113 / 127
第四章
23 手紙
しおりを挟む
*****
ストリング村の新村長には、代々回復魔法使いとして村を支えてきた、アイリの父が就任することになった。
村ではヨービワ男爵邸、つまりラウトの実家の次に大きかった元村長の家は、既に冒険者や旅人に寝床を無償提供する簡易宿として機能していたため、アイリの実家がそのまま村長宅となった。
治療師の家にしては慎ましいサイズの屋敷の増築には、村の衆が自主的に手を貸した。勿論、ラウトの家からも支援が出ている。
「こんなにしていただかなくとも……」
恐縮するアイリの父であり新村長に、ラウトの父は気安く肩をたたいた。
「元々貴方の家はもっともっと大きくても、贅沢をしていてもおかしくないのですよ。なにせ村唯一の治療師の家だ。そこへ私が村長の役目も押し付けてしまった。胸を張って受け取ってください」
「……わかりました。そうですね、ここであまり遠慮をしていても、好意で良くしてくださってる皆さんに申し訳ないですね」
アイリの父は謙虚に受け入れた。
一方その頃、ラウトの実家ではラウトの兄妹たちとアイリの弟であるヴィオが、ささやかなお茶会を開いていた。
ラウトとアイリは周囲から「いつか絶対くっつく」と確信されていたため、ヴィオがラウトの兄妹たちに義兄弟としてお茶会に招待されるのは、実はこれが初めてではない。知らないのはラウトとアイリの二人のみである。
初めて呼ばれたときは何が起きるのかとビクビクしていたヴィオも、今ではラウトの兄たちの仕草を真似て身につけたテーブルマナーが板についている。
出されているお茶は、アイリの実家で育てているハーブを使ったハーブティーである。
「種を貰って同じように育てているのだけど、やっぱりヴィオが持ってきてくれる葉のほうが美味しいわ。どうしてかしら」
「気の所為だよ。特別な育て方はしてないから」
レベッカの疑問に、ヴィオが気安い口調で応える。年の近い二人は、砕けた口調で会話が出来るほど仲良くなっていた。
「どうかな。ヴィオの家は全員回復魔法使いだろう。前にラウトが、アイリ嬢の魔力は澄んでいると表現していた。その魔力が少なからず影響しているとは考えられないか?」
持論を展開したのは長兄のフィドラだ。
「ラウト義兄さんらしいですね。俺たちは自分の魔力が澄んでるかどうかなんて分かりませんし、考えたこともないです」
実際に植物は育てている者の魔力が影響を受けており、特に回復ポーションの材料にも多用されるハーブ類はその影響が顕著であるのだが、その事実が広く知られるのは数十年も先の話になる。他人の魔力の気配の違いに気づく人間が稀有なため、とある研究者の緻密な調査と実験のもとに導き出されるものであるから、このお茶会でフィドラが発言したことは、かなり時代の先を行っていた。
だが、お茶会の場にいる彼らはそんなことを知る由もなく、ただの雑談として流していた。
「四体の魔王は全て倒したと言うのに、ラウト兄様はまだお忙しそうね」
「ああ。どういうわけか魔物が活性化しているからな。それ以前に……ラウトは新婚だろう? 察してやれ」
「ふふ、そうですね」
四人は顔を見合わせて、くすくすと笑った。
「とはいえ忙しいのは事実のようだな。この前の手紙にも、しばらく帰れないと書いてあった」
「ラウト義兄さんはよく手紙を書くのですか?」
「ああ、折に触れて手紙を寄越してくれるよ。アイリ嬢からはどうだ?」
「姉上は筆不精ですからね。うちには滅多に手紙なんて寄越しませんよ。最後に来たのは結婚の報告のときですね」
「それは……想像以上に少ないな」
「あの、差し支えなければラウト義兄さんの手紙を拝見したいのですが」
「構わないよ。アーコ、俺の机の引き出しに入っているから、持ってきてもらえるか」
アーコが持ってきたのは、かなり分厚い紙の束が四つ。
「わあ……こんなに」
「事務的な連絡で用の済んだものは処分しているのだがな」
「これで!?」
ラウトの兄弟の中でもフィドラとラウトは物事に対して細かいほうだ。もし手紙の管理を次兄のラバスがしていたら、適当な箱にぐちゃぐちゃに入っていただろうし、レベッカならば事務的な連絡の手紙も取っておくがために、収納スペースを圧迫していただろう。
フィドラは時系列順に並べた手紙をささっとチェックし、いくつかの手紙をヴィオに渡した。
「このあたりに確か、アイリ嬢のことが書いてあったはずだ」
「中身をすべて覚えているのですか?」
「まさか。ただ、アイリ嬢の記述は強烈に記憶に残るのでな。まあ、読めば分かる」
『一体目の魔王の討伐に成功しました。倒したと思った魔王がしぶとく生きていて、アイリの足首を掴んだときは生きた心地がしませんでした。いつのまにか討伐できていましたが、その時の記憶がありません』
『ミューズ国の第二王女は少々問題のある方です。あまり近づかないよう注意してください。あれが姫ならアイリの方が品があって可愛いです』
『勇者の偽者が現れて、少し大変でしたがもう問題ありません。僕の偽者はそこそこ似ている気がしましたが、アイリの偽物はアイリに全く似ておらず、アイリを侮辱された気分でした』
『(この部分は何度も書き直した筆跡をインクで乱暴に消してある)――アイリと婚姻しました。正式な挨拶は、勇者の役目を終えてから改めて』
ラウト義兄さん、普段は年齢よりも大人びている人なのに、文章になると少し子供っぽい口調になるのだなぁという新しい発見と、アイリの記述がある箇所からはすべて「アイリ可愛い」「アイリ好き」と訴えているような甘ったるさがあった。
「これは……姉が愛されているようで何よりです」
「引いた?」
「ひ、引きませんよ。むしろ、うちの姉などにラウト義兄さんのような方はもったいないというか」
「逆だよ。アイリ嬢のようなしっかりしたお嬢さんにこの弟を任せて良いものかとね」
お互いに自身の姉弟を謙遜し、苦笑いを浮かべた。
「ラウト義兄さん経由ではありますが、姉が元気そうで何よりです」
「それが伝わっただけでも見せた甲斐があったよ」
和やかなお茶会から、途中フィドラが一時的に抜けた。
「フィドラ様、シャルマイ様がお見えですよ」
アーコによって告げられた来客は、ヴィオにとって初めて聞く名前だった。
フィドラはアーコが告げるなり立ち上がり「少し失礼する」と言い残して慌ただしく部屋から出ていってしまった。
「どちら様ですか?」
ヴィオが隣に座るレベッカに問うと、レベッカはくすくすと笑いながら教えてくれた。
「フィドラ兄様の婚約者です」
しばらく三人で談笑していると、フィドラが美しい女性を連れて茶会の場へ戻ってきた。
「ヴィオの話をしたら、ぜひ逢いたいと言うのでな。シャルマイも一緒にいいかい?」
「かまいませんよ」
「急に押しかけて申し訳ありません。初めまして、ヴィオ様。私はシャルマイと申します。よろしくお願いしますね」
シャルマイは小柄で庇護欲をそそるような可愛らしいアイリと違い、大人の妖艶さを纏った美人だ。
「初めまして。ええと……」
「皆、義兄弟になるのだから、お互いに呼び捨てで良いと思うがね」
「では、シャルマイさん。こちらこそよろしくお願いします。……というかフィドラ義兄さん、婚約されてたのですか!?」
「正式な婚約はまだだよ。婚約者って……レベッカだな? 全く」
フィドラはレベッカを責めつつも、照れくさそうに頬を掻いた。
確かラウト義兄さんも、うちの姉にプロポーズみたいなことをしておいて、まだ付き合ってる状態ですらなかった時期があったような。
シャルマイを優雅にエスコートし、手ずから菓子を取り分けるフィドラの顔は、今まで見たことがないほど緩んでいる。
ここの兄弟は恋人を溺愛する傾向にあるのかな。
今この場にいるフィドラ達三人の兄妹とラウトは、実はあまり似ていない。ラウトのみが母親似なのだとか。
家に残り貴族としての生活を送る三人と、村を出て冒険者の道を選び勇者にまでなったラウト。
ある意味正反対の人生を送っている者たちだが、やはり兄妹だからなのか、根幹は似ている気がする。
次兄ラバスと末妹レベッカも、もしかしたらラウトと同じように無自覚に誰かを愛している最中かもしれない。
頭の中で下世話な想像をしてしまったヴィオは、一人こっそりと笑みを噛み殺していた。
ストリング村の新村長には、代々回復魔法使いとして村を支えてきた、アイリの父が就任することになった。
村ではヨービワ男爵邸、つまりラウトの実家の次に大きかった元村長の家は、既に冒険者や旅人に寝床を無償提供する簡易宿として機能していたため、アイリの実家がそのまま村長宅となった。
治療師の家にしては慎ましいサイズの屋敷の増築には、村の衆が自主的に手を貸した。勿論、ラウトの家からも支援が出ている。
