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28 別のチート
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ベルは「謎は全て解けた」みたいな、すっきりとした顔をしている。
「どうして、そう思えるの」
もし僕がベルの立場だったら、どう思うだろうか。
神の気まぐれで作られて、間違えたから、失敗だったから消されるだなんて。
我慢できない。
それを、ベルは「受け入れる」と言っている。
「神の声の意味が、今理解できました。わたくしたちは消える定め。デガさんが神の声を実行してくださる救世主であると」
「僕は、ベルが消えるのは嫌だ!」
自分で言っておいて、自分で吃驚している。
ベルも僕が大きな声を出したせいか、目を見開いている。
「デガさん? ですが……」
「ベルは僕のことを、好きだって言ってくれたよね」
「は、はい」
「僕もベルが好きだ。仲間としてじゃなく、女性として」
このタイミングで、こんなときになって、僕はようやく気がついた。
僕は、ベルが消えてしまうのが、我慢ならなかったんだ。
「デガさん……」
「なんとかしてみせる」
「デガさん?」
「魔王と魔物は倒す。だけど、その後のことは……GODに逆らってでも、なんとかする」
ふわっと柔らかいものに抱きつかれた。
ベルだ。
「お気持ちは嬉しいですが、いくらデガさんでも、不可能に思えます」
ベルはどこまでも優しかった。
「いいのです。この世界があるせいで、デガさんの世界にまで影響を与えてしまうのでしたら、遠慮なくこの世界を壊してください」
「……」
ベルは暫くの間、僕を抱きしめ続けた。
「そんじゃ、しばらくキャリーよろしく」
「よろしくね、デガ!」
昨日のうちに本当に冒険者登録を済ませ、帰りには装備を整えてきたジョーとピヨラが、朝食の席でこう言い放った。
「きゃりー?」
「レベル上げを手伝えって意味。僕が魔物を瀕死まで攻撃して、止めは二人に任せる感じでいけるかな」
ベルにゲーム用語を解説しつつ、質問してみる。
僕はこれまで直接魔物を討伐してきたからレベルが上がるのはわかるが、実は仲間への経験値の配分のルールをよくわかっていない。
「パーティを組んでいれば経験値はレベルと比例して配分されますが、止めを刺した方に最も多く入りますから、『きゃりー』をなさるなら、それでよろしいかと」
ベルはいつもどおりだ。僕や皆絡みでトラブルに巻き込まれていない限り、落ち着いていて、淑やかで、まさに聖女にふさわしい振る舞いをする。
そんなベルに、僕はモヤモヤが止まらない。
「じゃあ、ベルは今日は家にいて。二人のレベルをさくっと上げてくるから」
パーティに配分されるなら、人数は少ないほうが良いに違いない。
ベルは何か言いたげに腰を浮かせかけたが、ぐっと唇を引き結んだ。
「わかりました。お気をつけて」
「ベルとなにかあったの?」
冒険者ギルドで仕事を請け、指定場所までの道中、ピヨラに突っ込まれた。
「別になにもないよ。あ、もうすぐ魔物出てくるから、準備」
「ふーん。わかった」
ピヨラは自身の身長と同じくらい大きな両手剣を背負っているが、まだ背負うのが精一杯で振り回せない。
何故これにしたかというと「両手剣てカッコよくない!?」だそうだ。
そしてジョーだが、なんと魔力があった。
とはいえ、まだ一番簡単な回復魔法しか憶えておらず、それを三回使っただけでMPが枯渇してしまうので、今回魔法はナシ。
二人には、僕が使っていた短剣を持たせている。
僕が魔物を見つけ、全ての魔物を瀕死状態にするべく<手加減>ロールを行使したところへ、ジョーとピヨラがやってくる。
「えいっ! ……う、こ、これでいい?」
「ふんっ! ふぅ……いつか慣れる、かな」
初めて魔物を討伐する二人は今後が心配になるほどビビっていたが、日が暮れる前には自力でルートが出来る程、慣れていた。
「レベルどう?」
「めっちゃ上がった。もう25だって。ピヨラは?」
「私は28。魔法職より戦士職の方が上がるの早いのかしらね」
