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第四章
29 変わらない気持ち
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「式は挙げないのか」
父から定期的に来る近況報告の手紙に、一言書かれていた。
僕とアイリの結婚式の話だ。
魔王討伐が終わったら式の準備をしようとは思っていたが、その後大魔王なんてのが現れてしまったから、諸々先延ばしになっていた。
そもそも、主役たるアイリが式にあまり乗り気ではない。女性の気持ちはよくわからないが、こういうのって女性側の方が盛り上がるんじゃないのかな。
「だってドレス着るのでしょう?」
アイリはすっかりコルセット恐怖症だった。
「最近はコルセット不要のドレスもありますよ」
「こちらの意匠もアイリ様に似合いそうです」
サラミヤとセーニョがドレスの目録を持ってきて、サロンでアイリを囲み、あれやこれや言っている。
「ラウト様はどう思われますか?」
急に話を振られて、僕は飲んでいたお茶をソーサーに戻した。
「アイリならなんでも似合うし、どんな格好でも可愛い」
僕は正直に答えただけなのに。
「……」
顔中真っ赤にするアイリ。
「はぁ……」
嬉しそうにため息をつくサラミヤ。
「ごちそうさまです。濃いめのコーヒー淹れてきます」
セーニョは顔を手で仰ぎながら、厨房の方へ行ってしまった。
「ラウト、結婚式、したい?」
アイリに上目遣いに問われた。
「結婚式というか、僕とアイリが結婚したっていう区切りと、お世話になった人たちへのお披露目はしたいかな」
「じゃあ、する。サラミヤ、コルセット不要のドレスを教えて」
「はい!」
そして女性三人でドレス目録を囲み、ああでもないこうでもないと議論が始まるのだった。
僕は僕でギロに用事があるので、サロンを出てギロを呼びに行った。
厨房で夕食の仕込みを終えたギロに書斎へ来てもらい、話を切り出す。
「サラミヤのことはいいの?」
ギロはいつもの人当たりの良い笑みを浮かべていたが、びくりと肩を震わせたのを僕が見逃すはずがない。
「私はサラミヤの養父ですから、このままですよ」
「血縁じゃなくても養女とは結婚できないよ」
「……年齢差が」
「関係ないでしょ。ていうか、結婚に関しては否定しないね」
「あっ、そっ、なっ、あのっ」
赤面して慌てるギロは珍しい。
僕はアイリへの想いをギロが気づかせてくれて、背中を押してもらった。
これはささやかな仕返し……じゃなくて、恩返しだ。
「あのときとは状況が違うでしょ。勿論、サラミヤの気持ちも尊重するけど、サラミヤにも幸せになって欲しい」
ギロは赤面したり顔を覆ったり胸を押さえて深呼吸したりと忙しかったが、ひとしきりもだもだすると、ふうっと息を吐いた。
「……私、未だに魔族であったころの夢を見るんです」
ギロのこれまでの人生を一言で表すと、波乱万丈だ。
冒険者としてパーティを組めば高難易度と遭遇し、ギロ以外が全滅すること数度。冒険者を辞めたら魔族に魔物の核を埋め込まれ、しかもどういうわけかギロだけが核が身体に馴染んで魔物化し、最終的には魔族化した。
ギロは「ラウト様と出会えたことが人生最大の幸せでした」などと言うが、魔物討伐のために大陸中を飛び回らせたり、魔王退治に付き合わせたりと、僕自身が一番ろくなことをしていない。
だから、無事人間に戻れたギロにはこれから幸せになってもらいたい。
「私が魔物の核を埋め込んだ方々は人に戻れましたが、そもそも誘拐の罪に問われていません。この町の周辺の魔物の分布操作も私が……」
「解決済みで、ギロは脅されて仕方なくやってたんだから、罪じゃないよ」
ギロはぐっと言葉に詰まったが、それでも尚言い訳を探そうとしている。
この手は余り使いたくなかったけど、仕方ない。
「ギロ、命令だ。今すぐ……は無理か。夕食の後にでもサラミヤの気持ちを聞いてきて。結果次第で養子縁組解消の手続きも」
「……畏まりました」
ギロは困ったような笑みを浮かべつつ、僕の命令を実行した。
*****
「サラミヤ、ちょっといいですか?」
ギロはサラミヤの部屋の扉を二度ノックしてから、中にいるサラミヤに声を掛けた。
すぐにぱたぱたと足音がして、扉が開いた。
「はい、なんでしょうか?」
「ここでは……サロンへ行きましょう」
「はい」
昼間は陽当りの良いサロンも、夜は照明が必要になる。
ギロは明かりの魔道具に魔力を通して、サラミヤと共にサロンへ入った。
サラミヤはギロに促されて、ソファに座る。ギロはすぐ隣に腰を下ろした。義理の親子である二人の、いつもの距離である。
「何かお話ですか?」
座った状態でも、サラミヤから見てギロの頭はかなり上の方にある。ギロは何故かサラミヤの方を見ずに視線を彷徨わせ、手のひらをしきりに膝で拭っていた。
「はい、大切な話です。……サラミヤは、その」
ギロは何かを言いかけては止め、を何度か繰り返した後、ギュッと目を瞑って一息に本題を口にした。
「サラミヤは私のことを、どう思っていますか」
「お慕い申し上げております」
サラミヤの方は何の躊躇いもなく、するりと答えた。
「それは、私のことを養父としてですか」
「義理の親子という関係でも勿論ですが、それ以上に……」
サラミヤの方が勇気と決断力、そして勢いが凄かった。
「ギロ様を男性として、好ましく想っております」
しかし勇気の方はかなり絞り出したのだろう。ギロを見上げるサラミヤの瞳には、うっすらと涙が溜まっていた。
サラミヤの涙を見たギロは驚きつつも、逆に冷静になった。
年の差、養子、元魔族。特に最後の問題は既に解決している。残りの二つも、どうとでもなる。
「貴女から言わせてしまうとは、男として申し訳が立ちませんね。サラミヤ、私も貴女が好きです」
膝の上で握りしめ、こわばっているサラミヤの手を、ギロはそっと持ち上げ、手の甲に口づけした。
「貴女の故郷では、成人は何歳からですか?」
「十六歳です」
「では、三年後に……その時もまだ私を想っていてくれたら、結婚しましょう」
「はいっ。この気持はきっと、いつまでも変わりません!」
翌日の早朝、ギロは「出掛けてきます」と宣言して家を飛び出し、すぐに戻ってきた。
手には「養子縁組解消届」と、それに伴ういくつかの書類を持っていた。
ギロの部屋にサラミヤが呼ばれ、二人で書類を作成し終えるとギロが再び家を出た。
「ギロが珍しく慌ただしいのだけど、何をしているのか知ってる?」
「うん。そのうちわかるから、今は見守ってあげて」
「わかったわ」
ラウトとアイリがこんな会話をしている間、厨房ではセーニョが混乱していた。
「ギロ様がラウト様達のお食事の支度もせずにあちこち出歩くなんて……喧嘩でもされたのかしら……うう、今朝もギロ様のコンソメスープが食べたかった……」
「大丈夫よ、セーニョ。ギロ様とラウト様が喧嘩なんてしてないわ」
「何か知ってるの!?」
この家で一番色恋沙汰と縁遠いセーニョが、サラミヤの肩を揺さぶった。
「落ち着いて!? その、多分今日だけだから。さあ、お昼も私達で作りましょ」
「きーにーなーるー!」
セーニョの嘆きが通じたわけではないが、ギロは夕方前には家に戻り、ラウトに書類を手渡すと、夕食の下拵えのために厨房へ入った。
「今朝と昼はすみませんでしたね。今日は少し豪勢なものを作りますから」
「やたっ! ギロ様の豪勢!」
セーニョはチョロかった。
豪勢な夕食を終えると、ラウトが全員をリビングに集めた。
「ギロとサラミヤから話があるんだ」
まずギロが、サラミヤとの養子縁組の解消を伝えた。
そして、二人が将来結婚を約束したことも。
「サラミヤが未成年ですから、婚約もまだ保留ということで……」
「おめでとうございますっ!」
セーニョがぱちぱちと拍手をすると、ラウトとアイリも続いた。
「あの、まだ現状維持で……」
「でも決定事項だよね?」
「ええ、その、はい」
ギロの隣で顔を赤くして俯いていたサラミヤの手を、セーニョが一方的に取ってキャッキャと小躍りしている。
「あれ、でもそうしたら、お二人はこのお屋敷から出ちゃうんですか?」
「それは……私はラウト様の執事ですから」
「二人とも、嫌じゃなければここに住んでてほしいな。部屋を二つ、僕とアイリの部屋みたいにお互い行き来できるように改築するから」
「そこまでしていただかなくても」
「いいえ、しましょう。夫婦気兼ねなく過ごせるようにしなくちゃね」
いつになく押しの強いラウトにアイリも援護射撃する。
「ギロ様……」
不安げに見つめるサラミヤに、ギロは微笑みを返した。
「では、お言葉に甘えます」
