異端の紅赤マギ

みどりのたぬき

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第2章:闇蠢者の襲来編

第54話:不穏な空気

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 コボルトの襲撃があった夜、三人一組となり、野営の警護を行うことになったが、篤と明莉はその中には入れなかった。
 居ても役に立たない――索敵や周囲警戒と言う意味では――と言うのもあったので、だったら慣れている者達だけでやってしまおうと言う話だった訳だが・・・

 俺もそんなのやった事無いんだが・・・
 確かに、夜目は効くしいいんだけどさ・・・

 アルアレ、ナッズ、パトリックが最初の警戒に当たり、残りのソニ、アリシエーゼ、そして俺が途中でこうたいし朝までと言う流れとなった。
 アルアレ達は姫様にそんな事をさせるら訳には!とか言っていたが、アリシエーゼは修学旅行の夜気分で、夜更かしがしたかったのか断固譲らなかった。

 枕は無いからな・・・

 現在は、アルアレ達の持ち時間が無事に何事も無く終わり、俺達に引き継がれて暫く経っていた。

「また襲撃あるかなぁ」

 俺は焚き火に小枝を投げ入れながら、焚き火から発せられるパチパチ音を何となく聞いていた。

「さぁての。まぁコボルトくらい瞬殺じゃ、瞬殺」

 アリシエーゼは俺の隣に座り、コボルトが再度襲って来た時の事を考えているのか、不気味な笑みを浮かべて言った。

「んな事は分かってるよ。それよりも何回も襲撃があるとそれはやっぱり異常な事態な訳だろ?」

「そうじゃの。街道沿いは比較的安全である事が常識じゃしの。魔物などよりも野盗の類を本来は警戒するべきところじゃ」

「だろ?これは何か裏で良からぬ事が起こってるんじゃないか?」

「・・・必死にフラグを立てようとするでない。それはお主の願望そのものじゃろ」

「あ、バレた?」

 俺がそう笑って言うとアリシエーゼは呆れた表情をした。

「バレるも何も、誰が聞いてもそう思うと思うぞ」

「ふーん、まぁ別に―――」

「待て」

 俺の言葉を遮りアリシエーゼが鼻をスンッと鳴らすと同時に言った。
 それを見て俺は素早く立ち上がりアリシエーゼに聞く。

「魔物か?どっちだ」

「あっちの方じゃの。数は・・・十くらいかの」

「十か・・・少し多いか――ッあ!」

 俺が考えているとアリシエーゼは何も言わずに森の方へと駆け出した。

「ず、狡いぞ!ソニ、ここを頼むッ」

「え、あ、はいッ」

 ソニは展開の速さに着いて行けず、とりあえず返事をした感じではあったが問題は無いだらうと判断して俺もアリシエーゼを追って森の中へと入った。

 ってか、見失った!
 どっちに行った!?

 スタートがほんの少し遅れただけだがアリシエーゼの姿はもう見えず、取り残されてしまっていた。
 耳を澄まして周りの音を選別を始め、ある程度の当たりをつけて直様走り始めたが、血の匂いが鼻腔を擽ったのである種の諦めが直ぐにムクムクと湧いて来た。

 クソッ!
 完全に出遅れた!

 血の匂いがしてそちらの方へ向かうと直ぐにアリシエーゼが目に付いた。

「・・・あーあ、もう終わってら」

「ふふんッ、遅いのじゃ」

 俺の方を満面の笑みを浮かべてアリシエーゼは振り向いた。
 その顔はとても無邪気な素直に可愛いと思えるものであった―――が、素直にそうは思えなかった。

 コボルトの首だけ持って佇んでてもなぁ・・・

「全部コボルトか?」

「うむ、十一匹じゃったぞ」

「・・・少しは残しておいてくれてもいいだろ」

「悔しかったらもう少し索敵能力を上げるんじゃなッ」

 ぐぬぬ・・・

「・・・はぁ、とりあえず戻ろう」

「うむッ」

 アリシエーゼは返事をすると同時に持っていたコボルトの首を放り投げ、それがドサリと落ちる音に俺は一瞬振り向いたが直ぐに向き直ると、野営地まで駆けて戻った。

 あれじゃ何匹いたかはもう正確には分からんな

 本当にアリシエーゼにはもう少し綺麗にやってもらいたい。
 あれで返り血とか殆ど浴びて無いのが不思議なくらいいつも猟奇的な現場なのだ。

「姫様、無事でしたか」

「うむ、問題無い」

 野営地に戻るとソニが駆け寄って来た。
 ソニはアリシエーゼを心配していたが、こいつがコボルトくらいに殺られる玉では無い事くらい、ソニ自身も分かっているはずなのだが。

