倒した魔物が消えるのは、僕だけのスキルらしいです

桐山じゃろ

文字の大きさ
上 下
6 / 40
第一章

6 最初のドラゴン討伐

しおりを挟む
 村でゆっくりと休息をとった僕たちは、いよいよカオスドラゴンが目撃されたという山の中へ入った。

 フェリチは山道を歩くのが初めてだ。
 いざとなったら僕が背負って登るつもりだったが、フェリチは自分に強化魔法を掛けつつ、一生懸命ついてくる。
「無理してないか?」
「平気です!」
 フェリチの体調も考えて、二時間おきには休憩を入れ、日が暮れる前に野営地を確保しながら進んだ。

 そうやって山の中を歩いて三日目、嗅いだことのない悪臭が鼻をついた。

「うわっ……」
 余りの臭いに思わず声をあげてしまう。普段の魔物の臭いには慣れているのに、この臭いだけは我慢出来ないほどきつい。
「あっ、あれでしょうか?」
 フェリチが指差す方向に、紫色の壁が見える。
 よくよく見れば、壁はびっしりと鱗に覆われていた。
 普通の山に鱗の壁なんてものは存在しない。間違いなくドラゴンだろう。
 他に魔物の臭いはしない。強烈な臭いのもとはあの鱗から漂っている。
 しかし、カオスドラゴンの鱗は茶褐色だと聞いている。

 あれは、まさか。

「フェリチ、結界を!」

 紫色の壁がぬめりと動いた。
 こちらに気づいたらしい。
 ぱん、と空気を叩くような音がして、周囲に結界の膜が現れる。フェリチが、いつもの何倍も強固な結界を張ってくれた。

「ディールさん、あれ……」
 フェリチが杖を力いっぱい握りしめて呟く。

「アロガンティアドラゴンじゃないですか!?」

 アロガンティアドラゴン。
 傲慢の名と紫色の鱗を持つ、特に凶悪だと言われる七匹のドラゴンのうちの一匹。
 危険度はカオスドラゴンを上回る、SSS。

「でぃ、ディールさん、逃げてください」
 フェリチが僕の前に出て、杖を紫色の壁に向けた。
「何を言ってるんだ」
「わた、私、いざという時はディールさんを優先しろと、命令されてるんです」
 初耳だ。それに今まで、フェリチはそんな素振りを見せなかった。
「誰に?」
「ぎ、ギルドと、国ですっ!」
 これはフェリチの嘘だ。
 僕にはそれが見破れるのに、フェリチはまだ僕のことをあまり理解していないようだ。
「そうか。フェリチはこれまで、命令だから僕についてきてたのか」
 わざと意地悪な言い方をしてやると、フェリチは顔を強張らせた。
「ち、違っ……そん、そんな……」
 僕はフェリチの結界から出ると、剣を抜いて紫色の壁に向かって走った。
「ディールさんっ!!」

 フェリチの叫び声はもう遠い。紫色の壁は、今や目前に迫っていた。
 はるか頭上に、巨大なドラゴンの頭がある。
 鱗と同じ紫色の瞳が、僕を捉えた。


 ドラゴンは体躯の割に、前足が小さい。
 翼で飛ぶこともあるらしいが、基本は後ろ足と尾で立っている。
 僕がドラゴンの眼の前に躍り出ると、ドラゴンは口を開けて衝撃波を放った。
 もろに浴びて、吹っ飛ばされた。
「うわっ、とと。流石に威力が凄いな」
 空中で体を捻って木に足を着け、また飛ぶ。木は僕が蹴った勢いで折れてしまった。

