上 下
63 / 103
第三章

13 素材探し

しおりを挟む
 モルイから遥か北にある山に来ている。
 標高……何メートルだろう? 三千以上はあると思う。
 モルイ周辺に高い山はなく、この山はモルイからは遠すぎて見えない。
 頂上付近にはうっすらと雪が積もる程寒い場所だ。
「降りられそうか?」
 僕を乗せてくれているヒイロに尋ねる。人が登れるような緩やかな斜面はなかなか見当たらない。
 ヒイロがいなければ、ここまで来れなかった。
「降りるだけならできるよ。でも、このまま探したほうがいいかもね」
 僕はある魔物を一週間以上に渡って探しているのだ。


 事の発端は、僕が上位種族へ進化したときのことだ。
 今まで着ていた防具が合わなくなり、防具屋のディオンさんに新しいのを注文した。
 ディオンさんはツキコの採寸を元に二日で作り上げてくれたが、受け取りに行った僕を見るなり、眉をひそめた。
「サイズは合うが……ヨイチさんには合わんなぁ」
「どういうことでしょうか」
 ディオンさんは片手を額に当てて俯き、何事かブツブツ呟きはじめた。
「あれは……うーん、やはりここは……」
 似た光景を見たことがある。ディオンさんの兄であるおやっさん……鍛冶屋のアルマーシュさんが武器の素材について悩んでいる時の恰好と同じだ。
「とりあえず、これは間に合わせだ。今のヨイチさんに相応しい素材は『ベエマス』の革ぐらいしか思いつかん」
 僕に防具一式を押し付けて、そんなことを言い出した。
「ベエマス?」
「モルイの北に、魔物が多く住む山々がある。周辺に人里がないから、よっぽどのことがなけりゃ誰も近づかんようなところに棲む、恐ろしく強い魔物だ」
 ディオンさんは紙にサラサラと絵を描いてくれた。
 平たく長くしたサイに、太く長い尾と角、背中に鬣がついたような魔物だ。ディオンさんは絵が上手いから、特徴は捉えてあるのだと思う。似た魔物すら見覚えがない。
「だいたいこんな感じのやつだ。俺は一度だけ見たことがある。何かの事故で死んだやつを冒険者が見つけて引き揚げてきたんだ。俺のところにも素材が一部回ってきたが、もう無い」
「なるほど、わかりました」
 ディオンさんやアルマーシュさんが素材の話をするということは、僕にとってきてほしいという意味だ。
 いつも武器や防具を格安で譲ってくれるのだから、聞かない理由はない。
「危険度はS以上って話だ。無理だけはするなよ」
 僕が「いってきます」と言うと、ディオンさん達は何故か諦めたような口調になってしまう。
 何故かな。



 ディオンさんにベエマスの話を聞いたのは、もう二週間ほど前になる。
 防具を貰って家に帰り、すぐ探しに行こうとしたらメイドさん達に止められた。
「ヨイチはお休みだよね?」
 ツキコに有無を言わせぬ迫力で止められ、ヒスイに無言で部屋に押し込まれて椅子に座らされ、ローズがティーセットと本を何冊か置いていった。
 これは、出て行ったら滅茶苦茶怒られるやつだ。
「探すのは休み明けだね」
 ヒイロはさっさと白旗をあげた。というかヒイロ専用のお皿に置かれた甘味に懐柔された。身体は成長したのに甘味好きは据え置きだ。
 武器の勘が鈍るからと頼み込んで許可を得て、日に一度は運動場で体を動かす以外は自室でゴロゴロ過ごした。これはこれでよかった。

 そして休み明け、さっそく山へ向かおうとヒイロに頼んで飛んでもらい……一旦戻って冒険者ギルドへ向かった。
 種族が[上位魔人]になってから、視力や聴覚といった五感の性能も上がった気がする。
 その視力でモルイの北を見ると、山がいくつもあった。
 冒険者ギルドなら、どの山にベエマスがいるのか、正確な情報があると思ったのだ。

 無かったんだけどね、情報。

「確かに十年ほど前に死骸を持ち帰った冒険者はいましたが、ベエマスが元々どこに棲んでいたか、確実な場所までは……」
 冒険者は道に迷ってたどり着いて先で偶然ベエマスの死骸を見つけた。マジックボックスに収納し、その場で一晩野宿をして魔力が回復したところで転移魔法で帰ってきたということだった。
「おそらくこの辺りではないかと」
 話を聞いてくれた受付さんが資料をひっくり返して調べてくれて、可能性のありそうな地点の地図情報を冒険者カードに送ってもらった。
 ギルドからの呼び出しに応じつつ、候補地を順に回った。


