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03 チート発動と……
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1d100を三回。なんの判定だろうか。
ふと、脳裏の画像の中に「チートツールを使う」というボタンがあるのに気づいた。
その下には小さく「help」と書かれたボタンもある。
僕の脳内が生み出した幻覚にしては、よくできている。
僕は「help」ボタンをクリックした。
<『チートツールを使う』ボタンが表示されている貴方はチートを使う権利を得ました>
<貴方はダイス判定が必要な場面で、ダイス目を自由自在に操ることができます>
<レベルが上がれば、他人のダイス目にも干渉できます>
……なんだこれ。
僕は幻覚じゃなくて、この世界の公式システム説明でも見ているのかな。
レベルって、どこで解るんだ?
すると、ダイスツールの横に、キャラクターシートのようなものが出現した。
+++
名前:デガ
種族:ヒューマン
レベル:1
年齢:18
筋力:8
敏捷力:12
耐久力:9
知力:8
判断力:8
魅力:9
特殊能力:ダイス目操作(レベル1)
+++
名前から能力値までは、この世界へ来る前に作ったD&Tのキャラクターシートと同じだ。付け足したようにチートのことが書いてある。
キャラクターシートを見て、本当に、D&Tの世界へ飛ばされたのだと痛感した。
僕がなんとも言えない感情に溺れていると、ダイスツールの画面がちかちかと瞬いた。
早くしろ、と言っているように見える。
「待ってよ、なんの判定なのかくらい教えてくれよ」
思わず文句を言うと、ダイスツールのロールボタンの横が輝いた。小さく文字が書いてある。見落としていた。
<幸運:40以下で成功、オークから逃れられる>
<発見:50以下で成功、仲間の死体を見つけられる>
<隠蔽:60以下で成功、仲間の死体を隠蔽できる>
もしかして、僕が「こうしたい」と考えると、ダイスロールができるのだろうか。
それなら、森に入ってすぐの1d100は何の判定だったんだ。
ダイスツールの画面を隅から隅までしっかり見てみると、これまた小さく「FAQ」の文字があった。
すぐにクリックした。
<貴方は貴方が考えた行動に対し、必要な場合はダイスロールすることができます>
<また、GKが指示した場合もダイスロールしなければなりません。詳細な内容は明かされる場合と明かされない場合がありますが、特に説明のない場合、一律1d100、25以下で成功です>
FAQには、僕が知りたい情報だけがピンポイントで載っていた。
もっといろいろなことが知りたいのに、と考えたら、他の情報もぽんぽん表示された。
読み込みたかったが、先程からダイスツールの画面の点滅が激しい。
よく考えたら、僕は脳裏に浮かぶ画像の情報を読み取っている間、無防備だ。
FAQは後回しにして、とりあえず振ってしまおう。
僕は「チートツールを使う」ボタンをクリックしてから、全ての判定ダイスを振った。
<幸運:1(大成功) オークは自分の斧で自分の急所を切ってしまい、倒れる>
<発見:1(大成功) 仲間の死体はすべて発見できる>
<隠蔽:1(大成功) 近くに、小さく見つかりづらい洞穴を発見する>
なんかオークは倒せるらしいし、仲間の死体も上手く隠せるようだ。
すべて決定事項ではなく、予定になっているのは……これから僕が自分でやるから、ということなんだろうな。
来た道を駆け足気味に戻ると、斧を振り上げたオークがこちらへ向かってきた。
一瞬慌てたが、ダイスの結果を信じて立ち止まった。
すると、オークは振り上げた手が木の枝に当たって斧を手から落とし、そのままオークの脳天に突き刺さった。
オークは耳障りな悲鳴を上げると、その場にばたんと倒れ、動かなくなった。
ダイスの強制力、凄いな。
僕は念のため、倒れたオークにそっと近づき、足先で突いた。全く動かない。
D&Tならここで死体漁りをしてアイテム等を入手できるのだが、後回しにしよう。
それまでこのオークの死体、消えないよね?