「こんなにしていただかなくとも……」
恐縮するアイリの父であり新村長に、ラウトの父は気安く肩をたたいた。
「元々貴方の家はもっともっと大きくても、贅沢をしていてもおかしくないのですよ。なにせ村唯一の治療師の家だ。そこへ私が村長の役目も押し付けてしまった。胸を張って受け取ってください」
「……わかりました。そうですね、ここであまり遠慮をしていても、好意で良くしてくださってる皆さんに申し訳ないですね」
アイリの父は謙虚に受け入れた。
一方その頃、ラウトの実家ではラウトの兄妹たちとアイリの弟であるヴィオが、ささやかなお茶会を開いていた。
ラウトとアイリは周囲から「いつか絶対くっつく」と確信されていたため、ヴィオがラウトの兄妹たちに義兄弟としてお茶会に招待されるのは、実はこれが初めてではない。知らないのはラウトとアイリの二人のみである。
初めて呼ばれたときは何が起きるのかとビクビクしていたヴィオも、今ではラウトの兄たちの仕草を真似て身につけたテーブルマナーが板についている。
出されているお茶は、アイリの実家で育てているハーブを使ったハーブティーである。
「種を貰って同じように育てているのだけど、やっぱりヴィオが持ってきてくれる葉のほうが美味しいわ。どうしてかしら」
「気の所為だよ。特別な育て方はしてないから」
レベッカの疑問に、ヴィオが気安い口調で応える。年の近い二人は、砕けた口調で会話が出来るほど仲良くなっていた。
「どうかな。ヴィオの家は全員回復魔法使いだろう。前にラウトが、アイリ嬢の魔力は澄んでいると表現していた。その魔力が少なからず影響しているとは考えられないか?」
持論を展開したのは長兄のフィドラだ。
「ラウト義兄さんらしいですね。俺たちは自分の魔力が澄んでるかどうかなんて分かりませんし、考えたこともないです」
実際に植物は育てている者の魔力が影響を受けており、特に回復ポーションの材料にも多用されるハーブ類はその影響が顕著であるのだが、その事実が広く知られるのは数十年も先の話になる。他人の魔力の気配の違いに気づく人間が稀有なため、とある研究者の緻密な調査と実験のもとに導き出されるものであるから、このお茶会でフィドラが発言したことは、かなり時代の先を行っていた。
だが、お茶会の場にいる彼らはそんなことを知る由もなく、ただの雑談として流していた。
「四体の魔王は全て倒したと言うのに、ラウト兄様はまだお忙しそうね」
「ああ。どういうわけか魔物が活性化しているからな。それ以前に……ラウトは新婚だろう? 察してやれ」
「ふふ、そうですね」
四人は顔を見合わせて、くすくすと笑った。
「とはいえ忙しいのは事実のようだな。この前の手紙にも、しばらく帰れないと書いてあった」
「ラウト義兄さんはよく手紙を書くのですか?」
「ああ、折に触れて手紙を寄越してくれるよ。アイリ嬢からはどうだ?」
「姉上は筆不精ですからね。うちには滅多に手紙なんて寄越しませんよ。最後に来たのは結婚の報告のときですね」
「それは……想像以上に少ないな」
「あの、差し支えなければラウト義兄さんの手紙を拝見したいのですが」
「構わないよ。アーコ、俺の机の引き出しに入っているから、持ってきてもらえるか」
アーコが持ってきたのは、かなり分厚い紙の束が四つ。
「わあ……こんなに」
「事務的な連絡で用の済んだものは処分しているのだがな」
「これで!?」
ラウトの兄弟の中でもフィドラとラウトは物事に対して細かいほうだ。もし手紙の管理を次兄のラバスがしていたら、適当な箱にぐちゃぐちゃに入っていただろうし、レベッカならば事務的な連絡の手紙も取っておくがために、収納スペースを圧迫していただろう。
フィドラは時系列順に並べた手紙をささっとチェックし、いくつかの手紙をヴィオに渡した。
「このあたりに確か、アイリ嬢のことが書いてあったはずだ」
「中身をすべて覚えているのですか?」
「まさか。ただ、アイリ嬢の記述は強烈に記憶に残るのでな。まあ、読めば分かる」
『一体目の魔王の討伐に成功しました。倒したと思った魔王がしぶとく生きていて、アイリの足首を掴んだときは生きた心地がしませんでした。いつのまにか討伐できていましたが、その時の記憶がありません』
『ミューズ国の第二王女は少々問題のある方です。あまり近づかないよう注意してください。あれが姫ならアイリの方が品があって可愛いです』