 今いる場所は最後の候補地で、モルイから一番離れている。
 魔物どころか大きな生物がここで生きられるの? というくらい厳しい環境だ。
 ところが[気配察知]を全開にすると、モルイ近辺じゃ稀にしかお目にかからない強さの魔物の気配がたくさんあった。
 どれがベエマスか判別がつかない。
「参ったな。あとは虱潰しに探すしかないか」
「ベエマスが空を飛べたら、もっと別の場所から来てた可能性もあるね」
「うわ、それ厄介だなぁ」
 今装備しているディオンさんの防具は、何故これで納得できないのか疑問に思うくらい僕にピッタリだ。このまま妥協しても問題ないと思う。
 しかし、ディオンさんの、[鑑定]スキルとはまた別の『その人に合う防具を見定める職人の勘』は外れたことがない。
 あとは僕自身の好奇心だ。ディオンさんが『僕にしか合わない』とまで言ってくれた素材で作られた装備というのを是非見たい。
 冒険者カードで地図を見ながら、今後の方策を考えていた時だった。

「ヨイチ、あれ」
 ヒイロが意識を向けたほうを見る。直後にドズン、と重たい音がした。
「行ってくれ」
 言う前からヒイロは向かっていた。

 少し近づくだけで、状況が把握できた。
 巨大な四足歩行の黒い魔物が、山にわずかにあるなだらかな所に五体いて、戦いを繰り広げていた。
 いや、あれは一対四だ。四体はディオンさんの絵そのままの、おそらくベエマス。体長は五メートルはあるだろうか。
 もう一体は……。
「なあ、ヒイロ。あれって」
「多分ぼくと同じだね」
 その一体は他のベエマスの半分くらいのサイズで全身が真っ白、瞳が赤い。ヒイロと同じアルビノだ。
「どう思う?」
 僕の目には、アルビノを他のベエマスが迫害しているようにしか見えない。全身傷だらけで、左目は傷で塞がれている。
「ヨイチと同じこと考えてるよ」
 ヒイロの返事を聞くのと同時に、僕はヒイロから飛び降りた。


「グゥウウウウウウ……」
 アルビノベエマスと他四体の間に降り立つと、ベエマス達から唸り声をあげられた。
「邪魔するな、ってさ」
 ヒイロが僕を追いかけて降りてきつつ、通訳してくれる。
「こっちの言葉は通じるかな」
「ぼくが言えば通じるかもしれない」
「じゃあ伝えてくれる? この状況、他人事に思えないからこいつの味方する、って」
 通訳してもらっている間に、アルビノベエマスを[鑑定]で見た。


 ベエマス(アルビノ)
 レベル50
 種族:亜竜
 属性:聖
 ソウルリンク条件:生命共有


 やはり聖獣だ。
「生命共有って何したらいいの?」
「やるつもり?」
「うん」
 ヒイロは見事に僕の言葉を通訳してくれていた。アルビノベエマスは心なしかぽかんとした表情をしており、残りの四体は殺気立っている。
「共有した後、ベエマスが死んだらヨイチも死ぬよ」
「僕が強くなればいいだろ」
 ソウルリンクして数か月経ったヒイロは、危険度Sの魔物を簡単に討伐できる程に強い。僕の影響を受けているのだとか。
 ベエマスも僕とソウルリンクすれば強くなるはずだ。
「……あるじの命令には逆らえない」
 ヒイロは諦めのため息とともに、やり方を教えてくれた。
「血を飲ませるのが一番簡単かな。……舐める程度でいいんだよっ!?」
 僕が左腕の袖をめくって風魔法の刃で浅く切り裂くと、ヒイロが慌てた。
「大きな体だからたくさん要るかと思って。ほら」
 血の滴る腕をアルビノベエマスに差し出す。背後の四体が襲い掛かってこようとしたが、ヒイロが唸り声で牽制してくれた。

 アルビノベエマスは恐る恐るといった風に、僕の血をひと舐めした。

 傷のダメージとは別に、体力がごっそり削り取られる感覚がした。
 アルビノベエマスが舐めとった血を伝って、生命力を吸い取られたようだ。
 しかし虚脱感は直ぐに治まり、むしろ力が漲ってきた。改めて[鑑定]し、ソウルリンクしたことを確認した。

「珍しい人間もいたものねぇ」
 聖獣ベエマスはハスキーボイスだった。口調からして雌なのかな。
 左目の傷が治っていて、赤い両目が僕を見つめている。全身も傷一つなく、白く短い体毛と鬣が綺麗だ。
「けど助かったわぁ。この命の全てを捧げましょう」
「大げさだなぁ。勝手にやってしまったけど、よかった?」
 大仰な物言いをするベエマスに、手をひらひら振ってやった。
「良いから受けたのよぉ」
 自分で切りつけた腕にふわっと暖かい光が降り注ぐ。聖獣ベエマスによる治癒魔法だ。
「名前……は、後で決めようか」
 ヒイロの威嚇で近づいてこないその他のベエマスに向き直る。
「こいつら倒してもいい?」
「どうして私に聞くの?」
「同族でしょ」
「お気遣いありがと。主様の敵なら私の敵よ」
「そういう意味じゃないんだけど……まあ、これが人里に降りてきたら危ないからね」
 いつもの言い訳を口にしてから、弓を取り出す。
 ヒイロが威嚇を解除した瞬間、大口開けて飛びかかってきた一体の口内へ矢を射た。
 ツキコの修理で強化された魔道具の弓は、上位種族になった僕の腕力に負けないどころか、余すところなく引き出してくれる。
 チッ、と鋭い音を立てて矢がベエマスを貫通し、飛びかかってきた姿勢のままその場に落ちた。

「どうして戦ってたの?」
 ベエマス達に尋ねてみると、他の三体からはヒイロ曰く「あまり通訳したくない」ような罵詈雑言が飛んできたらしい。
「私の白い毛皮が目障りだって、常日頃から追い回されてたの。今日は特に酷かったわぁ」
 残りの三体は問答無用で額の急所に矢を打ち込み仕留めた。

「主様……」
 聖獣ベエマスが引いている。
「個人的なトラウマがね、ちょっとね」
 僕は四人全員が相手ではなかったけど。土之井だけは親切にしてくれてたし。
「なんてお強い……」
 身体を震わせ赤い瞳がウルウルしている。あれ? 引いてるんじゃなくて感動してる?
 聖獣ベエマスはよくよく見ると、ヒイロに比べて体毛が短いせいか、地肌のピンク色が透けて見える。
「名前、モモってどう?」
「仰せのままに。よろしくお願いしますね」

 倒したベエマスをマジックボックスに詰め込み、新たな聖獣のモモと一緒に転移魔法で自宅へ飛んだ。


 体長二メートルのモモが入る家でよかったと、ツキコに心の底から感謝した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

異世界で双子の勇者の保護者になりました

ななくさ ゆう
ファンタジー
【ちびっ子育成冒険ファンタジー! 未来の勇者兄妹はとってもかわいい!】 就活生の朱鳥翔斗(ショート)は、幼子をかばってトラックにひかれ半死半生の状態になる。 ショートが蘇生する条件は、異世界で未来の勇者を育てあげること。 異世界に転移し、奴隷商人から未来の勇者兄妹を助け出すショート。 だが、未来の勇者アレルとフロルはまだ5歳の幼児だった!! とってもかわいい双子のちびっ子兄妹を育成しながら、異世界で冒険者として活動を始めるショート。 はたして、彼は無事双子を勇者に育て上げることができるのか!? ちびっ子育成冒険ファンタジー小説開幕!!  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 1話2000~3000文字前後になるように意識して執筆しています(例外あり)  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ カクヨムとノベリズムにも投稿しています

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

よい異世界召喚に巻き込まれましたが、殺された後でした。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。  猫屋敷翔平は鍼灸整骨院を自営していたが、身勝手な母と弟と伯母に騙されて借金を肩代わりさせられた上に、陰で悪い評判を流されて鍼灸整骨院を廃業した。人間不信となり破産宣告をして田舎を捨てて地方都市に移住し、大政党を支配下に置く新興宗教組織に入信して政党と新興宗教の会費を払い、政党新聞と新興宗教新聞を購入する事、更には新興宗教幹部が経営するワンルームマンションに入居する事を条件に、生活保護申請を政党地方議員に代行してもらう。  人間不信の対人恐怖症となり、保護猫サクラと引き籠り生活をしていたが、老猫サクラが衰弱したので、急いで動物病院に行こうとしたところを反社に脅迫されていたところ、愛猫サクラが主人を助けようと爪を立てた。  ケガさせられた反社は激高してサクラを蹴り殺し、猫屋敷翔平にも殴りけるの暴行を繰り返していたところを、古武術の大会のために長野県から出てきていた四人の学生が助けている所に異世界召喚される。  勇気ある学生達は魔物被害に苦しんでいた異世界に召喚され、猫屋敷とサクラも一緒に召喚された。  学生達は異世界召喚特典で強くなるが、死んで身体と幽体が分離していた猫屋敷とサクラはとんでもない特典を手に入れていた。  だが人間不信で対人恐怖症になっている猫屋敷は、それを隠して安全な場所での隠棲を希望する。  人のいい学生達と国王は、罪滅ぼしに魔物は出ないが生活するのが苦しい極寒の北方に領地と支援を与えて移住させてくれるが、サクラの暴走と慈愛、孤児院の子供達を見捨てられない母性によって人助けを始める。  特に自滅願望の古代氷竜アリステアに、猫屋敷とサクラが同時に憑依した事で、魂が猫の自由人気質に染まり、た人間嫌いと対人恐怖症が改善され、陰から恩人の学生徒達と孤児達、更には難民まで助けるようになる。

異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる

名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。

処理中です...