17 / 21
17 赤
しおりを挟む
「つまり、人の能力のみを取り出して一つにまとめ、片方の……より優れた方の肉体に押し込めたと」
「その理解であっている」
クリムゾンは二百五十六人分の人間が融合した唯一の成功例だそうだ。
他は途中で死ぬか、心または身体が壊れて「使い物にならなくなった」とか。
「どうして魔物を創った?」
これまで自白魔法の効果ですらすらと答えていたクリムゾンが、質問を受けて数秒押し黙ったかと思えば、大声を上げて笑い出した。
「使い物にならなくなった連中がどうなったかわかるか!? 奴らは暴走し、変じたんだよ! 魔物に! 俺はそれを見て更に増やしただけだ!!」
「何故増やした」
飽くまで淡々と尋問を続けるテビスの反応に白けたのか、クリムゾンは笑い止んだ。
「二百五十六人分の魔力があったところで、所詮人間だ。魔力量はそこの、異世界から来た勇者にも劣る。セリステリアは召喚に頼らず勇者を手にしたかったようだが、上手く行かなかった。だから連中は俺を造り……不用品、失敗だとして殺そうとしたんだ。復讐だよ、復讐だっ!」
はて、と気づいた。
話がおかしい。
「ねえ、僕は『魔王が現れたから』喚ばれたって聞かされてたんだけど。クリムゾンの話だと、魔物が現れる前から勇者を手に入れようとしてない?」
「うむ。だがこやつは嘘を吐いていない。どこかで認識にズレがあるな。おい、勇者と魔物とお前たちの関係を、詳しく話せ」
クリムゾンはあっさりと答えを喋った。
「セリステリアは世界を支配したかった。だから俺たちを造った。失敗作が魔物のような存在に成り果てたから、勇者を求めて俺を完成させた。だが俺は奴らの意に反して、魔物を討伐するどころか逆に増やしてやった」
僕は、セリステリアが世界征服をするための駒として召喚されたということか。
だから魔王を討伐した後、この大陸でセリステリア以外に唯一残っている国であるインフィニオルの国王、テビスを討てと命じたわけか。
腑に落ちたが、解せない。
元の世界への未練は不思議なほど無いが、向こうで家族が心配しているかもしれないと考えると、心が痛む。
人ひとりの人生を勝手に断ち切るなんて、どんな大義名分があったとしても許されることじゃない。
「ところで、こやつのことは何か知らぬか」
テビスが指し示したのは、ルビーだ。僕の背後に隠れるルビーに「大丈夫だから」と声を掛けて、クリムゾンから見える位置に立たせた。
クリムゾンはルビーをしげしげと見つめて、首を横に振った。
「知らん」
「顔を見たことは」
「ない」
「魔王城に居たのだぞ」
「こんなガキがいるなど、聞いたことすらない」
ここでもルビーは詳細不明だった。
「貴様も被害者だろうが、私怨のために大勢を巻き込んだ罪は消えぬ」
テビスは眉間を揉みながら、クリムゾンに極刑を言い渡した。
ただし、セリステリアの情報を絞れるだけ絞った上で、本人の手で後始末をさせてから、というものだ。
「リョーバ」
クリムゾンが首を横に振った直後に僕の背中に隠れたルビーが、正面に回って僕を見上げていた。
「ルビー、全部思い出したよ」
ちゃんと言ってなかったから、改めて伝えた。
「よかった」
ルビーは僕の腕にひとしきり、すりすりと顔を擦り付けた。
「さて、これで魔物と魔王に纏わる物事は大体明らかになったな。セリステリアについては、インフィニオルから制裁を与えよう。なにせ俺を殺そうとしたのだからな」
自力で歩けるように拘束し直されたクリムゾンが、兵士に連行されるのを見送った後、テビスがこう宣言した。
「そうだ、テビス。どうして死にかけてたのさ」
魔族の王であるテビスはかなり強い。魔族自体が人間より身体能力、魔力共に優れているし、その王なのだから人間は束になっても敵わない。
クリムゾンが全力を出したところで、テビスが負けるなんて想像もできない。
「不意を突かれた。暗闇にされた後に、特定の魔法を使用者の意に反して強化する結界を組まれていてな……。それよりもリョーバ、お前こそ何故あの場に来たのだ?」
「それよりもって……最初はすごく嫌な予感がして、後は無我夢中だった」
「何かを代償にしておらぬか?」
「……あっ! あれ?」
