ゲイマッサージ店、店長の憂鬱 ~僕とスタッフと、お客様との楽しい毎日~

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困っちゃう。着替えがなくて、何もせずに帰ってしまったお客様

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ご覧頂き、ありがとうございます。

ゲイマッサージ店「もみもみ(仮称)」、オーナー兼セラピストの山口 直人(やまぐち なおと)です。

とある日の事、新規の女性のお客さんが来店されました。

普通のマッサージ、90分コース(服を着たままでのマッサージ)を予約されています。

時間通りに来店されて、僕の方から改めてコースの説明をして、それじゃあご案内ですーどうぞー。となった時。

「え? 着替えはどこにありますか?」

…ん? 着替え?

「えーっと…当店は着替えは用意していないんですが…」

「えー。着替えないと、お洋服がシワになっちゃうからー」

「そうですね…すいません。着替えは用意しておりませんので、いかがいたしましょうか?」

「普通、こういうお店って着替えを用意しているんじゃないの?」

この辺りから、ちょっと面倒になってきた僕。ついでに言うと、なんかヤバいオーラを感じるお客さんだ。

「あー。それはお店によって対応はバラバラですね」

確かに、着替えを用意しているお店もあるけど、僕の様な省スペース店では着替えを置いておく余裕なんてありません。

「それじゃ、私に服を脱げって言ってるの?」

「いえ。それでは施術できませんので、今回はお断りする事となります」

「それじゃ、どうすれば良いの?」

かなり面倒になってきました。あまり言いたくなかったけど、僕から一言、物申しました。

「当店のホームページには、着替えは用意していません。と明記していたんですが、分かりづらかった様で申し訳ないです」

「そんなの書いてなかったしー」

いや、書いとるからw 納得されない様子だったので、僕のスマホをポチポチしてお客さんの前に差し出しました。

「えー。そんな所まで普通は見ないしー」

「そうですか。今回は、いかがいたしましょうか?」

「…」

黙ってしまったお客さん。少し待つ僕。だけど、反応がなかった。

「今回は足を運んで頂いて申し訳ないのですが、キャンセルという事でよろしかったでしょうか」

「…せっかくココまで来たのに…」

少し怒った様子で、お客さんは帰られました。

怒る気持ちも分からないではないけど、僕としても予約がキャンセルになって、この時間丸損っす。悲しい…
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