11 / 21
11 お料理教室
しおりを挟む
「こんな味の濃いものを……モグモグモグ……陛下が……ムシャムシャムシャ」
食べながら愚痴を言っているのは、テビスに無理やりついてきた宮廷料理人さんだ。
愚痴りながら、僕が作った料理を次々に平らげている。
「リョーバに無礼を働くのなら首にするぞ」
テビスがじろりと睨むが、さすが宮廷の厨房を任されているだけあって、料理人さんは肝が座っていた。
「私は陛下の……パクパクパク……お身体を心配して……バクバクバク……」
「食いながら話すな」
「はっ! し、失礼しました」
何度目かのテビスのお叱りに、料理人さんはようやく我に返った。
「確かに僕が作るのは僕の好物ばかりで、一応野菜と主食四割肉二割って決めてはいるけど、味は濃いかもしれない」
「でしょう? 味の濃いものは万病の元と言われておりまして……」
「でも貴方が一番おいしそうに頬張ってるそれ、薄くスライスしたパンを油で揚げて砂糖まぶしたハイカロリー不健康食品ですが」
「サクサク……ふあっ!?」
料理人さんは結局、出した料理を全て平らげて帰っていった。
味付けの濃いのは認めないが、現状について再考してみる、とか言いながら。
「これで城の食事が美味しくなったらいいね」
「それはそれ、これはこれだ」
「なんだと」
テビスは今日も僕の家で昼食をしっかり食べて行った。
「はぁ、料理を美味しいって言ってくれるの嬉しいけど、僕は別に料理人じゃないんだよなぁ」
テビスはガタイが良いせいか、よく食べる。僕の倍は食べる。
作る量が増えるということは、僕の負担も増えるわけで。
料理は必要に迫られているからやっている、というのが近い。料理が趣味だとか、作るのが特段好きというわけではないのだ。
「リョーバ、あの」
文字を教えはじめてから、ルビーは更に口数が増え、語彙も増えた。
そのルビーが久しぶりにカタコトっぽく僕に何かを訴えようとしている。
「どうした?」
「料理、手伝う? 作る? やりたい」
「ルビーが? でもルビー、食べられないじゃない」
魔力をエネルギー源とするのは相変わらずだ。僕が魔法で創る果実を好んでよく食べている。
「作りたい、だめ?」
「駄目じゃないけど……」
ルビーのやりたいことは何でも叶えてあげたいが、ルビーのためにならないことは基本的に却下している。
食事作り自体は問題ないが、ルビーは普通の食事をしない。
作ったものは僕が食べることになるだろう。
僕は構わない、むしろ美味しい思いができるが、ルビーに利がなさすぎる。
「食べられなくていい。作ってみたい。失敗したら、もうしない」
「失敗は気にしなくてもいいよ。わかった、やってみて」
僕が許可を出すと、ルビーはぱっと笑顔になった。
最近、よく笑うようにもなったなぁ。
まずは目玉焼きかな、とルビーに卵を割らせてみた。
最初のひとつはグシャリと潰し、二つ目は殻が入ったが、三つ目には完璧な目玉焼きが出来上がった。
「凄い凄い」
「でもこれ、簡単。リョーバが作ってた、シチュー、作りたい」
僕が元いた世界にはシチュールゥという便利なものがあったが、この世界には無い。
小麦粉と牛乳とバターでホワイトソースから作る必要がある。
何度かに一度は焦がしてしまうのだが、そこは便利な魔法で焦げを消して誤魔化してきた。
「シチューは難しいから、肉じゃがはどうかな。いや、どっちにしろ玉ねぎを切らしてた」
「じゃあ、イザベルさんちで、買ってくる」
野菜農家のイザベルさんは最近、ようやく僕からお金を受け取ってくれるようになった。
おすそ分けは減らないし買い取りも市場よりだいぶ安いが、僕の方から徐々に値上げしていくつもりだ。
「一緒に行くよ」
「一人で行ける」
しばらく押し問答になったが、僕が折れてルビーが初めてのお使いをした。
なんか……。
ルビーは二十分ほどで戻ってきた。丸くてずっしりとした玉ねぎを三つ手にしていて、代金もちゃんと支払ったようだ。
「ただいま!」
「おかえり。ルビー、一体どうしたの?」
料理や一人でお使いは、僕から自立しようとしているように見えた。
ルビーは僕から離れたいのだろうか。
そんな不安が過ぎったのだ。
「どうした、って?」
「急に料理したいって言い出したり、一人で買い物行くなんて……」
そもそも、僕が一方的に連れてきたのだし、ルビーがどこかへ行きたいと言うなら止める筋合いはない。
ルビーを手放したくないという僕の気持ちは、ただの独りよがりだ。
「リョーバ? リョーバ!」
自分の考えに沈んでいたら、ルビーに何度も声を掛けられているのに気づかなかった。
「ん? ごめん、聞いてなかった」
「あのね、わたし、リョーバのお嫁さんになりたいの」
「ぶはっ!?」
肺がひっくり返ったかと思った。
「お嫁さんって、意味わかってる!?」
というか、どこで知ったんだ。
文字の勉強を理由に何冊か本をテビスに融通してもらったが……そういえば『くまのおよめさん』ってタイトルの絵本があったな、あれか!?
