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第四章
18 トーア大陸にて
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「でも、今回行きたい場所はトーア大陸なのですが……」
僕がそう告げると、商会の人は顎髭を弄んでいた手を一瞬止めた。
「なるほど。そこは確かに難しいですね。しかしラウト様なら可能なのでは?」
この人は僕がこれまで船にしてきたことを、ご存知のようだ。
「おそらく。船と船員さん達は必ず無事に帰します」
エターニャに力をもらい、使い方を身体になじませた今だから、できることがある。
「信用しております。では早速、船と人の手配しましょう」
マーサント商会はわずか三時間で、船旅の支度を整えてくれた。
早速乗り込み、魔法を使う。
船を防護結界魔法で包み、風を当て続けること三十分。
陸地が見えてきた。
「あれに間違いありませんが……本当にこんな短時間で……」
船員さんの殆どは、僕が魔法で高速移動させる船の経験者だったが、航海士さんだけ初見の人だった。
その航海士さんが遠眼鏡で陸地や周辺を見て、手元の方位磁石や地図と何度も確認し、目的地に相違ないと断言してくれた。
船は接岸せず、海上の適当な場所で停めてもらった。
「本当にここでいいのですか?」
「はい。少しだけ待っててください」
僕は自分を防護結界魔法で包み、風魔法で空を飛んで陸地へと降り立った。
それからすぐに船に戻った。
「お待たせしました。これから、転移魔法で船ごとエート大陸へ戻りますね」
これが、今の僕ならできることだ。
僕は有言実行した。
「ラウト様!? 船は出港したはずでは」
船の帰還を知らせるためにマーサント商会へ寄ったら、驚かれた。
「もう行ってきました。船も帰ってきてます。お世話になりました。すみません、急ぎますので」
今度は単身、転移魔法でトーア大陸へ再び上陸した。
大陸全土を気配察知で調べ上げると、巨大な力を持った何者かが大陸の奥で息を潜めるように佇んでいた。
大魔王ではない気がする。
だとすると、まさか……。
逸る気持ちをこらえて、一先ず手近な町へ寄った。
魔王が居なかっただけあって、町は活気に溢れていた。
冒険者ギルドへ立ち寄り、魔王のことを尋ねてみた。
「十一年前に他の大陸に現れたってね。でもこの大陸には現れなかったから、ここは平和そのものさ。その魔王も勇者が倒してくれたんだろう? ……って、こんな話、誰でも知ってるはずだよ」
ギルドの年嵩の女性受付は、僕の質問に答えながら疑問を感じたらしく、僕をじっと見つめた。
僕がステータスを表示させて受付さんに見せると、受付さんは大声を出すのをどうにか堪え、背筋を伸ばした。
「あんた、いや、貴方様が……。そういや、信じられない速さで船を移動させるって……それでここへいらっしゃったのですね」
砕けた口調だったのに、急に改まってしまった。
「魔王を倒したあとの話は、まだ届いていませんか」
冒険者ギルド間の魔道具はしっかり動いている様子だから、大魔王の話も知っているはずだ。
「は、はい、勇者認定試験の受付は続行中とだけ連絡を受けております」
どうやら大魔王の話は、他の冒険者ギルドには隠しているようだ。
せっかく魔王が全ていなくなったのに、もっと強いのが現れたなんて発表したら、世間を混乱させるだけじゃ済まないからなぁ。
「では、魔物が活性化したり、逆に弱体化していることは?」
「いいえ、十一年前と後で変わっておりません」
よかった。ここには異変らしい異変は起きていなかった。
「ありがとうございました。では、これで」
「あの、お待ちを」
「え?」
「ラウト様がお立ち寄りになった記念に……さ、サインなどいただけないでしょうか……」
サインを求められたのは初めてだ。
僕は丁重に断って、冒険者ギルドを後にした。
……というか、僕が今現在勇者じゃないという話は一切聞かなかった。
アムザドさんが止めているのかな。
称号なんて貰わなくても、僕には魔王を倒せるだけの力がある。
やれることは全部やってやる。
冒険者ギルドで貰った周辺の地図通り、このトーア大陸という場所は、海岸沿いにだけ人里があった。
大陸の中央には世界一と言われるほど高い山がそびえていて、人が暮らせる環境ではないのだ。
その山の天辺で、僕はようやく見つけた。
「ギロ」
ギロは人の姿のまま、膝を抱えてうずくまっていた。
瞳が虚ろだ。いつも丁寧に撫で付けられているきれいな金髪は乱れて薄汚れ、裾のあたりは黒ずんでいる。
それなのに服は一切乱れておらず、新品にすら見えた。
何度か呼びかけても一切反応がない。
「ギロ、僕だ、ラウトだ」
体を揺すってみようと、ギロの肩に手で触れた瞬間だった。
「あああああああああ!!」
ギロが血を吐くような声で叫んだ。
同時に、ギロに触れた手がばちんと弾かれる。指先が破れて、血が滲んでいた。即座に回復魔法で傷を癒やしておく。
立ち上がったギロは僕の方を向いていたが、瞳に僕を映していない。
何かをこらえるように頭を抱えて、辺りに力を撒き散らしている。
咄嗟に異空間を展開し、僕とギロを包み込んだ。
「ギロ!」
近づこうとすると、ギロから衝撃波が放たれる。僕でも近づくのが難しいほどの威力だ。
「あ……ああ……!!」
ギロは癇癪を起こした子供のように、長い腕をぶんぶんと振り回す。
異空間に連れてきておいてよかった。あのまま元の場所に居たら、山が消し飛んでいただろう。
ギロは元々強くなってはいたが、これほどじゃなかった。
なにより、ギロは周囲を無作為に傷つけたりなんかしない。
「どうしたんだよ、ギロ! 僕がわからないか!?」
「うああ……あああ……!」
うめき声の合間に、僕の脳裏にチカチカと信号が届く。
――ラウトさま――
「ギロ!?」
――……してくれ――
ギロの口から、一番聞きたくなかった要求。
「どうして!? 何があった!」
――だいまおう、おれに――
「大魔王がなにかしたのか」
かすかな信号と会話をしている間も、ギロの暴走は止まらない。
違う。ギロは自分の力の暴走を、命懸けで止めようとしているのだ。
ギロの気配を詳細に読んでみると、完全に魔族の気配になっていた。
あの大魔王に、ギロは完全な魔族にされたのか。
――とりかえし、つかなく、まえに――
僕に出来るわけ無いだろう。
僕はギロに向けて魔法を放った。
エターニャの加護で、僕は四大元素魔法も自在に操れる。
地面からだけでなく、何もない所からも蔦を生やし、ギロを雁字搦めにした。
ギロが蔦を千切るより早く、蔦を追加していく。
尚も抵抗するギロに、仕方なく氷の魔法を直接当てた。
蔦の上から更に氷漬けにされたギロは、それでもまだ藻掻いている。
早く、決着をつけなければ。
エターニャの加護で創った剣を手に、僕はギロに斬りかかった。
「ギロ、ギロ!」
氷と蔦から解放し、ぐったりしたギロを抱き上げて声を掛け続ける。
「……ラウト様?」
ギロが目を開けた。
「よかった……成功した……」
一か八かだった。
ギロの「魔族の部分を斬る」では、完全に魔族化したギロは死んでいただろう。
だから僕は、「大魔王の影響を受けた部分」だけを斬ると固く誓って剣を振った。
ギロが完全に大魔王の影響を受けていたら、これも駄目だった。ギロ本人があれだけ抵抗していたから、賭けるとしたらそこしかなかったのだ。
但し、副作用として……。
「! ラウト様、私、もしかして……」
「うん。ギロから魔族や魔物の気配は一切しないね」
大魔王がなにかする前のギロに同じことをしても、僕はギロを死なせてしまっていたと思う。
ギロを魔族に変えた魔物の核は、ギロに完全に同化しているから。
しかし、そこへ大魔王の力というものが加わり、ギロがそれに反発したからこそ、今回の奇跡を起こせた。
「……ははは、これでは私、もうラウト様のお役には……」
「そんなことないよ。ちょっと、立ってみなよ」
ギロを促して立たせると、ギロははじめ戸惑ったが、徐々にそれに気付いて、目を丸くした。
「こんなことが……。まさに、勇者が成し得る『奇跡』ですね」
ギロの強さは、何故かそのまま残ったのだ。
しかも、これまでよりも強くなっている。
お互いに本気で、僕が魔法なしで戦ったら、僕とほぼ互角なんじゃないだろうか。
「そうそう、勇者って言えばさ。僕いま勇者じゃないんだよ」
「どういうことですか?」
積もる話は尽きなかった。
「ってか、ギロ。やっぱり素の口調違うんじゃない?」
さっきまでのギロは一人称が「俺」だったり、もっと砕けた口調だった。
