江戸時代にタイムスリップしたのでヤりたい放題ヤッてみます。

今宵叫ぶ

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第三章 出世をかけた戦い

第19話 刺客

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 田川さんと共通の危機感を持ちながら俺は田川邸を後にした。外には迎えに来た七之助が息を切らして待っていた。俺が短く田川さんの屋敷へと向うと言ったのを信じてここまで来てくれたそうだ。

 二人並びながら屋敷への帰路を歩く。考えてみれば七之助と二人で歩くのは板橋宿で出会ったとき以来になる。

「七之助。」

「はい。」

「七之助は後悔していないか?俺についてきて……」

「後悔なんてとんでもございません!!むしろ殿には感謝しかありません。」

 七之助は晴れ晴れとした顔で言った。その顔は嘘をついているようには到底思えなかった。

 その後は特筆するような話題はなく昨日の天気についてだとか仕事についてだとか他愛もない話題を話しながら自分の屋敷へと戻った。

 家についた頃にはもうかなり遅い時間になっていて、あさうたも眠っていた。先に寝ていろと言ってから出て来たのはやはり正解であった。

 静まり返った自分の家の中をまるで忍者かのように、俺と七之助の二人はそ~っと歩く。

「では殿。わたくしはこれで。」

「うん。では明日。」

 俺の寝室の前まで見送ると七之助は自分の部屋へと戻っていった。奴に言うと心配して屋敷中の者を叩き起こす勢いで騒ぐから口にしなかったが、屋敷の中に俺の知らない気(気配)が混じっているのを感じていた。俺が田川邸に駆け出す前には無かった気だ。

 「もしかしたら俺も狙われているのか?」とか、「今日は徹夜したほうがいいのか?」とか考えながら部屋のふすまを開ける。すると部屋の中には俺を待っていたのだろうか朝と詩の二人が正座したままの姿勢で眠っていた。布団は敷かれているのでこのまま寝かせてやるか。

 俺は二人を起こさないように優しく抱きかかえ布団の上に寝かせた。が、やらかしてしまった。3人分の布団が敷かれているのにその布団を2人で埋めてしまったのだ。まあ厳密に言えば俺という羞恥の対象がいないので、寝相まで活発な詩がより活発な寝相で寝ているのだ。

「困ったなぁ。まあ明日は非番だから床でもいいか……」

 不審な気のこともある。なるべく俺は一人でいたほうがいいのかもしれない。二人に危害を加えさせない為にも。

 一応大小を目に見えるところに置いておいて俺は畳の上で横になった。こういうふうに雑魚寝するのは板橋の近くの廃寺での一夜以来の事だった。あの夜も誰かやって来るのではないかとビクビク怯えながら時が過ぎるのを待っていた。

 今俺はあの夜とは違った意味で怯えている。俺の命だけではない七之助や朝、詩の身に危害が及ばないか怯えてしまっている。

 絶対に守ってやらなくてはと改めて決心した時だ。天井の板が静かに外れる音がした。俺は目を閉じて薄めを開く。忍者か?この状況なら忍者でそう間違いないだろう。

 外れた板から女の首がこちらの様子を覗いてきた。どうやら俺を襲いに来たのはくの一くのいちのようだ。それもまだ若そうだ。くノ一がいるのは朝詩の頭上だ。

 どうする。どうすれば二人を怪我させずにアイツを捕えることができる?亀山との関係を問いただすためにもあのくノ一は捕まえておきたい。

 ひょいと身軽な動作でくノ一は二人の頭より少しずれたところに飛び降りた。それからゆっくりとこちらに向かってくる様子からして、まず第一の標的は俺のようだ。

 くノ一が俺のすぐ側までやって来る。それから奴が背中の忍び刀に手を伸ばした瞬間だ。俺は手元にあった脇差をくノ一のみぞおちを狙って投げた。

 突然のことに動揺したのかくノ一は脇差の攻撃を避けることができず鞘をみぞおちに直撃させて気絶した。俺は舌を噛んで自害できないようにくノ一の身につけていた帯を猿轡代わりに巻きつけた。口の中の毒もスマホの情報を頼りにキレイに取り除く。

 胸部や陰部に武器を隠し持っていないか調べるために衣服をすべて剥ぎ取る。こうやって見てみると筋肉が引き締まったいい顔いい胸いいお尻といい女の三拍子がすべて整ったくノ一だった。

 俺は逸る気持ちを抑えながらくノ一を抱きかかえ離れにある牢屋へと連れて行った。手錠足枷をつけて壁に持たれながら大の字に身体を開かせた。牢屋がそういう仕様だからしょうがない。と自分の行動を肯定しながら、多少の背徳感も感じながらくノ一を拘束した。




 お詫び

 毎日投稿すると大口叩いたは良いものの1ヶ月も続きませんでした。それに加えて4月末から体調を崩しまして(例のアレではないです。)今後も投稿ペースが乱れることになりそうです。

 ごめんなさい。頑張ります。

                今宵叫ぶ
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