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16 二人目
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地下室でベルに蘇生の儀をしてもらうと、目を覚ましたのはチャバさんだった。
チャバさんもカイトのときと同じように三日は自力で起き上がることもできず、更に追加で二日は食事もままならなかった。
女性であるチャバさんのお世話は、ベルが率先してやってくれた。
チャバさんが自力でベッドから脱出できたのは、蘇生から六日後だ。
「まだ少しお痩せです。少しずつでも、なるべく食べましょうね」
「ありがと、ベル。でもこの体は元々こうなんだよ」
チャバさんは小柄でスレンダーな人だ。ガリガリという程ではないが、骨自体が細そう、という印象を受ける。
「いやー、カイトの飯美味いなぁ。嫁に貰ってよ」
起き上がれるようになってから更に三日後、チャバさんは蘇生後初めて、僕たちと同じものを食べた。
メニューはカレーだ。
二皿ぺろりと平らげて、カイトにそんな冗談まで言えるようになった。
「やだよ、尻に敷かれる未来しか見えん」
カイトも冗談で返す。
「あっはっは、振られたー。デガ、慰めて」
「元気そうでよかったです、チャバさん」
「うわーん、ベルぅー」
チャバさんがベルの胸に顔を埋める。
ベルは苦笑を浮かべて、チャバさんの頭を撫でた。
「はいはい。お代わりはいかがですか?」
「流石にお腹いっぱい。ありがとう。……えっと、改めて皆、ありがとう」
立ち上がったチャバさんが急に改まって、僕たちに頭を下げた。
チャバさんにも、諸々の事情を説明した。
「うーん、ガチもんの魔物討伐かぁ……悪ぃけど、あたしも無理だわ」
チートも思い当たらないとのこと。
「あたしも他の仕事したほうが良さそうだね。といっても、あたし実は……音楽事務所でゴーストライターやったり仮歌歌ったりしかできねぇのよね」
「ミュージシャンだったの!?」
「メジャーデビューどころか、下働きでギリギリ食ってる底辺だよ」
「あの、すみません。ミュージシャンとは? ゴーストライターやメジャーデビューというのも」
ベルが困惑したので、皆で説明した。
「つまり見習い吟遊詩人のようなものでしょうか」
「そうそう」
「歌えるのでしたら、酒場で歌い手を募集していますよ」
「うーん、あたしみたいなのが酒場の歌い手で稼げるとは思えないけどなぁ」
「駄目だったら他の仕事を探しましょう」
「それもそっか、一度やってみるわ」
そんな会話をした翌日、僕とベルとチャバさんで、以前カイトの就職祝いで行った酒場へ向かった。カイトは受付の仕事のために冒険者ギルドだ。
開店準備中の酒場の店主に事情を説明すると、チャバさんはその場で歌うことになった。
「やっぱりバラードのほうがいいかな」
「バラードはよく聞くから、逆に……」
僕の思いつきに、チャバさんは乗ってくれた。
「ま、一曲とは言われてないし、受けが悪かったら別のを歌えばいいか」
僕は「激しいロック調の曲なら目新しいのでは」と言っただけだったのに。
チャバさんの歌声は、十軒先まで轟くデスボイスだった。
元々女性にしては低い声のチャバさんだが、更に低い声をあんな大音量で出せるとは。
「……」
呆然とする店主を見て「やっちゃった」という顔をしたチャバさんが「静かな歌も歌えますよ」と声をかけると、店主はチャバさんの肩をガシッと掴んだ。
「いやいやいや! 何だ今の! 聞いたことねぇ! 採用だ! 今夜から来てくれ!」
店主がチャバさんに勤務日時や報酬のことをどんどん決めていく。
「すごい声だったねぇ。……ベル?」
ベルを見ると、ベルは両手を胸の前で組んで、目を見開いていた。
「あんな歌は初めて聴きました。素晴らしいですね。あれだけ大きく、響く声なら、どんな方の心にも届くことでしょう」
「そういう評価になるんだ」
元いた世界では好みの分かれる歌声だったが、異世界カルチャーショックだ。
僕たちが会話していると、チャバさんが店主を一旦落ち着かせてこちらへやってきた。
「酒場の定番曲を習ってくことになったから、あたしは一旦ここに残るよ。帰りは夜遅くなる」
「迎えに来るよ」
「いいよ」
「よくない。結構物騒なんだ、このあたり」
「そっか、異世界だもんな。じゃあ、頼むわ」
僕とベルはいつもどおり冒険者ギルドの仕事をこなし、一旦家に帰って夕食を取った後、酒場へチャバさんを迎えに行った。
ちょうど、例のデスボイスで歌っている最中だった。
ただし、音量はかなり抑えている。
流石に朝と同じ音量じゃ、近所迷惑だもんな。
酒場に居た人たちは身じろぎすらせず、給仕の人たちですら動きを止めて聴き入っていた。
チャバさんが歌い終えて礼をすると、酒場はどっとわいた。
「凄い! 感動した!」
「いいぞー! 姐さん!」
「推す! 推せるわ!」
顔をあげたチャバさんは、いい笑顔で裏へ引っ込んでいった。
「今日は初日だったかんね。給仕と同じ日給だったよ。今後、客の入り次第で報酬増額だってさ」
リビングのテーブルにある封筒は、チャバさんが置いたものだ。
「月に十五日歌って、最低十五万……えっと、通貨はマグだったっけ。まあ、全然足しにならないけど……」
「チャバさん、もしかして蘇生費用にしろってこと?」
「ん? 当然っしょ」
「蘇生費用は僕とベルで稼ぐから、それはチャバさんが自由に使って」
「いや、年下に頼ってばっかりなのは……」
カイトと同じようなことを言い出す。
「チャバさんて何歳?」
「三十五だよ」
「俺より年上かぁ」
「デガは?」
「十八。ベルも同い年」
「ちなみに俺は三十二だが、蘇生費用どころかこの家に関してもデガとベルに頼っている」
カイトが、むん、と胸を張って言い放つ。
「お前……」
チャバさんがカイトをジト目で見ると、カイトは苦笑いを浮かべて肩を落とした。
「実際問題、この世界で一番稼げるのは、チート持ちのデガだ。普通に暮らしてたら、一億なんて稼げるもんじゃない。俺たちにできるのは、デガとベルのサポートくらいだ。そのためには、俺たちはできるだけ足を引っ張らないように健やかに暮らすのが一番貢献できる行動なんだよ」
カイトには美味しいご飯を作ってもらっているし、家に関する諸々の手続きも任せている。
「別に足を引っ張ってるなんてことは……」
僕が言い掛けた時、チャバさんが「わかった」と叫ぶように言った。
「音楽で何かが救えるなんて綺麗事言うつもりはないが、あたしもあたしにできることをしながら過ごすよ。改めて、よろしくな!」
チャバさんは毎日、皆より遅めに起きる。
カイトが用意しておいた朝食を食べた後は、家中の掃除をしてくれる。
僕たちは自分のことは自分でやるが、この家にはまだ誰も使っていない部屋もあるし、リビング等の共用部分、ピヨラとジョーが眠る地下室の掃除は交代制でやっていた。
それをチャバさんは一手に引き受けてくれたのだ。
「どうせ夜まで仕事無いから暇だし、ちょうどいいだろ? こう見えても掃除は得意なんだ」
そう言って、素晴らしくきっちりと掃除をこなしてくれる。僕はどちらかというと掃除は苦手なので、正直ありがたい。
昼過ぎには酒場へ行って賄いを食べ、歌や楽器の練習をする。
チャバさんはギターなら弾けるので、似た楽器であるリウトやバンジョウという弦楽器に挑戦している。
時折「練習に付き合ってくれ」と称して、日本で流行っていた曲を弾いて聴かせてくれるのが、楽しみの一つになった。
チャバさんの帰りは遅くなる。日付を跨ぐことが日常になってきた。
最初は僕が迎えに行っていたが、そのうち酒場の店主が護衛を雇って送ってくれるようになった。
「うちの歌姫だからな」
と店主は言っていたが、「歌姫」のところに「稼ぎ頭」というルビが付いていたように思える。
大切に扱ってくれるなら問題ないか。
僕とベルの方は、順調に仕事をこなしている。
僕は、黒ずくめに襲撃されて記憶を飛ばした一件以来、自分の力を見極めるため、魔物相手に素手で戦っている。
「デガさん、そろそろ武器を取ってください」
