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第四章
30 この平和を永遠に
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世界に現れた四体の魔王と、四体の魔王を倒して現れた大魔王を倒してから、五年経った。
今日はギロとサラミヤの結婚式だ。
「ラウト様、めちゃくちゃ緊張するのですが私ラウト様の時はどうしてましたっけ」
新郎控室には、僕とギロ、それに婚礼衣装の着付けを手伝ってくれた、ミューズ国から派遣された侍女さん達がいる。
ギロとの付き合いも六年ほど経つが、こんなにガチガチになっているギロは初めてだ。
もしかしたら、サラミヤへ正式に求婚したときもこうだったかもしれないが、僕は見ていないので何とも言えない。
「僕も同じくらい緊張してたよ。今日はほら、身内だけだからさ」
僕がそう言うと、ギロはふっと肩の力を抜いた。
「そうですね。あの時のラウト様に比べたら、大したことありませんね」
「いやそこまでじゃないけど……ギロが落ち着けたならいいか」
僕とアイリの結婚式は、二年前に済ませた。
故郷のストリング村で質素にしめやかに執り行うつもりだったのに、いつの間にかミューズ国が割り込んできて、あれこれ仕切りだした。
まず、ストリング村に「勇者の魔王討伐を記念して教会を建てましょう」とかいう謎の理由で巨大な教会を建て、そこで式が行われることになった。
更に、各国の王族がこぞって参列したいと打診してきたので、その日程調整だけで半年かかり、当初の予定より三年も遅くなってようやく挙式できたのだ。
お陰でストリング村は「勇者の結婚式を世界各国の王が見守った村」として一躍有名になった。
例の教会は「勇者にあやかりたい」という挙式希望の人たちで数年先まで予約が埋まり、建物自体も荘厳なので観光客が増えた。
最近は農業以外にも観光用の仕事を始める村人が増え、外に出ていた元村民が戻ってきたりと、一気に賑やかになった。
静かな村も好きだったが、故郷に活気が出るのは素直に喜ばしい。
ただ、村の人たちには僕が勇者だと知れ渡ってしまった。
帰る度に、大人には拝まれ、子どもたちにはつきまとわれたりするので、帰省時は実家に引きこもらなければ落ち着かない。
一々大事になるのが億劫で、一年近く帰省していない。
もうすぐ次兄が結婚するので、次に帰るのはその時かな。
ギロとサラミヤの婚姻届の方は、二年前にあっさりと受理されている。
僕たちの結婚式がずれ込んだから「ラウト様より先に挙式するわけにいかない」って、ギロ達の式まで巻き添えにしてしまって今日になったんだよなぁ。
僕自身の結婚式やそれにまつわるあれこれを思い出している間に、式が始まる時間になった。
今回はオルガノの町のごく普通の教会で、参列者は僕たちの他に、サラミヤのお姉さん達のみだ。
サラミヤのエスコートを頼まれているので、僕はギロより先に控室を出て、サラミヤの元へ向かった。
新婦控室から、アイリとセーニョ、サラミヤのお姉さんたちが出てくる。
全員、もう既に目が赤い。
「ラウト、しっかり頼んだわよ」
「よろしくお願いします」
特にサラミヤのお姉さん達は大号泣したらしく、皆鼻声だ。まだ式が始まる前だというのに、大丈夫だろうか。
ややあって、サラミヤが侍女さんに手を引かれて、控室から出てきた。
小柄だったサラミヤはこの五年で健やかに成長し、アイリやセーニョより背が高くなった。女性にしては背が高い方だが、細身なのは相変わらずなので、それほど大きくは見えない。
真っ白なドレスに身を包んだサラミヤは、僕を見てはにかんだ。化粧のせいか、普段よりも更に大人びて見える。
「エスコート役、引き受けてくださってありがとうございます」
「光栄だよ」
時間になり、僕はサラミヤを可能な限りしっかりとエスコートして、ギロに渡した。
僕もこういう、普通の式でよかったんだけどなぁ。
大役を終えてアイリの隣へ移動して、式を見守った。
それからの僕たちの話を少し。
この世界の歴史を紐解くと、魔王が現れ勇者によって倒されたあとは、次の魔王が現れるまでのおよそ千年の間、魔物が少なくなり、人にとって脅威の少ない時代が訪れる。
ただ、今回は魔王が四体もいて、更に大昔の元勇者が大魔王となって現れた。だから、前例通りになるとは限らない。
僕が事情を話した国や冒険者ギルドの偉い人達は気を緩めず、注意深く様子を見ることにしている。
僕はと言うと、偉い人たちほど気を張ってはいない。
というか、気を張っていても仕方がないのだ。
もし仮にまた別の魔王が僕の生きるこの時代に現れたなら、勇者の称号を授かった者として討伐には向かうが、常日頃から世界中の魔物の動向に気を配るなんて、一個人には荷が重すぎる。
僕は勇者に認定される前と同じように、冒険者としてクエストをこなし、日々鍛錬する生活を送っている。
勇者になってから、というより魔王を全て倒してから暫くの間は、困った事があった。
世界中の大陸の各国から、高難易度クエストの依頼が冒険者ギルドを介さずに直接僕のところへ持ち込まれることがあったのだ。
僕へ届く連絡は全て「高難易度クエスト」となっていたのに、その内容は実に怪しかった。
ゴブリンキングと聞いて討伐に赴いてみれば只のゴブリンだったり、ドラゴンがいると言うので訪れてみたら王族が飼っている大きなトカゲを見せびらかされたり。
僕が「話が違う」と訴えても、「まあまあそれより勇者様おもてなししますので」という調子だ。
魔王のいなくなった世界でも、勇者という肩書は色々と利用価値があるらしく、僕と直接関わらなかった国を中心に、どうでもいい用事で僕を呼びつける。本当に迷惑だった。これだから王族は苦手だ。
僕が冒険者ギルドに相談すると、すぐにミューズ国丞相のアムザドさんの耳にも入り、ミューズ国王直々から二度目の「いい加減にしろ(意訳)」が発動され、僕への仕事依頼はオルガノの町の冒険者ギルドどころかミューズ国に一旦預けない限り、僕のところへ回ってこないことになった。
中には本当に困り果てて最後の手段として勇者を頼ってきた国もあったからね。
それでも、悪いことばかりじゃなかった。
全ての大陸をほぼ踏破したが、魔物討伐という目的のために事務的に歩き回っただけなので、その国の良いところは把握できなかった。
どうでもいい理由で呼び出した国の王族には嫌気が差したが、気晴らしに町や町の外を巡ってみたら、美味しい食べ物や良い景色、興味深い遺跡など、見どころがたくさんあったのだ。
こういうので僕の気を引いてくれたら、喜んで来るのに。
僕には世界中を瞬時に移動できるだけの力がある。
気に入ったもの、見せたいものがあったら、すぐにアイリに報告した。
アイリが興味をそそられたなら、すぐに連れて行った。
時にはギロとサラミヤ、セーニョにシルバーも連れて、家族旅行みたいなこともした。
「陽が沈む光景なんてどこで見ても変わらないと思ってたけど、そうじゃないのね」
青く澄んだ海の水平線に、夕日が沈んでいく光景を、僕とアイリは白い砂浜に座り込んで眺めていた。
僕とアイリの故郷、ストリング村は大陸の中央にあるので、海とは縁遠い。
僕は勇者として何度か船に乗ったが、乗船理由がクエスト絡みで「海の景色」を堪能する暇はなかったのだ。
目の前の景色は、宝石の中に橙色のとっぷりとした陽が流れ込むような……陳腐な表現しかできない自分がもどかしい。
アイリがとん、と僕の肩に頭を預けてきた。
「綺麗ね。連れてきてくれてありがとう」
「アイリにこういう景色を見せられるなら、勇者としての力を授かって良かったと思うよ」
アイリは僕の言葉にフフフと笑い、頭を持ち上げて僕を見た。
「あのね、サラミヤにとっての勇者はギロだと思うの」
「うん?」
「セーニョにとっての勇者もギロかな。……ラウトは私だけの勇者であってほしいし……」
「アイリ?」
なにやらブツブツと考え込むアイリに声をかけると、アイリはまた僕をまっすぐ見た。
「うん。ラウトは私にとっての勇者よ。最初は成長曲線だとか理由をつけたけど……称号も関係ないの。ただ、ラウトは私の勇者。わかった?」
「アイリにとっての勇者、か。わかった。それ、すごくいい」
僕はアイリを抱き上げて立ち上がった。
「ひゃっ!?」
「そろそろ帰ろうか」
「それはいいのだけど、抱き上げる必要ある!?」
「僕がこうしたいの」
魔王を倒したのは、僕という人間であって、勇者じゃない。