<幸運:40以下で成功、オークの死体は残る>
再びダイスツールが脳裏に現れた。
チートツールを使って……大成功。死体はルートできる状態のまま、僕がここへ戻ってくるまで残る。
行動に成否判定が必要な時に、毎回これをやるんだろうか。かなり面倒くさいかもしれない。
どうせチートツールは必ず使うのだから、自動成功モードに切り替えとか……あ、できた。意外と柔軟だ。
チートやダイスのことは後で考えることにして、まずは仲間たちの死体の元へ急いだ。
実のところ、あまり覚悟していなかった。
死体が転がっているだろうな、程度の想像力しか持っていなかったのだ。
「う、うぷっ」
あのオークの斧はあまり切れ味の良いものではなかったらしい。
傷跡はぐちゃぐちゃで、辺り一帯に血の匂いが立ち込めていた。
既に羽虫が集りはじめている。
人って、目や口を開けたまま死ぬんだ。
僕は情けなくも、その場で何度か吐いてしまった。
「こ、これを、洞穴に……隠しても、腐ってしまうんじゃ……おえっ」
偶々目を向けた方に、洞穴を見つけた。入り口が半分土に埋もれていて、そこへ草が生い茂っている。自分でもよく見つけたと思う。
城で持たされたダガーで土を掘って入り口を広げ、まず一人、カイトの死体を引きずって運んだ。
ジョー、チャバさん、ピヨラの死体も同じように、何度か吐き気をこらえたり、吐いたりしながらも、なんとか全員を洞穴へ横たえることに成功した。
「近くに川とか、水辺はないかな」
<探索:大成功 きれいな湧水を発見する>
立ち上がって周囲を見回すと、洞穴のすぐ近くに小さな池を発見した。
少し古びた木桶も転がっている。木桶で水を汲んでみたが、一つも水漏れしなかった。
旅人の休憩に使われているのか、近くに人でも住んでいるのだろうか。
他に水をたくさん汲む道具は持っていないし、今はありがたく使わせてもらうことにしよう。
僕は何度か水を汲んでは洞穴へ運び、着替えのシャツを一枚タオル代わりにして皆の身体を拭き、それぞれのバッグからきれいな服を取り出して羽織らせた。
ピヨラを拭き終わる頃には、僕は自分が死体に囲まれていることを気にしなくなっていた。
<幸運:大成功 聖女との遭遇>
ひと仕事終えた僕が洞穴でぼんやり座り込んでいると、突然ダイスの成功が脳裏に閃いた。
何事? 聖女って誰?
これがFAQにあった、GKによる強制ダイスロールってやつだろうか。
というか、GKって一体何者なんだ?
これまでのことを考えると、あのGODが一番怪しいが……。
「……!」
外から誰かの声がした。続いて、閃光と衝撃音。何かの絶叫。何かが倒れる音。
「……」
かすかに、誰かが何か呟いている声が聞こえ、今度は柔らかな光が見えた。
その光はとても安心できるように思えて、僕は光があった方へ向かった。
そこには、ジョーと似たようなローブを着た女性が立っていた。
肩の辺りで緩く括られた淡い水色の長い髪は少々乱れていて、足元にはオークが転がっている。僕の目の前で自爆したのとは違うやつだ。
「あの……」
思わず声を掛けてしまったが、何を言えばいいのだろう。
女性は振り返り、僕を見て、翠玉色の目を大きく見開いた。
そして、僕の目の前まで近づいてくると、そこで腰を落とし、片膝をついて頭を下げたのだ。
「えっ、な、えっ? あの?」
「わたくしの名はフィンベル・ミヒャエルと申します。レトナークの大教会にて聖女を務めております。黒髪黒眼の救世主様、ここでお会いできたことは我が天運でしょう」
「何を言ってるの!?」
戸惑う僕を置いてけぼりにして、女性――フィンベルさんはすらすらと口上を述べた。
フィンベルさんに立ってもらうのに十分、そこから普通に会話してくれるようになるまで更に十分ほどかかった。
「で、では、デガ様とお呼びしても」
「様もいらないです……いいから。本当に。僕が救世主なんて有り得ないし」
「ですが、黒髪黒眼と言えばこの世界では救世主しか持たぬ色です」
「……でも、僕の他にも居たんだよ、黒髪黒眼」
「居た?」
怪訝そうに眉をひそめたフィンベルさんことベルを、僕は皆が眠る洞穴へ案内した。
ふと、脳裏の画像の中に「チートツールを使う」というボタンがあるのに気づいた。
その下には小さく「help」と書かれたボタンもある。
僕の脳内が生み出した幻覚にしては、よくできている。
僕は「help」ボタンをクリックした。
<『チートツールを使う』ボタンが表示されている貴方はチートを使う権利を得ました>
<貴方はダイス判定が必要な場面で、ダイス目を自由自在に操ることができます>
<レベルが上がれば、他人のダイス目にも干渉できます>
……なんだこれ。
僕は幻覚じゃなくて、この世界の公式システム説明でも見ているのかな。
レベルって、どこで解るんだ?