「……ラウト様にお仕えするときは、これが私の『素』です」
ギロが言い張るから、そういうことにしておいた。
僕がそう告げると、商会の人は顎髭を弄んでいた手を一瞬止めた。
「なるほど。そこは確かに難しいですね。しかしラウト様なら可能なのでは?」
この人は僕がこれまで船にしてきたことを、ご存知のようだ。
「おそらく。船と船員さん達は必ず無事に帰します」
エターニャに力をもらい、使い方を身体になじませた今だから、できることがある。
「信用しております。では早速、船と人の手配しましょう」
マーサント商会はわずか三時間で、船旅の支度を整えてくれた。
早速乗り込み、魔法を使う。
船を防護結界魔法で包み、風を当て続けること三十分。
陸地が見えてきた。
「あれに間違いありませんが……本当にこんな短時間で……」
船員さんの殆どは、僕が魔法で高速移動させる船の経験者だったが、航海士さんだけ初見の人だった。
その航海士さんが遠眼鏡で陸地や周辺を見て、手元の方位磁石や地図と何度も確認し、目的地に相違ないと断言してくれた。
船は接岸せず、海上の適当な場所で停めてもらった。
「本当にここでいいのですか?」
「はい。少しだけ待っててください」
僕は自分を防護結界魔法で包み、風魔法で空を飛んで陸地へと降り立った。
それからすぐに船に戻った。
「お待たせしました。これから、転移魔法で船ごとエート大陸へ戻りますね」
これが、今の僕ならできることだ。
僕は有言実行した。
「ラウト様!? 船は出港したはずでは」
船の帰還を知らせるためにマーサント商会へ寄ったら、驚かれた。
「もう行ってきました。船も帰ってきてます。お世話になりました。すみません、急ぎますので」
今度は単身、転移魔法でトーア大陸へ再び上陸した。
大陸全土を気配察知で調べ上げると、巨大な力を持った何者かが大陸の奥で息を潜めるように佇んでいた。
大魔王ではない気がする。
だとすると、まさか……。
逸る気持ちをこらえて、一先ず手近な町へ寄った。
魔王が居なかっただけあって、町は活気に溢れていた。
冒険者ギルドへ立ち寄り、魔王のことを尋ねてみた。
「十一年前に他の大陸に現れたってね。でもこの大陸には現れなかったから、ここは平和そのものさ。その魔王も勇者が倒してくれたんだろう? ……って、こんな話、誰でも知ってるはずだよ」
ギルドの年嵩の女性受付は、僕の質問に答えながら疑問を感じたらしく、僕をじっと見つめた。
僕がステータスを表示させて受付さんに見せると、受付さんは大声を出すのをどうにか堪え、背筋を伸ばした。
「あんた、いや、貴方様が……。そういや、信じられない速さで船を移動させるって……それでここへいらっしゃったのですね」
砕けた口調だったのに、急に改まってしまった。
「魔王を倒したあとの話は、まだ届いていませんか」
冒険者ギルド間の魔道具はしっかり動いている様子だから、大魔王の話も知っているはずだ。
「は、はい、勇者認定試験の受付は続行中とだけ連絡を受けております」
どうやら大魔王の話は、他の冒険者ギルドには隠しているようだ。
せっかく魔王が全ていなくなったのに、もっと強いのが現れたなんて発表したら、世間を混乱させるだけじゃ済まないからなぁ。
「では、魔物が活性化したり、逆に弱体化していることは?」
「いいえ、十一年前と後で変わっておりません」
よかった。ここには異変らしい異変は起きていなかった。
「ありがとうございました。では、これで」
「あの、お待ちを」
「え?」
「ラウト様がお立ち寄りになった記念に……さ、サインなどいただけないでしょうか……」
サインを求められたのは初めてだ。
僕は丁重に断って、冒険者ギルドを後にした。
……というか、僕が今現在勇者じゃないという話は一切聞かなかった。
アムザドさんが止めているのかな。
称号なんて貰わなくても、僕には魔王を倒せるだけの力がある。
やれることは全部やってやる。
冒険者ギルドで貰った周辺の地図通り、このトーア大陸という場所は、海岸沿いにだけ人里があった。
大陸の中央には世界一と言われるほど高い山がそびえていて、人が暮らせる環境ではないのだ。
その山の天辺で、僕はようやく見つけた。
「ギロ」
ギロは人の姿のまま、膝を抱えてうずくまっていた。
瞳が虚ろだ。いつも丁寧に撫で付けられているきれいな金髪は乱れて薄汚れ、裾のあたりは黒ずんでいる。
それなのに服は一切乱れておらず、新品にすら見えた。
何度か呼びかけても一切反応がない。
「ギロ、僕だ、ラウトだ」
体を揺すってみようと、ギロの肩に手で触れた瞬間だった。
「あああああああああ!!」
ギロが血を吐くような声で叫んだ。
同時に、ギロに触れた手がばちんと弾かれる。指先が破れて、血が滲んでいた。即座に回復魔法で傷を癒やしておく。
立ち上がったギロは僕の方を向いていたが、瞳に僕を映していない。
何かをこらえるように頭を抱えて、辺りに力を撒き散らしている。
咄嗟に異空間を展開し、僕とギロを包み込んだ。
「ギロ!」
近づこうとすると、ギロから衝撃波が放たれる。僕でも近づくのが難しいほどの威力だ。
「あ……ああ……!!」
ギロは癇癪を起こした子供のように、長い腕をぶんぶんと振り回す。
異空間に連れてきておいてよかった。あのまま元の場所に居たら、山が消し飛んでいただろう。
ギロは元々強くなってはいたが、これほどじゃなかった。
なにより、ギロは周囲を無作為に傷つけたりなんかしない。
「どうしたんだよ、ギロ! 僕がわからないか!?」
「うああ……あああ……!」
うめき声の合間に、僕の脳裏にチカチカと信号が届く。
――ラウトさま――
「ギロ!?」
――……してくれ――
ギロの口から、一番聞きたくなかった要求。
「どうして!? 何があった!」
――だいまおう、おれに――
「大魔王がなにかしたのか」
かすかな信号と会話をしている間も、ギロの暴走は止まらない。
違う。ギロは自分の力の暴走を、命懸けで止めようとしているのだ。
ギロの気配を詳細に読んでみると、完全に魔族の気配になっていた。
あの大魔王に、ギロは完全な魔族にされたのか。
――とりかえし、つかなく、まえに――
僕に出来るわけ無いだろう。
僕はギロに向けて魔法を放った。
エターニャの加護で、僕は四大元素魔法も自在に操れる。
地面からだけでなく、何もない所からも蔦を生やし、ギロを雁字搦めにした。
ギロが蔦を千切るより早く、蔦を追加していく。
尚も抵抗するギロに、仕方なく氷の魔法を直接当てた。
蔦の上から更に氷漬けにされたギロは、それでもまだ藻掻いている。
早く、決着をつけなければ。
エターニャの加護で創った剣を手に、僕はギロに斬りかかった。
「ギロ、ギロ!」
氷と蔦から解放し、ぐったりしたギロを抱き上げて声を掛け続ける。
「……ラウト様?」
ギロが目を開けた。
「よかった……成功した……」
一か八かだった。
ギロの「魔族の部分を斬る」では、完全に魔族化したギロは死んでいただろう。
だから僕は、「大魔王の影響を受けた部分」だけを斬ると固く誓って剣を振った。
ギロが完全に大魔王の影響を受けていたら、これも駄目だった。ギロ本人があれだけ抵抗していたから、賭けるとしたらそこしかなかったのだ。
但し、副作用として……。
「! ラウト様、私、もしかして……」
「うん。ギロから魔族や魔物の気配は一切しないね」
大魔王がなにかする前のギロに同じことをしても、僕はギロを死なせてしまっていたと思う。
ギロを魔族に変えた魔物の核は、ギロに完全に同化しているから。
しかし、そこへ大魔王の力というものが加わり、ギロがそれに反発したからこそ、今回の奇跡を起こせた。
「……ははは、これでは私、もうラウト様のお役には……」
「そんなことないよ。ちょっと、立ってみなよ」
ギロを促して立たせると、ギロははじめ戸惑ったが、徐々にそれに気付いて、目を丸くした。
「こんなことが……。まさに、勇者が成し得る『奇跡』ですね」
ギロの強さは、何故かそのまま残ったのだ。
しかも、これまでよりも強くなっている。
お互いに本気で、僕が魔法なしで戦ったら、僕とほぼ互角なんじゃないだろうか。
「そうそう、勇者って言えばさ。僕いま勇者じゃないんだよ」
「どういうことですか?」
積もる話は尽きなかった。
「ってか、ギロ。やっぱり素の口調違うんじゃない?」
さっきまでのギロは一人称が「俺」だったり、もっと砕けた口調だった。
「……ラウト様にお仕えするときは、これが私の『素』です」
ギロが言い張るから、そういうことにしておいた。
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