------------
次回、本編最終話です。
父から定期的に来る近況報告の手紙に、一言書かれていた。
僕とアイリの結婚式の話だ。
魔王討伐が終わったら式の準備をしようとは思っていたが、その後大魔王なんてのが現れてしまったから、諸々先延ばしになっていた。
そもそも、主役たるアイリが式にあまり乗り気ではない。女性の気持ちはよくわからないが、こういうのって女性側の方が盛り上がるんじゃないのかな。
「だってドレス着るのでしょう?」
アイリはすっかりコルセット恐怖症だった。
「最近はコルセット不要のドレスもありますよ」
「こちらの意匠もアイリ様に似合いそうです」
サラミヤとセーニョがドレスの目録を持ってきて、サロンでアイリを囲み、あれやこれや言っている。
「ラウト様はどう思われますか?」
急に話を振られて、僕は飲んでいたお茶をソーサーに戻した。
「アイリならなんでも似合うし、どんな格好でも可愛い」
僕は正直に答えただけなのに。
「……」
顔中真っ赤にするアイリ。
「はぁ……」
嬉しそうにため息をつくサラミヤ。
「ごちそうさまです。濃いめのコーヒー淹れてきます」
セーニョは顔を手で仰ぎながら、厨房の方へ行ってしまった。
「ラウト、結婚式、したい?」
アイリに上目遣いに問われた。
「結婚式というか、僕とアイリが結婚したっていう区切りと、お世話になった人たちへのお披露目はしたいかな」
「じゃあ、する。サラミヤ、コルセット不要のドレスを教えて」
「はい!」
そして女性三人でドレス目録を囲み、ああでもないこうでもないと議論が始まるのだった。
僕は僕でギロに用事があるので、サロンを出てギロを呼びに行った。
厨房で夕食の仕込みを終えたギロに書斎へ来てもらい、話を切り出す。
「サラミヤのことはいいの?」
ギロはいつもの人当たりの良い笑みを浮かべていたが、びくりと肩を震わせたのを僕が見逃すはずがない。
「私はサラミヤの養父ですから、このままですよ」
「血縁じゃなくても養女とは結婚できないよ」
「……年齢差が」
「関係ないでしょ。ていうか、結婚に関しては否定しないね」
「あっ、そっ、なっ、あのっ」
赤面して慌てるギロは珍しい。
僕はアイリへの想いをギロが気づかせてくれて、背中を押してもらった。
これはささやかな仕返し……じゃなくて、恩返しだ。
「あのときとは状況が違うでしょ。勿論、サラミヤの気持ちも尊重するけど、サラミヤにも幸せになって欲しい」
ギロは赤面したり顔を覆ったり胸を押さえて深呼吸したりと忙しかったが、ひとしきりもだもだすると、ふうっと息を吐いた。
「……私、未だに魔族であったころの夢を見るんです」
ギロのこれまでの人生を一言で表すと、波乱万丈だ。
冒険者としてパーティを組めば高難易度と遭遇し、ギロ以外が全滅すること数度。冒険者を辞めたら魔族に魔物の核を埋め込まれ、しかもどういうわけかギロだけが核が身体に馴染んで魔物化し、最終的には魔族化した。
ギロは「ラウト様と出会えたことが人生最大の幸せでした」などと言うが、魔物討伐のために大陸中を飛び回らせたり、魔王退治に付き合わせたりと、僕自身が一番ろくなことをしていない。
だから、無事人間に戻れたギロにはこれから幸せになってもらいたい。
「私が魔物の核を埋め込んだ方々は人に戻れましたが、そもそも誘拐の罪に問われていません。この町の周辺の魔物の分布操作も私が……」
「解決済みで、ギロは脅されて仕方なくやってたんだから、罪じゃないよ」
ギロはぐっと言葉に詰まったが、それでも尚言い訳を探そうとしている。
この手は余り使いたくなかったけど、仕方ない。
「ギロ、命令だ。今すぐ……は無理か。夕食の後にでもサラミヤの気持ちを聞いてきて。結果次第で養子縁組解消の手続きも」
「……畏まりました」
ギロは困ったような笑みを浮かべつつ、僕の命令を実行した。
*****
「サラミヤ、ちょっといいですか?」
ギロはサラミヤの部屋の扉を二度ノックしてから、中にいるサラミヤに声を掛けた。
すぐにぱたぱたと足音がして、扉が開いた。
「はい、なんでしょうか?」
「ここでは……サロンへ行きましょう」
「はい」
昼間は陽当りの良いサロンも、夜は照明が必要になる。
ギロは明かりの魔道具に魔力を通して、サラミヤと共にサロンへ入った。
サラミヤはギロに促されて、ソファに座る。ギロはすぐ隣に腰を下ろした。義理の親子である二人の、いつもの距離である。
「何かお話ですか?」
座った状態でも、サラミヤから見てギロの頭はかなり上の方にある。ギロは何故かサラミヤの方を見ずに視線を彷徨わせ、手のひらをしきりに膝で拭っていた。
「はい、大切な話です。……サラミヤは、その」
ギロは何かを言いかけては止め、を何度か繰り返した後、ギュッと目を瞑って一息に本題を口にした。
「サラミヤは私のことを、どう思っていますか」
「お慕い申し上げております」
サラミヤの方は何の躊躇いもなく、するりと答えた。
「それは、私のことを養父としてですか」
「義理の親子という関係でも勿論ですが、それ以上に……」
サラミヤの方が勇気と決断力、そして勢いが凄かった。
「ギロ様を男性として、好ましく想っております」
しかし勇気の方はかなり絞り出したのだろう。ギロを見上げるサラミヤの瞳には、うっすらと涙が溜まっていた。
サラミヤの涙を見たギロは驚きつつも、逆に冷静になった。
年の差、養子、元魔族。特に最後の問題は既に解決している。残りの二つも、どうとでもなる。
「貴女から言わせてしまうとは、男として申し訳が立ちませんね。サラミヤ、私も貴女が好きです」
膝の上で握りしめ、こわばっているサラミヤの手を、ギロはそっと持ち上げ、手の甲に口づけした。
「貴女の故郷では、成人は何歳からですか?」
「十六歳です」
「では、三年後に……その時もまだ私を想っていてくれたら、結婚しましょう」
「はいっ。この気持はきっと、いつまでも変わりません!」
翌日の早朝、ギロは「出掛けてきます」と宣言して家を飛び出し、すぐに戻ってきた。
手には「養子縁組解消届」と、それに伴ういくつかの書類を持っていた。
ギロの部屋にサラミヤが呼ばれ、二人で書類を作成し終えるとギロが再び家を出た。
「ギロが珍しく慌ただしいのだけど、何をしているのか知ってる?」
「うん。そのうちわかるから、今は見守ってあげて」
「わかったわ」
ラウトとアイリがこんな会話をしている間、厨房ではセーニョが混乱していた。
「ギロ様がラウト様達のお食事の支度もせずにあちこち出歩くなんて……喧嘩でもされたのかしら……うう、今朝もギロ様のコンソメスープが食べたかった……」
「大丈夫よ、セーニョ。ギロ様とラウト様が喧嘩なんてしてないわ」
「何か知ってるの!?」
この家で一番色恋沙汰と縁遠いセーニョが、サラミヤの肩を揺さぶった。
「落ち着いて!? その、多分今日だけだから。さあ、お昼も私達で作りましょ」
「きーにーなーるー!」
セーニョの嘆きが通じたわけではないが、ギロは夕方前には家に戻り、ラウトに書類を手渡すと、夕食の下拵えのために厨房へ入った。
「今朝と昼はすみませんでしたね。今日は少し豪勢なものを作りますから」
「やたっ! ギロ様の豪勢!」
セーニョはチョロかった。
豪勢な夕食を終えると、ラウトが全員をリビングに集めた。
「ギロとサラミヤから話があるんだ」
まずギロが、サラミヤとの養子縁組の解消を伝えた。
そして、二人が将来結婚を約束したことも。
「サラミヤが未成年ですから、婚約もまだ保留ということで……」
「おめでとうございますっ!」
セーニョがぱちぱちと拍手をすると、ラウトとアイリも続いた。
「あの、まだ現状維持で……」
「でも決定事項だよね?」
「ええ、その、はい」
ギロの隣で顔を赤くして俯いていたサラミヤの手を、セーニョが一方的に取ってキャッキャと小躍りしている。
「あれ、でもそうしたら、お二人はこのお屋敷から出ちゃうんですか?」
「それは……私はラウト様の執事ですから」
「二人とも、嫌じゃなければここに住んでてほしいな。部屋を二つ、僕とアイリの部屋みたいにお互い行き来できるように改築するから」
「そこまでしていただかなくても」
「いいえ、しましょう。夫婦気兼ねなく過ごせるようにしなくちゃね」
いつになく押しの強いラウトにアイリも援護射撃する。
「ギロ様……」
不安げに見つめるサラミヤに、ギロは微笑みを返した。
「では、お言葉に甘えます」
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次回、本編最終話です。
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