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第5章:帝国と教会使者編
第218話:拠点探し
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「止まれ!止まれぇ!」
オルフェの街の南側の出入口となるどデカい門へとゴリアテで向かい、街へ入る順番待ちの列に並んでいると、もの凄い形相で此方に走って四人の兵士が見えた。
早速来たか・・・
列に並んでいる最中も、他の一般人や傭兵、商人が超巨大要塞型馬車ゴリアテを、まるで異形の何かを見る様に不安等が入り交じる視線を向けて来て、ヒソヒソと何か話しているので、間違いなく問題にはなりそうだとは思っていた。
恐らく、ゴリアテを目にして先に街へ入った者が兵士に報告でもしたのでは無いだろうかと想像したが、そんな事が無くともどうせ街へ入る前に止められていただろう。
「どうかしたか?」
現在、御者はコテツとダグラスがしているので、兵士の命令通り、ゆっくりと走らせていたゴリアテを止めてダグラスが兵士に返事をしていた。
それを屋上から眺めながら俺は周囲の確認を行う。
「いやいや、どうしたじゃないだろッ、なんだそれは!?」
走り寄ってきた兵士はゴリアテを指差し叫ぶ。
兵士は全員同じ金属製のハーフプレートメイルを身に付け、片手に槍を持ち、もう片方に木材と金属を合わせた盾を持っていて、腰には予備でロングソードをぶら下げている。
騎士って感じでは無いな
どちらかと言うと傭兵寄りなその四人以外には此方に向かって来る兵士は居らず、近くに他の兵士は見当たらない。
門まではまだ数百メートルくらいあり、門の近くには遠目で見る限りではまだ数人居る。
他にも俺達の前後に多数の街へ入る為に並ぶ一般人が居るのだが、この騒動を何事かと見詰めている。
まぁ、それが無くても注目は集めてるんだが・・・
「馬車だが?」
「いや、ふざけんなって!そんなゴツイのが馬車な訳無いだろ!?」
まぁ、馬車なんて言われて、はいそうですかと思う筈は無いわな・・・
「と言われても、ただの二階建ての馬車なのだが・・・」
「って言うか、そんなもんで街に入ってアンタら何するつもりだ」
兵士達はかなり警戒している。ダグラスと話す代表の兵士の後ろに控える兵士などは白地に武器を構えており、警戒感丸出しだ。
「何と言われてもな。俺達はフリーの傭兵たがら、魔界に仕事をしに来ただけだ」
「そう言う事じゃねぇんだよ。そんな馬鹿デカい馬車を街中に入れるつもりか?大通りなら通れなくは無いが間違いなく脇道なんて入ったら他の馬車とすれ違えないし、どうするつもりなんだよ?」
兵士は街中で俺達が何かを仕出かすとかそう言う心配をしているのでは無く、このゴリアテでまさか街中に入ろうとしてないよな?と確認に来た様だった。
あぁ、そういう事ね
確かに、ゴリアテは街道を走る分にはこの世界の街道は車線が区切られている訳でも無いので車体がデカかろうが特に問題は無かったのだが、街中となれば別だ。
街中の通りでは邪魔となりこんなものを預けられる宿屋もあるかどうか分からない。
え、じゃあどうすれば・・・
「このサイズを預けられる所はあるか?」
「いやぁ・・・思い付かないな」
ダグラスの問いに兵士は首を捻って唸る。その感じを見ていると無いとは断言出来ない様なのだが直ぐに回答が返って来ないので少なくとも此奴自体は知らないのだろう。
このままでは門前払いも考えられる為、俺は早々に行動に移すことに決めた。
「ちょっとこの大きさの馬車預けられる宿屋があるか調べてくるわ」
屋上にいる者達にそう告げて俺は腰の高さまである落下防止用の壁を飛び越えて一気に地上に降り立つ。
ドンッと地面に脚を付けて何事も無かったかの様に歩き出しダグラスと兵士が会話している中に無理矢理割り込む。
「ダグラス、俺はちょっと宿屋探してみるから暫く此処で待機していてくれ」
「――ぇ、あ、あぁ・・・」
「何だいきなり、お前は此奴らの―――」
俺は有無を言わさず兵士四人に何事も無かったと言い聞かせて、門まで戻らせた。
突然兵士達が無言で踵を返した事に若干驚いたダグラスだが、隣のコテツは終始ニコニコとしていた。
俺は門の方へと帰って行く兵士の後に着いて行きそのまま門を素通りする。
当然それまでの間に色々と下準備はしているのだが、ついでとばかりにその兵士達から必要そうな情報を抜き出していた。
オルフェの街はホルスと違い完全に帝国領の中にある。
古くからそこにあった魔界の隣に街が出来てと言うのはホルスと変わらないが、違う点としてはオルフェは帝国の産業一大拠点と言う所だろうか。
ホルスは魔界から持ち帰る武具や素材の取引きのみで基本的に成り立っている。
だが、オルフェは勿論、魔界から持ち帰るそう言った素材の取引きも行っているが、それ以外にも武具生産、農業と言った産業も独立して行っており、その産業が帝国に置ける割合いがかなり上位と言う事に違いがある。
つまりは、魔界が無くともその他の産業で街が成り立つのだ。
オルフェ産の武具は質が良く帝国各地で売買され、小麦やその他食材等は質もさる事ながらその収穫量はオルフェが無くなるとその冬を越せなくなると言われる程らしい。
だからかな、ホルスよりも何て言うか街に流動性を感じる
それは賑わいとも言うだろうが、街の一般の住人や商人が特に忙しなく動き、活気に満ちているのを門を素通りして最初に感じた事だった。
ただ、このオルフェは帝国の首都よりもホルス寄りにある。
首都はこのオルフェよりもずっと北側にある為、ここは軍事拠点としても機能している。
なので要所要所には目立つ形で兵士の姿を目にするし、軍の施設と思われるものもかなりの数がありそうだった。
それに―――
俺は大通りに出てキョロキョロと辺りを伺う。
北側の出入口からオルフェの街に入ると先ずはかなり大きな目抜き通りに入る。
この目抜き通りは、東西南北全ての出入口から最初に入る通りで、中央辺りで交わる。
出入り口の左右にも大きな通りがあるのだが、こちらは街の外壁塗装に沿って通っており、途中途中で目抜き通りと並走している大き目の通りの何本かと交わったりするが、かなり整備されている印象を受けた。
人も店舗もかなり多く、キョロキョロと辺りを見回す俺は完全にお上りさんなのだが、そんな事を気にせず色々と目に焼き付け、記憶に残していく。
それは子供の様に初めて見る、体験した時の如く目をキラキラと輝かせ、心の奥底から湧き上がる高揚や希望、それにほんの少しの不安やその他全てが入り交じった物がジワジワと湧き出てくるそんな感覚を俺は感じていた。
これだよ、この雑な様で洗練されたファンタジーな感覚・・・
目の前には、俺が想像したファンタジー世界のファンタジー都市が目の前にある。
それを前にして興奮しない訳が無く、俺は正しく期待に胸が膨らんだ。
「何をそんなに浮かれておる」
「でもこの街凄く大きいし、色んなお店いっぱいありそうよ?」
「・・・・・・」
突如俺の後ろから聞こえてくる声が耳に届き、俺は深くため息をつく。
「はぁぁ・・・・・・やっぱりお前ら着いて来たんだな」
声のする方に振り向き、そこに居たアリシエーゼとイリアの顔を見る。
「ゴリアテの中に居ても暇じゃしな」
「わ、私はこの女が暴走しない様に見張っているだけよッ」
俺が街に向かう際に馬車からアリシエーゼが出て来て何か俺に向けて叫んでいたのだが、それを無視する形で足早に立ち去ったのだが、直ぐに着いて来る気配を感じた。
なので門を素通り出来る様に下準備をした際に仲間達も同様にその対象に一応していたのだが、俺は一人でこの未知なるファンタジー都市を軽く探索したかったのになと、本の少し残念な気持ちになる。
だがそれはとりあえずこの都市に腰を落ち着ける環境を整えてからにするかともう一度、軽くため息を付きながら二人に言う。
「とりあえず先ずは宿屋を早急に探そう」
「うむッ」
「そうね、宿屋を確保しないと始まらないわよねッ」