すると、ダイスツールの横に、キャラクターシートのようなものが出現した。
+++
名前:デガ
種族:ヒューマン
レベル:1
年齢:18
筋力:8
敏捷力:12
耐久力:9
知力:8
判断力:8
魅力:9
特殊能力:ダイス目操作(レベル1)
+++
名前から能力値までは、この世界へ来る前に作ったD&Tのキャラクターシートと同じだ。付け足したようにチートのことが書いてある。
キャラクターシートを見て、本当に、D&Tの世界へ飛ばされたのだと痛感した。
僕がなんとも言えない感情に溺れていると、ダイスツールの画面がちかちかと瞬いた。
早くしろ、と言っているように見える。
「待ってよ、なんの判定なのかくらい教えてくれよ」
思わず文句を言うと、ダイスツールのロールボタンの横が輝いた。小さく文字が書いてある。見落としていた。
<幸運:40以下で成功、オークから逃れられる>
<発見:50以下で成功、仲間の死体を見つけられる>
<隠蔽:60以下で成功、仲間の死体を隠蔽できる>
もしかして、僕が「こうしたい」と考えると、ダイスロールができるのだろうか。
それなら、森に入ってすぐの1d100は何の判定だったんだ。
ダイスツールの画面を隅から隅までしっかり見てみると、これまた小さく「FAQ」の文字があった。
すぐにクリックした。
<貴方は貴方が考えた行動に対し、必要な場合はダイスロールすることができます>
<また、GKが指示した場合もダイスロールしなければなりません。詳細な内容は明かされる場合と明かされない場合がありますが、特に説明のない場合、一律1d100、25以下で成功です>
FAQには、僕が知りたい情報だけがピンポイントで載っていた。
もっといろいろなことが知りたいのに、と考えたら、他の情報もぽんぽん表示された。
読み込みたかったが、先程からダイスツールの画面の点滅が激しい。
よく考えたら、僕は脳裏に浮かぶ画像の情報を読み取っている間、無防備だ。
FAQは後回しにして、とりあえず振ってしまおう。
僕は「チートツールを使う」ボタンをクリックしてから、全ての判定ダイスを振った。
<幸運:1(大成功) オークは自分の斧で自分の急所を切ってしまい、倒れる>
<発見:1(大成功) 仲間の死体はすべて発見できる>
<隠蔽:1(大成功) 近くに、小さく見つかりづらい洞穴を発見する>
なんかオークは倒せるらしいし、仲間の死体も上手く隠せるようだ。
すべて決定事項ではなく、予定になっているのは……これから僕が自分でやるから、ということなんだろうな。
来た道を駆け足気味に戻ると、斧を振り上げたオークがこちらへ向かってきた。
一瞬慌てたが、ダイスの結果を信じて立ち止まった。
すると、オークは振り上げた手が木の枝に当たって斧を手から落とし、そのままオークの脳天に突き刺さった。
オークは耳障りな悲鳴を上げると、その場にばたんと倒れ、動かなくなった。
ダイスの強制力、凄いな。
僕は念のため、倒れたオークにそっと近づき、足先で突いた。全く動かない。
D&Tならここで死体漁りをしてアイテム等を入手できるのだが、後回しにしよう。
それまでこのオークの死体、消えないよね?
<幸運:40以下で成功、オークの死体は残る>
再びダイスツールが脳裏に現れた。
チートツールを使って……大成功。死体はルートできる状態のまま、僕がここへ戻ってくるまで残る。
行動に成否判定が必要な時に、毎回これをやるんだろうか。かなり面倒くさいかもしれない。
どうせチートツールは必ず使うのだから、自動成功モードに切り替えとか……あ、できた。意外と柔軟だ。
チートやダイスのことは後で考えることにして、まずは仲間たちの死体の元へ急いだ。
実のところ、あまり覚悟していなかった。
死体が転がっているだろうな、程度の想像力しか持っていなかったのだ。
「う、うぷっ」
あのオークの斧はあまり切れ味の良いものではなかったらしい。
傷跡はぐちゃぐちゃで、辺り一帯に血の匂いが立ち込めていた。
既に羽虫が集りはじめている。
人って、目や口を開けたまま死ぬんだ。
僕は情けなくも、その場で何度か吐いてしまった。
「こ、これを、洞穴に……隠しても、腐ってしまうんじゃ……おえっ」
偶々目を向けた方に、洞穴を見つけた。入り口が半分土に埋もれていて、そこへ草が生い茂っている。自分でもよく見つけたと思う。
城で持たされたダガーで土を掘って入り口を広げ、まず一人、カイトの死体を引きずって運んだ。
ジョー、チャバさん、ピヨラの死体も同じように、何度か吐き気をこらえたり、吐いたりしながらも、なんとか全員を洞穴へ横たえることに成功した。
「近くに川とか、水辺はないかな」
<探索:大成功 きれいな湧水を発見する>
立ち上がって周囲を見回すと、洞穴のすぐ近くに小さな池を発見した。
少し古びた木桶も転がっている。木桶で水を汲んでみたが、一つも水漏れしなかった。
旅人の休憩に使われているのか、近くに人でも住んでいるのだろうか。
他に水をたくさん汲む道具は持っていないし、今はありがたく使わせてもらうことにしよう。
僕は何度か水を汲んでは洞穴へ運び、着替えのシャツを一枚タオル代わりにして皆の身体を拭き、それぞれのバッグからきれいな服を取り出して羽織らせた。
ピヨラを拭き終わる頃には、僕は自分が死体に囲まれていることを気にしなくなっていた。
<幸運:大成功 聖女との遭遇>
ひと仕事終えた僕が洞穴でぼんやり座り込んでいると、突然ダイスの成功が脳裏に閃いた。
何事? 聖女って誰?
これがFAQにあった、GKによる強制ダイスロールってやつだろうか。
というか、GKって一体何者なんだ?
これまでのことを考えると、あのGODが一番怪しいが……。
「……!」
外から誰かの声がした。続いて、閃光と衝撃音。何かの絶叫。何かが倒れる音。
「……」
かすかに、誰かが何か呟いている声が聞こえ、今度は柔らかな光が見えた。
その光はとても安心できるように思えて、僕は光があった方へ向かった。
そこには、ジョーと似たようなローブを着た女性が立っていた。
肩の辺りで緩く括られた淡い水色の長い髪は少々乱れていて、足元にはオークが転がっている。僕の目の前で自爆したのとは違うやつだ。
「あの……」
思わず声を掛けてしまったが、何を言えばいいのだろう。
女性は振り返り、僕を見て、翠玉色の目を大きく見開いた。
そして、僕の目の前まで近づいてくると、そこで腰を落とし、片膝をついて頭を下げたのだ。
「えっ、な、えっ? あの?」
「わたくしの名はフィンベル・ミヒャエルと申します。レトナークの大教会にて聖女を務めております。黒髪黒眼の救世主様、ここでお会いできたことは我が天運でしょう」
「何を言ってるの!?」
戸惑う僕を置いてけぼりにして、女性――フィンベルさんはすらすらと口上を述べた。
フィンベルさんに立ってもらうのに十分、そこから普通に会話してくれるようになるまで更に十分ほどかかった。
「で、では、デガ様とお呼びしても」
「様もいらないです……いいから。本当に。僕が救世主なんて有り得ないし」
「ですが、黒髪黒眼と言えばこの世界では救世主しか持たぬ色です」
「……でも、僕の他にも居たんだよ、黒髪黒眼」
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