「今後は私共にお任せ頂ければ・・・」

「嫌じゃよ」

「し、しかし・・・」

「なんじゃ?妾があの程度の輩に殺られるとでも思っておるのか?」

「い、いえ、その様な事は思っておりませが、もし万が一の事があってからでは遅く・・・」

「お主は妾がコボルト程度に万が一にでも殺られる可能性があると申すのか?」

「い、いえ、決してその様な・・・」

 ソニはものすごく困っているな・・・

 可哀想だと言うか、アリシエーゼは分かっていてソニを詰めているからどうしようも無い。

「それくらいにしとけよ。ソニはマジでお前の事心配してるんだろうが」

「分かっておるよ」

「俺もお前が分かって言ってる事を分かってるよ。だからお前は残念なんだよ」

「な、なんじゃと!?」

 そこからは何時ものお決まりのパターンとなっていたが、俺とアリシエーゼはあーでも無い、こーでも無いと夜中に言い合いをしながら時間が過ぎて行った。
 結局、その晩は魔物の襲撃自体はそれ以降無かった。
 朝皆が目覚めて出発したが、その日は昼間でも、魔物や獣と遭遇して戦闘に発展するペースが急激に増えた。獣のパターンは殆ど無く、魔物が殆どであったが。

「何でいきなりこんなに襲撃ペースが増えたんだろ」

「ちょっとこれは異常ですね・・・」

 俺とアルアレが会話をしていると、他の面々もそれに加わった。

「巡回兵が全然居ないからってだけじゃねぇのか?」

 ナッズが言うが、確かに俺達は街道を巡回する兵にまだ出くわした事は無い。
 無いのだが、それだけで本当に街道を巡回している兵の数が少ないと言い切れるだろうか。
 つまりは、俺達が街道を進んでいる間、たまたま巡回をしていなかっただとか、俺達と巡回兵は同じ方向に進んでいて、かつ巡回兵の方が先に進んでいるとかそう言った可能性はあるだろう。
 俺達は単純に出くわしていないから、巡回の回数が少なくなったと見ているだけで本当は変わらずなのかも知れない。
 この考えはどうなんだろうと皆に聞いてみた。

「なるほど、確かにそれは有り得ます。ですが――」

「それじゃともっと悪い方向に進んでいると思うぞ」

「それは通常の巡回じゃ追い付かないくらい数が増えただとか、通常の巡回だと対処し切れない様な個体や集団が現れたとかそう言う事か?」

「そう言う事じゃ」

「どちらにしろ、何かが起きているのかも知れません。それに一つ気になる事があるのですが・・・」

「なんじゃ?」

 アルアレかそう言って、一呼吸おいてからその気になる事を話し始めた。

「テツヤ付近は昨日も会いましたあの鉱山跡のゴブリン達が一大勢力だと思うんです、魔物の縄張り的な話ですが」

 そう言ってゴブリン軍団の話をアルアレは始めた。

「そうだな。あれだけの数だからこの辺りはアイツらの縄張りと言ってもいいんじゃないかな」

「はい。私も接してみて、あのゴブリン達が街道に出て人々を襲うだとか、街を襲撃をするだとかを企てるとはもう思いません。ですので、街道よ方まで基本出てこないと思います」

