異端の紅赤マギ

みどりのたぬき

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第4章:偽りの聖女編

第189話:再攻勢

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『お前と相対して分かった事がある』

 巨体の鳥頭フェイクスはまるでそのサイズを感じさせない声色に音量の穏やかな声で俺を攻撃しながらそう語り掛ける。

「・・・・・・」

 鳥頭フェイクスから超音速の遠距離攻撃が続く。
 それを影移動を駆使しながら、かつ仲間達が射線上に入らない様に回避していく。

 やりにくい・・・

 この鳥頭フェイクスから話し掛けられると、まるで目と目を合わせて向かい合って語っている気になってきて、距離感等が狂っていく。
 実際は見上げる程の大きさであるにも関わらずそんな調子なのもあるが、もっと気になるのが仲間達の現状であった。

『やはり純粋な力の勝負なら私に分があるのは明らかだ。お前とは半分程度の力で渡り合えるのが分かった。と言う事はだ、もう半分の力でならお前の仲間達を圧倒出来ると思わないか?』

「・・・・・・」

 実際、フェイクスの言う事は正しく現状を表している。
 生き残った仲間達の中で一番動けて、此奴と渡り合える可能性があるのは俺だろう。
 アリシエーゼが万全な状態であったのなら多分、アイツの方が強いのだろうが。
 なので、半分の力で俺と対等であるのなら、もう半分の方を仲間達が相手をするのは些か以上に不安だった。
 それは別に仲間達の力を信じていない訳でも、過小評価している訳でも無い。

「・・・お前の分身体は何で普通サイズなんだよ」

 影移動で鳥頭フェイクスの嘴の付近へと接近して右拳をぶち当て様とするが、それをフェイクスは顔をフイッと反対側に逸らす事で回避し、続け様に攻撃によって出来た隙を付くかの様にその場で素早く回転して俺を吹き飛ばす、またはバックハンドブローなりを当てられれば御の字の様な動きを行う。

『分身なんて格好の付かない呼び方は止めてくれ。複体ドッペルゲンガーと呼んでいる』

「それこそテンプレだろ」

『テンプレ?』

 フェイクスの攻撃を影移動で回避するとそこに合わせる様に攻撃が繰り出され、それを見越して俺は影移動後に背後から攻撃を仕掛けてそれをまた躱されてを繰り返す。
 一見軽口を叩き合いながらの様な攻防に見えるが、実際は俺に関しては一撃毎にヒヤヒヤとしながら回避したりしている。
 何せ、この鳥頭は超巨体だ。その癖、動きが尋常では無い。
 普通の体格のそれも達人級の動きをする巨人と相対している様な物で、未だにその動きに度々翻弄されてしまう。

 それも相まって、仲間達の様子が気になって仕方無く時折一瞬そっちを視界に入れながら対応するが、助けに行くまでの余裕は無い。

 寧ろ助けに入ったら巨体の方の遠距離攻撃の的にされちまうッ

 自身が複体と呼んでいたが、そのままの意味だろう。きっと自分の力を分け与えた分身体を作り出す能力だが、何故複体の方は同じ半分の力なのにサイズは小さいのかと思ったが、何方の方が相手にし易いかと問われると、何方も選べなかった。
 普通サイズの方は何故か着ている服が幻幽体アストラルボディへと成る前の服装なのだが、フェイクスの言い分をそのまま鵜呑みにするのなら力自体は今俺が相手にしている巨大な鳥頭の方と同等と言う子供なのだ。
 目や脳の錯覚かも知れないが、サイズが小さい方がその動きの速度は速く感じる。
 実際、アリシエーゼの攻撃も、ファイの神速剣も一切当たらず翻弄されており、弄ばれている感は否めない。

 どうする・・・

 その迷いが、その考える一瞬が俺や仲間達に取っては命取りになるかも知れないと分かってはいるが考えずにはいられなかった。

 同時に俺が二人を相手にする事は不可能、アリシエーゼに頑張って貰いたいが、ここであの暴走覚醒モードを出さないのなら本当に無理だと言う事だと思うので、それは期待出来ない。
 他の仲間の攻撃は当たらないどころか、下手に攻撃を行えば手痛い反撃を喰らい兼ねない。

 二人を相手取るどころか、影移動とこや身体能力だけだと鳥頭さえ仕留められないな・・・

 一度、あろう事か裏を書かれて俺の能力を利用されてしまった為か、あの能力を使用するのは躊躇っていたのだが、ここに来てビビる奴があるかッと、自分自身を鼓舞する。

 悪魔を喰らって、この能力自体がどう変化しているか・・・

 もしかしたらまったく変化していないかも知れないが、俺も全く認識していないものへと変化しているかも知れない。
 そうだった場合、この土壇場で制御出来るのか、予想外の事に対応出来るのか。不安は尽きなかった。

『私を操ろうとしているのか?やってみるが良い。私は既にもう後が無い。あの糞の中の糞に我が領地の場所を知られてしまったのでなッ、このまま地獄へと逃げ帰っても存在を赦されず消滅するまで嬲られるだけだ!!だから貴様達はこの場で必ず殺す。あの糞がほんの少しでも悔しがると思うとそれだけで愉快ッ!それだけで本望ッ!!グハハハハハハッッ』

 その犯した罪誰に赦されて、誰に赦されないのだとか、領地を奪い取られいるのに本望とかとんだ無能だとか、色々と言いたい事があったがそう言う物を一切合切抜きにして、横に置いて、俺は覚悟を決める。

 一度、俺の能力を理解され、弾かれていると言う事は、此奴ならそれに対する対策はもう考えて実行しているのかも知れない。
 が、それも今更考えても仕方が無いし、俺ならそんなものを全て置き去りにして一瞬でカタをつけられると言い聞かせた。

「あの目玉野郎の事なんてどうでも良いんだよッ、テメェは俺達に喧嘩売ったんだ!後悔しながら死ねよッッ」

 影移動で鳥頭の死角へ移動して瞬時にフェイクスへと接続を開始する。巨体と通常サイズのへと。
 その瞬間、俺の意識はフェイクスの存在そのものが定義されている領域へと強制的に侵入する。
 その領域は言うなれば一つの超巨大な図書館であり、フェイクス自身の無限に広がる可能性を凝縮した様な場所だ。
 俺の持ち得る知識や経験を総動員しても他人にこのイメージを共有する事は出来ないが、一つだけ言える事があった。

 この能力自体、進化している気がする

 何故だかは分からないがそう思えたし、今迄はこの認識している領域のほんの一部だけを知った様に扱っていたのだと思えた。
 つまり今迄以上にやれる事の幅は広がっている筈なのだが、肝心のやれる事をどうやるのかが明確にイメージ出来なかった。

 能力を使いつつ、直ぐに俺の居場所を見付けたフェイクスが襲い掛かって来るので、それを影移動を使って回避しつつ、時折此方からの攻撃を織り交ぜる。
 それと同時に仲間達の方に居る通常サイズの複体の動きを確認して繋がりそれも考慮して次の一手を思案する。
 言葉にすると、一人の人間では同時並行的に全てを行う事は困難な様に聞こえるが、俺はそれら全てを瞬時に、そして同時に行った。

 鳥頭の巨大なフェイクスの姿が掻き消える。
 次に通常サイズの方が動きを止める。

「ぇ・・・?」

「何ッ!?」

「何が・・・?」

 仲間達が素っ頓狂な声を上げるが、俺は影移動で仲間達の元へと移動して動きを止めた通常サイズフェイクスを殴り飛ばす。

「こっちが本体みたいだ」

 そう、繋がった瞬間分かったのだが、どうやらフェイクスはブラフの使い方が妙に上手いらしい。
 鳥頭が本体だと思い続けていたが、複体を作り出した時には既に本体は通常サイズの方に移っていたのだ。
 だが、結局それで何をしたかったのかイマイチ理解出来なかった。
 全体の力を二分したのは本当なので、本体だろうが、複体だろうが、アリシエーゼ達をさっさと片付ける事は出来た筈だが、無意味に時間を浪費する辺り、悪魔の考える事は本当に分からないと思ったが、今更どうでも良い。

「こっちが本体じゃと!?」

「あぁ、とりあえず複体の方は仕舞わせた。さっさと本体殺っちまおう」

 俺は仲間達に有無を言わせずに吹き飛んだ本体の方へと歩いて行く。そして、フラ付く。

「大丈夫かいッ!?」

 ファイに身体を支えられて初めて自分の足元が覚束無い事を知る。

 燃費は最悪って事ね・・・

 ファイに大丈夫とジェスチャーで示し、再び歩き出すが、一歩、二歩と進む毎に視界が歪む。

 燃費だけじゃ・・・無いか?

 先程から侵入した領域から踏ん張っていないと追い出されてしまいそうになっている事を感じてはいたが、これはきっとフェイクスの抵抗であり、異物を追い出す為のプログラムだ。
 きっとこの能力の根源や本質と言ったものを本能的にでも識っている者であるならばレジストは可能なのかもしれない。
 人間にその領域に辿り着ける奴は居ないだろうが、神や悪魔と言った存在ならば別なのだろう。

 本格的にヤバい

「早く・・・殺さないと」

 俺は目でアリシエーゼに合図を送る。
 もう普通に話している余裕も無さそうなので気付いてくれと言う願望も込めているが、俺も自らゆっくりとフェイクスに近付く。

「今が勝機じゃッ」

 アリシエーゼは叫び飛び出す。
 それに釣られ他の仲間達も一斉にアリシエーゼの後がに続くが、篤と明莉、ユーリーは残っていた。モニカはユーリーを一旦置いて攻撃に加わっている。

 もう・・・維持が出来ないッ

 フラフラと一人フェイクスの元に歩きながら仲間達が倒れているフェイクスに飛び掛るのを目で追う。
 倒れたフェイクスはギギギッとまるで錆びたロボットの様な動きでゆっくりと起き上がって来る。

『ゲハハハハハハハハハハッッ』

 焦点の定まっていない眼をしながら何故か突然笑い出すフェイクスに先ずは一番槍でアリシエーゼが襲い掛かった。

「ハァッ!!」

 飛び上がってフェイクスの頭上から打ち下ろしの拳を叩き込む。
 が、先程までぎこちなかった動きが嘘の様にスウェーでそれを躱したかと思うと、まだ着地すらしていないアリシエーゼに膝蹴りを繰り出し、それを真面に喰らってアリシエーゼは吹き飛んで行った。
 それを認識はしていたが、戸惑う事無くファイが膝蹴りの体勢で片足立ちとなっていたフェイクスへと自身の奥義でもある神速剣を繰り出す。

「神速剣ッ、裏奥義!神怒ッ―――」

『ゲハッ』

 フェイクスが一つ笑った気がした。
 そんな気がして、次にファイからグチュリ、グシャリと良く分からない音が鳴った事に気付く。

「―――ッ、ぁ」

 ファイの上半身が真横に吹き飛ぶ。

 ッッッッッ!!!!!

 それを認識してから、とても遅い、途轍も無く遅い行動を俺は行う。フェイクスの魂とも言うべき領域を再支配しようと自分の魂とも言うべき曖昧な物に力を込める。

『ッ!?』

 一瞬、フェイクスの動きが止まる。
 それを見逃さず、ダグラスとドエインが両脇から同時に装備した剣で突きを放つ。

 そして、二人とも心臓を穿たれる―――

 ッッッッ!?!?
 何でだ!?どうして!?

 何でこうなる!?

 おかしいだろ!?

 ダグラスとドエインがフェイクスが腕を振るうと吹き飛ばされる。
 少し遅れて、モニカが背後からフェイクスの首を狙うが、止めろと叫びたかった。でも声が出なかった。
 フラフラとそれでも歩き続けながら、モニカを止めようとしたその時、後ろからゆったりと静かな、それでいて力強さを感じる声が聞こえて来た。

「・・・・・・地精神の地団駄タイタン・フット

 其れは片言では無く、淀み無く聞こえ、ユーリーだと一瞬気付けなかった。
 ユーリーのその言葉は地の精霊神の怒りを呼び起こす。
 頭上に超巨大かつ複雑な魔法陣が瞬時に浮かび上がり、そしてそれが黄支子きくちなしに眩く輝くと、超巨大な巨人の足が出現した。
 間髪入れず、その足が真下に居るフェイクスへと打ち下ろされた。
 二度、三度とまるで巨人が地団駄を踏む様にその魔法は行使され、人間サイズのフェイクスは為す術無く踏み潰された。

「ぁッ、ぇ・・・」

 フェイクスの直ぐ近くまで迫っていたモニカが腰を抜かし口をパクパクしてある様子が見て取れたが、本当にギリギリのところだった。

「――モニ、カ、早くッ」

 俺は予感していたんだと思う。まだ終わっていないんだと、凄まじいこの攻撃で終わってくれれば良いが、まだだと本能がそう告げている。
 だからそんな所で座るなと、直ぐに距離を取れと言葉に出したかったが、なかなか声が出せなかった。

 モニカ自身か、それともエルフ特有なものかは分からないが、何かを感じ取ったモニカがハッとして顔をフェイクスの方に向けて瞬時にその場で起き上がり反転する。
 そして後ろを振り返らずに走りながらサイドステップを行うと、潰れていてくれれば良かったのにと心底思うが、フェイクスが高速でモニカを巻き込む形で移動していた。

「ああああああッッ!!!!」

 モニカの叫びが脳を刺激する。視覚ではフェイクスの高速移動に巻き込まれた左腕が吹き飛んでいて、転がる様にしながら必死に距離を取ろうとするモニカを捉えている。
 聴覚でもモニカの叫びが聞こえ、それが脳を刺激しているのだが、身体が上手く動かせない。

『ゲハハハハハハハハハハッッ!!!』

 また糞みたいな嗤いを振り撒き、モニカを見るフェイクスであったが、その直後に起こった事に動きを止めた。

「死なせませんッッ」

 振り返ると、明莉の身体が乙女色に輝き出していた。同時に吹き飛ばされた仲間達の方向で金糸雀色(かなりあいろ)の光の柱が浮かぶ。

 この奇跡が神の庇護が人へと続いている、まだ神は人を見捨てていない何よりの証拠であると、そんな事を思った。
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