僕はアイリのためだけの、勇者だ。
そういうことにしておこう。
世界に現れた四体の魔王と、四体の魔王を倒して現れた大魔王を倒してから、五年経った。
今日はギロとサラミヤの結婚式だ。
「ラウト様、めちゃくちゃ緊張するのですが私ラウト様の時はどうしてましたっけ」
新郎控室には、僕とギロ、それに婚礼衣装の着付けを手伝ってくれた、ミューズ国から派遣された侍女さん達がいる。
ギロとの付き合いも六年ほど経つが、こんなにガチガチになっているギロは初めてだ。
もしかしたら、サラミヤへ正式に求婚したときもこうだったかもしれないが、僕は見ていないので何とも言えない。
「僕も同じくらい緊張してたよ。今日はほら、身内だけだからさ」
僕がそう言うと、ギロはふっと肩の力を抜いた。
「そうですね。あの時のラウト様に比べたら、大したことありませんね」
「いやそこまでじゃないけど……ギロが落ち着けたならいいか」
僕とアイリの結婚式は、二年前に済ませた。
故郷のストリング村で質素にしめやかに執り行うつもりだったのに、いつの間にかミューズ国が割り込んできて、あれこれ仕切りだした。
まず、ストリング村に「勇者の魔王討伐を記念して教会を建てましょう」とかいう謎の理由で巨大な教会を建て、そこで式が行われることになった。
更に、各国の王族がこぞって参列したいと打診してきたので、その日程調整だけで半年かかり、当初の予定より三年も遅くなってようやく挙式できたのだ。
お陰でストリング村は「勇者の結婚式を世界各国の王が見守った村」として一躍有名になった。
例の教会は「勇者にあやかりたい」という挙式希望の人たちで数年先まで予約が埋まり、建物自体も荘厳なので観光客が増えた。
最近は農業以外にも観光用の仕事を始める村人が増え、外に出ていた元村民が戻ってきたりと、一気に賑やかになった。
静かな村も好きだったが、故郷に活気が出るのは素直に喜ばしい。
ただ、村の人たちには僕が勇者だと知れ渡ってしまった。
帰る度に、大人には拝まれ、子どもたちにはつきまとわれたりするので、帰省時は実家に引きこもらなければ落ち着かない。
一々大事になるのが億劫で、一年近く帰省していない。
もうすぐ次兄が結婚するので、次に帰るのはその時かな。
ギロとサラミヤの婚姻届の方は、二年前にあっさりと受理されている。
僕たちの結婚式がずれ込んだから「ラウト様より先に挙式するわけにいかない」って、ギロ達の式まで巻き添えにしてしまって今日になったんだよなぁ。
僕自身の結婚式やそれにまつわるあれこれを思い出している間に、式が始まる時間になった。
今回はオルガノの町のごく普通の教会で、参列者は僕たちの他に、サラミヤのお姉さん達のみだ。
サラミヤのエスコートを頼まれているので、僕はギロより先に控室を出て、サラミヤの元へ向かった。
新婦控室から、アイリとセーニョ、サラミヤのお姉さんたちが出てくる。
全員、もう既に目が赤い。
「ラウト、しっかり頼んだわよ」
「よろしくお願いします」
特にサラミヤのお姉さん達は大号泣したらしく、皆鼻声だ。まだ式が始まる前だというのに、大丈夫だろうか。
ややあって、サラミヤが侍女さんに手を引かれて、控室から出てきた。
小柄だったサラミヤはこの五年で健やかに成長し、アイリやセーニョより背が高くなった。女性にしては背が高い方だが、細身なのは相変わらずなので、それほど大きくは見えない。
真っ白なドレスに身を包んだサラミヤは、僕を見てはにかんだ。化粧のせいか、普段よりも更に大人びて見える。
「エスコート役、引き受けてくださってありがとうございます」
「光栄だよ」
時間になり、僕はサラミヤを可能な限りしっかりとエスコートして、ギロに渡した。
僕もこういう、普通の式でよかったんだけどなぁ。
大役を終えてアイリの隣へ移動して、式を見守った。
それからの僕たちの話を少し。
この世界の歴史を紐解くと、魔王が現れ勇者によって倒されたあとは、次の魔王が現れるまでのおよそ千年の間、魔物が少なくなり、人にとって脅威の少ない時代が訪れる。
ただ、今回は魔王が四体もいて、更に大昔の元勇者が大魔王となって現れた。だから、前例通りになるとは限らない。
僕が事情を話した国や冒険者ギルドの偉い人達は気を緩めず、注意深く様子を見ることにしている。
僕はと言うと、偉い人たちほど気を張ってはいない。
というか、気を張っていても仕方がないのだ。
もし仮にまた別の魔王が僕の生きるこの時代に現れたなら、勇者の称号を授かった者として討伐には向かうが、常日頃から世界中の魔物の動向に気を配るなんて、一個人には荷が重すぎる。
僕は勇者に認定される前と同じように、冒険者としてクエストをこなし、日々鍛錬する生活を送っている。
勇者になってから、というより魔王を全て倒してから暫くの間は、困った事があった。
世界中の大陸の各国から、高難易度クエストの依頼が冒険者ギルドを介さずに直接僕のところへ持ち込まれることがあったのだ。
僕へ届く連絡は全て「高難易度クエスト」となっていたのに、その内容は実に怪しかった。
ゴブリンキングと聞いて討伐に赴いてみれば只のゴブリンだったり、ドラゴンがいると言うので訪れてみたら王族が飼っている大きなトカゲを見せびらかされたり。
僕が「話が違う」と訴えても、「まあまあそれより勇者様おもてなししますので」という調子だ。
魔王のいなくなった世界でも、勇者という肩書は色々と利用価値があるらしく、僕と直接関わらなかった国を中心に、どうでもいい用事で僕を呼びつける。本当に迷惑だった。これだから王族は苦手だ。
僕が冒険者ギルドに相談すると、すぐにミューズ国丞相のアムザドさんの耳にも入り、ミューズ国王直々から二度目の「いい加減にしろ(意訳)」が発動され、僕への仕事依頼はオルガノの町の冒険者ギルドどころかミューズ国に一旦預けない限り、僕のところへ回ってこないことになった。
中には本当に困り果てて最後の手段として勇者を頼ってきた国もあったからね。
それでも、悪いことばかりじゃなかった。
全ての大陸をほぼ踏破したが、魔物討伐という目的のために事務的に歩き回っただけなので、その国の良いところは把握できなかった。
どうでもいい理由で呼び出した国の王族には嫌気が差したが、気晴らしに町や町の外を巡ってみたら、美味しい食べ物や良い景色、興味深い遺跡など、見どころがたくさんあったのだ。
こういうので僕の気を引いてくれたら、喜んで来るのに。
僕には世界中を瞬時に移動できるだけの力がある。
気に入ったもの、見せたいものがあったら、すぐにアイリに報告した。
アイリが興味をそそられたなら、すぐに連れて行った。
時にはギロとサラミヤ、セーニョにシルバーも連れて、家族旅行みたいなこともした。
「陽が沈む光景なんてどこで見ても変わらないと思ってたけど、そうじゃないのね」
青く澄んだ海の水平線に、夕日が沈んでいく光景を、僕とアイリは白い砂浜に座り込んで眺めていた。
僕とアイリの故郷、ストリング村は大陸の中央にあるので、海とは縁遠い。
僕は勇者として何度か船に乗ったが、乗船理由がクエスト絡みで「海の景色」を堪能する暇はなかったのだ。
目の前の景色は、宝石の中に橙色のとっぷりとした陽が流れ込むような……陳腐な表現しかできない自分がもどかしい。
アイリがとん、と僕の肩に頭を預けてきた。
「綺麗ね。連れてきてくれてありがとう」
「アイリにこういう景色を見せられるなら、勇者としての力を授かって良かったと思うよ」
アイリは僕の言葉にフフフと笑い、頭を持ち上げて僕を見た。
「あのね、サラミヤにとっての勇者はギロだと思うの」
「うん?」
「セーニョにとっての勇者もギロかな。……ラウトは私だけの勇者であってほしいし……」
「アイリ?」
なにやらブツブツと考え込むアイリに声をかけると、アイリはまた僕をまっすぐ見た。
「うん。ラウトは私にとっての勇者よ。最初は成長曲線だとか理由をつけたけど……称号も関係ないの。ただ、ラウトは私の勇者。わかった?」
「アイリにとっての勇者、か。わかった。それ、すごくいい」
僕はアイリを抱き上げて立ち上がった。
「ひゃっ!?」
「そろそろ帰ろうか」
「それはいいのだけど、抱き上げる必要ある!?」
「僕がこうしたいの」
魔王を倒したのは、僕という人間であって、勇者じゃない。
僕はアイリのためだけの、勇者だ。
そういうことにしておこう。
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