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プロローグ
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いい風の音が聞こえる。ここは野原の上。
俺は大きな木に寄りかかりながら静かに本を読んでいた。
図書室にほんの少しだけある本の一つで魔法の書と書いてあった。
「ふ~ん、なるほどな。この本によるとこの世界には魔法ってのがあるのか。しかも様々な種類があって無限の可能性があると……凄く興味深いこともんだな……本当にあるのかどうかはわかんないけどさ」
年齢は10歳。
短髪の茶髪に体は小さく、体力もない。服は白の服だ。これしかない。
全体的に外見はまあ……悪くはないと思う。知らんけど。
あと補足を入れるなら、そこら辺にいる人よりはちょっとだけ博識だというくらいだな。
これはなにで出来ているだとか、これはどんな食べ物だとか、そういう事なら結構得意だ。本で見た。
だけど、そんな俺にも知らないことはある。その一つは両親の顔だ。親戚のことも全く知らない。
生まれてすぐに捨てられたからだ。
そういわば――孤児なのだ。名前はなかったけど、みんなからはファクトと呼ばれている。
そして、ここは孤児院。俺のような孤児を育てるための空間だ。
「まあ、両親には感謝してるよ。この世に生んでくれたことは。だってそもそも生きてなかったらこんな風に過ごせもしないからな。まだましだ」
そう思うけど、やっぱり心のどこかで疑ってしまう。
どうして俺を捨てたのか。俺を育てることは出来なかったのか。
考えて、考えてもその答えは出てこない。
辛くなるだけだ。
「ああもう! 考えるだけでもイライラするぜ。こんなことは止めだ止め。……本の続きでも読むとするか。えっとなになに、魔法には必ず詠唱という存在がありそれと自身の魔力を使い……」
そんなことをしていると、いつものように彼女がやってくる。
彼女――ミクが。
「ちょっと、ファクト。いつまで本なんか読んでるのよ。頭おかしくなるわよ」
歳は俺と同じく10歳で白い服に長い赤髪をしている。そして、つぶらな瞳で俺をみている。
顔とかの外見はめちゃくちゃいいんだけど性格がな……
「頭がおかしくなるって……お前な、本って凄いんだぞ。偉大なんだぞ。大体のことがわかってしまう優れものなんだぞ。それを愚弄するなんて……どこまでお前は馬鹿なんだ!」
「馬鹿ってなによ! 馬鹿っていう方が馬鹿なのよ! この馬鹿!」
「馬鹿って言ってるのはお前もじゃないか……」
なにこの茶番。
最近は会ったらいつも喧嘩だ。なんでこうなるんだ。
「ふん、もういいわよ。それよりも、お父さんが呼んでるわ。夕飯の準備が出来ただって」
お父さんというのはこの孤児院を作り、俺たちを拾ってくれたバナーお父さんのことだ。本当の親ではないが、みんなお父さんと呼んでいる。俺は爺さんって呼ぶけど。
「……もうそんな時間かよ。一日ってほんとあっという間だな」
「そんな御託はいいからさっさと行くわよ。みんな待ってるんだから」
「はいはいわかりました。行けばいんでしょ」
木に引っかかるように本を置いておく。あとで取りにこよう。
そして野原から建物へと移動する。ここが孤児院だ。
中は食事場、個別の部屋、図書館などたくさんあり、そのうちの食事場に向かう。
そこには大きめのテーブルと椅子が5つ用意されており、天井にはシャンデリアがある。
そしてみんなが待っていた。正確には2人の子供と1人の爺さんだ。
「遅いよファクトお兄ちゃん。もうご飯冷めちゃうよ」
「そうだよ。みんな待ってたんだよ」
「ごめんごめん」
俺やミクと同じ孤児院の子が話しかけて来る。
名前はリンとシンだ。どっちも7歳でかれこれ5年は一緒に過ごしている。
「お兄ちゃん、また本? 本当に好きだよね。私も今度見てみようかな。文字読めないけど」
「気になるのか? なら今度俺が読み聞かせしてやるよ。聞くくらいならわかると思うし」
「え~ホント!? お願いするね」
「じゃあ僕も僕も!」
「はいはい、シンもな。……ミクもどうだ? 聞きに来るか?」
「……みんなが言うなら私も」
「おっけー、明日か明後日にでもやるとするか」
「「やった!」」
リンとシンが喜ぶ。
嬉しそうでなによりだ。
文字が読めなくても読み聞かせだけなら聞くだけでできるしな。
「ごほん……その話はさておき、そろそろご飯を食べてくれぬか? せっかく作ったのに冷めてしまうわい」
「すまん、爺さん。みんなも食べようぜ。今日はシチューでうまそうだし」
テーブルの上には美味しそうな白いシチューが並べられている。
冷めちゃうから早く食べたい。
「全く……爺さんじゃなくてお父さんと呼べと何回言えばわかるんじゃ……まあよかろう。それじゃあ、みな手を合わせて……」
「「「「「いただきます!」」」」」
席に座ってシチューを食べ始める。
「おお、美味いな。めちゃ美味しい」
「そうか……そりゃよかったわい。作ったかいがあったな」
俺以外の人もみんなも笑顔で食べている。
やっぱ爺さんの飯はいつも通り美味しいな。
「そういえば前から聞きたかったんだけど、このシチューってどうやって作っているんだ? 普通とはちょっと違うみたいな感じだけど、隠し味とかあるのか?」
少し気になったから聞いてみる。
「ふん、そんな簡単に教えないわい。確かにちょっと普通シチューのとは違うんじゃが、それを言ったらなんの面白味もないからな。わははははは」
「まあ確かに。簡単にしれたら苦労しないよな」
「そうじゃ、このシチューの中の隠し味を当ててみるクイズでもするかの。お前たちはなんだと思う?」
唐突にクイズが始まった。
これ、普通に難しくないか。食べ物とか全然詳しくないし。
とりあえず、知っているもので言ってみるか。
「うーん、ニンニクとか?」
「ぶ、ぶ。全然違うわい。もっと食べてみるんじゃな」
「っちくそ……」
外れた。
やっぱむずいって! わかるわけないだろ!?