 魔物といっても生き物だ。首を刎ねたり、急所をつけば死ぬ。
 ドラゴンだって同じだろう。
 だから真っ先に首を狙ったのだが、単純過ぎた。

 ドラゴンの周囲を跳び回って、ドラゴンの首の可動域を調べた。
 真後ろは向けない。上下の動きも少なめ。
 これなら、付け入る隙はいくらでもある。
 何度かの跳躍の後、死角にはいったつもりだったが、背の翼が風を切って的確に僕を狙ってきた。
 左腕で受け、もう一度距離を取る。左腕は、折れてはいないが、痺れている。しばらくまともに動かないだろう。
 まだドラゴンを一度も斬りつけていない。右腕だけであの硬そうな鱗を切り裂けるだろうか。
 ……弱気なことを考えている場合じゃない。やるしかない。
 一旦地面に降りて、一瞬で呼吸を整える。
 僕に隙が出来たとでも考えたのか、ドラゴンの左後ろ足が降ってきた。
 今だ!
 足をギリギリで躱し、今までの動きで把握したドラゴンの視界と可動域の外へ跳躍し、思い切り剣を振る。
 鱗の硬さを確認するだけのつもりで首を狙った。
 巨岩を斬ったような手応えは、意外なほどすぐに終わった。

 地面に着地し、もう一度剣を構えたところで、背後に巨大なものが落ちる音がした。
「……んん?」
 落ちていたのは、紫色のドラゴンの首だった。
「え、倒せた? 意外と……」
 ドラゴンの死骸がすべて消えるまで、僕はその場に立ち尽くした。



 両目をぎゅっと閉じ、杖に縋るようにしてへたり込んでいるフェリチの頭を、手でぽんと叩く。
 フェリチは反応しない。
 二度、三度とぽんぽん叩いたが、全く気づかない。よっぽど怖かったらしい。
 怖がらせすぎてしまったか。
「フェリチ、終わったよ。アロガンティアドラゴンは倒した」
 声を掛け、さらにしばらくして、ようやくフェリチが顔を上げた。
「……ふえっ? でぃ、ディールさん!?」
「左腕を怪我したんだ。治癒魔法頼めないかな」
 翼に打たれた左腕の袖を捲ると、紫色の痣になっていた。地味に痛い。
「は、はい……って、ディールさん、怪我は、それだけで」
「うん」
 フェリチは「治癒魔法」と聞いた時点でもう僕の全身に向かって温かい魔力を注いでくれていた。
 怪我は、自覚していなかった疲れも含めて、あっという間に綺麗に流れ去る。
「フェリチ、もう治って……うおっ!?」
 フェリチが僕に抱きついてきた。胸元にフェリチの頭がごつんとぶつかり、腰のあたりに腕を回される。
「うわあああん!」
「どうして泣くの!?」
「も、もう駄目がど……ディールざんが、じ、死んじゃうっ……おもっ……ぶわああああああん!!」
 辺りに魔物の臭いは無いが、こんなところで大声で騒ぐものじゃない。
「落ち着いて、フェリチ。僕は無事だから、もう大丈夫だから」
 フェリチはがっつり僕に抱きついているが、僕の方からはどうしたらいいかわからない。
 背中とかさすってやるべきだろうか。肩に手を回してもいいのか。そもそもこの状況、フェリチはなんとも思わないのか。
「ご、ごべんなざい、わたし、ごわぐで、に、にげなぎゃっでおもっで……う、うぞを、づきまじだ」
 フェリチは恐怖から解放された安堵だけで泣いているのではなかった。
「解ってたよ。それはともかく、フェリチ、ここ魔物がいるかもしれないから、大声は良くない。落ち着いて、ね?」
 言い聞かせていたら泣き声は小さくなったものの、僕から離れてくれない。
 覚悟を決めて、フェリチを抱きしめ返した。
「僕は生きてる。死んだりしない。死にたいとも思ってない。あのくらいの魔物、僕ひとりで簡単に倒せるんだ」
「……ぶえぇ?」
 泣きすぎて言葉が言葉にならない様子だが、フェリチはようやく顔を上げてくれた。

「そもそも僕がカオスドラゴン討伐を命じられた経緯を話してなかったね」
 凶悪な七匹のドラゴンのうちの一匹、グーラドラゴンを倒した英雄相手に、練習試合で勝ったこと。
 その結果、パーティ強制所属縛りを免除されペア活動を認められたこと。
 フェリチと組んでからはフェリチの様子見で低危険度の討伐ばかり請けていたこと。

「凶悪な七匹って、世間で言われてるほど凶悪じゃなかった」
 ドラゴンがいた山だからか、他の動物が全くいない。更に、それを倒した人間に近づく魔物もいない。
 遠くから薄く臭う程度で、僕が動くと遠ざかっていく。
「凶悪ですよ! わ、私は本気で、し、し、死を覚悟してっ!」
 せっかく落ち着いたフェリチの瞳にまた涙が溜まる。勘弁してくれ。
 ところが僕を見上げたフェリチは、瞬時に涙を引っ込めた。
「ディールさん、眼が」
 そうだった。
 懐から布の包みを取り出して鏡を出し、自分の目を確認する。
「うわっ!?」
 いつも「黒くなる」ときは虹彩の部分が真っ黒になるだけなのだが、今は白目の部分まで黒く染まっている。
 右眼だけ、人間じゃないみたいだ。
「なんだこれ……。魔物の強さに比例して黒くなるのか?」
「お痛みはないのですか? お体に不調は?」
「ないよ。なんともない。でも我ながら不気味だな、これ。引くまで村に入るのやめておくか……あ、そうだ」
 僕は鞄を漁って、包帯を取り出した。
 最近は怪我をしてもフェリチがすぐに治してくれるから、全く出番のなかった包帯には、糸くず等のゴミが絡みついていた。適当に払い落とす。
「ドラゴンいなくなったし、誰か山に入ってくるかもしれないからな。……これでよし」
 頭と右眼の辺りに、包帯を適当に巻いた。
「視界、見えづらくないですか?」
「問題ないよ」
 包帯は目の荒い布なので、瞼を開けておけばうっすらと見える。視界は普段より悪いが、距離感が掴めないということもない。
 では何故普段から眼帯等をしないかと言うと、黒くなる時間のほうが圧倒的に短いので、常時眼帯や包帯を付けている方が「どうした?」と訊かれる頻度が高くなってしまうからだ。
「あ、でもこれだと、フェリチが治癒魔法を使う魔力もないって誤解されちゃうか」
「そんなことは気にしませんよ」
「うーん、でも、その……ありがとう、フェリチ」
「ど、どうしたんですか改まって」

 最初に僕の眼が黒くなるのを見たのは、母だ。
 見間違いだと思い込むまでの間、気味悪がって僕の世話を放棄した時期があった。
 次に、父。
 速攻で医者に見せてくれたりはしたが、やはり気味悪がって僕の世話を母と押し付けあっていた。
 僕の瞳のことが国に伝わり、家にお金が入ることになってからは、一応面倒は見てくれたが、お金が僕のために使われることは殆どなかった。
 その後も、気味悪がられたり「調べさせろ」と詰め寄られたり、珍獣扱いは受けてきたが、心配されたことは一度もなかった。
 アニスさんですら、僕の瞳が黒くなったのを見た時は「わっ……」と声を上げて身体を引いたのだ。

 フェリチは、僕自身も初めての現象を見たというのに、ただ僕の体調を気遣ってくれた。

 国やギルドに命令されて僕の傍にいるのかもしれない。
 でも、もうそれでもいい。

「いつも助かってる。眼のことも、気味悪がらずにいてくれて」

 僕は素直に、心からの謝辞を送った。今のところ、そのくらいしかできない。
 フェリチは両目をぱちぱちと瞬かせて、ふふふと笑った。
「当然じゃないですか」
 僕はその「当然」を、これまで受けられなかったんだよ。
「それよりも、先程嘘を吐いたことを改めて……」
 フェリチが僕に向かって頭を下げようとする。
「いいってば。さっきも言ったけど解ってたし、僕を心配してくれたんでしょ? 責める理由はないし、謝る必要もないよ」
「……ディールさんがそこまで仰るのなら」
 フェリチはなんとか納得してくれた。


 瞳は一晩寝たら元に戻っていたので、包帯を外した。フェリチ以外の誰にも見られずに済んでよかった。
 また三日かけて麓の村まで降り、村役場で遠距離通信魔道具を借りて冒険者ギルドに連絡を入れた。

『カオスドラゴンはいなくて、推定アロガンティアドラゴンがいた!?』
 通信機の向こうの声が大きい。あのギルド長、静かで落ち着いた人だと思ってたのに、こんな大声も出すんだ。
「経験値が三万増えたので、七匹のドラゴンには違いないかと。体色からアロガンティアと判断しました」
『そんなことはいいのです! カオスドラゴンと聞いていたから君の派遣要請を承諾したというのに、これは大問題ですよ』
 ギルド長がこんな言い方をするということは、僕を疎んじてる貴族とかがこの案件を持ってきたのかな。
 家は取り潰され、父は投獄、母は行方不明、僕は命の危険と隣り合わせの冒険者になったというのに、まだ何かが気に食わない連中がいるらしい。
『……経験値三万増えたって、まさか、倒したのですか?』
「はい」
『はいいいいいいいい!?』
 声が大きいってば。思わず通信機から耳を離した。
『と、ともかく戻ってきてください。詳しい話はそれから……いえ、こちらでの話はだいたい済ませておきます。どうか帰り道もお気をつけて』
「はい、失礼します。……フェリチ、もう通信切れたよ」
 隣りにいたフェリチが両手で両耳を塞いでいたので、通信機を置いて手を振って合図した。
「はあ……あのギルド長、あんな声も出されるのですね」
 僕と同じ感想を抱いていた。
「僕も吃驚したよ。さて、他に用事はないし、食事したら休もうか。明日の朝早めに発とう」
「はい」
「なあ、冒険者さん」
 その場を立ち去ろうとした僕たちに、見知らぬ青年が声をかけてきた。
「何でしょう」
「立ち聞きしちまって悪い。あんたいま、ドラゴンを倒したとか何とか言ってなかったか?」
 僕とフェリチは顔を見合わせた。
 魔物討伐は、たとえ相手が凶悪な七匹だろうと、ただの仕事だ。普段通りの仕事をしたことを他人に喧伝するなんて格好悪い。
「仕事について連絡してただけですので。では」
「まっ、待ってくれ! 俺は、お山のドラゴンにふた親を殺されたんだ。仇をとってくれた礼だけ言わせてくれ、ありがとう!」
 青年の声が大きくて、村役場にいた人たちに騒ぎが伝播した。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

ダンジョン配信スタッフやります!〜ぼっちだった俺だけど、二次覚醒したのでカリスマ配信者を陰ながら支える黒子的な存在になろうと思います〜

KeyBow
ファンタジー
舞台は20xx年の日本。 突如として発生したダンジョンにより世界は混乱に陥る。ダンジョンに涌く魔物を倒して得られる素材や魔石、貴重な鉱物資源を回収する探索者が活躍するようになる。 主人公であるドボルは探索者になった。将来有望とされていたが、初めての探索で仲間のミスから勝てない相手と遭遇し囮にされる。なんとか他の者に助けられるも大怪我を負い、その後は強いられてぼっちでの探索を続けることになる。そんな彼がひょんなことからダンジョン配信のスタッフに採用される。 ドボルはカリスマ配信者を陰ながら支えようと決意するが、早々に陰謀に巻き込まれ危険な状況に陥る。絶体絶命のピンチの中で、ドボルは自分に眠る力を覚醒させる。この新たな力を得て、彼の生活は一変し、カリスマ配信者を陰から支え、奮闘する決意をする。果たして、ドボルはこの困難を乗り越え、配信を成功させることができるのか?

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

処理中です...