能力値もダイス目チートのお陰で、1レベルアップにつき最大値である99ポイント獲得できていた。
「ん? あれ? デガ、999以上って、どうやって割り振るの?」
「へ? 普通に振れたけど」
「999から上がらないよ?」
ピヨラが見せてくるステータスを確認する。今日獲得した能力値のポイントを一気に割り振っていたらしく、筋力だけ999になっていた。
「オレも無理だわ。魔力999以上振れねぇ」
「デガだけチート効果かなぁ」
「他に考えられないし、そうかも」
能力値限界突破チートまで貰ってたのか。これまで比較対象が居なかったから、気付かなかった。
二人のステータスは今日の時点でこうなった。
+++
名前:ジョー
種族:ヒューマン
レベル:25
年齢:18
筋力:6
敏捷力:8
耐久力:404
知力:999
判断力:6
魅力:8
魔力:999
+++
+++
名前:ピヨラ
種族:ヒューマン
レベル:28
年齢:16
筋力:999
敏捷力:500
耐久力:999
知力:7
判断力:213
魅力:9
+++
「ふたりとも、随分極振りしたね」
「これまでステータス初期値でも生活には困らなかったから、いっそこのほうが戦闘に役に立つかと思って」
「確かに」
「オレは魔法も覚えたぞ。高位治癒魔法!」
ジョーが両手を上げて魔法を唱えると、僕とピヨラにあたたかい光が降り注いだ。
「おお、凄いな」
「どこも怪我してないのに勿体ない……でも、気持ちいいね、これ」
僕はあまり怪我をしないから、ベルが使うのは治癒魔法のみだ。
どうせならベルに掛けて欲しかったな。……そんな事言ってる場合じゃないが。
「よし、明日からは別行動しよう。二手に分かれたほうが効率いいもんな。でも魔王は頼んだぞ、デガ!」
「あ、ああ、そうだね」
今、ベルと二人きりになるのは、ちょっと気まずい。
必要なことだったとはいえ、勢いで、告白してしまったのだ。
あれからベルの目をまともに見ていない。必要最低限の会話を、顔を見ないでしているだけだ。
「ねえデガ。やっぱりベルと何かあったんでしょ」
「なんでもないってば」
ピヨラは女性だからか、妙に鋭い。チャバさんも感づいている。
何なら「責任取んなさいよ色男」と直に言われた。
「本当かなぁ……」
「ほら、帰ろう。日が暮れちゃうよ」
僕は二人を急かして、帰路についた。
「おかえりなさいませ! どうでしたか?」
「バッチリ! 明日から私とジョーで組んで仕事請けるね!」
「まあ、もうそんなに。素晴らしいですね」
ベルは相変わらずニコニコと微笑んでいる。
「いやー、ともかく腹減った! 晩飯ってもうできてるかな?」
「カイトさんがキッチンにいらっしゃったので、なにかあると思いますよ」
「よっしゃ! カイトママー!」
キッチンのある方からカイトの「誰がママだ!」という声が聞こえ、皆で笑った。
「私もお腹空いちゃった。何かつまんでこよ」
ジョーの後を追うように、ピヨラもキッチンへ向かったので、僕とベルがその場に取り残された。
「……」
「デガさん。明日から魔王を倒して回りましょう」
「うん」
僕は短く返事をして、自分の部屋へ向かった。
装備を解き、普段着に着替えて、ベッドへうつ伏せにダイブする。
止めを二人に任せるのは、意外と骨が折れた。
さんざん動き回って疲れてはいるが、食欲はない。
このまま一眠りしてしまおうか。
うとうとしていたら、部屋の扉をノックされた。
「どうぞ」
入ってきたのは、サンドイッチの乗ったお盆を手に持ったカイトだ。
「ピヨラが心配してたぞ。あと、ジョーも気づいてるからな」
そう言いながら、テーブルの上にお盆を置く。
「気づいてるって、何を」
「ベルと何かあったんじゃないか、って」
「何もないったら」
カイトまで言い出すとは。察しの悪い僕にその能力を皆から少しずつ分けてもらえないかな。
「言い辛いことなら無理に聞かないが。責任は取れよ」
「そういう話じゃないったら!」
思わず起き上がって抗議すると、カイトは僕の頭に手をポンと置いた。
「じゃあ別の話なんだな。GODに、何を言われたんだ?」
「……他の皆には、黙ってて欲しい」
僕は、この世界の住人が消えることを、話した。