やる気満々な二人を見て、まぁいいかと俺はほんの少しだけ優しい気持ちになったのは秘密だ。
そうして俺とアリシエーゼとイリアは、巨大なゴリアテを預ける事の出来る馬車を預ける事の出来る宿屋を探す為に動き出す。
先ずは拠点作りっと
オルフェの街の南側の出入口となるどデカい門へとゴリアテで向かい、街へ入る順番待ちの列に並んでいると、もの凄い形相で此方に走って四人の兵士が見えた。
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恐らく、ゴリアテを目にして先に街へ入った者が兵士に報告でもしたのでは無いだろうかと想像したが、そんな事が無くともどうせ街へ入る前に止められていただろう。
「どうかしたか?」
現在、御者はコテツとダグラスがしているので、兵士の命令通り、ゆっくりと走らせていたゴリアテを止めてダグラスが兵士に返事をしていた。
それを屋上から眺めながら俺は周囲の確認を行う。
「いやいや、どうしたじゃないだろッ、なんだそれは!?」
走り寄ってきた兵士はゴリアテを指差し叫ぶ。
兵士は全員同じ金属製のハーフプレートメイルを身に付け、片手に槍を持ち、もう片方に木材と金属を合わせた盾を持っていて、腰には予備でロングソードをぶら下げている。
騎士って感じでは無いな
どちらかと言うと傭兵寄りなその四人以外には此方に向かって来る兵士は居らず、近くに他の兵士は見当たらない。
門まではまだ数百メートルくらいあり、門の近くには遠目で見る限りではまだ数人居る。
他にも俺達の前後に多数の街へ入る為に並ぶ一般人が居るのだが、この騒動を何事かと見詰めている。
まぁ、それが無くても注目は集めてるんだが・・・
「馬車だが?」
「いや、ふざけんなって!そんなゴツイのが馬車な訳無いだろ!?」
まぁ、馬車なんて言われて、はいそうですかと思う筈は無いわな・・・
「と言われても、ただの二階建ての馬車なのだが・・・」
「って言うか、そんなもんで街に入ってアンタら何するつもりだ」
兵士達はかなり警戒している。ダグラスと話す代表の兵士の後ろに控える兵士などは白地に武器を構えており、警戒感丸出しだ。
「何と言われてもな。俺達はフリーの傭兵たがら、魔界に仕事をしに来ただけだ」
「そう言う事じゃねぇんだよ。そんな馬鹿デカい馬車を街中に入れるつもりか?大通りなら通れなくは無いが間違いなく脇道なんて入ったら他の馬車とすれ違えないし、どうするつもりなんだよ?」
兵士は街中で俺達が何かを仕出かすとかそう言う心配をしているのでは無く、このゴリアテでまさか街中に入ろうとしてないよな?と確認に来た様だった。
あぁ、そういう事ね
確かに、ゴリアテは街道を走る分にはこの世界の街道は車線が区切られている訳でも無いので車体がデカかろうが特に問題は無かったのだが、街中となれば別だ。
街中の通りでは邪魔となりこんなものを預けられる宿屋もあるかどうか分からない。
え、じゃあどうすれば・・・
「このサイズを預けられる所はあるか?」
「いやぁ・・・思い付かないな」
ダグラスの問いに兵士は首を捻って唸る。その感じを見ていると無いとは断言出来ない様なのだが直ぐに回答が返って来ないので少なくとも此奴自体は知らないのだろう。
このままでは門前払いも考えられる為、俺は早々に行動に移すことに決めた。
「ちょっとこの大きさの馬車預けられる宿屋があるか調べてくるわ」
屋上にいる者達にそう告げて俺は腰の高さまである落下防止用の壁を飛び越えて一気に地上に降り立つ。
ドンッと地面に脚を付けて何事も無かったかの様に歩き出しダグラスと兵士が会話している中に無理矢理割り込む。
「ダグラス、俺はちょっと宿屋探してみるから暫く此処で待機していてくれ」
「――ぇ、あ、あぁ・・・」
「何だいきなり、お前は此奴らの―――」
俺は有無を言わさず兵士四人に何事も無かったと言い聞かせて、門まで戻らせた。
突然兵士達が無言で踵を返した事に若干驚いたダグラスだが、隣のコテツは終始ニコニコとしていた。
俺は門の方へと帰って行く兵士の後に着いて行きそのまま門を素通りする。
当然それまでの間に色々と下準備はしているのだが、ついでとばかりにその兵士達から必要そうな情報を抜き出していた。
オルフェの街はホルスと違い完全に帝国領の中にある。
古くからそこにあった魔界の隣に街が出来てと言うのはホルスと変わらないが、違う点としてはオルフェは帝国の産業一大拠点と言う所だろうか。
ホルスは魔界から持ち帰る武具や素材の取引きのみで基本的に成り立っている。
だが、オルフェは勿論、魔界から持ち帰るそう言った素材の取引きも行っているが、それ以外にも武具生産、農業と言った産業も独立して行っており、その産業が帝国に置ける割合いがかなり上位と言う事に違いがある。
つまりは、魔界が無くともその他の産業で街が成り立つのだ。
オルフェ産の武具は質が良く帝国各地で売買され、小麦やその他食材等は質もさる事ながらその収穫量はオルフェが無くなるとその冬を越せなくなると言われる程らしい。
だからかな、ホルスよりも何て言うか街に流動性を感じる
それは賑わいとも言うだろうが、街の一般の住人や商人が特に忙しなく動き、活気に満ちているのを門を素通りして最初に感じた事だった。
ただ、このオルフェは帝国の首都よりもホルス寄りにある。
首都はこのオルフェよりもずっと北側にある為、ここは軍事拠点としても機能している。
なので要所要所には目立つ形で兵士の姿を目にするし、軍の施設と思われるものもかなりの数がありそうだった。
それに―――
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この目抜き通りは、東西南北全ての出入口から最初に入る通りで、中央辺りで交わる。
出入り口の左右にも大きな通りがあるのだが、こちらは街の外壁塗装に沿って通っており、途中途中で目抜き通りと並走している大き目の通りの何本かと交わったりするが、かなり整備されている印象を受けた。
人も店舗もかなり多く、キョロキョロと辺りを見回す俺は完全にお上りさんなのだが、そんな事を気にせず色々と目に焼き付け、記憶に残していく。
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これだよ、この雑な様で洗練されたファンタジーな感覚・・・
目の前には、俺が想像したファンタジー世界のファンタジー都市が目の前にある。
それを前にして興奮しない訳が無く、俺は正しく期待に胸が膨らんだ。
「何をそんなに浮かれておる」
「でもこの街凄く大きいし、色んなお店いっぱいありそうよ?」
「・・・・・・」
突如俺の後ろから聞こえてくる声が耳に届き、俺は深くため息をつく。
「はぁぁ・・・・・・やっぱりお前ら着いて来たんだな」
声のする方に振り向き、そこに居たアリシエーゼとイリアの顔を見る。
「ゴリアテの中に居ても暇じゃしな」
「わ、私はこの女が暴走しない様に見張っているだけよッ」
俺が街に向かう際に馬車からアリシエーゼが出て来て何か俺に向けて叫んでいたのだが、それを無視する形で足早に立ち去ったのだが、直ぐに着いて来る気配を感じた。
なので門を素通り出来る様に下準備をした際に仲間達も同様にその対象に一応していたのだが、俺は一人でこの未知なるファンタジー都市を軽く探索したかったのになと、本の少し残念な気持ちになる。
だがそれはとりあえずこの都市に腰を落ち着ける環境を整えてからにするかともう一度、軽くため息を付きながら二人に言う。
「とりあえず先ずは宿屋を早急に探そう」
「うむッ」
「そうね、宿屋を確保しないと始まらないわよねッ」
やる気満々な二人を見て、まぁいいかと俺はほんの少しだけ優しい気持ちになったのは秘密だ。
そうして俺とアリシエーゼとイリアは、巨大なゴリアテを預ける事の出来る馬車を預ける事の出来る宿屋を探す為に動き出す。
先ずは拠点作りっと
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