121 / 335
第4章:偽りの聖女編
第121話:お裾分け
しおりを挟む
ソニが作った昼食は、保存食のボア肉ジャーキーと持ち込んだキノコ類を使ったスープと、ジャーキーを水でふやかしてから水気を切った物をフライパンでステーキの様にして、これまた持ち込んだ黒パンに挟んだだけのバーガーの二種類だったが、ハーブや調味料も少量ながら瓶詰めで持ち込んでいた為、ダンジョンで食べる食事としては良い意味で有り得ない程普通の物だった。
食事を皆が食べ終わる頃にファイがお供の女性を二人引き連れてやって来た。
「な、何でダンジョンでそんなまともな食事をしているんだい・・・?」
「何でって何だ?」
ファイは俺達の食事風景を見て冷や汗を垂らしながら聞いて来るが、質問の意味が分からず聞き返す。
「ダンジョンでそんな普通の食事をしている人なんて見た事無いんだけど・・・」
「そうか?皆やれば良いのにな」
そう言って俺達は食事の後片付けを始める。
テキパキとそれぞれが動く中、ソニがあの購入した水を生み出す魔導具を使って洗い物を始めると、それが目に付いたファイが超えを上げる。
「えッ!?その魔導具!どうして君達が持っているんだい?」
「どうしてって、買ったからに決まってるじゃないか」
俺はさも当然の様に答えるが、ファイはその回答に納得がいかないのかやけに食い付いて来た。
「いやいや、君達はフリーの傭兵集団なんだよね?言っちゃ悪いが、普通に傭兵を、しかもフリーでやっているんだったら、そこまで財政に余裕は普通無い筈だよ・・・」
「まぁ、縁があって購入に至ったって事で」
俺はあまり内情に踏み込んで欲しくは無い為に適当に話を切り上げ様とした。
「・・・やっぱり、バックに―――」
そう言ってファイはアリシエーゼを見遣るが、俺はそれを途中で制止する。
「ファイ、傭兵をやってる以上、皆何かしらの事情があったりするだろ。そう言うのを詮索はしないでくれないか」
俺は何となくの知識だけでそう言うと、ファイはハッとして直ぐに謝った。
「す、すまない、詮索するつもりは無かったんだ」
本当に申し訳なさそうにするファイを見て、やっぱり良い奴だなと思っていると、お供の女性の一人、人族の・・・名前は何と言ったか忘れたが、猫人族では無い方が不機嫌そうな声色で座って片付けをする俺達を見下げて言う。
「ファイ様が謝る必要は有りません。ダンジョンでこの様に火を炊き、匂いが出る様な食事を作るなど非常識なんですよ」
へー
「あっそ」
「あ、貴方聞いていましたか!?非常識と言ったんです!」
「聞いてたよ。んで、だから何よ?」
「はぁ!?」
そこで、おやつタイムにと余分に作って貰ったバーガーをバナナの葉の様な物で人数分包んでいたソニーが横から声を掛けて来た。
「こちらは私が全て持っていて良いですか?」
「あ、うん。お願い」
そう言うとソニは人数分のバーガーを背負い袋の中に詰め込み始めるが、ついでに俺は仲間の表情を確認すると、皆、また始まったかと我関せずと言った表情だったので、心の中でほくそ笑んだ。
分かって来てるじゃん
俺はこう言った妙に絡んで来る者に対して容赦は無い。
それを分かっていて仲間達はこれがあくまで平常運転だと言う様に対応してくれている。
俺は再度、人族の女に振り向き言った。
「だから何だと聞いてんだよ」
人族の女は一瞬たじろぐが、猫人族の―――ミーシャだったか?―――女がソニがしまい込んだバーガーを目で追い、ゴクリと唾を飲み込んだのを見逃さない。
「ですからッ!ダンジョン内で私的に火を使い、匂いを出す様な食事を作るなど!匂いに釣られて魔物が現れたらどうするんですか!?」
「いや、魔物なんて釣られて来てないじゃん?」
「そ、それは結果論です!そう言う事も踏まえ無くてはならなくなるので見張りの負担も増えると言っているんです!」
いや、そんな事さっき言って無いじゃん
もしかしたら、そうかも知れないが、だからどうしたとしか思わない。
「そん時は俺達が殺してやるから安心して休憩してろよ」
「そんな事を言ってるんじゃありません!」
キーキー煩ぇ女だな
自分の中にドス黒い感情が湧き上がるのを意識して直ぐに心を落ち着け様と試みる。
「ファイ、俺は提案する。ダンジョンでも普通に料理を作って食事をして方が良い。深層で極限状態だってんならまだしも、こんな表層でそんな事気にする方が間抜けだよ。少なくとも食事で士気が上がったりパフォーマンスが向上したりってメリットや恩恵は絶対にあるんだからやらない理由が無い。ましてや、このアタックの目的や、言っちまえば結果を考慮するんなら寧ろやるべきだ」
突然話を振られたファイは動揺しながらも俺の話を聞き、そしてその言葉を自分の中で咀嚼して理解して頷いた。
「・・・確かに君の言う事は最もだよ。これは普通のダンジョンアタックでは無いんだしね」
そう言って神妙な顔付きでファイは同意した。
「ファ、ファイ様!?」
人族の女はまさか自分では無く、こんな今日初めて会った訳も分からない男の意見に同意するなどとは微塵も思っていなかったらしく、嘘だろ?と言った表情でファイの名前を叫ぶ。
「勿論、ディアナの言う事も間違ってはいないけど、僕も士気を保つ事はこのアタックでは重要だと思うんだ」
そう言われ、ディアナと呼ばれた女性は俯き、唇を噛み締めた。
そんなに悔しいか!ハハッ
それからファイは、二度目のアタックの際はこう出来る様に聖女達に話してみると言っていた。
一度戻る事は確定しているので、二度目のアタックの準備にダンジョンでの食事と言う項目も盛込むと言う事だったが、少なくともファイ達の中隊ではそうするらしい。
そう話している間も猫人族のミーシャはずっとバーガーの入っている背負い袋を見つめていたので、何だか餌付けがしたくなり話の終わりに俺はソニに言ってバーガーを二つ取り出して貰ってそれをファイに手渡した。
「とりあえずお裾分け」
「え、ありがとう!って、二つ??」
こっちは三人だぞ?とでも言いたげなファイであったが俺は何食わぬ顔で返した。
「ファイとミーシャにね。これ取り出して食べてると匂いに釣られて魔物が寄って来るかも知れないんだし、そんな事になるかも知れないんだから、そっちの女はこんなモノ当然食べないだろ?だから渡しても無駄だと思ってね」
「・・・ぐッ」
ディアナは何か言いた気だったが、グッと堪える仕草をし、それを見たファイが苦笑いを浮かべながら言った。
こちらもモニカが「うわ、本当に正確悪ッ」とか言っているのを聞き逃さなかったので、モニカを睨み黙らせた。
「ハハ・・・手厳しい。でもありがとう、嬉しいよ」
そう言ってそろそろと会話を切り上げてファイ達は自分達の中隊の元に戻って行った。
その際にファイが俺に耳打ちをする。
「もうちょっと女の子に優しく出来ないかい?」
「・・・俺は善意には善意を、悪意には理不尽な迄の悪意を持って返すって信条で生きてるんでね」
俺は鼻を鳴らして小声で同じくファイの耳元で囁く。
「・・・成程、また一つ君の事を理解出来たよ」
ファイは苦笑いの筈なのに妙にイケてる表情をしながら手を上げて去って行った。
やっと行ったかと俺は大きく息を吐き、そろそろ休憩をしておこうと仲間達の方を振り向く。
すると、アリシエーゼがまた不機嫌そうに此方を睨んでいたので、またファイと話していた事に対しての嫉妬かとゲンナリする。
「仕方無いだろ、話し掛けて来たのはあっちだぜ?」
俺は何か言われる前に言い訳をしておくかとアリシエーゼに対して言うが、それを聞いたアリシエーゼは腕を組みプイと顔を背けた。
「何勝手にバーガー渡しておるんだッ」
それかよッ!?
それを聞き呆れつつ、はいはいと適当に相槌を打って俺は休憩を取った。
休憩が終わり準備が整うと直ぐに進軍が開始されるが、言われていた通り、午前の進軍とは打って変わって、進行速度が倍程になった。
多分これが本来の速度で、ファイの言っていた端まだ半日と言う速度なんだろうなと考えながら、篤と明莉を見るが、特に苦も無く付いて来ているので問題無しと判断した。
一層の中間を過ぎた辺りから、少し魔物の質が変わった様にも感じるが、まだ悪魔と呼ばれるアークデーモンとは遭遇していない。
さっさと出て来いやとか思いながら進むが、結局一日目の野営地に到着するまでとうとう出会う事は無かった。
野営地に入り、連絡事項の伝達と配給かま終わると、後は各自で野営の準備をして自由行動だが、最初の見張りの中隊は直ぐに辺りに展開して行くので、その中隊の野営の準備は他の中隊が代わりに行った。
俺達は二番目の見張りだったので、早めに夕食の準備等をする為、他の中隊の代わりの準備は免除されたので、自分達だけの野営の用意で済んだ。
テントが欲しい所だが、やはり咄嗟の時に行動に移れない可能性があるので、地上での野営ならタープか馬車、ダンジョンなら焚き火を囲んでの雑魚寝が基本かと思い直す。
でも、フカフカのマットレスみたいなものくらいは用意したいな
見張りは三交替制で大体四時間となっている。
アリシエーゼに懐中時計を見せて貰うと、十八時頃だったので四時間交代が妥当なのだが、正直、地上では無いのだし、昼か夜が分からないのだからもっと進めるだけ進めば良いのになと思いつつ、直ぐに肩慣らしなんだから良いかと思い直した。
食事を済ませ、早めに就寝して交代時間に起こされる。
食事をして寝る迄の間、久々にイベント乞いを心の中で行ったので、密かにワクワクしていた。
悪魔よ!いでよ!!
食事を皆が食べ終わる頃にファイがお供の女性を二人引き連れてやって来た。
「な、何でダンジョンでそんなまともな食事をしているんだい・・・?」
「何でって何だ?」
ファイは俺達の食事風景を見て冷や汗を垂らしながら聞いて来るが、質問の意味が分からず聞き返す。
「ダンジョンでそんな普通の食事をしている人なんて見た事無いんだけど・・・」
「そうか?皆やれば良いのにな」
そう言って俺達は食事の後片付けを始める。
テキパキとそれぞれが動く中、ソニがあの購入した水を生み出す魔導具を使って洗い物を始めると、それが目に付いたファイが超えを上げる。
「えッ!?その魔導具!どうして君達が持っているんだい?」
「どうしてって、買ったからに決まってるじゃないか」
俺はさも当然の様に答えるが、ファイはその回答に納得がいかないのかやけに食い付いて来た。
「いやいや、君達はフリーの傭兵集団なんだよね?言っちゃ悪いが、普通に傭兵を、しかもフリーでやっているんだったら、そこまで財政に余裕は普通無い筈だよ・・・」
「まぁ、縁があって購入に至ったって事で」
俺はあまり内情に踏み込んで欲しくは無い為に適当に話を切り上げ様とした。
「・・・やっぱり、バックに―――」
そう言ってファイはアリシエーゼを見遣るが、俺はそれを途中で制止する。
「ファイ、傭兵をやってる以上、皆何かしらの事情があったりするだろ。そう言うのを詮索はしないでくれないか」
俺は何となくの知識だけでそう言うと、ファイはハッとして直ぐに謝った。
「す、すまない、詮索するつもりは無かったんだ」
本当に申し訳なさそうにするファイを見て、やっぱり良い奴だなと思っていると、お供の女性の一人、人族の・・・名前は何と言ったか忘れたが、猫人族では無い方が不機嫌そうな声色で座って片付けをする俺達を見下げて言う。
「ファイ様が謝る必要は有りません。ダンジョンでこの様に火を炊き、匂いが出る様な食事を作るなど非常識なんですよ」
へー
「あっそ」
「あ、貴方聞いていましたか!?非常識と言ったんです!」
「聞いてたよ。んで、だから何よ?」
「はぁ!?」
そこで、おやつタイムにと余分に作って貰ったバーガーをバナナの葉の様な物で人数分包んでいたソニーが横から声を掛けて来た。
「こちらは私が全て持っていて良いですか?」
「あ、うん。お願い」
そう言うとソニは人数分のバーガーを背負い袋の中に詰め込み始めるが、ついでに俺は仲間の表情を確認すると、皆、また始まったかと我関せずと言った表情だったので、心の中でほくそ笑んだ。
分かって来てるじゃん
俺はこう言った妙に絡んで来る者に対して容赦は無い。
それを分かっていて仲間達はこれがあくまで平常運転だと言う様に対応してくれている。
俺は再度、人族の女に振り向き言った。
「だから何だと聞いてんだよ」
人族の女は一瞬たじろぐが、猫人族の―――ミーシャだったか?―――女がソニがしまい込んだバーガーを目で追い、ゴクリと唾を飲み込んだのを見逃さない。
「ですからッ!ダンジョン内で私的に火を使い、匂いを出す様な食事を作るなど!匂いに釣られて魔物が現れたらどうするんですか!?」
「いや、魔物なんて釣られて来てないじゃん?」
「そ、それは結果論です!そう言う事も踏まえ無くてはならなくなるので見張りの負担も増えると言っているんです!」
いや、そんな事さっき言って無いじゃん
もしかしたら、そうかも知れないが、だからどうしたとしか思わない。
「そん時は俺達が殺してやるから安心して休憩してろよ」
「そんな事を言ってるんじゃありません!」
キーキー煩ぇ女だな
自分の中にドス黒い感情が湧き上がるのを意識して直ぐに心を落ち着け様と試みる。
「ファイ、俺は提案する。ダンジョンでも普通に料理を作って食事をして方が良い。深層で極限状態だってんならまだしも、こんな表層でそんな事気にする方が間抜けだよ。少なくとも食事で士気が上がったりパフォーマンスが向上したりってメリットや恩恵は絶対にあるんだからやらない理由が無い。ましてや、このアタックの目的や、言っちまえば結果を考慮するんなら寧ろやるべきだ」
突然話を振られたファイは動揺しながらも俺の話を聞き、そしてその言葉を自分の中で咀嚼して理解して頷いた。
「・・・確かに君の言う事は最もだよ。これは普通のダンジョンアタックでは無いんだしね」
そう言って神妙な顔付きでファイは同意した。
「ファ、ファイ様!?」
人族の女はまさか自分では無く、こんな今日初めて会った訳も分からない男の意見に同意するなどとは微塵も思っていなかったらしく、嘘だろ?と言った表情でファイの名前を叫ぶ。
「勿論、ディアナの言う事も間違ってはいないけど、僕も士気を保つ事はこのアタックでは重要だと思うんだ」
そう言われ、ディアナと呼ばれた女性は俯き、唇を噛み締めた。
そんなに悔しいか!ハハッ
それからファイは、二度目のアタックの際はこう出来る様に聖女達に話してみると言っていた。
一度戻る事は確定しているので、二度目のアタックの準備にダンジョンでの食事と言う項目も盛込むと言う事だったが、少なくともファイ達の中隊ではそうするらしい。
そう話している間も猫人族のミーシャはずっとバーガーの入っている背負い袋を見つめていたので、何だか餌付けがしたくなり話の終わりに俺はソニに言ってバーガーを二つ取り出して貰ってそれをファイに手渡した。
「とりあえずお裾分け」
「え、ありがとう!って、二つ??」
こっちは三人だぞ?とでも言いたげなファイであったが俺は何食わぬ顔で返した。
「ファイとミーシャにね。これ取り出して食べてると匂いに釣られて魔物が寄って来るかも知れないんだし、そんな事になるかも知れないんだから、そっちの女はこんなモノ当然食べないだろ?だから渡しても無駄だと思ってね」
「・・・ぐッ」
ディアナは何か言いた気だったが、グッと堪える仕草をし、それを見たファイが苦笑いを浮かべながら言った。
こちらもモニカが「うわ、本当に正確悪ッ」とか言っているのを聞き逃さなかったので、モニカを睨み黙らせた。
「ハハ・・・手厳しい。でもありがとう、嬉しいよ」
そう言ってそろそろと会話を切り上げてファイ達は自分達の中隊の元に戻って行った。
その際にファイが俺に耳打ちをする。
「もうちょっと女の子に優しく出来ないかい?」
「・・・俺は善意には善意を、悪意には理不尽な迄の悪意を持って返すって信条で生きてるんでね」
俺は鼻を鳴らして小声で同じくファイの耳元で囁く。
「・・・成程、また一つ君の事を理解出来たよ」
ファイは苦笑いの筈なのに妙にイケてる表情をしながら手を上げて去って行った。
やっと行ったかと俺は大きく息を吐き、そろそろ休憩をしておこうと仲間達の方を振り向く。
すると、アリシエーゼがまた不機嫌そうに此方を睨んでいたので、またファイと話していた事に対しての嫉妬かとゲンナリする。
「仕方無いだろ、話し掛けて来たのはあっちだぜ?」
俺は何か言われる前に言い訳をしておくかとアリシエーゼに対して言うが、それを聞いたアリシエーゼは腕を組みプイと顔を背けた。
「何勝手にバーガー渡しておるんだッ」
それかよッ!?
それを聞き呆れつつ、はいはいと適当に相槌を打って俺は休憩を取った。
休憩が終わり準備が整うと直ぐに進軍が開始されるが、言われていた通り、午前の進軍とは打って変わって、進行速度が倍程になった。
多分これが本来の速度で、ファイの言っていた端まだ半日と言う速度なんだろうなと考えながら、篤と明莉を見るが、特に苦も無く付いて来ているので問題無しと判断した。
一層の中間を過ぎた辺りから、少し魔物の質が変わった様にも感じるが、まだ悪魔と呼ばれるアークデーモンとは遭遇していない。
さっさと出て来いやとか思いながら進むが、結局一日目の野営地に到着するまでとうとう出会う事は無かった。
野営地に入り、連絡事項の伝達と配給かま終わると、後は各自で野営の準備をして自由行動だが、最初の見張りの中隊は直ぐに辺りに展開して行くので、その中隊の野営の準備は他の中隊が代わりに行った。
俺達は二番目の見張りだったので、早めに夕食の準備等をする為、他の中隊の代わりの準備は免除されたので、自分達だけの野営の用意で済んだ。
テントが欲しい所だが、やはり咄嗟の時に行動に移れない可能性があるので、地上での野営ならタープか馬車、ダンジョンなら焚き火を囲んでの雑魚寝が基本かと思い直す。
でも、フカフカのマットレスみたいなものくらいは用意したいな
見張りは三交替制で大体四時間となっている。
アリシエーゼに懐中時計を見せて貰うと、十八時頃だったので四時間交代が妥当なのだが、正直、地上では無いのだし、昼か夜が分からないのだからもっと進めるだけ進めば良いのになと思いつつ、直ぐに肩慣らしなんだから良いかと思い直した。
食事を済ませ、早めに就寝して交代時間に起こされる。
食事をして寝る迄の間、久々にイベント乞いを心の中で行ったので、密かにワクワクしていた。
悪魔よ!いでよ!!
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
魔法使いと彼女を慕う3匹の黒竜~魔法は最強だけど溺愛してくる竜には勝てる気がしません~
村雨 妖
恋愛
森で1人のんびり自由気ままな生活をしながら、たまに王都の冒険者のギルドで依頼を受け、魔物討伐をして過ごしていた”最強の魔法使い”の女の子、リーシャ。
ある依頼の際に彼女は3匹の小さな黒竜と出会い、一緒に生活するようになった。黒竜の名前は、ノア、ルシア、エリアル。毎日可愛がっていたのに、ある日突然黒竜たちは姿を消してしまった。代わりに3人の人間の男が家に現れ、彼らは自分たちがその黒竜だと言い張り、リーシャに自分たちの”番”にするとか言ってきて。
半信半疑で彼らを受け入れたリーシャだが、一緒に過ごすうちにそれが本当の事だと思い始めた。彼らはリーシャの気持ちなど関係なく自分たちの好きにふるまってくる。リーシャは彼らの好意に鈍感ではあるけど、ちょっとした言動にドキッとしたり、モヤモヤしてみたりて……お互いに振り回し、振り回されの毎日に。のんびり自由気ままな生活をしていたはずなのに、急に慌ただしい生活になってしまって⁉ 3人との出会いを境にいろんな竜とも出会うことになり、関わりたくない竜と人間のいざこざにも巻き込まれていくことに!※”小説家になろう”でも公開しています。※表紙絵自作の作品です。
異世界でもプログラム
北きつね
ファンタジー
俺は、元プログラマ・・・違うな。社内の便利屋。火消し部隊を率いていた。
とあるシステムのデスマの最中に、SIer の不正が発覚。
火消しに奔走する日々。俺はどうやらシステムのカットオーバの日を見ることができなかったようだ。
転生先は、魔物も存在する、剣と魔法の世界。
魔法がをプログラムのように作り込むことができる。俺は、異世界でもプログラムを作ることができる!
---
こんな生涯をプログラマとして過ごした男が転生した世界が、魔法を”プログラム”する世界。
彼は、プログラムの知識を利用して、魔法を編み上げていく。
注)第七話+幕間2話は、現実世界の話で転生前です。IT業界の事が書かれています。
実際にあった話ではありません。”絶対”に違います。知り合いのIT業界の人に聞いたりしないでください。
第八話からが、一般的な転生ものになっています。テンプレ通りです。
注)作者が楽しむ為に書いています。
誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第直していきますが、更新はまとめてになります。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
世界⇔異世界 THERE AND BACK!!
西順
ファンタジー
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
週一、不定期投稿していきます。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。
ファンタスティック小説家
ファンタジー
科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。
実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。
無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。
辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる