は死後、成仏出来ずにこの世を彷徨う事になると言われている。
つまりはゾンビになったりスケルトン等の魔物になると言う事だ。
なのでこの世界では、魔界や地上でもそうなのだが、死体を見たら詳細を国なり、所属が分かる様なら傭兵団に報告する義務を持つ。
仮に傭兵団が何かの任務でパーティなり小隊なりが魔物に襲われて、または不慮の事故等で壊滅したり、それに近しい状態になったら捜索隊を派遣する。
その捜索隊は救助目的と言うのは表向きで、実際は死体処理の人員だったりする。
生きていれば当然救出するのだが、死んでいる場合は遺体を持ち帰るか、その場で正式な手順に乗っ取り埋葬や処理をするか、最寄りの街等に遺体を運んで埋葬や処理をするのどれかを行う。
そうしないとアンデッド系の魔物が増えるからだ。
なので傭兵団にはその辺りの義務が生じるし、例えば街から街へ移動する商人が街道で魔物なのか人なのかは置いておいて、襲われて死んでいるのを発見した場合は、場所等を報告する義務が生じる。
それくらい、この世界ではアンデッドと言う魔物は或る意味身近なのだ。
魔界でも全く同じ事なのだが、傭兵の一つのパーティが全滅に近いが生存者が居た場合はその生存者が所属する傭兵団へ報告し、報告を受けた傭兵団が救助部隊などを組織する。
生存者が居らず放置される場合もあるのだが、この魔界でも何十、何百というパーティが同時に同じフロアを探索したりしている。
なので、他の傭兵団に所属しているパーティが遺体を発見する事が殆どだ。その場合、傭兵の所属は割とすく分かったりする。
それは所属票であったりエンブレムで確認出来るので、発見したパーティは地上に戻った際に直接その傭兵団に報告したり、傭兵団自体が何処に居るか分からない場合は、このオルフェなら帝国兵士や詰所等に報告を行う。
所属が分からない場合も、地上で兵士に報告をすれば良いだけなのだ。
ただ、どうしても発見されない場合も存在するし、そうした場合はアンデッド化してしまうのか常だ。
「でもそれだけ聞くと何も不明点は無い様に思えるんだけど?」
「それがじゃな、魔界で現れるアンデッドはその限りでは無いかもしれんのじゃよ」
ちょっと言っている意味が分からなかった。
死んだ奴がちゃんと葬って貰えないとアンデッド化して魔物となる。
なので、この魔界ならばここで死んで行った傭兵なり兵士で誰にも見付けて貰えなかった奴らがアンデッド化していると言う事なのだろうと思うのだが・・・
「つまりどう言う事だ?」
アリシエーゼが言わんとする事が分からず俺は眉を顰める。
それを見てアリシエーゼも困った様な表情をして、一度息を吐いてから続けた。
「この魔界では基本的にどのフロアも何処かしらのパーティが探索しとるじゃろ?」
「うん、そうだな。俺達は察知したら別ルート行くからあんまり出会わないけど、それ無しだったら割と遭遇してるんじゃないか?」
「じゃろうな。つまりは、死体を発見して報告される割合もそこまで低くは無い。これが地上などではその報告率もグッと下がるんじゃがな」
この魔界にしても、フロア自体はかなり広大だが、結局言ってしまえば閉鎖された空間なのだ。
地上の様に、広大で半分以上は人の立ち入らない様な場所が存在するとなると、そんな所で死んだ者は発見される事は偶然が重なったりしないと中々有り得ないだろう。
街道や開けた場所はその限りでは無いが、そう言う事を踏まえると、地上よりも魔界などの方が発見される確率的には高くなる。
「まぁ、深部を目指す目的じゃないなら、傭兵達は結構フロア中を探索したりするしな」
「うむ、じゃから可笑しいんじゃよ」
「何が?」
「個体数がじゃ」
「・・・あぁ、成程」
アリシエーゼが言いたいのは、魔界では傭兵や兵士の死体は割かし発見されてちゃんと処理はされている筈なのに、魔界に出現する、ゾンビやスケルトンと言った魔物の数が明らかに多いと言う事だった。
「これは何処の魔界でも同じ事が言えるらしいんじゃが、妾も魔界については詳しくは分からぬから何とも言えん」
「でもさ、死体発見の報告は義務と言ってもやらない奴らなんてのも出てくるだろうし、報告を受けた傭兵団もそれを回収する部隊を派遣するのにもリスクやコスト考えたらやらない所も出てくるだろ?」
「まぁ、そうなんじゃがそれでも明らかに数が多いんじゃよ。それに―――」
アリシエーゼはそう言って、先程倒したスケルトンの群れを顎をしゃくって指す。
「―――アレらを見て何か感じぬか?」
「感じるって、それは目には見えない力みたいな話か?」
「違うわッ、何か違和感みたいなものを感じぬかと言う事じゃ」
プリプリするアリシエーゼを他所目に俺はスケルトンに目を向ける。
全部で八体倒したが、そのどれもが頭部を破壊されている。
スケルトンは身体の一部を破壊したくらいでは動きは止まらない。
骨だけなので、臓器と言ったものも存在せず、心臓を一刺し―――なんて事をした所で無駄なのだ。
なので一般的にはトドメを刺す場合は、完全に頭部を破壊するしか方法は無いと言われている。
剣を装備した奴が殆どだけど、盾持ちも居たな
魔物が武具を装備するのは、獣系の魔物でも見て来た。
雑な作りの棍棒から、きちんと鍛造した剣属性の刃物だったりと様々だが、このスケルトン達はロングソードやショートソードを基本的には装備していてそれを使いこなしていた。
防具も金属製のものや、革で出来た物を装備している者も居たが、防具を装備していない奴も居た。
そんな事を思い、防具を装備していないスケルトンに目を向ける。
一体だけ、武具の類は装備していないスケルトンが存在し、もう一体、ナイフの様な短剣と平服の様なボロボロになった布で出来た服を着たスケルトンが居る事に気付く。
あれ・・・?
それらを見て俺の中で何か引っ掛かりを感じた。
アリシエーゼが言う様に違和感とも言うべきその引っ掛かりが何なのか自分の中で必死に整理を始める。
「・・・・・・」
「・・・気付いたかの?」
「・・・ちょっと待て、あの二体、なんで何も装備して無いんだ?」
一体は短剣を装備してはいたが、アレは人間が使うとしても護身用の様な魔物を倒す目的の物では無い。
もう一体は短剣すらも装備していないし、こちらは防具と呼べる物も何一つ身に付けていなかった。
それ、有り得るのか・・・?
「この魔界で死んだ傭兵や兵士ってんなら、何かしら装備してるだろ。でもあの二体は装いからして傭兵や兵士とは思えない・・・」
つまり、生前は傭兵や兵士では無いと言う結論に達するが、それこそ有り得るのか?と思ってしまう。
仮にポーターやマッパーの様に非戦闘職だったとしても、流石に武具の装備は最低限はする。
何の役に立たないかも知れないが、革鎧くらいは装備している筈だ。
もし仮に元々は何かしら装備していたが、傭兵達に身ぐるみを剥がされたと言う可能性も考えてみるが、それも有り得ない。
スケルトン達は生前の記憶等も保持している。
なのでスケルトンになってからも仲間達と行動したり、人間を襲う場合も生前と同じ様にパーティの様な団体で戦術的に動く。
つまり、今倒したスケルトン達も生前は同じパーティだった可能性があるし、それなら何でこの二体だけ身ぐるみを剥がされて、他は剥がされて無いんだと言う事になる。
それに―――
身ぐるみ剥がしておいてトドメを刺さない理由が無い
そう、装備品を奪い取れるほど余裕があるのなら、そのままトドメを刺す事など造作も無いだろうし、そうなると装備品を奪われた訳では無いと言う事になる。
「・・・魔界が生み出したいる可能性もあるのか?」
「・・・分からんが、その可能性は十分にあるのう」
「あの平服を着た奴はなんだかそうじゃ無い気がするんだが、どうにも俺には生前は一般人だったのだろうとしか思えない・・・」
「・・・・・・」
アリシエーゼはそれに対しては何も言わなかったが、俺もそれ以上は考えない様にした。
考えた所で答えは分からないし、人でも無いので俺の能力も―――
あッ
生前は人であるのならば俺の能力も使う事は可能なのでは無いだろうか・・・
分からないが、やってみる価値はあるかも知れない。
「なんじゃ?」
「ん、何でも無いよ」
アリシエーゼは俺の変化を感じ取り聞いて来るが、とりあえず言わなくてもいいだろうと俺は黙っている事にした。
次にスケルトンに出会ったら、記憶等を取り出せるか試してみようと考えてから皆に出発を促す。
まぁ、記憶などが読めて元は人間だとして、だから何だって話だな
「そうじゃな」
スケルトンとの戦闘終了後、暫しの休息をと通路で一息付いている間、俺はアリシエーゼに疑問に思っている事を聞いてみる事にした。
「じゃあさ、このスケルトン共は魔界で死んで行った傭兵や兵士なのか?」
「基本的にはそうじゃな」
「基本的には?」
「詳しくは分からんと言ったところじゃ」
魔物は死んだら魔界がそうしているのか、それとも別の何かがなのかは分からないが、いつの間にか消えているのだが、人の死体はそうはならない。
魔物に喰われるか、自然に腐っていくかなのだが、その前にアンデッド化すると言われている。
魔力がどうのとか色々と言われているのだが、詳しくは全く分かっていないらしい。
ただ、昔から死体を正常に処理をしないと人は死後、成仏出来ずにこの世を彷徨う事になると言われている。
つまりはゾンビになったりスケルトン等の魔物になると言う事だ。
なのでこの世界では、魔界や地上でもそうなのだが、死体を見たら詳細を国なり、所属が分かる様なら傭兵団に報告する義務を持つ。
仮に傭兵団が何かの任務でパーティなり小隊なりが魔物に襲われて、または不慮の事故等で壊滅したり、それに近しい状態になったら捜索隊を派遣する。
その捜索隊は救助目的と言うのは表向きで、実際は死体処理の人員だったりする。
生きていれば当然救出するのだが、死んでいる場合は遺体を持ち帰るか、その場で正式な手順に乗っ取り埋葬や処理をするか、最寄りの街等に遺体を運んで埋葬や処理をするのどれかを行う。
そうしないとアンデッド系の魔物が増えるからだ。
なので傭兵団にはその辺りの義務が生じるし、例えば街から街へ移動する商人が街道で魔物なのか人なのかは置いておいて、襲われて死んでいるのを発見した場合は、場所等を報告する義務が生じる。
それくらい、この世界ではアンデッドと言う魔物は或る意味身近なのだ。
魔界でも全く同じ事なのだが、傭兵の一つのパーティが全滅に近いが生存者が居た場合はその生存者が所属する傭兵団へ報告し、報告を受けた傭兵団が救助部隊などを組織する。
生存者が居らず放置される場合もあるのだが、この魔界でも何十、何百というパーティが同時に同じフロアを探索したりしている。
なので、他の傭兵団に所属しているパーティが遺体を発見する事が殆どだ。その場合、傭兵の所属は割とすく分かったりする。
それは所属票であったりエンブレムで確認出来るので、発見したパーティは地上に戻った際に直接その傭兵団に報告したり、傭兵団自体が何処に居るか分からない場合は、このオルフェなら帝国兵士や詰所等に報告を行う。
所属が分からない場合も、地上で兵士に報告をすれば良いだけなのだ。
ただ、どうしても発見されない場合も存在するし、そうした場合はアンデッド化してしまうのか常だ。
「でもそれだけ聞くと何も不明点は無い様に思えるんだけど?」
「それがじゃな、魔界で現れるアンデッドはその限りでは無いかもしれんのじゃよ」
ちょっと言っている意味が分からなかった。
死んだ奴がちゃんと葬って貰えないとアンデッド化して魔物となる。
なので、この魔界ならばここで死んで行った傭兵なり兵士で誰にも見付けて貰えなかった奴らがアンデッド化していると言う事なのだろうと思うのだが・・・
「つまりどう言う事だ?」
アリシエーゼが言わんとする事が分からず俺は眉を顰める。
それを見てアリシエーゼも困った様な表情をして、一度息を吐いてから続けた。
「この魔界では基本的にどのフロアも何処かしらのパーティが探索しとるじゃろ?」
「うん、そうだな。俺達は察知したら別ルート行くからあんまり出会わないけど、それ無しだったら割と遭遇してるんじゃないか?」
「じゃろうな。つまりは、死体を発見して報告される割合もそこまで低くは無い。これが地上などではその報告率もグッと下がるんじゃがな」
この魔界にしても、フロア自体はかなり広大だが、結局言ってしまえば閉鎖された空間なのだ。
地上の様に、広大で半分以上は人の立ち入らない様な場所が存在するとなると、そんな所で死んだ者は発見される事は偶然が重なったりしないと中々有り得ないだろう。
街道や開けた場所はその限りでは無いが、そう言う事を踏まえると、地上よりも魔界などの方が発見される確率的には高くなる。
「まぁ、深部を目指す目的じゃないなら、傭兵達は結構フロア中を探索したりするしな」
「うむ、じゃから可笑しいんじゃよ」
「何が?」
「個体数がじゃ」
「・・・あぁ、成程」
アリシエーゼが言いたいのは、魔界では傭兵や兵士の死体は割かし発見されてちゃんと処理はされている筈なのに、魔界に出現する、ゾンビやスケルトンと言った魔物の数が明らかに多いと言う事だった。
「これは何処の魔界でも同じ事が言えるらしいんじゃが、妾も魔界については詳しくは分からぬから何とも言えん」
「でもさ、死体発見の報告は義務と言ってもやらない奴らなんてのも出てくるだろうし、報告を受けた傭兵団もそれを回収する部隊を派遣するのにもリスクやコスト考えたらやらない所も出てくるだろ?」
「まぁ、そうなんじゃがそれでも明らかに数が多いんじゃよ。それに―――」
アリシエーゼはそう言って、先程倒したスケルトンの群れを顎をしゃくって指す。
「―――アレらを見て何か感じぬか?」
「感じるって、それは目には見えない力みたいな話か?」
「違うわッ、何か違和感みたいなものを感じぬかと言う事じゃ」
プリプリするアリシエーゼを他所目に俺はスケルトンに目を向ける。
全部で八体倒したが、そのどれもが頭部を破壊されている。
スケルトンは身体の一部を破壊したくらいでは動きは止まらない。
骨だけなので、臓器と言ったものも存在せず、心臓を一刺し―――なんて事をした所で無駄なのだ。
なので一般的にはトドメを刺す場合は、完全に頭部を破壊するしか方法は無いと言われている。
剣を装備した奴が殆どだけど、盾持ちも居たな
魔物が武具を装備するのは、獣系の魔物でも見て来た。
雑な作りの棍棒から、きちんと鍛造した剣属性の刃物だったりと様々だが、このスケルトン達はロングソードやショートソードを基本的には装備していてそれを使いこなしていた。
防具も金属製のものや、革で出来た物を装備している者も居たが、防具を装備していない奴も居た。
そんな事を思い、防具を装備していないスケルトンに目を向ける。
一体だけ、武具の類は装備していないスケルトンが存在し、もう一体、ナイフの様な短剣と平服の様なボロボロになった布で出来た服を着たスケルトンが居る事に気付く。
あれ・・・?
それらを見て俺の中で何か引っ掛かりを感じた。
アリシエーゼが言う様に違和感とも言うべきその引っ掛かりが何なのか自分の中で必死に整理を始める。
「・・・・・・」
「・・・気付いたかの?」
「・・・ちょっと待て、あの二体、なんで何も装備して無いんだ?」
一体は短剣を装備してはいたが、アレは人間が使うとしても護身用の様な魔物を倒す目的の物では無い。
もう一体は短剣すらも装備していないし、こちらは防具と呼べる物も何一つ身に付けていなかった。
それ、有り得るのか・・・?
「この魔界で死んだ傭兵や兵士ってんなら、何かしら装備してるだろ。でもあの二体は装いからして傭兵や兵士とは思えない・・・」
つまり、生前は傭兵や兵士では無いと言う結論に達するが、それこそ有り得るのか?と思ってしまう。
仮にポーターやマッパーの様に非戦闘職だったとしても、流石に武具の装備は最低限はする。
何の役に立たないかも知れないが、革鎧くらいは装備している筈だ。
もし仮に元々は何かしら装備していたが、傭兵達に身ぐるみを剥がされたと言う可能性も考えてみるが、それも有り得ない。
スケルトン達は生前の記憶等も保持している。
なのでスケルトンになってからも仲間達と行動したり、人間を襲う場合も生前と同じ様にパーティの様な団体で戦術的に動く。
つまり、今倒したスケルトン達も生前は同じパーティだった可能性があるし、それなら何でこの二体だけ身ぐるみを剥がされて、他は剥がされて無いんだと言う事になる。
それに―――
身ぐるみ剥がしておいてトドメを刺さない理由が無い
そう、装備品を奪い取れるほど余裕があるのなら、そのままトドメを刺す事など造作も無いだろうし、そうなると装備品を奪われた訳では無いと言う事になる。
「・・・魔界が生み出したいる可能性もあるのか?」
「・・・分からんが、その可能性は十分にあるのう」
「あの平服を着た奴はなんだかそうじゃ無い気がするんだが、どうにも俺には生前は一般人だったのだろうとしか思えない・・・」
「・・・・・・」
アリシエーゼはそれに対しては何も言わなかったが、俺もそれ以上は考えない様にした。
考えた所で答えは分からないし、人でも無いので俺の能力も―――
あッ
生前は人であるのならば俺の能力も使う事は可能なのでは無いだろうか・・・
分からないが、やってみる価値はあるかも知れない。
「なんじゃ?」
「ん、何でも無いよ」
アリシエーゼは俺の変化を感じ取り聞いて来るが、とりあえず言わなくてもいいだろうと俺は黙っている事にした。
次にスケルトンに出会ったら、記憶等を取り出せるか試してみようと考えてから皆に出発を促す。
まぁ、記憶などが読めて元は人間だとして、だから何だって話だな
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