「まぁそうだね、息を潜めてとりあえず潜伏させてるみたいだし」

「はい。ですので、街道は特に縄張りと言うものは無いかもらしれません。魔物達の生体等に詳しい訳では無いので何とも言えませんが」

 まぁもうアルアレが言おうとしている事は何となく分かったが、最後まで続けさせる。

「そうだね、それで?」

「街道はどうかは知らないですが、昨晩襲撃して来たコボルトや、今日のコボルトは殆ど森から出て来ました。これは森のゴブリン達の縄張りを侵していると言ってもいいのでは無いでしょうか」

「まぁそうかも知れないね。あいつらに森が自分達のテリトリーだって意識があるのかは分からないけどさ」

「そうですね、そこは分からないですが、魔物達はその辺りの縄張り意識は非常に強いらしく、本能で他種族の縄張りは基本侵しません。もちろん、好戦的な者達はその限りではありませんが、あのゴブリン達は二万五千程の数ですよ?その数を相手に危険を犯すとはどうしても思えません」

 アルアレは冷汗をかきながら続けた。

「それはあのゴブリン達を気にしない程の強さの魔物がこの付近の森に居るかもって事?」

「そうとは限りませんが、もしかしたらナッズが言う様に巡回の数が減っただとかと言う事も考えられます」

 どちらにしろ今こうして話していても答えは分からないだろう。

「まぁ、答えは分からないし、とりあえずは今後はちょっと警戒レベルを上げて行動していくでいいんじゃないか?」

 俺の言葉にアリシエーゼが頷く。

「そうじゃの。昼も少し警戒していくかの。後、街道沿いの村や街は出来る限り立ち寄る事にしようと思うのじゃ」

「俺達が巡回するってのか?」

「そうでは無い。単純に情報収集の為じゃ」

「ふーん、了解」

 アリシエーゼが実際はどう思っているのかは分からないが、とりあえず同意しておいた。

「お主らもそのつもりで頼むぞ」

「「「「おうッ」」」」

 休憩がてらのこの会話であったが、篤と明莉は会話に参加出来ずにいた。

「あ、あの・・・何か不味い事でも起こってるんですか?」

「・・・いや、別にそうじゃ無いよ。ただ、魔物がちょっと多いから、少し警戒して進もうってだけさ」

 俺は敢えて明るく答えた。

「私達も戦闘に参加した方が良いのだろうか?」

「んー、別に参加しなくてもいいんじゃないかな。何かあった時、逃げられる準備さえいつもしておいて貰えれば」

「・・・そうか」

 確かに篤と明莉も身体強化を獲得して、かなり動ける様になったのは確かだが、結局は素人に変わりはない。
 それで無理矢理参加して、傭兵達や俺も含めての連携が崩れてしまうのは頂けない。
 自分の身は自分で守れるくらいの護身術的なものはちょっと教えておくかなと思ったが、それも追追でいいだろう。

 休憩と少しの話し合いを終えて俺達は出発したが、その日の野営地につくまてに結局、更に数度のコボルトの集団と戦闘をする事になった。

「結局、あれからも結構襲われちゃったね・・・」

 パトリックが夕食後に話し掛けて来たが、その顔は索敵をメインでさていた為か疲れが見えた。

「お疲れさん。一つの集団も数はマチマチだったけど、一回三十くらいだった時は焦ったね」

 今日は一度だけ、三十匹程の集団に襲われた言葉にがあった。
 その時はパトリックが声を上ずらせて俺達に数を伝えていたが、その慌てぶりがモリーゼを拷問した時とはまるで違ったので笑えて来てしまったのを思い出した。

「・・・笑い事じゃないよ。街道で三十もの魔物に襲われたんだよ?これは本当に異常だと思うよ」

「ははッ、悪い。でもまぁ何とかなったじゃん」

「そうだけどさ・・・はぁ、明日もいっぱい出るのかなぁ」

「さあね。でも今日はちょっと早く休んだ方がいいんじゃない?夜の警備は後半でしょ?」

「・・・そうだね、とりあえずもう休むとするよ」

 パトリックはそう言って焚き火から少し離れた場所に移動して寝転んだ。

「・・・おやすみ」

 俺はパトリックには聞こえない様に言ってかろ焚き火に視線を戻した。

 さて、一体何が出るのやら・・・

 オラ、ワクワクすっぞぉ!
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