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【第一部】
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しおりを挟む「噛む?」
華はうんうんと頷きながらうつ伏せになろうともがいている。
それを手伝ってやり無事にバックの体勢になると、華は少し身体を起こして俺を振り返った。
「首、もういっかい噛んでください」
潤んだ目で縋るように見つめられて動けない。
もう一回噛むなんてそんな事、俺がしていいのか?
正直怖い、また華がショックで気を失ったら冷静でいられる自信が無い。
想像するだけで興奮のせいではない汗が出てくる。
どうすればいいか分からなく動きを止めていると、華の瞳からついに大粒の涙がボロっと零れた。
「黒川さん…はやく、…やり直し…する…っ…」
本格的に泣き始めた華の涙を拭う。
やり直しって…今回はショックで気失うとか絶対やめてくれよ。
深呼吸を何度か繰り返す。
「力抜けよ」
「んっ」
俺は華と出逢ったあの日のように、
細い項をひと舐めし、歯を立て、力を込めた。
「いっ、アあぁっ────!!」
「…やっぱ甘い…」
やっぱり口に広がる血の味が不快な筈なのに、華の血は甘く感じて頭がクラクラする。
それと同時に後ろを痛いくらい締め付けられて思わずイってしまう。
「あ、コラお前!」
「やっ、んあ…ぁ~…」
びくびく震える華と結構早めにイってショックな俺。
こうなると結構な時間抜けないから気を持ち直して、射精が終わるまで華にキスしまくった。
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