「どうして、そう思えるの」
もし僕がベルの立場だったら、どう思うだろうか。
神の気まぐれで作られて、間違えたから、失敗だったから消されるだなんて。
我慢できない。
それを、ベルは「受け入れる」と言っている。
「神の声の意味が、今理解できました。わたくしたちは消える定め。デガさんが神の声を実行してくださる救世主であると」
「僕は、ベルが消えるのは嫌だ!」
自分で言っておいて、自分で吃驚している。
ベルも僕が大きな声を出したせいか、目を見開いている。
「デガさん? ですが……」
「ベルは僕のことを、好きだって言ってくれたよね」
「は、はい」
「僕もベルが好きだ。仲間としてじゃなく、女性として」
このタイミングで、こんなときになって、僕はようやく気がついた。
僕は、ベルが消えてしまうのが、我慢ならなかったんだ。
「デガさん……」
「なんとかしてみせる」
「デガさん?」
「魔王と魔物は倒す。だけど、その後のことは……GODに逆らってでも、なんとかする」
ふわっと柔らかいものに抱きつかれた。
ベルだ。
「お気持ちは嬉しいですが、いくらデガさんでも、不可能に思えます」
ベルはどこまでも優しかった。
「いいのです。この世界があるせいで、デガさんの世界にまで影響を与えてしまうのでしたら、遠慮なくこの世界を壊してください」
「……」
ベルは暫くの間、僕を抱きしめ続けた。
「そんじゃ、しばらくキャリーよろしく」
「よろしくね、デガ!」
昨日のうちに本当に冒険者登録を済ませ、帰りには装備を整えてきたジョーとピヨラが、朝食の席でこう言い放った。
「きゃりー?」
「レベル上げを手伝えって意味。僕が魔物を瀕死まで攻撃して、止めは二人に任せる感じでいけるかな」
ベルにゲーム用語を解説しつつ、質問してみる。
僕はこれまで直接魔物を討伐してきたからレベルが上がるのはわかるが、実は仲間への経験値の配分のルールをよくわかっていない。
「パーティを組んでいれば経験値はレベルと比例して配分されますが、止めを刺した方に最も多く入りますから、『きゃりー』をなさるなら、それでよろしいかと」
ベルはいつもどおりだ。僕や皆絡みでトラブルに巻き込まれていない限り、落ち着いていて、淑やかで、まさに聖女にふさわしい振る舞いをする。
そんなベルに、僕はモヤモヤが止まらない。
「じゃあ、ベルは今日は家にいて。二人のレベルをさくっと上げてくるから」
パーティに配分されるなら、人数は少ないほうが良いに違いない。
ベルは何か言いたげに腰を浮かせかけたが、ぐっと唇を引き結んだ。
「わかりました。お気をつけて」
「ベルとなにかあったの?」
冒険者ギルドで仕事を請け、指定場所までの道中、ピヨラに突っ込まれた。
「別になにもないよ。あ、もうすぐ魔物出てくるから、準備」
「ふーん。わかった」
ピヨラは自身の身長と同じくらい大きな両手剣を背負っているが、まだ背負うのが精一杯で振り回せない。
何故これにしたかというと「両手剣てカッコよくない!?」だそうだ。
そしてジョーだが、なんと魔力があった。
とはいえ、まだ一番簡単な回復魔法しか憶えておらず、それを三回使っただけでMPが枯渇してしまうので、今回魔法はナシ。
二人には、僕が使っていた短剣を持たせている。
僕が魔物を見つけ、全ての魔物を瀕死状態にするべく<手加減>ロールを行使したところへ、ジョーとピヨラがやってくる。
「えいっ! ……う、こ、これでいい?」
「ふんっ! ふぅ……いつか慣れる、かな」
初めて魔物を討伐する二人は今後が心配になるほどビビっていたが、日が暮れる前には自力でルートが出来る程、慣れていた。
「レベルどう?」
「めっちゃ上がった。もう25だって。ピヨラは?」
「私は28。魔法職より戦士職の方が上がるの早いのかしらね」
能力値もダイス目チートのお陰で、1レベルアップにつき最大値である99ポイント獲得できていた。
「ん? あれ? デガ、999以上って、どうやって割り振るの?」
「へ? 普通に振れたけど」
「999から上がらないよ?」
ピヨラが見せてくるステータスを確認する。今日獲得した能力値のポイントを一気に割り振っていたらしく、筋力だけ999になっていた。
「オレも無理だわ。魔力999以上振れねぇ」
「デガだけチート効果かなぁ」
「他に考えられないし、そうかも」
能力値限界突破チートまで貰ってたのか。これまで比較対象が居なかったから、気付かなかった。
二人のステータスは今日の時点でこうなった。
+++
名前:ジョー
種族:ヒューマン
レベル:25
年齢:18
筋力:6
敏捷力:8
耐久力:404
知力:999
判断力:6
魅力:8
魔力:999
+++
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名前:ピヨラ
種族:ヒューマン
レベル:28
年齢:16
筋力:999
敏捷力:500
耐久力:999
知力:7
判断力:213
魅力:9
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「これまでステータス初期値でも生活には困らなかったから、いっそこのほうが戦闘に役に立つかと思って」
「確かに」
「オレは魔法も覚えたぞ。高位治癒魔法!」
ジョーが両手を上げて魔法を唱えると、僕とピヨラにあたたかい光が降り注いだ。
「おお、凄いな」
「どこも怪我してないのに勿体ない……でも、気持ちいいね、これ」
僕はあまり怪我をしないから、ベルが使うのは治癒魔法のみだ。
どうせならベルに掛けて欲しかったな。……そんな事言ってる場合じゃないが。
「よし、明日からは別行動しよう。二手に分かれたほうが効率いいもんな。でも魔王は頼んだぞ、デガ!」
「あ、ああ、そうだね」
今、ベルと二人きりになるのは、ちょっと気まずい。
必要なことだったとはいえ、勢いで、告白してしまったのだ。
あれからベルの目をまともに見ていない。必要最低限の会話を、顔を見ないでしているだけだ。
「ねえデガ。やっぱりベルと何かあったんでしょ」
「なんでもないってば」
ピヨラは女性だからか、妙に鋭い。チャバさんも感づいている。
何なら「責任取んなさいよ色男」と直に言われた。
「本当かなぁ……」
「ほら、帰ろう。日が暮れちゃうよ」
僕は二人を急かして、帰路についた。
「おかえりなさいませ! どうでしたか?」
「バッチリ! 明日から私とジョーで組んで仕事請けるね!」
「まあ、もうそんなに。素晴らしいですね」
ベルは相変わらずニコニコと微笑んでいる。
「いやー、ともかく腹減った! 晩飯ってもうできてるかな?」
「カイトさんがキッチンにいらっしゃったので、なにかあると思いますよ」
「よっしゃ! カイトママー!」
キッチンのある方からカイトの「誰がママだ!」という声が聞こえ、皆で笑った。
「私もお腹空いちゃった。何かつまんでこよ」
ジョーの後を追うように、ピヨラもキッチンへ向かったので、僕とベルがその場に取り残された。
「……」
「デガさん。明日から魔王を倒して回りましょう」
「うん」
僕は短く返事をして、自分の部屋へ向かった。
装備を解き、普段着に着替えて、ベッドへうつ伏せにダイブする。
止めを二人に任せるのは、意外と骨が折れた。
さんざん動き回って疲れてはいるが、食欲はない。
このまま一眠りしてしまおうか。
うとうとしていたら、部屋の扉をノックされた。
「どうぞ」
入ってきたのは、サンドイッチの乗ったお盆を手に持ったカイトだ。
「ピヨラが心配してたぞ。あと、ジョーも気づいてるからな」
そう言いながら、テーブルの上にお盆を置く。
「気づいてるって、何を」
「ベルと何かあったんじゃないか、って」
「何もないったら」
カイトまで言い出すとは。察しの悪い僕にその能力を皆から少しずつ分けてもらえないかな。
「言い辛いことなら無理に聞かないが。責任は取れよ」
「そういう話じゃないったら!」
思わず起き上がって抗議すると、カイトは僕の頭に手をポンと置いた。
「じゃあ別の話なんだな。GODに、何を言われたんだ?」
「……他の皆には、黙ってて欲しい」
僕は、この世界の住人が消えることを、話した。
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