手の骨を砕くようなことは無くなったが、この世界で「素手」で戦うのはかなり特異なことらしく、ベルに心配させ続けている。
チャバさんもカイトのときと同じように三日は自力で起き上がることもできず、更に追加で二日は食事もままならなかった。
女性であるチャバさんのお世話は、ベルが率先してやってくれた。
チャバさんが自力でベッドから脱出できたのは、蘇生から六日後だ。
「まだ少しお痩せです。少しずつでも、なるべく食べましょうね」
「ありがと、ベル。でもこの体は元々こうなんだよ」
チャバさんは小柄でスレンダーな人だ。ガリガリという程ではないが、骨自体が細そう、という印象を受ける。
「いやー、カイトの飯美味いなぁ。嫁に貰ってよ」
起き上がれるようになってから更に三日後、チャバさんは蘇生後初めて、僕たちと同じものを食べた。
メニューはカレーだ。
二皿ぺろりと平らげて、カイトにそんな冗談まで言えるようになった。
「やだよ、尻に敷かれる未来しか見えん」
カイトも冗談で返す。
「あっはっは、振られたー。デガ、慰めて」
「元気そうでよかったです、チャバさん」
「うわーん、ベルぅー」
チャバさんがベルの胸に顔を埋める。
ベルは苦笑を浮かべて、チャバさんの頭を撫でた。
「はいはい。お代わりはいかがですか?」
「流石にお腹いっぱい。ありがとう。……えっと、改めて皆、ありがとう」
立ち上がったチャバさんが急に改まって、僕たちに頭を下げた。
チャバさんにも、諸々の事情を説明した。
「うーん、ガチもんの魔物討伐かぁ……悪ぃけど、あたしも無理だわ」
チートも思い当たらないとのこと。
「あたしも他の仕事したほうが良さそうだね。といっても、あたし実は……音楽事務所でゴーストライターやったり仮歌歌ったりしかできねぇのよね」
「ミュージシャンだったの!?」
「メジャーデビューどころか、下働きでギリギリ食ってる底辺だよ」
「あの、すみません。ミュージシャンとは? ゴーストライターやメジャーデビューというのも」
ベルが困惑したので、皆で説明した。
「つまり見習い吟遊詩人のようなものでしょうか」
「そうそう」
「歌えるのでしたら、酒場で歌い手を募集していますよ」
「うーん、あたしみたいなのが酒場の歌い手で稼げるとは思えないけどなぁ」
「駄目だったら他の仕事を探しましょう」
「それもそっか、一度やってみるわ」
そんな会話をした翌日、僕とベルとチャバさんで、以前カイトの就職祝いで行った酒場へ向かった。カイトは受付の仕事のために冒険者ギルドだ。
開店準備中の酒場の店主に事情を説明すると、チャバさんはその場で歌うことになった。
「やっぱりバラードのほうがいいかな」
「バラードはよく聞くから、逆に……」
僕の思いつきに、チャバさんは乗ってくれた。
「ま、一曲とは言われてないし、受けが悪かったら別のを歌えばいいか」
僕は「激しいロック調の曲なら目新しいのでは」と言っただけだったのに。
チャバさんの歌声は、十軒先まで轟くデスボイスだった。
元々女性にしては低い声のチャバさんだが、更に低い声をあんな大音量で出せるとは。
「……」
呆然とする店主を見て「やっちゃった」という顔をしたチャバさんが「静かな歌も歌えますよ」と声をかけると、店主はチャバさんの肩をガシッと掴んだ。
「いやいやいや! 何だ今の! 聞いたことねぇ! 採用だ! 今夜から来てくれ!」
店主がチャバさんに勤務日時や報酬のことをどんどん決めていく。
「すごい声だったねぇ。……ベル?」
ベルを見ると、ベルは両手を胸の前で組んで、目を見開いていた。
「あんな歌は初めて聴きました。素晴らしいですね。あれだけ大きく、響く声なら、どんな方の心にも届くことでしょう」
「そういう評価になるんだ」
元いた世界では好みの分かれる歌声だったが、異世界カルチャーショックだ。
僕たちが会話していると、チャバさんが店主を一旦落ち着かせてこちらへやってきた。
「酒場の定番曲を習ってくことになったから、あたしは一旦ここに残るよ。帰りは夜遅くなる」
「迎えに来るよ」
「いいよ」
「よくない。結構物騒なんだ、このあたり」
「そっか、異世界だもんな。じゃあ、頼むわ」
僕とベルはいつもどおり冒険者ギルドの仕事をこなし、一旦家に帰って夕食を取った後、酒場へチャバさんを迎えに行った。
ちょうど、例のデスボイスで歌っている最中だった。
ただし、音量はかなり抑えている。
流石に朝と同じ音量じゃ、近所迷惑だもんな。
酒場に居た人たちは身じろぎすらせず、給仕の人たちですら動きを止めて聴き入っていた。
チャバさんが歌い終えて礼をすると、酒場はどっとわいた。
「凄い! 感動した!」
「いいぞー! 姐さん!」
「推す! 推せるわ!」
顔をあげたチャバさんは、いい笑顔で裏へ引っ込んでいった。
「今日は初日だったかんね。給仕と同じ日給だったよ。今後、客の入り次第で報酬増額だってさ」
リビングのテーブルにある封筒は、チャバさんが置いたものだ。
「月に十五日歌って、最低十五万……えっと、通貨はマグだったっけ。まあ、全然足しにならないけど……」
「チャバさん、もしかして蘇生費用にしろってこと?」
「ん? 当然っしょ」
「蘇生費用は僕とベルで稼ぐから、それはチャバさんが自由に使って」
「いや、年下に頼ってばっかりなのは……」
カイトと同じようなことを言い出す。
「チャバさんて何歳?」
「三十五だよ」
「俺より年上かぁ」
「デガは?」
「十八。ベルも同い年」
「ちなみに俺は三十二だが、蘇生費用どころかこの家に関してもデガとベルに頼っている」
カイトが、むん、と胸を張って言い放つ。
「お前……」
チャバさんがカイトをジト目で見ると、カイトは苦笑いを浮かべて肩を落とした。
「実際問題、この世界で一番稼げるのは、チート持ちのデガだ。普通に暮らしてたら、一億なんて稼げるもんじゃない。俺たちにできるのは、デガとベルのサポートくらいだ。そのためには、俺たちはできるだけ足を引っ張らないように健やかに暮らすのが一番貢献できる行動なんだよ」
カイトには美味しいご飯を作ってもらっているし、家に関する諸々の手続きも任せている。
「別に足を引っ張ってるなんてことは……」
僕が言い掛けた時、チャバさんが「わかった」と叫ぶように言った。
「音楽で何かが救えるなんて綺麗事言うつもりはないが、あたしもあたしにできることをしながら過ごすよ。改めて、よろしくな!」
チャバさんは毎日、皆より遅めに起きる。
カイトが用意しておいた朝食を食べた後は、家中の掃除をしてくれる。
僕たちは自分のことは自分でやるが、この家にはまだ誰も使っていない部屋もあるし、リビング等の共用部分、ピヨラとジョーが眠る地下室の掃除は交代制でやっていた。
それをチャバさんは一手に引き受けてくれたのだ。
「どうせ夜まで仕事無いから暇だし、ちょうどいいだろ? こう見えても掃除は得意なんだ」
そう言って、素晴らしくきっちりと掃除をこなしてくれる。僕はどちらかというと掃除は苦手なので、正直ありがたい。
昼過ぎには酒場へ行って賄いを食べ、歌や楽器の練習をする。
チャバさんはギターなら弾けるので、似た楽器であるリウトやバンジョウという弦楽器に挑戦している。
時折「練習に付き合ってくれ」と称して、日本で流行っていた曲を弾いて聴かせてくれるのが、楽しみの一つになった。
チャバさんの帰りは遅くなる。日付を跨ぐことが日常になってきた。
最初は僕が迎えに行っていたが、そのうち酒場の店主が護衛を雇って送ってくれるようになった。
「うちの歌姫だからな」
と店主は言っていたが、「歌姫」のところに「稼ぎ頭」というルビが付いていたように思える。
大切に扱ってくれるなら問題ないか。
僕とベルの方は、順調に仕事をこなしている。
僕は、黒ずくめに襲撃されて記憶を飛ばした一件以来、自分の力を見極めるため、魔物相手に素手で戦っている。
「デガさん、そろそろ武器を取ってください」
手の骨を砕くようなことは無くなったが、この世界で「素手」で戦うのはかなり特異なことらしく、ベルに心配させ続けている。
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