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第5章:帝国と教会使者編
第205話:非武装地帯
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「んで、これは何処に向かってんだ・・・」
「ホルスの街の中立地帯にある食事処ですよ」
俺達は今、ガバリス大司教の用意した馬車でその大司教がセッティングした会場へと向かっている最中であるのだが、結構移動している気がする。
「このホルス自体が中立だと思っていたんだが?」
「そうなのですが、更に両国間が秘密裏に会合等行う場合は更に中立となる街中の非武装地帯と言うものが存在してましてね」
「成程な・・・・・・・・・ッて!鬱陶しいわッ!!」
俺は両腕に絡み付くアリシエーゼとサリーを無理矢理振り解く。
「あッ!こら!」
「ああ~ん、何するのよ、乱暴ね」
馬車はそれ程広くは無く、大人六人も乗ればいっぱいになるのだが、御者台側に三人、その真正面一番けつに三人座れる横長の椅子が備えつけられており馬車の奥、御者とは反対側にガバリス大司教一人が真ん中に座っている。
当然俺はガバリス大司教と向かい合う形で御者側に座っているのだが、俺の両隣にはアリシエーゼとサリーが座り、俺の腕を巡って争っている。
マジで此奴ら何なんだよッ
俺はサリーを睨み付け、振り解いた腕をまた絡み付かせてくるのを必死に阻止する。
「これは妾のものじゃッ!触るで無い!!」
「やーよ。今夜はこの腕に抱かれて朝まで過ごすのだから別に良いじゃない」
いや、先ず俺の腕は俺のものだ、アリシエーゼ
そしてサリー、俺はお前を抱く気は一切無い
そんな事を心の中で思いつつ俺はガバリス大司教を軽く睨み付ける。
「おい・・・」
俺の追求をガバリス大司教は「ははは」と苦笑いを浮かべながら、冷や汗をハンカチで拭き取り躱す。
ははは、じゃねぇよ!
躾がなってねぇぞ!!
結局、その秘密会合場所に着くまで俺はアリシエーゼとサリーの絡み付きを振り解く事のみに注力した為、ガバリス大司教とは殆ど話せなかった。
ただ、話し掛ける度にガバリス大司教は御者台の方をチラリと目線を向ける為、そう言う事かと納得して話しをしなかったと言うのもある訳だが。
馬車が停ると直ぐにサリーは俺からスッと離れて妖艶な雰囲気から、最初に会ったシスターの柔らかい雰囲気へと一転して、最初に馬車のドアを開けて降りる。
「大司教様、どうぞ」
「うむ」
ドアの傍に立ち頭を下げるサリーにガバリス大司教は頷き馬車を降りた。
変わり身が早過ぎると舌を巻きつつ続けて降車を促された為に俺達もそれに従った。
「・・・とりあえず暫くは下手な事を口走るなよ?」
「・・・分かっておるわ」
俺はアリシエーゼに示し合わせるかの様に口裏を合わせておくが、本当に分かっているのだろうかと疑ってしまう。
降り立った場所は、ホルスの魔界入口とは反対に位置する端の辺り、丁度、帝国と王国、公国の中間地点に位置する場所であった。
「こんな所があったんだなぁ」
「そうじゃのう」
かなり端の方なので、今まで赴く事は無かったのだが、やはり端の方と言う事もあり、それ程騒がしくは無く、言ってしまえば閑静な住宅街と言うか、よくある行政の施設が集中している場所の様な少し周りとは違う雰囲気を醸し出す場所であった。
「ハル様、どうぞ此方へ」
俺達が建物に入ろうとしない事からサリーが声を掛けて来る。
そちらに顔を向けて改めて目の前の建物を見れば、エル教の教会程では無いが、豪勢な作りの神殿の様な建物ある。
作りは、帝国の様式でも王国、公国の様式でも無さそうであって、何方かと言うと教会よりかなと言う印象だったが、俺達が建物を見上げているからか、ガバリス大司教が笑顔を浮かべながら俺達に向かって言った。
「ここは、教会が間に入り完全な非武装地帯と定めた場所です。ですので建物も教会が全て提供しているんですよ」
成程ね
「そう言う事か。この辺りは全て非武装地帯なのか?」
「そうですね、この辺り一帯は全てそうです。建物も用途に合わせて複数用意しております。この場では国は関係無く、出会った者達の事も詮索してはなりません」
「・・・了解」
何時までもここに突っ立っている訳には行かず、それ以降は俺達は黙ってガバリス大司教とサリーに続いた。
建物の中は、何と表現すれば良いのだろうか。高級サロンと言うか、一流レストランの様な雰囲気が醸し出されており、中に置かれる調度品も一体金貨何枚で売られているものなのだろうと勘繰りたくなる様な物ばかりだった。
もしかしたら金貨じゃなくて、白銀貨かもな・・・
少しばかり冷や汗をかきながら案内されるがまま歩いて行くと、途中の各部屋をすっ飛ばして、二階の一番奥にある部屋の前に辿り着く。
「ではサリー、後は頼みますよ」
「・・・はい」
ガバリス大司教はサリーにそう告げると、サリーは恭しく頭を下げて去って行った。
「では、どうぞお入り下さい」
サリーが去って行くとガバリス大司教は温和な笑みを浮かべて俺達を部屋の中へと招き入れる。
部屋の中に入るとそこは、部屋の大きさは大した事は無く、中央に丸テーブルが置かれて椅子が五脚あり、それ以外は恥に接客用のテーブルとソファーが置かれただけの部屋であった。
但し、外に面した壁には窓は存在せず、完全に密室の様な、見ようによっては少し息苦しく感じる様な場所であり、少し意外に感じてしまった。
「サリーに人払いをして貰っていますし、この部屋での会話は絶対に漏れる事は有りませのでゆっくり話しましょう」
ガバリス大司教は部屋の中央にあるテーブルに向かい、俺達をそこに座る様に促しながらそんな事を口にする。
俺はそれに促されるままテーブルへと向かい小さく鼻を鳴らす。
確かに周囲に人はまったく居なそうではあるな
サリーと他何名かが一階に揃っていそうだが、警備体制の指示でもしているのだろうかと考えながら今の言葉は信用出来そうだと思う。
暫くガバリス大司教と談笑を行っていると、扉がノックされる。
「失礼致します。お食事のご用意が出来ましたが、お運びして宜しいでしょうか」
「お願いします」
扉からサリーが入って来てそんな事を言い、ガバリス大司教が承認する。
すると、暫くして再度ドアがノックされてサリーが扉を開けるが、料理を運び入れる人員は別だったらしく、執事の様な格好をした男とメイドの様な格好をした男女がカートの様な物を押して入って来る。
執事にメイド・・・
ここでもテンプレを垣間見て俺は何とも言えない心境になるが、料理が運び入れられる間は全員無言であった。
これはそう言う事なんだろうな
俺達やガバリス大司教を除くとサリーのみが信頼出来る人物であり、それ以外はきっと違うのだろうと思い、アリシエーゼをチラリと見る。
アリシエーゼは何も言葉を発しては居ないのだが、運び込まれ、次々とテーブルに置かれる料理に目が釘付けとなっていた。
大丈夫か、此奴・・・
俺は若干の不安を覚えるが、そうこうしている内に全ての料理が運び込まれ、そこまで大きくは無い丸テーブルは様々な料理で一杯となっていた。
「さて、お待たせしてしまい申し訳ありませんでしたが、先ずは乾杯しましょう」
そう言って、注がれた状態でテーブルの上に用意されたワイングラスを持ち、ガバリス大司教は乾杯を促して来た。
「あぁ、そうしよう」
ガバリス大司教と俺達は乾杯をしてお互い一口ずつワインを口に含む。
「・・・・・・」
俺達が、と言うか俺が素直にワインを口にした事に少し驚きガバリス大司教は目を丸くする。
「・・・何だ?何かマナー的におかしかったか?」
「いえ・・・失礼かと思いますが、先程まではかなり警戒しておられたのに、そうも簡単に此方の用意するものを口に入れていたので」
「あぁ、それか。とりあえず今日この場ではアンタらを信用しても良いかなと思ってな」
俺の言葉に暫し無言であったガバリス大司教は、「そうですか」と呟いてから表とも裏とも取れる笑みを浮かべた。
「では、そろそろそ本題に入りましょうか」
その言葉に俺は口角を上げて答える。
「・・・あぁ、とことんやろう」
「ホルスの街の中立地帯にある食事処ですよ」
俺達は今、ガバリス大司教の用意した馬車でその大司教がセッティングした会場へと向かっている最中であるのだが、結構移動している気がする。
「このホルス自体が中立だと思っていたんだが?」
「そうなのですが、更に両国間が秘密裏に会合等行う場合は更に中立となる街中の非武装地帯と言うものが存在してましてね」
「成程な・・・・・・・・・ッて!鬱陶しいわッ!!」
俺は両腕に絡み付くアリシエーゼとサリーを無理矢理振り解く。
「あッ!こら!」
「ああ~ん、何するのよ、乱暴ね」
馬車はそれ程広くは無く、大人六人も乗ればいっぱいになるのだが、御者台側に三人、その真正面一番けつに三人座れる横長の椅子が備えつけられており馬車の奥、御者とは反対側にガバリス大司教一人が真ん中に座っている。
当然俺はガバリス大司教と向かい合う形で御者側に座っているのだが、俺の両隣にはアリシエーゼとサリーが座り、俺の腕を巡って争っている。
マジで此奴ら何なんだよッ
俺はサリーを睨み付け、振り解いた腕をまた絡み付かせてくるのを必死に阻止する。
「これは妾のものじゃッ!触るで無い!!」
「やーよ。今夜はこの腕に抱かれて朝まで過ごすのだから別に良いじゃない」
いや、先ず俺の腕は俺のものだ、アリシエーゼ
そしてサリー、俺はお前を抱く気は一切無い
そんな事を心の中で思いつつ俺はガバリス大司教を軽く睨み付ける。
「おい・・・」
俺の追求をガバリス大司教は「ははは」と苦笑いを浮かべながら、冷や汗をハンカチで拭き取り躱す。
ははは、じゃねぇよ!
躾がなってねぇぞ!!
結局、その秘密会合場所に着くまで俺はアリシエーゼとサリーの絡み付きを振り解く事のみに注力した為、ガバリス大司教とは殆ど話せなかった。
ただ、話し掛ける度にガバリス大司教は御者台の方をチラリと目線を向ける為、そう言う事かと納得して話しをしなかったと言うのもある訳だが。
馬車が停ると直ぐにサリーは俺からスッと離れて妖艶な雰囲気から、最初に会ったシスターの柔らかい雰囲気へと一転して、最初に馬車のドアを開けて降りる。
「大司教様、どうぞ」
「うむ」
ドアの傍に立ち頭を下げるサリーにガバリス大司教は頷き馬車を降りた。
変わり身が早過ぎると舌を巻きつつ続けて降車を促された為に俺達もそれに従った。
「・・・とりあえず暫くは下手な事を口走るなよ?」
「・・・分かっておるわ」
俺はアリシエーゼに示し合わせるかの様に口裏を合わせておくが、本当に分かっているのだろうかと疑ってしまう。
降り立った場所は、ホルスの魔界入口とは反対に位置する端の辺り、丁度、帝国と王国、公国の中間地点に位置する場所であった。
「こんな所があったんだなぁ」
「そうじゃのう」
かなり端の方なので、今まで赴く事は無かったのだが、やはり端の方と言う事もあり、それ程騒がしくは無く、言ってしまえば閑静な住宅街と言うか、よくある行政の施設が集中している場所の様な少し周りとは違う雰囲気を醸し出す場所であった。
「ハル様、どうぞ此方へ」
俺達が建物に入ろうとしない事からサリーが声を掛けて来る。
そちらに顔を向けて改めて目の前の建物を見れば、エル教の教会程では無いが、豪勢な作りの神殿の様な建物ある。
作りは、帝国の様式でも王国、公国の様式でも無さそうであって、何方かと言うと教会よりかなと言う印象だったが、俺達が建物を見上げているからか、ガバリス大司教が笑顔を浮かべながら俺達に向かって言った。
「ここは、教会が間に入り完全な非武装地帯と定めた場所です。ですので建物も教会が全て提供しているんですよ」
成程ね
「そう言う事か。この辺りは全て非武装地帯なのか?」
「そうですね、この辺り一帯は全てそうです。建物も用途に合わせて複数用意しております。この場では国は関係無く、出会った者達の事も詮索してはなりません」
「・・・了解」
何時までもここに突っ立っている訳には行かず、それ以降は俺達は黙ってガバリス大司教とサリーに続いた。
建物の中は、何と表現すれば良いのだろうか。高級サロンと言うか、一流レストランの様な雰囲気が醸し出されており、中に置かれる調度品も一体金貨何枚で売られているものなのだろうと勘繰りたくなる様な物ばかりだった。
もしかしたら金貨じゃなくて、白銀貨かもな・・・
少しばかり冷や汗をかきながら案内されるがまま歩いて行くと、途中の各部屋をすっ飛ばして、二階の一番奥にある部屋の前に辿り着く。
「ではサリー、後は頼みますよ」
「・・・はい」
ガバリス大司教はサリーにそう告げると、サリーは恭しく頭を下げて去って行った。
「では、どうぞお入り下さい」
サリーが去って行くとガバリス大司教は温和な笑みを浮かべて俺達を部屋の中へと招き入れる。
部屋の中に入るとそこは、部屋の大きさは大した事は無く、中央に丸テーブルが置かれて椅子が五脚あり、それ以外は恥に接客用のテーブルとソファーが置かれただけの部屋であった。
但し、外に面した壁には窓は存在せず、完全に密室の様な、見ようによっては少し息苦しく感じる様な場所であり、少し意外に感じてしまった。
「サリーに人払いをして貰っていますし、この部屋での会話は絶対に漏れる事は有りませのでゆっくり話しましょう」
ガバリス大司教は部屋の中央にあるテーブルに向かい、俺達をそこに座る様に促しながらそんな事を口にする。
俺はそれに促されるままテーブルへと向かい小さく鼻を鳴らす。
確かに周囲に人はまったく居なそうではあるな
サリーと他何名かが一階に揃っていそうだが、警備体制の指示でもしているのだろうかと考えながら今の言葉は信用出来そうだと思う。
暫くガバリス大司教と談笑を行っていると、扉がノックされる。
「失礼致します。お食事のご用意が出来ましたが、お運びして宜しいでしょうか」
「お願いします」
扉からサリーが入って来てそんな事を言い、ガバリス大司教が承認する。
すると、暫くして再度ドアがノックされてサリーが扉を開けるが、料理を運び入れる人員は別だったらしく、執事の様な格好をした男とメイドの様な格好をした男女がカートの様な物を押して入って来る。
執事にメイド・・・
ここでもテンプレを垣間見て俺は何とも言えない心境になるが、料理が運び入れられる間は全員無言であった。
これはそう言う事なんだろうな
俺達やガバリス大司教を除くとサリーのみが信頼出来る人物であり、それ以外はきっと違うのだろうと思い、アリシエーゼをチラリと見る。
アリシエーゼは何も言葉を発しては居ないのだが、運び込まれ、次々とテーブルに置かれる料理に目が釘付けとなっていた。
大丈夫か、此奴・・・
俺は若干の不安を覚えるが、そうこうしている内に全ての料理が運び込まれ、そこまで大きくは無い丸テーブルは様々な料理で一杯となっていた。
「さて、お待たせしてしまい申し訳ありませんでしたが、先ずは乾杯しましょう」
そう言って、注がれた状態でテーブルの上に用意されたワイングラスを持ち、ガバリス大司教は乾杯を促して来た。
「あぁ、そうしよう」
ガバリス大司教と俺達は乾杯をしてお互い一口ずつワインを口に含む。
「・・・・・・」
俺達が、と言うか俺が素直にワインを口にした事に少し驚きガバリス大司教は目を丸くする。
「・・・何だ?何かマナー的におかしかったか?」
「いえ・・・失礼かと思いますが、先程まではかなり警戒しておられたのに、そうも簡単に此方の用意するものを口に入れていたので」
「あぁ、それか。とりあえず今日この場ではアンタらを信用しても良いかなと思ってな」
俺の言葉に暫し無言であったガバリス大司教は、「そうですか」と呟いてから表とも裏とも取れる笑みを浮かべた。
「では、そろそろそ本題に入りましょうか」
その言葉に俺は口角を上げて答える。
「・・・あぁ、とことんやろう」
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