a pair of fate

みか

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【第一部】

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「ぅ、…はぁ、あ…」


散々好き勝手突かれている途中。
そろそろ自分で動かないとと思い、力の入らない腕を黒川さんの顔の両側に立たせる。

少しでも動いたらナカが擦れて声が漏れそうになるのを必死に抑えながら体を完全に起こす。すると先端がいつもより奥に当たってる気がして、またそこで動きが止まる。


「動ける?」

「…ん…動く、から、まって」


……やばい、今動いたら絶対気持ち良くなってしまう。

そして俺は黒川さんに恩返しできなくなる。

頼むから今度こそ待ってくれと思いながら、またしつこいくらい深呼吸をする。


「…はぁーー」


俺だって現役男子高校生だからAVくらい見た事はあるし、騎乗位のやり方くらい知っている。

けど、実際好きな人とするってなると中々難しいし、恥ずかしいし気持ちいいし上手くできるか分からない。


「華~早く動けよ~」


黒川さんはまた俺の腰を掴んで下から少し突いてくる。


「…っあ!…ちょっと待ってください本当に…」


多分、なんか、前後に腰を動かしたり、抜けるくらいまで腰を浮かせて一気に奥までいれたりしてたような…。

また腰を撫でようとして来た手をぺしんと叩いた後、おずおず腰を少し浮かせて、ゆっくり抜き差しを繰り返す。

ぱちゅんと肌のぶつかる音が思ったより生々しくて恥ずかしい。

それだけでお腹の奥がじーーんと痺れて熱くなる。
俺は黒川さんとセックスしてるんだって実感して泣きたくなった。


「あっ、ん、あ…きもちいい?」


聞いておいてだけど、まだこれだけしか動いてないから黒川さんが気持ちいいわけない。


「うん…気持ちいいよ」


だけど黒川さんは優しく笑って頭を撫でてくれる。

そして俺の前に手を伸ばした。
先走りを全体に塗り広げて、ゆるーく擦る。


「えっ、?んッ、ん…、あぁっ、あ」


まさか前も触られるとは思ってなくて不意打ちを食らう。

少しの刺激で勃ち上がっていた俺のモノを、黒川さんの手が扱いてるのを見ただけでイきそう。


「はぁ、あっ、あっ、気持ちいい?上手?」


少し抜き挿しするスピードを上げ、黒川さんの上で踊るように揺れる。
前からも後ろからもぐちぐちとエッチな音が響いて耳を塞ぎたい。


「うん、…っ、はぁ…上手いよ、ほら、前後に動いてみて」

「ひぃ、…あっ、ぁん」


黒川さんに言われる通りに俺は腰をゆるゆる動かして、射るような視線に言いなりになる。


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