僕は急いで本棚へ行き、該当の絵本を取り出してぱらぱらとめくった。
――くまさんは あるひ およめさんがほしくなりました
――『だれか ぼくの およめさんに なってくれないかな』
――『どんなかたが いいの?』
――『そうだなあ りょうりがじょうずで ぼくいうことをなんでもきいてくれる やさしいおよめさんが いいな』
この熊、短絡的に嫁欲しがる割に理想バカ高いな。じゃなくて!
僕が子供向けの絵本を床に置いて頭を抱えていると、ルビーが上から覗き込んできた。
「そう、お嫁さん。イザベルさんにも聞いたの。男の人は、大きくなったらお嫁さんを貰うのが幸せなんだって」
イザベルさんうちのルビーになんてこと吹き込んでくれてるんですか!?
「ええっとぉ……ルビーは、大人?」
僕はルビーのことを、妹みたいなものだと思っている。
やや甘やかしている自覚はあるが、こんなにかわいい女の子が傍にいて、甘やかさないほうがどうかしている。
そこに恋慕は……ない、とも言い切れない。が、問題はそこじゃない。
ルビーは見た目まだ子供だ。
自分の年齢すらわからない僕でも、そのくらいはわかる。
「わたし、たぶんこういう種族」
「身体が小さいって意味?」
「うん」
まあ確かに、身長の割には出るとこ出てるし……本当に、普段はこんな目で見ないんだけど。
「だからリョーバのお嫁さんになりたい。花嫁修業したい」
イザベルさんんんん!! どこまで教えたのおおおお!! ルビー素直だから全部頭から丸呑みにしてますよおおおお!!
「ルビー、気持ちはありがたいんだけど……」
僕がどう説得しようか悩みながら言葉を発すると、ルビーはみるみる気落ちした。
「だめ?」
「駄目じゃない」
あああルビーのやりたいことはなるべく叶える日頃のクセがこんなところでえええ!
「でもね、そうだな、さんね……一年! 一年様子見よう? 僕以外の人のお嫁さんになりたくなるかもしれないし」
「ならない」
「うぐっ! ルビーの気が変わるかもしれないし」
「変わらない、リョーバがいい」
「ぐはっ! た、頼むから一年ほど僕に心の準備をする時間をくださいお願いします」
「リョーバが言うなら、一年待つ。一年経ったら、お嫁さんにしてくれる?」
僕は勝ったのか、負けたのか。一体何に対しての勝負なのか。結果がわかるのは少し先の話だ。
ルビーが妙なことを言い出すせいで、料理教室を中断したままだった。
夕食の肉じゃがはルビーに作らせてみたら、包丁の扱いに戸惑いつつも、完成までほぼ自力でやり遂げた。
「美味しい。凄いな」
僕が褒め称えると、ルビーは得意げな顔になった。
「わたしも食べてみたい」
「はい」
魔法でルビーの肉じゃがをコピーすると、ルビーはスプーンで一口サイズに切られた芋をすくい、口に含んだ。
「! ん、ん~」
僕が魔法で創った魔力食品の中でも、果物ばかりを好むルビーが、肉じゃがを一皿食べきった。
「美味しかった?」
「えっと、味は良かった、と思う」
「良かったと思う?」
「色んな味がして、よくわからない」
「もしかして今まで料理系の魔法食品をあまり食べなかったのって、味が分からなかったから?」
「そうかもしれない。他のも創って?」
肉じゃがを食べたばかりのルビーだからそんなに入らないかと、色々と一口サイズで創ってみたのだが、ルビーは全て食べた。
「お腹苦しくない?」
「へいき。魔力ならもっといっぱい入る」
「ならよかった。味はわかった?」
「まだよくわからないけど、覚える。お嫁さんになるから」
何故か気合を入れてしまったようだ。
食べながら愚痴を言っているのは、テビスに無理やりついてきた宮廷料理人さんだ。
愚痴りながら、僕が作った料理を次々に平らげている。
「リョーバに無礼を働くのなら首にするぞ」
テビスがじろりと睨むが、さすが宮廷の厨房を任されているだけあって、料理人さんは肝が座っていた。
「私は陛下の……パクパクパク……お身体を心配して……バクバクバク……」
「食いながら話すな」
「はっ! し、失礼しました」
何度目かのテビスのお叱りに、料理人さんはようやく我に返った。
「確かに僕が作るのは僕の好物ばかりで、一応野菜と主食四割肉二割って決めてはいるけど、味は濃いかもしれない」
