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第14話 ギルドの一員になろう!
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「でもギルドに行ったらまたあのラグナロクって人にやられるんじゃ……」
「その心配はないわ。帰り際になにもしない的なこと言ってたし。それにこの前ギルドに行ってみた時はなにもされなかったもの」
「そこは私も保証するよ~。多分大丈夫だし!」
ニコッと笑う。言い方は悪いけど、どこか胡散臭そうな顔だった。
……本当に大丈夫なんだろうか。心配でしかない。
4人で病室を出て、少し歩く。まず最初に思ったのは広い……だった。
この病院は相当広く、歩くだけでも時間が掛かった。
周りには白衣を着た人が数人もいて、たくさんの患者がいることがわかる。
「広いでしょ。ここはギルドとかで怪我をした人とかも来るし、一般人も来るから大勢の人が入ってくるんだよ。だからちょっと大きめなの」
「へぇ……」
「あ、そうそう。忘れていたけれど、これ返すわね」
そうしてナイフと小さい鞄を返される。
「あ、……荷物忘れてました。ありがとうございます」
一応、これにお金も入っているし無くさずに済んでよかった。
ナイス! エレミヤさん!
「そういえば、ナイフなんかあったのよね。これであのラグナロクをぐさっと行けばよかったわ」
「怖いこというなよ。殺す気しかないじゃん!?」
「だってそうだし。ていうかあんな炎を身にまとってたら1発くらい大丈夫だわ。いやもう3発くらいはやれそう……」
笑顔で言っているのがさらに怖い。
これが俗にいうサイコパスってやつだ。
「ん……! でも考えるだけで、悔しいわ。やっぱ負けるってのは悔しいわね。あの後、私なにも出来なかったし」
「まあ俺も悔しいちゃ悔しいな。でもあの人でやったおかげで強くなれたような気もするからな……どっちもどっちだ」
実際、さっき立ち直ることも出来たし、本当に助かったと思う。
まあ怪我さえしなきゃよかったんだけどね。怪我さえしなきゃね!
やがて、病院の入り口のような場所でやってきた。
ドアがあり、ここから出るのだろう。
「じゃあね。また怪我したら見てあげるから」
「はい、その時はお願いします」
「バイバイ!」
エレミヤさんと別れる。
少し寂しいな。……また会いにこよう。絶対に。
「……なんか気持ち悪そうな顔してるわね。止めた方がいいわよ」
「全然、気持ち悪くないから!」
やっぱり毒舌だ。酷いよ、ミク!?
「あはは……君たちってそんな会話をいつもしてるの? いいなぁ……面白そう!」
「これのどこが面白そうなんですかね。俺が馬鹿にされているだけじゃないですか」
「そこが面白いんじゃない」
「まさかのレインさんもそっち側なのかよ!? みんなして酷いよ!?」
はぁ……これがいじられキャラって奴なんですかね。
でも……エレミヤさんはそんなことはなさそうだし。あの人だけは裏切らないと信じよう。そうしよう。
そうこうしているうちにギルドの近くまでついた。
場所がわからないのでついてきているだけなのだが、一瞬にしてギルドがあると気づく。デカいからだ。
「さあさあ、入ろう。行きましょう~」
「…………」
ああヤバい。ギルドの目の前に来て、緊張してきた。まだ気持ちの整理が落ち着かない。
あいつが居たらどうしよう。
なんか言われたりするのかな。もしかしてまた喧嘩になったり……
考えるだけでも冷や汗が出て来る。
でも、さっきレインさんが大丈夫だって言ってたし大丈夫だよな……大丈夫だよな!?
「なにしてんの。早く来なよ。入っちゃうよ」
「わ、わかってます。……よし、入るぞ」
ごくりと唾を飲み、近づいていく。
なにも起こらないでくれ。なんならいないでくれ!
そう願いながら入る。
「…………あ」
目の前に奴がいた。……ラグナロクが立っていた。
ああああああああああああああああああああああああああああああ……終わ……った。
「…………ふん」
なにも言わず、どこかへ行ってしまう。
あれ……思ってたのと違う。てっきりぶん殴られたりでもするのかと思ってたのに。
「ほら、大丈夫でしょ。なにもないじゃない」
「……本当だ。信じられない。どういうことだ……」
「まあラグナロクなりの認め方なんだろうね。あの子もあの子でちょっと不器用な子だから口じゃ言えないのかも。よかったじゃない」
まあ、よかったけど……拍子抜けだ。こんなことになるなんて……別にいいか。
「ってあれ、ミクちゃんじゃん。今日も仕事か?」
「あ、ハリー。今日は仕事じゃないわよ。ファクトと一緒にギルドに入りに来たのよ」
急に後ろから話しかけられた。俺じゃなく、ミクが。
すると、すぐさまレインさんが耳打ちしてくれる。
「さっきも言ったけど、ミクちゃんと何度かここで手伝ってもらってたのよね。そしたら何人かの冒険者と仲良くなったらしいのよ」
「それ……ホントですか?」
「ホントだよ。……なに、もしかして嫉妬?」
「なんでそうなるんですか。違いますから!」
ニヤニヤと俺を見て来る。これだから恋って奴は……面倒だ。
「……ファクトってミクちゃんの恋人のことか。いいねぇ……青春してるね~」
「べ、別に恋人とかじゃないから! 勘違いしないでよね!?」
ミクの方もこっちもこっちで大変そうだ。
ご愁傷様です。
「……それより、ファクト。さっさとギルドに入りに行くわよ」
「ギルドに入るってことは……冒険者になるってことか……」
「そうよ。さっさとあのおじいさんから貰ったお金をレインに預けてなさい。そしたら多分やってくれるから」
言われるがままに鞄からお金を出す。
グランさんから貰った、ビーン硬貨20枚だ。
「ちょうどね……ってあんまり子供からお金をもらう主義はないんだけど……まあもらえるなら貰っておくとしようかな。はい、これ持ってみて」
透明の手袋をしたレインさんから謎の紙を渡される。
なにも書かれていない茶色の紙だった。なんだろう。
「これはね、アンシーって言って、今の技術じゃ作ることが出来ない貴重な魔道具のようなものなんだ。これはアンシーの中でも一番簡単に取れるサーティーって奴で探せばどこにでもあるんだよ」
「へぇ……そんなものがあるんですね」
ホント、不思議な世の中だよな。
魔法にスキル。それにこんなものまであるなんて。
「アンシーの特徴として何かしらの特殊な能力があるんだ。例えば、これなら……」
すると、俺のサーティーが光り出す。
な、なんだ……
「ほら、こんな感じで素手で最初に触った所有者の情報をすぐに書き出せるんだ」
「お、おお!」
いろんなことが書いてある。
最初にファクトという名前。そしてステータスというものが書かれていた。
す、すごいぞ! ちゃんとできてる!
名前:ファクト
ステータス
レベル:1
HP:100
攻撃力:100
防御力:100
回復力:10
魔力:100
魔法力:100
素早さ:100
「その心配はないわ。帰り際になにもしない的なこと言ってたし。それにこの前ギルドに行ってみた時はなにもされなかったもの」
「そこは私も保証するよ~。多分大丈夫だし!」
ニコッと笑う。言い方は悪いけど、どこか胡散臭そうな顔だった。
……本当に大丈夫なんだろうか。心配でしかない。
4人で病室を出て、少し歩く。まず最初に思ったのは広い……だった。
この病院は相当広く、歩くだけでも時間が掛かった。
周りには白衣を着た人が数人もいて、たくさんの患者がいることがわかる。
「広いでしょ。ここはギルドとかで怪我をした人とかも来るし、一般人も来るから大勢の人が入ってくるんだよ。だからちょっと大きめなの」
「へぇ……」
「あ、そうそう。忘れていたけれど、これ返すわね」
そうしてナイフと小さい鞄を返される。
「あ、……荷物忘れてました。ありがとうございます」
一応、これにお金も入っているし無くさずに済んでよかった。
ナイス! エレミヤさん!
「そういえば、ナイフなんかあったのよね。これであのラグナロクをぐさっと行けばよかったわ」
「怖いこというなよ。殺す気しかないじゃん!?」
「だってそうだし。ていうかあんな炎を身にまとってたら1発くらい大丈夫だわ。いやもう3発くらいはやれそう……」
笑顔で言っているのがさらに怖い。
これが俗にいうサイコパスってやつだ。
「ん……! でも考えるだけで、悔しいわ。やっぱ負けるってのは悔しいわね。あの後、私なにも出来なかったし」
「まあ俺も悔しいちゃ悔しいな。でもあの人でやったおかげで強くなれたような気もするからな……どっちもどっちだ」
実際、さっき立ち直ることも出来たし、本当に助かったと思う。
まあ怪我さえしなきゃよかったんだけどね。怪我さえしなきゃね!
やがて、病院の入り口のような場所でやってきた。
ドアがあり、ここから出るのだろう。
「じゃあね。また怪我したら見てあげるから」
「はい、その時はお願いします」
「バイバイ!」
エレミヤさんと別れる。
少し寂しいな。……また会いにこよう。絶対に。
「……なんか気持ち悪そうな顔してるわね。止めた方がいいわよ」
「全然、気持ち悪くないから!」
やっぱり毒舌だ。酷いよ、ミク!?
「あはは……君たちってそんな会話をいつもしてるの? いいなぁ……面白そう!」
「これのどこが面白そうなんですかね。俺が馬鹿にされているだけじゃないですか」
「そこが面白いんじゃない」
「まさかのレインさんもそっち側なのかよ!? みんなして酷いよ!?」
はぁ……これがいじられキャラって奴なんですかね。
でも……エレミヤさんはそんなことはなさそうだし。あの人だけは裏切らないと信じよう。そうしよう。
そうこうしているうちにギルドの近くまでついた。
場所がわからないのでついてきているだけなのだが、一瞬にしてギルドがあると気づく。デカいからだ。
「さあさあ、入ろう。行きましょう~」
「…………」
ああヤバい。ギルドの目の前に来て、緊張してきた。まだ気持ちの整理が落ち着かない。
あいつが居たらどうしよう。
なんか言われたりするのかな。もしかしてまた喧嘩になったり……
考えるだけでも冷や汗が出て来る。
でも、さっきレインさんが大丈夫だって言ってたし大丈夫だよな……大丈夫だよな!?
「なにしてんの。早く来なよ。入っちゃうよ」
「わ、わかってます。……よし、入るぞ」
ごくりと唾を飲み、近づいていく。
なにも起こらないでくれ。なんならいないでくれ!
そう願いながら入る。
「…………あ」
目の前に奴がいた。……ラグナロクが立っていた。
ああああああああああああああああああああああああああああああ……終わ……った。
「…………ふん」
なにも言わず、どこかへ行ってしまう。
あれ……思ってたのと違う。てっきりぶん殴られたりでもするのかと思ってたのに。
「ほら、大丈夫でしょ。なにもないじゃない」
「……本当だ。信じられない。どういうことだ……」
「まあラグナロクなりの認め方なんだろうね。あの子もあの子でちょっと不器用な子だから口じゃ言えないのかも。よかったじゃない」
まあ、よかったけど……拍子抜けだ。こんなことになるなんて……別にいいか。
「ってあれ、ミクちゃんじゃん。今日も仕事か?」
「あ、ハリー。今日は仕事じゃないわよ。ファクトと一緒にギルドに入りに来たのよ」
急に後ろから話しかけられた。俺じゃなく、ミクが。
すると、すぐさまレインさんが耳打ちしてくれる。
「さっきも言ったけど、ミクちゃんと何度かここで手伝ってもらってたのよね。そしたら何人かの冒険者と仲良くなったらしいのよ」
「それ……ホントですか?」
「ホントだよ。……なに、もしかして嫉妬?」
「なんでそうなるんですか。違いますから!」
ニヤニヤと俺を見て来る。これだから恋って奴は……面倒だ。
「……ファクトってミクちゃんの恋人のことか。いいねぇ……青春してるね~」
「べ、別に恋人とかじゃないから! 勘違いしないでよね!?」
ミクの方もこっちもこっちで大変そうだ。
ご愁傷様です。
「……それより、ファクト。さっさとギルドに入りに行くわよ」
「ギルドに入るってことは……冒険者になるってことか……」
「そうよ。さっさとあのおじいさんから貰ったお金をレインに預けてなさい。そしたら多分やってくれるから」
言われるがままに鞄からお金を出す。
グランさんから貰った、ビーン硬貨20枚だ。
「ちょうどね……ってあんまり子供からお金をもらう主義はないんだけど……まあもらえるなら貰っておくとしようかな。はい、これ持ってみて」
透明の手袋をしたレインさんから謎の紙を渡される。
なにも書かれていない茶色の紙だった。なんだろう。
「これはね、アンシーって言って、今の技術じゃ作ることが出来ない貴重な魔道具のようなものなんだ。これはアンシーの中でも一番簡単に取れるサーティーって奴で探せばどこにでもあるんだよ」
「へぇ……そんなものがあるんですね」
ホント、不思議な世の中だよな。
魔法にスキル。それにこんなものまであるなんて。
「アンシーの特徴として何かしらの特殊な能力があるんだ。例えば、これなら……」
すると、俺のサーティーが光り出す。
な、なんだ……
「ほら、こんな感じで素手で最初に触った所有者の情報をすぐに書き出せるんだ」
「お、おお!」
いろんなことが書いてある。
最初にファクトという名前。そしてステータスというものが書かれていた。
す、すごいぞ! ちゃんとできてる!
名前:ファクト
ステータス
レベル:1
HP:100
攻撃力:100
防御力:100
回復力:10
魔力:100
魔法力:100
素早さ:100
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