『勇者の偽者が現れて、少し大変でしたがもう問題ありません。僕の偽者はそこそこ似ている気がしましたが、アイリの偽物はアイリに全く似ておらず、アイリを侮辱された気分でした』
『(この部分は何度も書き直した筆跡をインクで乱暴に消してある)――アイリと婚姻しました。正式な挨拶は、勇者の役目を終えてから改めて』
ラウト義兄さん、普段は年齢よりも大人びている人なのに、文章になると少し子供っぽい口調になるのだなぁという新しい発見と、アイリの記述がある箇所からはすべて「アイリ可愛い」「アイリ好き」と訴えているような甘ったるさがあった。
「これは……姉が愛されているようで何よりです」
「引いた?」
「ひ、引きませんよ。むしろ、うちの姉などにラウト義兄さんのような方はもったいないというか」
「逆だよ。アイリ嬢のようなしっかりしたお嬢さんにこの弟を任せて良いものかとね」
お互いに自身の姉弟を謙遜し、苦笑いを浮かべた。
「ラウト義兄さん経由ではありますが、姉が元気そうで何よりです」
「それが伝わっただけでも見せた甲斐があったよ」
和やかなお茶会から、途中フィドラが一時的に抜けた。
「フィドラ様、シャルマイ様がお見えですよ」
アーコによって告げられた来客は、ヴィオにとって初めて聞く名前だった。
フィドラはアーコが告げるなり立ち上がり「少し失礼する」と言い残して慌ただしく部屋から出ていってしまった。
「どちら様ですか?」
ヴィオが隣に座るレベッカに問うと、レベッカはくすくすと笑いながら教えてくれた。
「フィドラ兄様の婚約者です」
しばらく三人で談笑していると、フィドラが美しい女性を連れて茶会の場へ戻ってきた。
「ヴィオの話をしたら、ぜひ逢いたいと言うのでな。シャルマイも一緒にいいかい?」
「かまいませんよ」
「急に押しかけて申し訳ありません。初めまして、ヴィオ様。私はシャルマイと申します。よろしくお願いしますね」
シャルマイは小柄で庇護欲をそそるような可愛らしいアイリと違い、大人の妖艶さを纏った美人だ。
「初めまして。ええと……」
「皆、義兄弟になるのだから、お互いに呼び捨てで良いと思うがね」
「では、シャルマイさん。こちらこそよろしくお願いします。……というかフィドラ義兄さん、婚約されてたのですか!?」
「正式な婚約はまだだよ。婚約者って……レベッカだな? 全く」
フィドラはレベッカを責めつつも、照れくさそうに頬を掻いた。
確かラウト義兄さんも、うちの姉にプロポーズみたいなことをしておいて、まだ付き合ってる状態ですらなかった時期があったような。
シャルマイを優雅にエスコートし、手ずから菓子を取り分けるフィドラの顔は、今まで見たことがないほど緩んでいる。
ここの兄弟は恋人を溺愛する傾向にあるのかな。
今この場にいるフィドラ達三人の兄妹とラウトは、実はあまり似ていない。ラウトのみが母親似なのだとか。
家に残り貴族としての生活を送る三人と、村を出て冒険者の道を選び勇者にまでなったラウト。
ある意味正反対の人生を送っている者たちだが、やはり兄妹だからなのか、根幹は似ている気がする。
次兄ラバスと末妹レベッカも、もしかしたらラウトと同じように無自覚に誰かを愛している最中かもしれない。
頭の中で下世話な想像をしてしまったヴィオは、一人こっそりと笑みを噛み殺していた。
53
お気に入りに追加
2,032
あなたにおすすめの小説
目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています
転生賢者の異世界無双〜勇者じゃないと追放されましたが、世界最強の賢者でした〜
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人は異世界へと召喚される。勇者としてこの国を救ってほしいと頼まれるが、直人の職業は賢者であったため、一方的に追放されてしまう。
だが、王は知らなかった。賢者は勇者をも超える世界最強の職業であることを、自分の力に気づいた直人はその力を使って自由気ままに生きるのであった。
一方、王は直人が最強だと知って、戻ってくるように土下座して懇願するが、全ては手遅れであった。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる