異端の紅赤マギ

みどりのたぬき

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第2章:闇蠢者の襲来編

第63話:専用装備

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 「は、暖氏、暖氏、これは、これは伝説の・・・?」

 「・・・うむ、これは正しく伝説の・・・」

 「「ビキニアーマー!!!!」」

 俺と篤は声を揃えて叫んだ。

 いや、だってほら
 ビキニアーマーだよ?
 あの、どこも護っていないビキニアーマーだよ?

 「お主ら!五月蝿いぞ!その程度で興奮するで無いッ」

 アリシエーゼは怒り心頭で叫ぶが、そんなの気にしない。

 「そうは言うが、伝説の装備をまさかここで拝めるとは思って無かったんだ。興奮するのは当然だろ?」

 「そうですよ。こんな物を作った者の頭はどうかしていると思いますが、その反面、感謝もしています。ありがたや~」

 篤はそう言ってモニカの前に立ち、両手を合わせて拝んだ。

 おッ、いいね
 俺も拝んでおこうかな
 ご利益は有りそうだ

 「な、何なんですか、この人達は!?」

 そんな俺達を最大限に警戒してモニカは腕でバインバインを隠して叫んだ。

 「モニカくん」

 「は、はい?」

 それまでモニカを拝んでいた篤が急に真面目な顔になりモニカを見つめる。
 それに面食らい、モニカは返事をした。

 「何故キミはその様に防御力皆無の物を装備しているのかね?身体に身に付ける装備品は他にも色々あるであろう」

 「そ、それは、私は狩人です。身に付ける、服の擦れる音ですら動物達は敏感に感じ取るので、極力そう言った無駄なものは排除したいと考えて行き着いたんですッ」

 「だが、布の擦れる音を気にするなら、外套も気になるのでは無いか?」

 「コボルトのアジトを探る時は狩りじゃなんで身に付けたんですッ、普段は何も纏いません!」

 「ふ、普段はビキニアーマーオンリィィ!?」

 それを聞くと篤は絶叫し、またモニカを拝み始めた。

 「ありがたや~、ありがたや~」

 「ひぃぃぃッ!何なんですかこの人!?」

 篤とモニカのやり取りを見ていて、篤の欲望に忠実と言うか、自分の欲望をおくびも無く曝け出す姿を見て急に素に戻ってしまった。

 篤・・・お前すげぇな・・・

 「ええいッ!鬱陶しい!ナッズ!こ奴を放り出せ!!」

 「・・・へーい」

 そうアリシエーゼに命令されたナッズは気怠そうに篤に近付き、右腕をガシリと篤の首に搦めて外に引き摺って行った。

 「う、お!?な、何をする!暖氏!暖氏ぃ!助け、助けて―――」

 「・・・」

 俺はナッズに引き摺られる篤を無言で見送った。

 暖氏言うなし・・・

 「・・・暖くん」

 そこまで何も言わずに一連の流れを見ていた明莉が急に声を掛けて来た。

 「うん?どした?」

 「・・・暖くんがそんな人だとは思わなかった。最っっ低」

 えぇぇぇぇッ!?
 な、何でさ!?

 「い、いや、何で!?何でそうなる!?」

 「篤さんはいいよ、元々頭可笑しそうだったし。でも暖くんがそんな人だとは思わなかった」

 そう言って俺を睨む明莉の眼光は底冷えする様な冷たさを宿しており、俺は心底恐ろしいと思った。

 って言うか、篤散々な言われ様だな・・・
 頭が可笑しいって・・・
 まぁ、イカレてるが

 「い、いや、誤解だって!俺はただ伝説の装備を目の前にして、男心と言うか、少年の心が揺さぶられたと言うか―――」

 「・・・篤さんと言ってる事同じだし」

 明莉はそう言い放ってそれ以上話す事は無いと二階に戻って行ってしまった。

 そ、そんな・・・
 何でだぁぁ!?

 俺は頭を抱えて悶えた。
 そんな俺を見兼ねてか、アルアレが俺に言う。

 「はぁ、後で私がフォローしておきますよ・・・キミもそう言ったものに興味を示す年頃でしょうしね」

 ありがとう、アルアレ・・・
 ・・・うん?
 何だか、勘違いしてそうだし、妙に気恥ずかしくなるな・・・

 「た、頼む・・・誤解なんだ・・・」

 俺はアルアレに力無くそう言った。

 「あ、あの・・・とりあえず着替えて来ていいのでしょうか?」

 呆気に取られていたモニカがアリシエーゼにそう言った。

 「うむ、すまぬな、うちのアホ共が」

 共・・・?
 俺も入ってる?

 「い、いえ、大丈夫です」

 「この家にお主の着替え等はあるのか?」

 「無いと思うので私の家の跡とか探しに行って来ます」

 「そうか、じゃったらアルアレとパトリックも連れて行け」

 そう言ってアリシエーゼは二人を見て、二人は無言で頷いた。

 「そんなッ、大丈夫ですよ一人で」

 「良い。念の為じゃ」

 「・・・そうですか、ではお願いします」

 モニカはアルアレとパトリックに向かいお辞儀をした。

 「はい、任せて下さい」

 「早速行きましょうか」

 アルアレとパトリックは爽やかにそう答えてモニカと拠点を出て行こうとしたが、モニカは何かに気付き戻って来た。

 「ユーちゃん、一緒に行こう」

 モニカはユーリーにそう言うと、ユーリーは無言で椅子から降りてモニカに着いて行った。

 俺も行こうかな
 ちょっと外の空気を吸いたいし・・・

 「・・・お主はここに残っておれ」

 「・・・何でだよ。って言うか何で分かるんだよ」

 「はぁぁ、まったくお主は・・・恥ずかしく思わんのか」

 「さっきの件の事か?」

 「そうじゃよ。まぁ、まったくお主らの気持ちが分からんでは無いが、興奮し過ぎじゃ」

 アリシエーゼはそう言ってもう一度深いため息をついた。
 そう言えばアリシエーゼも元は腐ってたんだったと思い出した。

 「分かるだろ。ビキニアーマーだぜ?ビキニアーマー」

 「分かるが・・・分かるんじゃが、明莉は本気でお主達を軽蔑してしまったぞ」

 「うッ・・・そ、それは確かに」

 明莉のあの目を思い出し俺はたじろいだ。

 早く誤解を解かなければ・・・
 アルアレ!頼む!

 「もう少し自重せい」

 「・・・分かったよ」

 俺はアリシエーゼの言う事に仕方無く同意して、今後はもう少し自重する子供にした。

 「んで、今後はどうする?」

 「・・・もし仮にじゃが、モニカの言う様にジェネラルじゃったなら、今のメンツじゃと歯が立たんと思うぞ」

 「それは戦うのが俺とアリシエーゼだけだったとしてもか?」

 「それじゃったら恐らく勝てる。勝てるんじゃが、これも仮定の話じゃが、モニカの話じゃと、相当頭の切れる奴じゃ。話には出てこんかったが、普通の配下のコボルトがどれ程の数が居るのか分からん」

 「あぁ、俺達がジェネラルの相手をしている間に、残りのコボルトが大量にこっちの仲間を攻めて来た場合ってのを憂慮してんのか」

 「そうじゃ」

 確かにその場合、通常種のコボルトがどれ程居るのか分からないが、数百、数千と出て来た場合、モニカとユーリー含めて八人で対応するのは厳しいかも知れない。

 「んぢゃ、さっさと撤退してどこかに報告して投げるか」

 「良いのか?」

 「うん?そりゃ、仲間を危険に晒したくは無いしな。強さも気になるし、魔人ってのも気になるけどさ」

 「・・・魔人か」

 「何なんだろうな、それって」

 「・・・分からんが、どうも嫌な予感がするんじゃ」

 「・・・そうか」

 別にアリシエーゼの予感とやらを信じて無い訳でもバカにしている訳でも無いが、何も情報が無いこの段階で頭を悩ませても仕方が無いので俺は考えるのを止めた。

 「とりあえず、コボルト達がどう動くか分からないし、夜の森は流石に危険だろうから、今夜はここで一泊して明日朝にここを経とう」

 「そうじゃな。今日は妾が寝ずに番をするとしよう」

 「じゃあ俺も手伝うよ。鼻は効く様になったしな」

 「・・・頼む」

 俺達が今後の事を話していると、モニカ達が帰って来た。

 「ハルくん!色々あったよ!」

 開口一番にパトリックは俺に嬉しそうに言って来た。

 「何があったんだ?」

 「じゃじゃーん」

 そう言ってパトリックは手に持っていた大き目の皮袋を俺の前に突き出し中身を見せた。

 って言うか、この世界でもじゃじゃーんとか言うんだな・・・

 「おぉ、武器とか色々あるじゃん!」

 パトリックが見せて来た皮袋の中を覗くと、本当に色々入っているのが分かった。

 「ちょっと全部見せてよ」

 「いいよ、ちょっと待って」

 パトリックはそう言って、皮袋から中身を取り出して、床に置き始めた。
 出て来た物を見ると、全て革製の鞘に収められているが、ショートソードに短剣にナイフ、マナストーンの付いた装飾品に、何かの女神だろうか、そんな意匠の工芸品的な金属で出来た物まで様々だった。

 「これ全部貰っていいって言うから良さげな物を見繕って来たんだ」

 パトリックは嬉しそうにそう言った。

 「良いのか?」

 アリシエーゼはモニカに聞いた。

 「えぇ、ここで朽ちさせるよりは使って頂いた方がきっと良いので」

 「そうか、では有難く頂戴するとしよう」

 アリシエーゼの許しを得てパトリックは更に喜び、一つ一つ手に取り俺に色々と説明してくれた。

 「ハルくんが短剣二本使いたいって言ってたって前に聞いたからさ、これなんかどうかなって思ったんだ!」

 そう言ってパトリックは二本の短剣を俺に差し出す。
 その短剣は、長さ的には短剣と言うよりはナイフに近く、刃幅はナイフと言うよりも短剣に近い、両刃の物だった。

 「おぉ、大きさは俺の欲しい感じだ。丁度いいよ」

 そう言って差し出された物を受け取り、その内一本を鞘から取り出してみる。

 「何だか物凄く高そうだな・・・」

 取り出した物は刃の部分は銀色に光り輝き、鍔は丁度拳が隠れる程の大きさしか無いが、半円状で刃の部分とは違う金属を使っているのか、色が違った。
 鍔の部分の意匠も大変凝っており、素人目から見ても一目で高価な物だと分かった。

 「身内贔屓みたいになっちゃいますけど、この村で作る武具は本当に良い物ですよ。毎年、ダリスにも献上している品ですし、ここの武具は飾っておくだけの儀礼用の物では無く、実用に長けた、優れた品です」

 モニカはそう言って微笑んだ。
 その顔は本当に美しく俺は思わず、短剣よりもそちらに目が行き、俺は先程の自分の行為を少し恥じた。

 「・・・あのさ、さっはごめん」

 「・・・はい、大丈夫です。ちょっと、その恥ずかしかっただけですから」

 そう言ってモニカほまた微笑んだ。

 「それに貴方はあちらの人とは違う様ですし」

 そう言ってモニカは篤が居るであろう、家の外を見た。

 「・・・はは」

 そう言えば篤はまだ帰って来ないな
 ナッズに絞られてるのか?

 「どうかな?気に入った?」

 「そうだな、凄いいいと思う!ただ・・・」

 「ただ?」

 「どうやって持ち歩くかなと思ってさ」

 「普通に剣帯も用意して使えばいいんじゃない?」

 「いやぁ、それってこの辺にぶら下げておくって事でしょ?」

 俺はそう言って腰の両横を手で触った。

 「うん、そうなるね。それじゃあダメなの?」

 「何て言うか、そうなると、こう、ブラブラするじゃん?それは嫌なんだよね。俺はめちゃくちゃ激しく動くからたぶんそれだと凄い気になっちゃって動きが阻害されるんじゃないかなって」

 俺がそう言うとパトリックは唸った。

 「うーん・・・そうか、それだと専用の剣帯とかを作って貰った方がいいかな」

 「だよね」

 そんな話をしているとモニカが話に入って来た。

 「あの、具体的にどう言ったものを望んでいますか?」

 聞けばモニカは狩りもするが、革細工等も好んで行うらしく、作ったものも売り物として出せるレベルなのでもしかしたら今この場で簡易的ではあるが作れるかも知れないと言う事であった。

 「そうなんだ!?じゃあさ、こんな感じなんだけど作れるかな?と言ってもそんな凝った物じゃ無くて、このベルトとこの鞘がここでくっついてて、二本を交差させる感じ。それで、その二本とベルトはガッチガチに固定して動かない様にして欲しいんだよね」

 そう言って俺は自分が身に付けている革製のベルトの腰の後ろ部分を手で触り、ジェスチャーを交えてモニカに説明した。

 「成程。それなら、余っている革が見付かれば出来そうです」

 「マジか!余ってる革って何処にあるの?言ってくれれば取りに行って来るよ!」

 「いえ、私の家に行けば必ず有りますし、家自体は壊れてしまいましたが、探せば瓦礫の下とかにあると思うので大丈夫です。直ぐに取って来ます」

 そう言うや否やモニカは家を飛び出して行ってしまった。

 「え、あ・・・護衛は、いいのか・・・?」

 俺はそう言ってアリシエーゼを見た。

 「・・・まぁ多分大丈夫じゃろ」

 その言葉通り、モニカは無事に直ぐに帰って来た。

 「有りました!これでいけると思います」

 そう言ったモニカの手には鞣し革が数枚と革細工の工具類であろうか、大き目の箱を持っていた。

 「ただ、数分で、はい出来ましたと言う程簡単では無くてですね・・・数時間は掛かるかと思うんですけど大丈夫ですか?」

 「え、そうなのか・・・それだと何か悪いな」

 「あ、もしかして今日は此方で夜を明かさずに直ぐに此処を経ったりしますか・・・?」

 そう言ってモニカは眉を下げて俺を見た。
 そんな表情をされて俺はアリシエーゼを見て無言で助けを求めた。

 「後で話そうと思ったんじゃが、今日はここで一泊するつもりじゃ」

 「そうなんですね!では早速取り掛かりますね!」

 「でも、何だか悪いよ。もう夜だしさ」

 「大丈夫ですよ、まだ日が沈んでから差程経ってませんし、夜中まで掛かる訳では有りませんから」

 「それなら、ちょっと待つが良い、今後の方針を今話してしまうからの」

 アリシエーゼはそう言って、アルアレとパトリックに外に居るナッズと篤、二階に居るソニと明莉を呼びに行かせた。
 それぞれが戻って来て、全員が揃ったのを確認しアリシエーゼは俺と話して決めた内容を皆に話し始めた。
 話が終わると全員特に異論は無く、それを確認してから今日はこの後は自由行動とした。
 夜の番は俺とアリシエーゼがする事を伝えると、傭兵とモニカは自分達もと名乗り出たが、明日の為に休んでいろとアリシエーゼは突っぱねた。
 その後、モニカに俺の装備しているベルトを託し、専用の剣帯を作って貰う事を正式に依頼した。

 さて、飯でも食って夜番に備えますかね!
 豆だけどさ・・・
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