「じゃあ次私の番。それなら唐辛子とかかしら?」
「そんなもの入れるわけないじゃろ。違う」
「ならニンジンね?」
「ニンジンはそもそも隠し味じゃないじゃろ……」
「ってことは僕の大好きなチョコレートだ!」
「論外じゃ……」
ミク、リン、シンが順に答えるが、ことごとく外れている。
当たるわけねぇ……まあ最後らへんはちょっとおかしいと思うけど。
「もう、無理だ。お手上げだよ。答えを教えてくれ」
「もうなのか? 早すぎるわい。もう少しじっくりと観察するんだな。このアホ」
「ぐ、ぐぐ……」
マジでムカつく。こうなったら絶対に当ててやるぜ!
見てろよ爺さん。俺の知識量を!
俺はとりあえず、シチューをずっと眺める。
なんか浮かんでくるかもと思ったからだ。
うん、なにもわかんねぇ……ご飯についての知識なんか全然なかった!
くそ……なにかないのか。この隠し味がわかる方法が!
そう願うと、薄っすらとシチューから見えて来る。
「え……文字!? ん、文字!?」
おかしい。色々とおかしい。
俺の目がおかしいのか?
そう思い、一度目をこすってみるが、風景はなにも変わらない。
――文字が見えてきているのだ。シチューから。
俺はとりあえず、その文字を読んでみる。
「材料は……じゃがいも、たまねぎ、ニンジン、鶏肉、ルー。隠し味は……にんにく? なにこれ……」
「なぜわかった!?」
俺の声に爺さんが反応する。
「え!? 合っているの!?」
「くそ……マジか。バレてしまったのか。当たるわけがないと思ったんだがな……認めよう。お前の知識は凄い!」
「お兄ちゃん凄い!」
「ホントだ。僕もそうなれるかな」
「……まあちょっとは本も役立つかもね」
爺さんにも他の人にも褒められる。
本当になんだこれ。意味がわからない。いきなり文字が出て来て、読んだら当たっていた。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
俺は一人、心の中で叫ぶのだった。
---------------
ブクマくださると嬉しいです。
俺は大きな木に寄りかかりながら静かに本を読んでいた。
図書室にほんの少しだけある本の一つで魔法の書と書いてあった。
「ふ~ん、なるほどな。この本によるとこの世界には魔法ってのがあるのか。しかも様々な種類があって無限の可能性があると……凄く興味深いこともんだな……本当にあるのかどうかはわかんないけどさ」
年齢は10歳。
短髪の茶髪に体は小さく、体力もない。服は白の服だ。これしかない。
全体的に外見はまあ……悪くはないと思う。知らんけど。
あと補足を入れるなら、そこら辺にいる人よりはちょっとだけ博識だというくらいだな。
これはなにで出来ているだとか、これはどんな食べ物だとか、そういう事なら結構得意だ。本で見た。
だけど、そんな俺にも知らないことはある。その一つは両親の顔だ。親戚のことも全く知らない。
生まれてすぐに捨てられたからだ。
そういわば――孤児なのだ。名前はなかったけど、みんなからはファクトと呼ばれている。
そして、ここは孤児院。俺のような孤児を育てるための空間だ。
「まあ、両親には感謝してるよ。この世に生んでくれたことは。だってそもそも生きてなかったらこんな風に過ごせもしないからな。まだましだ」
そう思うけど、やっぱり心のどこかで疑ってしまう。
どうして俺を捨てたのか。俺を育てることは出来なかったのか。
考えて、考えてもその答えは出てこない。
辛くなるだけだ。
「ああもう! 考えるだけでもイライラするぜ。こんなことは止めだ止め。……本の続きでも読むとするか。えっとなになに、魔法には必ず詠唱という存在がありそれと自身の魔力を使い……」
そんなことをしていると、いつものように彼女がやってくる。
彼女――ミクが。
「ちょっと、ファクト。いつまで本なんか読んでるのよ。頭おかしくなるわよ」
歳は俺と同じく10歳で白い服に長い赤髪をしている。そして、つぶらな瞳で俺をみている。
顔とかの外見はめちゃくちゃいいんだけど性格がな……
「頭がおかしくなるって……お前な、本って凄いんだぞ。偉大なんだぞ。大体のことがわかってしまう優れものなんだぞ。それを愚弄するなんて……どこまでお前は馬鹿なんだ!」
「馬鹿ってなによ! 馬鹿っていう方が馬鹿なのよ! この馬鹿!」
「馬鹿って言ってるのはお前もじゃないか……」
なにこの茶番。
最近は会ったらいつも喧嘩だ。なんでこうなるんだ。
「ふん、もういいわよ。それよりも、お父さんが呼んでるわ。夕飯の準備が出来ただって」
お父さんというのはこの孤児院を作り、俺たちを拾ってくれたバナーお父さんのことだ。本当の親ではないが、みんなお父さんと呼んでいる。俺は爺さんって呼ぶけど。
「……もうそんな時間かよ。一日ってほんとあっという間だな」
「そんな御託はいいからさっさと行くわよ。みんな待ってるんだから」
「はいはいわかりました。行けばいんでしょ」
木に引っかかるように本を置いておく。あとで取りにこよう。
そして野原から建物へと移動する。ここが孤児院だ。
中は食事場、個別の部屋、図書館などたくさんあり、そのうちの食事場に向かう。
そこには大きめのテーブルと椅子が5つ用意されており、天井にはシャンデリアがある。
そしてみんなが待っていた。正確には2人の子供と1人の爺さんだ。
「遅いよファクトお兄ちゃん。もうご飯冷めちゃうよ」
「そうだよ。みんな待ってたんだよ」
「ごめんごめん」
俺やミクと同じ孤児院の子が話しかけて来る。
名前はリンとシンだ。どっちも7歳でかれこれ5年は一緒に過ごしている。
「お兄ちゃん、また本? 本当に好きだよね。私も今度見てみようかな。文字読めないけど」
「気になるのか? なら今度俺が読み聞かせしてやるよ。聞くくらいならわかると思うし」
「え~ホント!? お願いするね」
「じゃあ僕も僕も!」
「はいはい、シンもな。……ミクもどうだ? 聞きに来るか?」
「……みんなが言うなら私も」
「おっけー、明日か明後日にでもやるとするか」
「「やった!」」
リンとシンが喜ぶ。
嬉しそうでなによりだ。
文字が読めなくても読み聞かせだけなら聞くだけでできるしな。
「ごほん……その話はさておき、そろそろご飯を食べてくれぬか? せっかく作ったのに冷めてしまうわい」
「すまん、爺さん。みんなも食べようぜ。今日はシチューでうまそうだし」
テーブルの上には美味しそうな白いシチューが並べられている。
冷めちゃうから早く食べたい。
「全く……爺さんじゃなくてお父さんと呼べと何回言えばわかるんじゃ……まあよかろう。それじゃあ、みな手を合わせて……」
「「「「「いただきます!」」」」」
席に座ってシチューを食べ始める。
「おお、美味いな。めちゃ美味しい」
「そうか……そりゃよかったわい。作ったかいがあったな」
俺以外の人もみんなも笑顔で食べている。
やっぱ爺さんの飯はいつも通り美味しいな。
「そういえば前から聞きたかったんだけど、このシチューってどうやって作っているんだ? 普通とはちょっと違うみたいな感じだけど、隠し味とかあるのか?」
少し気になったから聞いてみる。
「ふん、そんな簡単に教えないわい。確かにちょっと普通シチューのとは違うんじゃが、それを言ったらなんの面白味もないからな。わははははは」
「まあ確かに。簡単にしれたら苦労しないよな」
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ミク、リン、シンが順に答えるが、ことごとく外れている。
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「ぐ、ぐぐ……」
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俺はとりあえず、シチューをずっと眺める。
なんか浮かんでくるかもと思ったからだ。
うん、なにもわかんねぇ……ご飯についての知識なんか全然なかった!
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そう願うと、薄っすらとシチューから見えて来る。
「え……文字!? ん、文字!?」
おかしい。色々とおかしい。
俺の目がおかしいのか?
そう思い、一度目をこすってみるが、風景はなにも変わらない。
――文字が見えてきているのだ。シチューから。
俺はとりあえず、その文字を読んでみる。
「材料は……じゃがいも、たまねぎ、ニンジン、鶏肉、ルー。隠し味は……にんにく? なにこれ……」
「なぜわかった!?」
俺の声に爺さんが反応する。
「え!? 合っているの!?」
「くそ……マジか。バレてしまったのか。当たるわけがないと思ったんだがな……認めよう。お前の知識は凄い!」
「お兄ちゃん凄い!」
「ホントだ。僕もそうなれるかな」
「……まあちょっとは本も役立つかもね」
爺さんにも他の人にも褒められる。
本当になんだこれ。意味がわからない。いきなり文字が出て来て、読んだら当たっていた。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
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