「でしょう? 味の濃いものは万病の元と言われておりまして……」
「でも貴方が一番おいしそうに頬張ってるそれ、薄くスライスしたパンを油で揚げて砂糖まぶしたハイカロリー不健康食品ですが」
「サクサク……ふあっ!?」
料理人さんは結局、出した料理を全て平らげて帰っていった。
味付けの濃いのは認めないが、現状について再考してみる、とか言いながら。
「これで城の食事が美味しくなったらいいね」
「それはそれ、これはこれだ」
「なんだと」
テビスは今日も僕の家で昼食をしっかり食べて行った。
「はぁ、料理を美味しいって言ってくれるの嬉しいけど、僕は別に料理人じゃないんだよなぁ」
テビスはガタイが良いせいか、よく食べる。僕の倍は食べる。
作る量が増えるということは、僕の負担も増えるわけで。
料理は必要に迫られているからやっている、というのが近い。料理が趣味だとか、作るのが特段好きというわけではないのだ。
「リョーバ、あの」
文字を教えはじめてから、ルビーは更に口数が増え、語彙も増えた。
そのルビーが久しぶりにカタコトっぽく僕に何かを訴えようとしている。
「どうした?」
「料理、手伝う? 作る? やりたい」
「ルビーが? でもルビー、食べられないじゃない」
魔力をエネルギー源とするのは相変わらずだ。僕が魔法で創る果実を好んでよく食べている。
「作りたい、だめ?」
「駄目じゃないけど……」
ルビーのやりたいことは何でも叶えてあげたいが、ルビーのためにならないことは基本的に却下している。
食事作り自体は問題ないが、ルビーは普通の食事をしない。
作ったものは僕が食べることになるだろう。
僕は構わない、むしろ美味しい思いができるが、ルビーに利がなさすぎる。
「食べられなくていい。作ってみたい。失敗したら、もうしない」
「失敗は気にしなくてもいいよ。わかった、やってみて」
僕が許可を出すと、ルビーはぱっと笑顔になった。
最近、よく笑うようにもなったなぁ。
まずは目玉焼きかな、とルビーに卵を割らせてみた。
最初のひとつはグシャリと潰し、二つ目は殻が入ったが、三つ目には完璧な目玉焼きが出来上がった。
「凄い凄い」
「でもこれ、簡単。リョーバが作ってた、シチュー、作りたい」
僕が元いた世界にはシチュールゥという便利なものがあったが、この世界には無い。
小麦粉と牛乳とバターでホワイトソースから作る必要がある。
何度かに一度は焦がしてしまうのだが、そこは便利な魔法で焦げを消して誤魔化してきた。
「シチューは難しいから、肉じゃがはどうかな。いや、どっちにしろ玉ねぎを切らしてた」
「じゃあ、イザベルさんちで、買ってくる」
野菜農家のイザベルさんは最近、ようやく僕からお金を受け取ってくれるようになった。
おすそ分けは減らないし買い取りも市場よりだいぶ安いが、僕の方から徐々に値上げしていくつもりだ。
「一緒に行くよ」
「一人で行ける」
しばらく押し問答になったが、僕が折れてルビーが初めてのお使いをした。
なんか……。
ルビーは二十分ほどで戻ってきた。丸くてずっしりとした玉ねぎを三つ手にしていて、代金もちゃんと支払ったようだ。
「ただいま!」
「おかえり。ルビー、一体どうしたの?」
料理や一人でお使いは、僕から自立しようとしているように見えた。
ルビーは僕から離れたいのだろうか。
そんな不安が過ぎったのだ。
「どうした、って?」
「急に料理したいって言い出したり、一人で買い物行くなんて……」
そもそも、僕が一方的に連れてきたのだし、ルビーがどこかへ行きたいと言うなら止める筋合いはない。
ルビーを手放したくないという僕の気持ちは、ただの独りよがりだ。
「リョーバ? リョーバ!」
自分の考えに沈んでいたら、ルビーに何度も声を掛けられているのに気づかなかった。
「ん? ごめん、聞いてなかった」
「あのね、わたし、リョーバのお嫁さんになりたいの」
「ぶはっ!?」
肺がひっくり返ったかと思った。
「お嫁さんって、意味わかってる!?」
というか、どこで知ったんだ。
文字の勉強を理由に何冊か本をテビスに融通してもらったが……そういえば『くまのおよめさん』ってタイトルの絵本があったな、あれか!?
僕は急いで本棚へ行き、該当の絵本を取り出してぱらぱらとめくった。
――くまさんは あるひ およめさんがほしくなりました
――『だれか ぼくの およめさんに なってくれないかな』
――『どんなかたが いいの?』
――『そうだなあ りょうりがじょうずで ぼくいうことをなんでもきいてくれる やさしいおよめさんが いいな』
この熊、短絡的に嫁欲しがる割に理想バカ高いな。じゃなくて!
僕が子供向けの絵本を床に置いて頭を抱えていると、ルビーが上から覗き込んできた。
「そう、お嫁さん。イザベルさんにも聞いたの。男の人は、大きくなったらお嫁さんを貰うのが幸せなんだって」
イザベルさんうちのルビーになんてこと吹き込んでくれてるんですか!?
「ええっとぉ……ルビーは、大人?」
僕はルビーのことを、妹みたいなものだと思っている。
やや甘やかしている自覚はあるが、こんなにかわいい女の子が傍にいて、甘やかさないほうがどうかしている。
そこに恋慕は……ない、とも言い切れない。が、問題はそこじゃない。
ルビーは見た目まだ子供だ。
自分の年齢すらわからない僕でも、そのくらいはわかる。
「わたし、たぶんこういう種族」
「身体が小さいって意味?」
「うん」
まあ確かに、身長の割には出るとこ出てるし……本当に、普段はこんな目で見ないんだけど。
「だからリョーバのお嫁さんになりたい。花嫁修業したい」
イザベルさんんんん!! どこまで教えたのおおおお!! ルビー素直だから全部頭から丸呑みにしてますよおおおお!!
「ルビー、気持ちはありがたいんだけど……」
僕がどう説得しようか悩みながら言葉を発すると、ルビーはみるみる気落ちした。
「だめ?」
「駄目じゃない」
あああルビーのやりたいことはなるべく叶える日頃のクセがこんなところでえええ!
「でもね、そうだな、さんね……一年! 一年様子見よう? 僕以外の人のお嫁さんになりたくなるかもしれないし」
「ならない」
「うぐっ! ルビーの気が変わるかもしれないし」
「変わらない、リョーバがいい」
「ぐはっ! た、頼むから一年ほど僕に心の準備をする時間をくださいお願いします」
「リョーバが言うなら、一年待つ。一年経ったら、お嫁さんにしてくれる?」
僕は勝ったのか、負けたのか。一体何に対しての勝負なのか。結果がわかるのは少し先の話だ。
ルビーが妙なことを言い出すせいで、料理教室を中断したままだった。
夕食の肉じゃがはルビーに作らせてみたら、包丁の扱いに戸惑いつつも、完成までほぼ自力でやり遂げた。
「美味しい。凄いな」
僕が褒め称えると、ルビーは得意げな顔になった。
「わたしも食べてみたい」
「はい」
魔法でルビーの肉じゃがをコピーすると、ルビーはスプーンで一口サイズに切られた芋をすくい、口に含んだ。
「! ん、ん~」
僕が魔法で創った魔力食品の中でも、果物ばかりを好むルビーが、肉じゃがを一皿食べきった。
「美味しかった?」
「えっと、味は良かった、と思う」
「良かったと思う?」
「色んな味がして、よくわからない」
「もしかして今まで料理系の魔法食品をあまり食べなかったのって、味が分からなかったから?」
「そうかもしれない。他のも創って?」
肉じゃがを食べたばかりのルビーだからそんなに入らないかと、色々と一口サイズで創ってみたのだが、ルビーは全て食べた。
「お腹苦しくない?」
「へいき。魔力ならもっといっぱい入る」
「ならよかった。味はわかった?」
「まだよくわからないけど、覚える。お嫁さんになるから」
何故か気合を入れてしまったようだ。
1
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
転生者は冒険者となって教会と国に復讐する!
克全
ファンタジー
東洋医学従事者でアマチュア作家でもあった男が異世界に転生した。リアムと名付けられた赤子は、生まれて直ぐに極貧の両親に捨てられてしまう。捨てられたのはメタトロン教の孤児院だったが、この世界の教会孤児院は神官達が劣情のはけ口にしていた。神官達に襲われるのを嫌ったリアムは、3歳にして孤児院を脱走して大魔境に逃げ込んだ。前世の知識と創造力を駆使したリアムは、スライムを従魔とした。スライムを知識と創造力、魔力を総動員して最強魔獣に育てたリアムは、前世での唯一の後悔、子供を作ろうと10歳にして魔境を出て冒険者ギルドを訪ねた。
アルファポリスオンリー
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる