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第一章 魔法のない世界
第二話 高校と言うところ
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俺リョウマ=エドガーは、魔法世界の内乱を収めたがその褒賞を受け取る際に何者かによって暗殺された。しかし、何らかの力が俺の生死に関与して俺を別世界を生きていた江戸川涼真という少年に転生させたのであった。
そして今俺は、涼真の母親と思われる女性と一緒に朝ごはんを食べていた。
「それにしても涼真。今日は早く起きたのね。今日こそは遅刻しないで高校行きなさいよ。」
高校というものが何かは分からないが、涼真少年は遅刻魔らしい。
「(インフォメーション)」
テーブルの下で杖を振り、女の情報を脳内に取り込んだ。
【江戸川淳子(42歳) 配偶者:江戸川涼平 子供:涼真】
やはり予想通り涼太と淳子は親子だった。それにしても、父親の涼平はどこにいるのだろうか。
「ねえ、母さん。そういえば父さんはどこに行ったの?」
「何言ってんのよ。お父さんはとっくのとうに会社に行ったわよ。ボケっとしてるとあんたも遅刻するわよ。」
父親は働きに出ていたか……。できるだけ早く出会って情報を仕入れておきたいものだが、いないものは仕方がない。またの機会にするとしよう。
俺は器いっぱいのお米をかきこんで食事の席を立った。玄関の方に向かいながら「行ってきます!!」と言うと淳子の悲鳴とも取れる怒号が飛んできた。
「何してるの!?制服は!?荷物は!?」
流石に出かけるのにパジャマではまずかったか。部屋へと戻り、壁にかけてあったきれいな服を手にとった。これが制服か。
俺は制服を空中に投げ「ウェア」と詠唱。すると制服が宙を舞い俺の身体に正しく着付けられた。それから、制服と同じ雰囲気の鞄を手元に引き寄せて、今度こそちゃんとしたかたちで家の外へと出た。
(家の外へと出たのはいいが俺は何をするべきなのだろう。そういえば高校がどうのこうのと淳子が言っていたな。とりあえず高校とやらに行ってみるか。)
ルートの魔法を使い高校までの道標を敷く。便利なものでこれは使った自分にしか見えないものだから普通の人間を装いながらでも目的地まで迷わずに向かうことができる。
家を出てから15分ほど歩いただろうか。今までは基本魔法を使って移動をしていたのでこれだけでもう筋肉痛になりそうだ。
「江戸川くんおはよう。」
俺が座った席の隣に一人の女子が座った。雪のように白く透き通った肌、嘘を知らない真っ直ぐな瞳、茶色の髪を馬の尻尾のように縛った髪型。
始めてみた女性のカタチに驚きと胸の鼓動を覚えた。今までに美女とされる女性と何度もすれ違い、何度もお見合いさせられたが、彼女は今まで俺が出会った女性よりも無邪気で心のままに生きている空気をまとっていた。
魔法界最強の魔法使と謳われた俺も一瞬で彼女の虜になってしまった。
インフォメーションの魔法で確認したことだ。彼女は荒井海遊(16歳)で胸の大きさはDカップ。(インフォメーションは結構万能な魔法でもある)
それから少し経って授業が始まって、高校というものが何なのかを理解した。
高校とは勉学に励む場、というより素晴らしい出会いをする場だと俺は理解した。
そして今俺は、涼真の母親と思われる女性と一緒に朝ごはんを食べていた。
「それにしても涼真。今日は早く起きたのね。今日こそは遅刻しないで高校行きなさいよ。」
高校というものが何かは分からないが、涼真少年は遅刻魔らしい。
「(インフォメーション)」
テーブルの下で杖を振り、女の情報を脳内に取り込んだ。
【江戸川淳子(42歳) 配偶者:江戸川涼平 子供:涼真】
やはり予想通り涼太と淳子は親子だった。それにしても、父親の涼平はどこにいるのだろうか。
「ねえ、母さん。そういえば父さんはどこに行ったの?」
「何言ってんのよ。お父さんはとっくのとうに会社に行ったわよ。ボケっとしてるとあんたも遅刻するわよ。」
父親は働きに出ていたか……。できるだけ早く出会って情報を仕入れておきたいものだが、いないものは仕方がない。またの機会にするとしよう。
俺は器いっぱいのお米をかきこんで食事の席を立った。玄関の方に向かいながら「行ってきます!!」と言うと淳子の悲鳴とも取れる怒号が飛んできた。
「何してるの!?制服は!?荷物は!?」
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俺は制服を空中に投げ「ウェア」と詠唱。すると制服が宙を舞い俺の身体に正しく着付けられた。それから、制服と同じ雰囲気の鞄を手元に引き寄せて、今度こそちゃんとしたかたちで家の外へと出た。
(家の外へと出たのはいいが俺は何をするべきなのだろう。そういえば高校がどうのこうのと淳子が言っていたな。とりあえず高校とやらに行ってみるか。)
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家を出てから15分ほど歩いただろうか。今までは基本魔法を使って移動をしていたのでこれだけでもう筋肉痛になりそうだ。
「江戸川くんおはよう。」
俺が座った席の隣に一人の女子が座った。雪のように白く透き通った肌、嘘を知らない真っ直ぐな瞳、茶色の髪を馬の尻尾のように縛った髪型。
始めてみた女性のカタチに驚きと胸の鼓動を覚えた。今までに美女とされる女性と何度もすれ違い、何度もお見合いさせられたが、彼女は今まで俺が出会った女性よりも無邪気で心のままに生きている空気をまとっていた。
魔法界最強の魔法使と謳われた俺も一瞬で彼女の虜になってしまった。
インフォメーションの魔法で確認したことだ。彼女は荒井海遊(16歳)で胸の大きさはDカップ。(インフォメーションは結構万能な魔法でもある)
それから少し経って授業が始まって、高校というものが何なのかを理解した。
高校とは勉学に励む場、というより素晴らしい出会いをする場だと俺は理解した。
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