そうだ、夢中になりすぎて……テビスが死ななければ何でも良いって気持ちになって、記憶とか血とか、これまで魔力と関連のあったものが消えても構わないって強く願ったんだった。
でも、貧血にはなっていないし、記憶は全部ある。
「ルビー、僕どこか変かな」
ルビーは僕と魔力で繋がっている。この世界での記憶が途絶えてた時も、それは変わっていない。
「強くなった」
「リョーバは元より強いだろう」
テビスが口を挟むと、ルビーは首を横に振った。
「違う。もっと強くなった」
「ふむ?」
テビスが僕の額に、熱を測るみたいに手を当てる。
「!? どうしたこの魔力は」
「え、何? そんな多い?」
「多いも何も……底が見えぬ。本当に何をしたのだ」
「わかんないよ、勝手にこうなってたんだ」
男二人でうんうん唸っていたら、ルビーが僕の服の裾を引いた。
「リョーバ、全力で願った。だから叶った」
「?」「?」
男二人の頭上にクエスチョンマークが浮いた。
「願って叶うなら、この世界は皆リョーバのような魔力持ちだらけだぞ」
ルビーは再び首を横に振った。
「願いが叶うのはリョーバだけ。リョーバ、異世界から来た」
「そうだけど……あー、そう言えば」
僕は二人に、元いた世界のファンタジー、つまり異世界転生や召喚モノのセオリーについて話した。
転生や召喚に遭った人は大抵、特殊能力を得たり、あり得ない力を持ったりする、と。
「召喚された前後の記憶は戻っているか?」
「ええっと……前の世界で夜中に道歩いてて、気づいたらセリステリアだった」
記憶が無いのではなく、本当に唐突に召喚されたのだろう。神様とかのいる場に連れて行かれた憶えは全く無い。
「ふむ……。その、世界を繋ぐ存在とやらに出会えなかった代わりに、願うだけで力を得ることができたのか?」
「かなぁ……」
どんな仮説を立てても、ピンとこない。
二人で話し込んでいたら、隣のルビーが小さく欠伸をした。
「今何時?」
「む、そろそろ暮れ時か。腹も空いたな。何か食って、寝るか」
ルビーはそのまま客室で休ませてもらい、僕はテビスの私室へ案内された。
客人は客室か食堂で待っていれば食事を持ってきてもらえるのだが、僕は特別枠のようで、テビスの部屋でテビスと一緒に食べるのが通例になっている。
「リョーバのお陰で、ここの食事もだいぶマシになった」
「元々良かったのを味付け濃くしただけでしょ」
二人で雑談しながら美味しい食事を平らげる。
「村の連中には『リョーバは諸事情で村に居らぬ』と説明してしまったのだ。こんなに早く記憶が戻ると思わぬでな」
「仕方ないよ。病気ってことにしなかったのは助かる」
「あの連中のことだ、お前が病だと知れば、見舞いの品が山程届いてお前が困ると思ってな」
「好判断ありがとう」
いつもの調子のテビスに、内心ほっとする。
ついさっきまで死にかけてたんだよなぁ。
食後のお茶を楽しんでから、今日は城の客室で寝かせてもらうことにした。既に熟睡してるルビーを起こして家に帰るのも気が引けたし。
客室の巨大なベッドの隅で、ルビーは規則正しい寝息を立てていた。
小さなルビーが真ん中で寝ていても全く問題ないほど広いのに、謙虚というか健気というか。
僕はその隣に、ルビーにギリギリ触れないところへ静かに横になる。
おやすみ、ルビー。
声に出さずに言ったつもりだったが、ルビーはぱちりと目を開けた。
「リョーバ」
起きてしまった。
起こしたことを詫びようとする前に、ルビーが僕の視界を覆った。
何が起きたか把握するのに、少々の時間を要した。
「ルビー!?」
ルビーは僕の首筋に噛み付いていた。
歯を立てて、血が滲むほどの強さで。
前の世界の記憶を取り戻した直後に、血を伝って魔力を分けてくれた時と似ているが、違う。
ルビーは明確に、僕の血を啜っていた。
「何してるの?」
こんな状況だというのに、僕にはルビーが悪いことをしているように思えなかった。
「その理解であっている」
クリムゾンは二百五十六人分の人間が融合した唯一の成功例だそうだ。
他は途中で死ぬか、心または身体が壊れて「使い物にならなくなった」とか。
「どうして魔物を創った?」
これまで自白魔法の効果ですらすらと答えていたクリムゾンが、質問を受けて数秒押し黙ったかと思えば、大声を上げて笑い出した。
「使い物にならなくなった連中がどうなったかわかるか!? 奴らは暴走し、変じたんだよ! 魔物に! 俺はそれを見て更に増やしただけだ!!」
「何故増やした」
飽くまで淡々と尋問を続けるテビスの反応に白けたのか、クリムゾンは笑い止んだ。
「二百五十六人分の魔力があったところで、所詮人間だ。魔力量はそこの、異世界から来た勇者にも劣る。セリステリアは召喚に頼らず勇者を手にしたかったようだが、上手く行かなかった。だから連中は俺を造り……不用品、失敗だとして殺そうとしたんだ。復讐だよ、復讐だっ!」
はて、と気づいた。
話がおかしい。
「ねえ、僕は『魔王が現れたから』喚ばれたって聞かされてたんだけど。クリムゾンの話だと、魔物が現れる前から勇者を手に入れようとしてない?」
「うむ。だがこやつは嘘を吐いていない。どこかで認識にズレがあるな。おい、勇者と魔物とお前たちの関係を、詳しく話せ」
クリムゾンはあっさりと答えを喋った。
「セリステリアは世界を支配したかった。だから俺たちを造った。失敗作が魔物のような存在に成り果てたから、勇者を求めて俺を完成させた。だが俺は奴らの意に反して、魔物を討伐するどころか逆に増やしてやった」
僕は、セリステリアが世界征服をするための駒として召喚されたということか。
だから魔王を討伐した後、この大陸でセリステリア以外に唯一残っている国であるインフィニオルの国王、テビスを討てと命じたわけか。
腑に落ちたが、解せない。
元の世界への未練は不思議なほど無いが、向こうで家族が心配しているかもしれないと考えると、心が痛む。
人ひとりの人生を勝手に断ち切るなんて、どんな大義名分があったとしても許されることじゃない。
「ところで、こやつのことは何か知らぬか」
テビスが指し示したのは、ルビーだ。僕の背後に隠れるルビーに「大丈夫だから」と声を掛けて、クリムゾンから見える位置に立たせた。
クリムゾンはルビーをしげしげと見つめて、首を横に振った。
「知らん」
「顔を見たことは」
「ない」
「魔王城に居たのだぞ」
「こんなガキがいるなど、聞いたことすらない」
ここでもルビーは詳細不明だった。
「貴様も被害者だろうが、私怨のために大勢を巻き込んだ罪は消えぬ」
テビスは眉間を揉みながら、クリムゾンに極刑を言い渡した。
ただし、セリステリアの情報を絞れるだけ絞った上で、本人の手で後始末をさせてから、というものだ。
「リョーバ」
クリムゾンが首を横に振った直後に僕の背中に隠れたルビーが、正面に回って僕を見上げていた。
「ルビー、全部思い出したよ」
ちゃんと言ってなかったから、改めて伝えた。
「よかった」
ルビーは僕の腕にひとしきり、すりすりと顔を擦り付けた。
「さて、これで魔物と魔王に纏わる物事は大体明らかになったな。セリステリアについては、インフィニオルから制裁を与えよう。なにせ俺を殺そうとしたのだからな」
自力で歩けるように拘束し直されたクリムゾンが、兵士に連行されるのを見送った後、テビスがこう宣言した。
「そうだ、テビス。どうして死にかけてたのさ」
魔族の王であるテビスはかなり強い。魔族自体が人間より身体能力、魔力共に優れているし、その王なのだから人間は束になっても敵わない。
クリムゾンが全力を出したところで、テビスが負けるなんて想像もできない。
「不意を突かれた。暗闇にされた後に、特定の魔法を使用者の意に反して強化する結界を組まれていてな……。それよりもリョーバ、お前こそ何故あの場に来たのだ?」
「それよりもって……最初はすごく嫌な予感がして、後は無我夢中だった」
「何かを代償にしておらぬか?」
「……あっ! あれ?」
そうだ、夢中になりすぎて……テビスが死ななければ何でも良いって気持ちになって、記憶とか血とか、これまで魔力と関連のあったものが消えても構わないって強く願ったんだった。
でも、貧血にはなっていないし、記憶は全部ある。
「ルビー、僕どこか変かな」
ルビーは僕と魔力で繋がっている。この世界での記憶が途絶えてた時も、それは変わっていない。
「強くなった」
「リョーバは元より強いだろう」
テビスが口を挟むと、ルビーは首を横に振った。
「違う。もっと強くなった」
「ふむ?」
テビスが僕の額に、熱を測るみたいに手を当てる。
「!? どうしたこの魔力は」
「え、何? そんな多い?」
「多いも何も……底が見えぬ。本当に何をしたのだ」
「わかんないよ、勝手にこうなってたんだ」
男二人でうんうん唸っていたら、ルビーが僕の服の裾を引いた。
「リョーバ、全力で願った。だから叶った」
「?」「?」
男二人の頭上にクエスチョンマークが浮いた。
「願って叶うなら、この世界は皆リョーバのような魔力持ちだらけだぞ」
ルビーは再び首を横に振った。
「願いが叶うのはリョーバだけ。リョーバ、異世界から来た」
「そうだけど……あー、そう言えば」
僕は二人に、元いた世界のファンタジー、つまり異世界転生や召喚モノのセオリーについて話した。
転生や召喚に遭った人は大抵、特殊能力を得たり、あり得ない力を持ったりする、と。
「召喚された前後の記憶は戻っているか?」
「ええっと……前の世界で夜中に道歩いてて、気づいたらセリステリアだった」
記憶が無いのではなく、本当に唐突に召喚されたのだろう。神様とかのいる場に連れて行かれた憶えは全く無い。
「ふむ……。その、世界を繋ぐ存在とやらに出会えなかった代わりに、願うだけで力を得ることができたのか?」
「かなぁ……」
どんな仮説を立てても、ピンとこない。
二人で話し込んでいたら、隣のルビーが小さく欠伸をした。
「今何時?」
「む、そろそろ暮れ時か。腹も空いたな。何か食って、寝るか」
ルビーはそのまま客室で休ませてもらい、僕はテビスの私室へ案内された。
客人は客室か食堂で待っていれば食事を持ってきてもらえるのだが、僕は特別枠のようで、テビスの部屋でテビスと一緒に食べるのが通例になっている。
「リョーバのお陰で、ここの食事もだいぶマシになった」
「元々良かったのを味付け濃くしただけでしょ」
二人で雑談しながら美味しい食事を平らげる。
「村の連中には『リョーバは諸事情で村に居らぬ』と説明してしまったのだ。こんなに早く記憶が戻ると思わぬでな」
「仕方ないよ。病気ってことにしなかったのは助かる」
「あの連中のことだ、お前が病だと知れば、見舞いの品が山程届いてお前が困ると思ってな」
「好判断ありがとう」
いつもの調子のテビスに、内心ほっとする。
ついさっきまで死にかけてたんだよなぁ。
食後のお茶を楽しんでから、今日は城の客室で寝かせてもらうことにした。既に熟睡してるルビーを起こして家に帰るのも気が引けたし。
客室の巨大なベッドの隅で、ルビーは規則正しい寝息を立てていた。
小さなルビーが真ん中で寝ていても全く問題ないほど広いのに、謙虚というか健気というか。
僕はその隣に、ルビーにギリギリ触れないところへ静かに横になる。
おやすみ、ルビー。
声に出さずに言ったつもりだったが、ルビーはぱちりと目を開けた。
「リョーバ」
起きてしまった。
起こしたことを詫びようとする前に、ルビーが僕の視界を覆った。
何が起きたか把握するのに、少々の時間を要した。
「ルビー!?」
ルビーは僕の首筋に噛み付いていた。
歯を立てて、血が滲むほどの強さで。
前の世界の記憶を取り戻した直後に、血を伝って魔力を分けてくれた時と似ているが、違う。
ルビーは明確に、僕の血を啜っていた。
「何してるの?」
こんな状況だというのに、僕にはルビーが悪いことをしているように思えなかった。
1
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
転生者は冒険者となって教会と国に復讐する!
克全
ファンタジー
東洋医学従事者でアマチュア作家でもあった男が異世界に転生した。リアムと名付けられた赤子は、生まれて直ぐに極貧の両親に捨てられてしまう。捨てられたのはメタトロン教の孤児院だったが、この世界の教会孤児院は神官達が劣情のはけ口にしていた。神官達に襲われるのを嫌ったリアムは、3歳にして孤児院を脱走して大魔境に逃げ込んだ。前世の知識と創造力を駆使したリアムは、スライムを従魔とした。スライムを知識と創造力、魔力を総動員して最強魔獣に育てたリアムは、前世での唯一の後悔、子供を作ろうと10歳にして魔境を出て冒険者ギルドを訪ねた。
アルファポリスオンリー
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる